大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Olive


あの日、家族はバラバラだった。


私は、農主のブドウの収穫の早めランチの待機中であった。


そもそも雨が降り始めたから、ブドウの収穫を中断したのである。


「向こうの方は相当雨が降ってるぞ、空が黒い。急いで家に行こう。」


DSCN0900

農主たちは、ブドウを搬出する作業があった。


せっかくのブドウが雨でびしょぬれになっては大変だ。


私は、我が家からするとものすごく小さな窓から

彼らを見守りながら外を眺めていた。


雨と共に風が強くなり始めた。


コツンコツン・・・雹が降り始めた途端

竜巻のような風と共に5センチではきかない6センチ大の雹が

空から大量に降ってきたのである。


窓の外は中庭の風景のみで

広大な大地がどんなことになっているか見えなかった。


農主は、とりあえず竜巻の前に搬出は終了していたようだ。


そわそわしながら、ランチをとった。


ランチの間中、天気の話しばかりだった。


小学校から電話がかかってきた。


学校を閉鎖するから迎えに来てくれと。


車がその場になかったから、自転車で大急ぎで一先ず家に帰った。


帰る途中、身震いがした。


木々は倒れ、オリーブの木まで倒れている。


家に着いたら、荒れた庭に泣きそうになった。


夫がもう帰っていた。


車のフロントガラスが割れている。


失望しながら、家の中に入ってきた雨水を拭き取っていた。


大きな引き戸が風力で浮いて、その隙間から雨が入ってきたそうだ。


大きな雹は、逃げ場がない角の方に溜まっていた。


夫は、家が心配になり、車で向かったのだそうだ。


前は叩きつける雹で見えない。


ガラスが割れて見えない。


夫も近所のブドウの収穫をしていた。


夫は、向こうの雲が怪しいぞ、と思った雲は

大地を覆いかぶさるかのように低く

真っ黒な雲が二層になっていたという。


家に辿り着いた時

家の前のブドウを収穫していた人たちが逃げて

助けを求めていたそうだ。


手で頭を守りながら丘を駆け上り、手があざだらけとなり

頭からも血が出ていたという。


たった
15分くらいの出来事だった。


道は木々で封鎖されているし、車のフロントガラスも割れている。


自転車で、少年を迎えに行った。


子どもたちは怯えて、迎えに来る親に抱きついて泣いていた。


「歩いて帰るよ。家についても驚かないでね。」


そんなことを言っても無理だ。


家に着いた途端、少年も泣き出した。


目の前の大地は、一変に剥けてしまった。


竜巻が通った道がわかる。


我が家は、まさに通り道だった。




忘れもしない2014919日。


DSCN0932

その後、傷を負ったオリーブの木に遅かれ消毒をした。


一年の間に病気が絶対に出ると言い切った

剪定を教えてくれた近所の農夫。


まんざら長く生きているわけではない。


彼らの経験というのは、慎重に聞きたい。


農夫の言うとおり

雹などの冷たい異物の原因で起こるウイルス菌

Rognaローニャ(カサカサ病)

やっぱり所々、消毒をしても生まれてしまった。


それだけではなく、枯れた枝も続出。


DSCN0943

その年の収穫は、何も無かった。


ほんの少し家の近くにあった一本の木にしがみついていた実を収穫した。


ヴィンチのあらゆる搾油所に電話した。


こんな少量、どこの搾油所も受け付けてくれなった。


渋々、他の搾油希望者と混ぜて絞った。


DSCN0898

その年の剪定は、傷の負担をかばうように少なめにした。


翌年、症状が現れた枝や幹の様子をみながら剪定をした。


そうやって、労わりながら剪定し、時間を与えてじっと見守ってきた。




その衝撃的な天災後4年が経ち

諦めかけたオリーブの木たちは

まるで生き返ったように子を生み出した。


まだまだ葉は少ないけれど


自らエネルギーを大地から吸い込み


少ない葉から天空と呼吸をし


放出するように新枝を生ませ


子孫を残そうと実が生まれたのである。


DSCN0925

私は嬉しかった。


これぞ私の息子たちと呼びたい

かわいがってきた、見守ってきた私のオリーブ。


心の意思疎通ができたようで、お礼をいいたくなるほどであった。


水不足で大振りの実ではないが、それでもいい。


湿気の多い夏の気配で、私はモスカ対策をし

小振りの綺麗なオリーブたちを収穫した。




毎年感じる、収穫前のワクワク感、収穫後の寂しい感。


よーいドン!と始まり、ストーップ!と笛が鳴る。


嬉しさいっぱいで、私たち愛用の山の搾油所に連れて行った。




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オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi③

オリーブ剪定士 Potina

我が息子たちよ laRaccolta delle Olive 2017 ①



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来週末からオリーブの収穫を開始するため

夫は、最終段階の畑の手入れに行った。


収穫のための網がスムーズに敷けるように

草を刈ったり、暖炉用に残して置いた太目の枝をどかしたり。


暑さでヘトヘトになっていた。


家族でパニーノをオリーブ畑で食べた。


暑い。なんだこの暑さは。


オリーブの木の陰にござを敷いて、私は伸びていた。


少年も、伸びていた。


夫だけ、我慢して作業をしてくれていた。


DSCN0811

こんなに暑いと、秋を感じない。


食欲が、まだ夏野菜を求めている自分にはっとする。


栗が旬であるこの時期


我が家の暖炉でコロコロ焼いて

赤のバイオダイナミックワインを飲みながら


秋だねぇ、なんて・・・いつのことやら。




この温暖化、ここ数年本当に激しい。


数年前は、今一深刻さに欠けていたが

これも農業に携わるようになったからか

深刻に感じ過ぎて、純粋な私はソワソワまでする。


この先いったいどうなるのだろう。


DSCN0809

十月の最終日曜日、ヨーロッパはサマータイムが終わる。


このサマータイムの活用で

私たちの体調の異状に気付くケースが増えてきたことから

サマータイムの廃止話を先日ニュースで聞いた。


確実に決定したかどうかはわからないが

私はサマータイム廃止に賛成である。




イタリアに来た頃、まだまだ二十代で

日の長さが夜更かしを縮めているようで嬉しかった。


しかし、そんな時代も過ぎ


真剣に自然と向き合った時


自分の体と自然の動きに従った時


なんと不自然な法則に私たちは従っているのだろう

と疑問がメラメラと湧き上がった。


スーパーで売られている鳥と卵みたい。


日の出日の入りを知らずに生きる。


夜を知らずに生き、四季を知らずに生きる。


外の空気を知らずに生き、もって生まれたホルモンを破壊され


ただただおいしい物で肥やされる。


DSCN0760

大地の食物たちも、四季に惑わされ、サイクルが乱れている。


幸い大地の植物たちは、太陽や月、天との交信がある。


彼らが、唯一人間に左右されないことは、日照時間である。


暑くても紅葉は始まり、葉は落ちていく。


だから旬じゃないようでも実は実り、旬を知らせてくれるのである。


DSCN0764

寒さが来る前に収穫するという秋野菜

カボチャを食べようじゃないか。


土鍋でクタクタに炒めたタマネギに

蒸かしたカボチャを潰して、蒸かしたときの水を加えたら

美味しいペーストスープが出来上がった!


タマネギ嫌いの少年もペロリ甘い野菜メニュー。


給食がなくなって帰宅する二人ランチでは、パスタに絡めて。


少年、好物は早食い、二分でごちそうさまww



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 お知らせ ☆

札幌・東京・沖縄で、イタリア/フィレンツェ在住お料理研究家&イタリア政府認定オリーブオイル鑑定士shinomaiさんの、オリーブオイル講座が開催されます。

そこで、ヴィンチの丘の地球と体に優しいオリーブオイルも参加させていただくこととなりました。

このブログを通して綴ってきた私のオリーブから生まれた私の息子たち=オリーブオイルを、是非この機会にご堪能なさって下さい。

我がふるさとニッポンで、正真正銘のオリーブオイルが拡がることを、微量ながらも心から応援いたします。

お問い合わせは、shinomaiさんへ直接ご連絡下さい。



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光るマント MantellaBianca

オリーブをモスカから守る giàinvaiatura

ブドウを摘んでから Fogliedi Uva



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あぁ、神様よ、どうか私たちをお助けください。




地面に跪いて、手を合わせて、天を見つめる。

天からは、大粒の雨が、私の顔を叩きつけた。

雨と風は荒れまくり、庭の鉢はどんどん倒れていく。




どうしよう・・

あれ、お母さんが大切に育ててた花だ。

あれは、おばあちゃんが育ててるやつ。

どうしよう・・




台風は、バタバタと荒らしていく。

びしょ濡れになって、涙なんだか雨なんだかわからない。

鉢を起こしても起こしても、また倒れる。

どかしてもどかしても、まだまだいっぱいある鉢は移動しきれない。




とうとう諦めた。

天を見つめながら、祈ることにした。

ごめんね、お母さん。

ごめんね、おばあちゃん。

大切にしているお花、助けられなくてごめんね。




小学生のマキちゃんは

一人で台風を見守った。


怖かった・・窓の外では、風も雨も全てが横だった。


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どうしても忘れられない、小学生の頃の思い出。


まだ覚えている、雨に濡れた感覚。


まだ覚えている、あの時見つめた天の色と大きな雫。


そんな過去は、今現在、風とともに雨が降るたびに

体から色とか冷たさを思い出す。


DSCN0743

九月三十日の夏の名残たっぷりだった日に

リヴォルノ県の海で、海鮮ランチ後

砂浜の上で、伸びていたワタシ。


少年は、ビチョビチョ。


お母さんは、夏と冬、どっちが好き?


ボクは、夏が好き!


水と遊べるから!外で遊べるから!




翌日、久しぶりにどしゃ降りの雨が降った。


景色が、雨の粒で、白くなった。


寒い。


風も出てきた。


まずい。


そう思った瞬間、ザーザーと天から聞こえる雨粒が

カチン、コチンと叩きつける固形の粒に変わった。




今、雹が降っちゃダメー!


落ち込んだ矢先にすぐ止んだ。


ほっ。


DSCN0736

かなりの間、ヴィンチの丘は、雨が降らず

九月の晴天が続き、乾燥していた。


毎日、毎日、観察している私のオリーブたちは


実が、カサカサ、シワシワしていた。


葉も、カサカサ、クルクルしていた。


あぁ、水分が足りないんだなー。


私にはどうするわけにもいかない。


灌漑設備がある農園は、人工的に調節しているであろう。


私は、なるべく自然の恵みと自然のチカラを活用したい。


私ができることは、樹に手を貸すこと

想いを寄せることしかできない。




しかし、そのソワソワした雨で

実は、ふっくら張りが出て

葉も、ぴーんと潤って。


こんなにすぐに水分の効果が出るなんて。


生き返った感じ。


ラクダみたいに水分を貯めて、少しずつ消費してるんだなぁ。


DSCN0746

雨が降るたびに、季節が変わる。

夏から秋へ、秋から冬へ。


雨の翌日、照らす時間が減ったキラキラの太陽は

未来へ実ごもる植物たちに、栄養を与えていた。


ブドウの葉は、次への栄養を吸い込みながら老いていく。


オリーブたちは、収穫前の最後の栄養摂取。


色付きは、どんどん均一に成熟し

あと約二週間後の収穫を待つのみとなった。


ブドウの収穫もそうだけど

年々、収穫開始日が早まっている。


どれだけ温暖化が進んでいるかも

植物たちを育てているとよくわかる。


DSCN0741

これから毎日緊張した日々を迎える


大地の住人ヴィンチの丘で


あぁ、神様よ、どうか私たちを見守りください。



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 お知らせ ☆


札幌東京・沖縄で、イタリア
/フィレンツェ在住お料理研究家&イタリア政府認定オリーブオイル鑑定士shinomaiさんの、オリーブオイル講座が開催されます。

そこで、ヴィンチの丘の地球と体に優しいオリーブオイルも参加させていただくこととなりました。

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幸せの種 il mare d'autunno

オリーブをモスカから守る già invaiatura

オリーブの木の下で il mio ombrellone



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オリーブの実に卵を産み付ける寄生虫


Mosca dell'olivo
モスカ デッロリーヴォ


日本語だとオリーブミバエて呼ぶそう。


matà Agosto

記憶を記録の私のブログを読み直しても

今年の夏は、去年より涼しいとか

降水量が少ないとか

湿気が多いとか、綴っている。




三月の寒波で、春のオリーブミバエは衰えたと私は信じている。


しかし、人差し指一本出して気流を計ってみてもわかるように

適度な暑さと湿気は、実は心配どころだったりする。

降水量が少なくても、大気の湿気は充満する。


私は、この夏ずっと心配だった。

もっと暑くなってもいいぐらいだった。

昨年のような40度近い暑さが来ればオリーブミバエも衰えただろう。


私は、絶対モスカは現れるって信じて疑わなかった。




今はもう秋分なのに

ヴィンチの丘は、連日、その適度な暑さが続いている。


今年のブドウの収穫は、暑さの中でどこも収穫している。

数年前は、それこそ秋分の頃から収穫をしていたのに

今や、八月からブドウの収穫が始まる。


温暖化は、植物の寿命を一ヶ月縮めたようだ。


siccità

モスカが出現した。


一個見つけただけで、モスカ騒動は起こらないが

我が家のあるヴィンチの丘沿いは

どこもオリーブ豊作の声が飛び交っている。

農園たちは、モスカのリスクを負いたくない。

せっせとモスカ対策を七月半ば頃にはしていた。


私は、オリーブの収穫まで一回で持たせる対策としては

八月の終わり頃から九月の初めに

Calceカルチェ(石灰)Caolinoカオリーノ(カオリン)

ほんの少しRameラーメ()を混ぜた液体を散布することがベストだと思う。


カルチェよりカオリンの方が高いらしいが

カオリンの方が、白く付着しやすい上に

水に溶けやすく散布しやすいそうだ。


カルチェを大量に使うと、ポンプの先が詰まるそうだ。


Rame e Calce

そういうわけで、今年の早いブドウの収穫だったこともあって

私がいない収穫中にトラクターで散布してもらった。


トラクターも依頼すると高い・高い。


生産者がお金をかければかけるほど

どんどんオリーブオイルの値段が上がってしまう。




ブドウもそうだが

消費者が消費しやすい値段を基準に食物を生産すると


どこかで節約しなきゃならないこと


どこかで無償で作業していること


ってことが農業にはある。


特にオリーブなんて作業量とオリーブオイルの市場がマッチしていない。


オリーブオイルで食べていくには

1万本以上はないと元が取れないらしい。


1
万本を一人の熱心な人間ができるわけないのだから

多くなれば多くなるほど、作業が雑になるのは容易に想像つく。


だから少なく副業としているし


一年で売り切れなくても大丈夫なワインに精を出し


現地で消費できるよう
B&Bを運営し


残ったオリーブオイルでコスメをやったり


農園もいろんなことをして経営しているのではないかと思う。


invaiatura

モスカは、卵を産み付けてから三週間

ぬくぬくオリーブの実の中で成長する。

オリーブの実を食べて。


あぁ、思い出す。


なーんにも知らない頃

近所のオリーブ畑にオリーブを摘みに行って

籠の中の収穫したオリーブの実から

幼虫がいっぱい下に落っこちていたの。


もぎ取られて、オリーブの栄養が届かないことがわかるんだね。


実と樹と根は、繋がっていることが良くわかる。




モスカ率がわかるサイトを検索したところ

平均20%ほどのモスカ率が報告されている。


地域によっては、
10%以下だったりするので一概には言えないが

あと一ヶ月、軽くカルチェを吹き付けておいてもいいかもしれない。


Bio
でやるには予防すること。


そうでない場合は、オイルにも検出されている殺虫剤が使われている。


それか、放ってプロテイン入りオリーブオイルか。




もうすでに、オリーブの頬に色がついてきた。


もう少し雨が降ってくれれば、もう少し膨らむのになぁ。


あと一ヶ月をめどに、無事に収穫できることを祈るばかりである。




*過去の関連記事はこちら↓*

オリーブを囲む大地を守るその②モスカ対処法

オリーブの木のハエ除け作業 Moscadell'Olivo

プチプチタマゴ Mignee Germogli



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On do vai!?

Vado a potà!

オン ド ヴァーイ

ヴァード ア ポター

どこ行くんだい。

剪定だよー。

Bel Panorama


トスカーナ弁なのかフィレンツェ弁なのか

ヴィンチ弁なのか、わからない。



土地に住めば

土地の言葉がわかるようになり

土地の言語で喋ったりもする。



少年もフィレンツェ風、ヴィンチ風に

発音がなってきた。



フィレンツェのイタリア語は

イタリア語に一番近いイタリア語だが

発音が・・・

ハフハフハフー


言葉が略され・・・

カタカナがスタッカートになる。


見出しの言い方をイタリア語にすると。

Dove vai

Vado a potare.

ドヴェ ヴァイ

ヴァード ア ポターレ


Nasce


近所のブドウ畑の農夫はよく見ている

けど、私には言わない。


夫に

今年の剪定はいいな

と褒めてくれたそうだ。

Purgne


剪定士は、誇りを持って剪定する。


剪定士でなくても、ちょっと剪定をすれば

自分が一番だと自負する。



私だって、毎年毎年

満足しながらオリーブの剪定をしている。


毎年毎年、成長の具合を見て

剪定方法を変えたりしている。


毎年毎年、自信満々で

これでも勉強した上で、剪定している。


代々受け継がれた親父からの伝授ではない。

Cielo di Mattino


農民は・・いや、年金者は・・、男性は・・

女が剪定していることが

どうも納得いかないようだ。


しかも若いんだか年なんだかわからない

アッシュグレーのアジア人のアタシ。



「どのくらい時間がかかるんだ」


時間なんて計ってないよ


かかる分だけかけてるよ


丁寧にやってるし、全部手作業だよ



夫に「誰が剪定したんだ?」と。


妻が剪定したんだよ


どれ、見せてくれ


オレだったらこの枝切ってる


あの上の伸びてる枝はいらない


・・・・・・・・・・。



自分チのオリーブオイルが一番美味しいと思うように

自分チのオリーブの剪定が一番だと男たちは思っている。

C'è stata la Foschia


私は、剪定が好きだ。


しかし、剪定をする度に

男だったらな・・・

と思う。

Potatura degli Olivi


今、緑のオリーブの畑を剪定しているのだが

今年は、キチンと樹形を整えたい。


剪定士が変わると、全てが変わる

といっても過言ではないほど

樹への想いが変わる。



去年は、どの程度の収穫か予想ができなかったから

どちらかというと、シンプルな

エネルギーを吸い取るSucchioneスッキオーネという新枝を

取り除く作業がメインであった。



今年は、樹形を整えるよう

高さから何から全部に手を加えている。


今年、理想の樹形に整えれば

来年以降、楽であろう。


何と言っても、ノコギリ作業がほとんど。

三本のノコギリを腰だの棒にくっつけてやっているのだが

一本のノコギリのネジが抜けるほど。


っもう、疲れちゃって、疲れちゃって。




若き頃日本で、木工会社の木工の職人だった。


あの時も力仕事だな・・・と弱気だった。


中年の今、オリーブの樹の上で枝を切っている。


力仕事だな・・・と弱気になる。


電動の道具があればなぁ


もうちょっとは楽になるんだろうなぁ

とため息をつく。

Pero


休み休みやって

一本(といっても、一本に付き三~四本の大枝がある)

終わって眺めると

うっとり
満足する。



実がフサフサつくことを想像しながら

収穫のことを想像しながら

剪定する。


Bietra


あともう少し。

パスクワ休暇、夫に手伝ってもらおう。



一人オリーブ畑で、一人ランチ。


シソの実の塩漬けおにぎり食べて元気だそう!


休憩してられないよww


Onigiri con Shiso secco


BUONA PASQUA

ブオナ パスクア

素敵なイースター休暇をお過ごし下さい。



*過去の関連記事はこちら↓*

緑のオリーブオイル Raccoltadelle Olive③

新オリーブ畑 OlivetoNuovo

天は白の隙間な剪定 Potaturadegli Olivi①

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