大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Mosca


オリーブの実に卵を産み付ける寄生虫


Mosca dell'olivo
モスカ デッロリーヴォ


日本語だとオリーブミバエて呼ぶそう。


matà Agosto

記憶を記録の私のブログを読み直しても

今年の夏は、去年より涼しいとか

降水量が少ないとか

湿気が多いとか、綴っている。




三月の寒波で、春のオリーブミバエは衰えたと私は信じている。


しかし、人差し指一本出して気流を計ってみてもわかるように

適度な暑さと湿気は、実は心配どころだったりする。

降水量が少なくても、大気の湿気は充満する。


私は、この夏ずっと心配だった。

もっと暑くなってもいいぐらいだった。

昨年のような40度近い暑さが来ればオリーブミバエも衰えただろう。


私は、絶対モスカは現れるって信じて疑わなかった。




今はもう秋分なのに

ヴィンチの丘は、連日、その適度な暑さが続いている。


今年のブドウの収穫は、暑さの中でどこも収穫している。

数年前は、それこそ秋分の頃から収穫をしていたのに

今や、八月からブドウの収穫が始まる。


温暖化は、植物の寿命を一ヶ月縮めたようだ。


siccità

モスカが出現した。


一個見つけただけで、モスカ騒動は起こらないが

我が家のあるヴィンチの丘沿いは

どこもオリーブ豊作の声が飛び交っている。

農園たちは、モスカのリスクを負いたくない。

せっせとモスカ対策を七月半ば頃にはしていた。


私は、オリーブの収穫まで一回で持たせる対策としては

八月の終わり頃から九月の初めに

Calceカルチェ(石灰)Caolinoカオリーノ(カオリン)

ほんの少しRameラーメ()を混ぜた液体を散布することがベストだと思う。


カルチェよりカオリンの方が高いらしいが

カオリンの方が、白く付着しやすい上に

水に溶けやすく散布しやすいそうだ。


カルチェを大量に使うと、ポンプの先が詰まるそうだ。


Rame e Calce

そういうわけで、今年の早いブドウの収穫だったこともあって

私がいない収穫中にトラクターで散布してもらった。


トラクターも依頼すると高い・高い。


生産者がお金をかければかけるほど

どんどんオリーブオイルの値段が上がってしまう。




ブドウもそうだが

消費者が消費しやすい値段を基準に食物を生産すると


どこかで節約しなきゃならないこと


どこかで無償で作業していること


ってことが農業にはある。


特にオリーブなんて作業量とオリーブオイルの市場がマッチしていない。


オリーブオイルで食べていくには

1万本以上はないと元が取れないらしい。


1
万本を一人の熱心な人間ができるわけないのだから

多くなれば多くなるほど、作業が雑になるのは容易に想像つく。


だから少なく副業としているし


一年で売り切れなくても大丈夫なワインに精を出し


現地で消費できるよう
B&Bを運営し


残ったオリーブオイルでコスメをやったり


農園もいろんなことをして経営しているのではないかと思う。


invaiatura

モスカは、卵を産み付けてから三週間

ぬくぬくオリーブの実の中で成長する。

オリーブの実を食べて。


あぁ、思い出す。


なーんにも知らない頃

近所のオリーブ畑にオリーブを摘みに行って

籠の中の収穫したオリーブの実から

幼虫がいっぱい下に落っこちていたの。


もぎ取られて、オリーブの栄養が届かないことがわかるんだね。


実と樹と根は、繋がっていることが良くわかる。




モスカ率がわかるサイトを検索したところ

平均20%ほどのモスカ率が報告されている。


地域によっては、
10%以下だったりするので一概には言えないが

あと一ヶ月、軽くカルチェを吹き付けておいてもいいかもしれない。


Bio
でやるには予防すること。


そうでない場合は、オイルにも検出されている殺虫剤が使われている。


それか、放ってプロテイン入りオリーブオイルか。




もうすでに、オリーブの頬に色がついてきた。


もう少し雨が降ってくれれば、もう少し膨らむのになぁ。


あと一ヶ月をめどに、無事に収穫できることを祈るばかりである。




*過去の関連記事はこちら↓*

オリーブを囲む大地を守るその②モスカ対処法

オリーブの木のハエ除け作業 Moscadell'Olivo

プチプチタマゴ Mignee Germogli



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夏も終わりそうな頃。

いやいやもっと前から。

オーガニックだったら殺虫はできないから、私たちの「感」で予防する。

Uva da Tavola

食卓用ブドウのお裾分け。
2016年のVinciヴィンチの夏は過ごしやすかった。

農業に無縁の人はラッキー。

農業に関わる者は天候の一つで生活が変わる。日に日に気が気でない。

収穫に近づくトスカーナの農産業ブドウとオリーブは、大地の住人をソワソワさせる。

una controllata di uva

ブドウの収穫を間近に控え、日ごとアルコール度数=熟度をブドウ農園は調べている。

私たちは既に二軒控えている収穫期に、あちこちと収穫依頼の連絡が入る。しかし、体は一つ。

Trebbiano prima di vendemmia
白ワイン用のブドウの熟度が赤より早いそうだ。

農園は準備に入る。


私は個人的に管理するオリーブに気を付ける。

8月の半ばあたりからオリーブにつきまとうハエ情報を耳にする。

我が庭のオリーブの木を毎日何度も観察する。

いくつかやられてしまったオリーブの実を発見して、結局のところ8月の半ばを過ぎた頃、ハエ除け作業を実施した。

colpito dalla Mosca dell'Olivo

オリーブに寄生するハエBactrocera Oleaeバクトロチェーラ オレアーエ別名Mosca dell'Olivoモスカ デッロリーヴォと呼ばれているハエは、私たちがよく目にする食べ物や糞につきまとうハエではなく、オリーブの実に卵を産み、幼虫はオリーブの実を食べながら成長し、立派なハエとなって飛び立っていく、ハエである。

彼らの産卵期・成長期を過ごす適温は、2528度と湿度。日中3133度あっても朝夕の湿度を共にした気温のトスカーナは、彼らの活動適温。

Larva di Mosca dell'Olivi

ハエのジェネレーションは、年に8回以上もあったりする。

しかし、細かく地域ごとに発生率が変わるので、トスカーナとも言い切れなければヴィンチとも言い切れない。

今回ハエのメス率を調べなかったが、調べてからハエ除け作業をしてもいい。


伝統的なハエ除け材料Rame e Calceラーメ エ カルチェ(銅と石灰)で行った。

Sono salvate

ミネラルな銅は、消毒作用があるので、収穫後や剪定後の傷がつく作業の後は、銅を多めに使う。

ミネラルの石灰は、殺菌作用や付着作用がある。そして、白色がハエの視覚を惑わす効果もあるのでハエ除け作業の時は多めに使う。白色のやはりミネラル素材Caolinaカオリーナ(カオリン)のみだってハエ除けに適しているが、高価な材料なので割に合うかは畑の主の判断による。

Rame e Calce

青白いオリーブ畑を見かけたら、オーガニック畑のはずだ。

オーガニック以外の農園は、効き目のあるRogolローゴルと呼ばれるハエの殺虫剤を吹き付けているであろう。この農薬は、樹に浸透させるのでオリーブが汚染される。そして現在、少量でも農薬免許の呈示が求められる。


ハエは3週間で飛び立っていく。

収穫前に再び悩まされるかもしれない。

あと一ヶ月強。どうなることやら~~~~~。

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