ブドウの黄色くなった葉が舞いはじめた晩秋も終盤
汁ものを好んで食べたくなる季節らしいテーマ
Minestroneミネストローネをつくってみよう!という
思春期青少年の学校の課題があった。
そういえば、レシピに沿って
本物のミネストローネを作ったことがないことに
今さら気づき、私の方が興味津々であった。
青少年がレシピにある野菜リストをWhatsAppで送ってきた。
夏野菜もあるけどギリギリだ。最後の収穫であるかもしれない。
近所の農園直売をやっているアントネッラは
土曜日の午前中屋台を出しているので金曜日の午後収穫する。
だから金曜の夕方行くと
超新鮮できれいな野菜が積まれているのである。
スーパーで買うよりアントネッラの野菜の方が安いんじゃないか
というぐらいとても良心的プライスだ。
そしてここ数年イタリアは㎞0キローメートロゼロと言葉が生まれるほど
農園直売とか地元野菜への新鮮さに関心が向いているので
アントネッラみたいなのは大人気である。
アントネッラの野菜たちは
いびつなんだけれども味が半端なく濃厚で
きちんと土と外気で育っているなという歯応えと味なのである。
意外なところでセロリのクロロフィル感がたまらない。
それとサラダの満腹度がまたすごい。
サラダにカロリーがありそうなぐらいだ。
というのは、スーパーのサラダって近頃水耕栽培がメインなようで
土に植わってないのである。ラベルにわざわざ明記されている。
へたすると、キャベツなんかもそうかもしれない。
SNSで、得意そうにキャベツの収穫風景の投稿をみつけた。
そのおじさんは、サンルームに
いくつもの縦型の鉢に何株も植えていた。
収穫された一株のキャベツを引っ張ると
汚れていないみずみずしい長い根っこが
わらわらと続くというシーンであった。
水耕栽培は、栄養を加えた水だけで
もちろん室内でもしかすると24時間LED光を当て気温管理
養鶏みたいに6か月かかって成長するところを
3ヶ月で出荷するみたいに
野菜栽培テクノロジーをニュースでもみて驚いたことがある。
アントネッラの野菜ショッピングはとまらない。
あれもこれもついつい、1個でも買いたくなっちゃう。
そういうわけで、ミネストローネに必要だった食材を紹介すると
でっかいCavolo Verza(サボイキャベツ)は半分にしてもらって
日本では見たことがない黒キャベツと直訳される
濃い緑色のCavolo Nero、Bietola(フダンソウ)
Sedano(セロリ)、Pomodori(トマト)、Zucchine(ズッキーニ)
Patate(ジャガイモ)、Porro(リーキネギ)、Cipolla(タマネギ)
Aglio(ニンニク)、Prezzemolo(イタリアンパセリ)
Peperone(ピーマン)、Carota(ニンジン)
全部1㎝ぐらいの大きさに角切りして形を整えるそう。
キャベツ類も。
この切り方をTaglio a macedoniaというそう!
よく a cubetti (キューブ状)ともいわれる。
思春期青少年はきれいにパットに並べて写真を撮っていた。
まず基本の野菜タマネギ・ニンジン・セロリを炒めるそうだけど
ニンニク、ピーマン、ズッキーニなんかも炒めちゃった(反則w)。
で、汁が出てきたあたりで写真をもう一枚。学校からの指示。
どうやらこの状態をFondo di cotturaとかいうそうで
何?と聞かれても答えられず親子でググッた始末w
このジュワーと出てくる汁がいわゆる野菜の出汁のようだ。
ただ水にぶち込むスープではなく
先に熱を加えて旨みを引き出してから水を加えて
他の野菜と一緒に煮込んでいくそう。
我が家はコッチョリーノの大土鍋で
大量にミネストローネをつくって
野菜のみシンプルに課題提出用
前日Fagioli bianchi(白いインゲン豆)を用意してあったので伝統版
そして肉好きにはSalscicciaサルシッチャを加えての
三種類を各々の土鍋で再度煮込んだ。
翌日スープだけをすくってBarbabietola(ビート)のRisottoリゾットを。
野菜のミネストローネって万能だね!
ミネストローネは、身体が心身温まるように
どちらかというとミックスベジタブルの旨みで
甘くまったりしている。
そこでトスカーナ産のパンチの効いた
エキストラバージンオリーブオイルを
食べる直前にひと回しふた回しするのである。
生でトスカーナ産オリーブオイルを舐めると
とっても苦いし辛い。
ところがどっこい、ミネストローネのようなまったり料理には
このパンチは絶妙なハーモニーとなり
ミネストローネという一品の決め手となったりする。
かといってオリーブオイルの味だけが目立つのではなく
彼(オリーブオイルw)の役目は、コクを出すというところにあり
野菜の旨みがコクに包まれ引き出されるのである。
トスカーナのパンは塩気が無い。
小麦粉のグルテンの甘味とオリーブオイルのパンチのあるコクで
ハーモニーを創り出して食すのがトスカーナ料理である。
...と私は、地元民の料理を食す機会は少なくたって
地元食材を工夫して食べていると
野菜の土の味とオリーブのトスカーナの品種の繋がりに
納得していくのである。
このOlio Nuovo(新オリーブオイル)が生まれる晩秋
今がいっちばんオリーブオイルが美味しい時期
我が家は、ほぼ毎日オリーブオイルで
Bruschettaブルスケッタ(軽くパンを焼くこと。
具はシンプルにオリーブオイル、塩だけもしくはニンニクすりつけ
もしくはお馴染み総菜、ペーストなどのバリエーション)と。
Fett'unta(Fettunta)フェットゥンタとは
ブルスケッタのトスカーナ流呼び方だそうだが
どちらかというとシンプルにオリーブオイルと塩という
一日中どのタイミングでも食べれるオリーブ文化の一品!
フェットゥンタの好きなところは
パンが温まると
パンの旨みが溶け出すような味覚と
カリッフワッの歯応えが大好き。
うっすらカリッとしたフェットゥンタパンと滑らかなスープ
味が素朴なレンズ豆のトマトソースの煮込みには
サルシッチャやベーコンを加えるととても贅沢な一品に。
それでも仕上げはオリーブオイルをひとまわしして
植物性のコクで盛り上げる。
こういう表現しかできないけど
トスカーナオリーブオイルの目的と使い方って
シンプルに土地の食材と土地の料理の引き合いなのだ。
説明とか言葉は、本当だったらいらないぐらい。
温暖化といいつつも向寒の折柄
ミネストローネで身体を温め
ポリフェノールたっぷりのオリーブオイルで免疫を強め
ご自愛くださいませ。
【お知らせ】
ヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへより販売されております。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは
珍しいことと思います。残り僅かとなりましたが
是非この機会をどうぞご利用ください。
濃い緑色のCavolo Nero、Bietola(フダンソウ)
Sedano(セロリ)、Pomodori(トマト)、Zucchine(ズッキーニ)
Patate(ジャガイモ)、Porro(リーキネギ)、Cipolla(タマネギ)
Aglio(ニンニク)、Prezzemolo(イタリアンパセリ)
Peperone(ピーマン)、Carota(ニンジン)
全部1㎝ぐらいの大きさに角切りして形を整えるそう。
キャベツ類も。
この切り方をTaglio a macedoniaというそう!
よく a cubetti (キューブ状)ともいわれる。
思春期青少年はきれいにパットに並べて写真を撮っていた。
まず基本の野菜タマネギ・ニンジン・セロリを炒めるそうだけど
ニンニク、ピーマン、ズッキーニなんかも炒めちゃった(反則w)。
で、汁が出てきたあたりで写真をもう一枚。学校からの指示。
どうやらこの状態をFondo di cotturaとかいうそうで
何?と聞かれても答えられず親子でググッた始末w
このジュワーと出てくる汁がいわゆる野菜の出汁のようだ。
ただ水にぶち込むスープではなく
先に熱を加えて旨みを引き出してから水を加えて
他の野菜と一緒に煮込んでいくそう。
我が家はコッチョリーノの大土鍋で
大量にミネストローネをつくって
野菜のみシンプルに課題提出用
前日Fagioli bianchi(白いインゲン豆)を用意してあったので伝統版
そして肉好きにはSalscicciaサルシッチャを加えての
三種類を各々の土鍋で再度煮込んだ。
翌日スープだけをすくってBarbabietola(ビート)のRisottoリゾットを。
野菜のミネストローネって万能だね!
ミネストローネは、身体が心身温まるように
どちらかというとミックスベジタブルの旨みで
甘くまったりしている。
そこでトスカーナ産のパンチの効いた
エキストラバージンオリーブオイルを
食べる直前にひと回しふた回しするのである。
生でトスカーナ産オリーブオイルを舐めると
とっても苦いし辛い。
ところがどっこい、ミネストローネのようなまったり料理には
このパンチは絶妙なハーモニーとなり
ミネストローネという一品の決め手となったりする。
かといってオリーブオイルの味だけが目立つのではなく
彼(オリーブオイルw)の役目は、コクを出すというところにあり
野菜の旨みがコクに包まれ引き出されるのである。
トスカーナのパンは塩気が無い。
小麦粉のグルテンの甘味とオリーブオイルのパンチのあるコクで
ハーモニーを創り出して食すのがトスカーナ料理である。
...と私は、地元民の料理を食す機会は少なくたって
地元食材を工夫して食べていると
野菜の土の味とオリーブのトスカーナの品種の繋がりに
納得していくのである。
このOlio Nuovo(新オリーブオイル)が生まれる晩秋
今がいっちばんオリーブオイルが美味しい時期
我が家は、ほぼ毎日オリーブオイルで
Bruschettaブルスケッタ(軽くパンを焼くこと。
具はシンプルにオリーブオイル、塩だけもしくはニンニクすりつけ
もしくはお馴染み総菜、ペーストなどのバリエーション)と。
Fett'unta(Fettunta)フェットゥンタとは
ブルスケッタのトスカーナ流呼び方だそうだが
どちらかというとシンプルにオリーブオイルと塩という
一日中どのタイミングでも食べれるオリーブ文化の一品!
フェットゥンタの好きなところは
パンが温まると
パンの旨みが溶け出すような味覚と
カリッフワッの歯応えが大好き。
うっすらカリッとしたフェットゥンタパンと滑らかなスープ
味が素朴なレンズ豆のトマトソースの煮込みには
サルシッチャやベーコンを加えるととても贅沢な一品に。
それでも仕上げはオリーブオイルをひとまわしして
植物性のコクで盛り上げる。
こういう表現しかできないけど
トスカーナオリーブオイルの目的と使い方って
シンプルに土地の食材と土地の料理の引き合いなのだ。
説明とか言葉は、本当だったらいらないぐらい。
温暖化といいつつも向寒の折柄
ミネストローネで身体を温め
ポリフェノールたっぷりのオリーブオイルで免疫を強め
ご自愛くださいませ。
【お知らせ】
ヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへより販売されております。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは
珍しいことと思います。残り僅かとなりましたが
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