大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:OrtoSinergico

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一つ気づいたことがある。

満月に近づく5日ぐらい前から満月まで、顔がむくむ。

太っちゃったわ・・と毎回焦り、もしかすると

水分が足りないのかも!と水分で満腹感を保持したり。

しかし、ある日突然むくみが治まる。

バイオダイナミック農法カレンダーをみると

満月が過ぎた日なのであった。

そう、畑の操作も、満月に近づく頃に肥やしたり種蒔きすると

効果がでるように、私たちも食べると太りやすいそうだ。

その分、サプリメント効果はでやすくなるので

ミネラル摂取はこの時期多めがいいかもしれない。

もちろん食材からで十分。

随分わかりやすい体になったなぁ。

でも、家の族の男子は、むくんでいるワタシに気がつかない・・


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満月から月が欠けはじめた、そして

Luna Discendente(月の黄道上下降期)もギリギリの週末

雨が降る前日だよそれも

トマトを120本ほど植えた!

1月末その満月に近づく頃、種をポットに蒔いて

ポカポカサンルーム風な部屋を提供し

たまに水を与えたり、空気の入れ替えしたりして

母はずっと見守ってきたのである。

その子ども部屋に引き締めあった成長期の息子たちを

独り立ちさせた感の母であるw ふぅぅ、ご苦労。


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隣人からペペロンチーノやらオクラの苗を頂いた。

栽培の話をしていると、驚きの証言を言い出した。

趣味的本業で苗をつくったりしている隣人は

ポカポカサンルームならぬ、植物育成LEDライトを

14時間当てて育てているという。

私が驚いていると 「え?知人なんか24時間当ててるってよ。」

「なんでライトが必要なの?」

「早く育つじゃん。」 ・・・・・・。

そうか・・店で売られている元気な苗は、ライト育ちなのか・・。

きっと土も肥料たっぷりだろうし

殺菌作用の青い銅とか吹き付けられてるし。

ビニールハウスだけではなく育成ライトも当てていたとは。

それではスーパーの鳥肉の飼育と同じではないか。

確かに、種を春だからと今地上に蒔いても

食べられるのはいつのことやら

だから私は、ポカポカサンルームで冬に蒔いてジワジワ育て

外気温を見計らって大地に植えても

濃厚なトマトが食べられるのは、7月に入ってから。

8月にトマトの旬が来た!というプログラムである。

トマトが大好物なイタリア人夫には8月まで待ちきれない。

肥料は、最初のポットの土作りにコンポストを混ぜるだけ。

あと大地に移植するとき、その自家製コンポスト土を混ぜる。

超無農薬の有機栽培だけれど、実は小さいけれど

濃厚で美味しい自慢のトマトが毎年出来上がる。

そして、自然農法の知恵をお借りして

永久畝に落ち葉や刈った草をこんもり置くだけで

カチカチだった粘土質の土はいつも湿ってて

微生物がいっぱいいそうで、柔らかい土を保っている。

と、植えながら嬉しかった。自然農法の土作り効果アリ!


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そのトマトの移植日、5月の2週目の日曜日イタリアは母の日だった。

「今日は何の日だ?」

と、私が質問しないと、家の族の男子は知らない振りをしている。

「今日は、母の日なんだよねっ!あとはよろしくっ!」

SNSの他人の母の日シーンに感動し

私も感動してみたいなぁぁぁと少年に伝えた。

小学生までは、学校でいろいろ作ってきてくれたのに。

そこで今回は、ハート型ピッツァつくりに少年が精を出してくれた。

わーカワイイ!

「あのさ、今日、お母さんに言わなきゃいけないことがあるよね?」

「なに?」 ・・・・・。

「母の日には、フツー、お母さんありがとうって言うんだよっ!!!

「お母さん、ありがとうw」って逃げていった!


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食事の後片付けは、少年がやる!って言ったのに

お父さんがやる!ということで、少年がしょんぼり外に出てきた。

でもトマトの移植は手伝わない。

自転車で遊びに行っちゃったので

逆に静かにトマトの移植作業に集中できた。

一日の終り、少年がほどよい強さのマッサージをしてくれ

気持ちよく眠ることができたとさ。


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夜の雨の自然農法のトマトたちは元気にシャキッとしていた。

水をやることはない。

刈った草や藁を土に敷くことを

イタリア語でPacciamaturaパッチャマトゥーラという。

日本語ではマルチングというそうだ。

でもプラスチックフィルムではなく、落ち葉や刈草、藁

剪定時に出てきた枝のチップなど、有機にいこう。

この方法で、地面がほどよく保湿し

雨水だけで十分となるのである。


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もう一つ気づいたことがある。

ブドウの芽掻き作業で、突然アレルギー症状が出て

くしゃみ、鼻水、目がかゆい

ブドウの木の周りに生えている草を触っているからかなぁと

自分で作ったガーゼマスクとUVメガネをしてるのに

くしゃみ、鼻水が止まらない。

なんでだろう・・と、農主にいうと

オリーブの開花が始まったところがあるという。

開花予定まで10日から2週間早い。

私はオリーブの花粉アレルギーだってことは検査でわかっているけど

すごい反応。

随分わかりやすい体になったなぁ。

お手製ガーゼマスクはきっと薄かったんだろうな、と

ヴィンチの自治体が配ってくれた

コロナ対応マスクをしてトマトの移植をした。

スゴイ効果覿面!

近くで草も刈っていたけど、なんのその。

コロナのミクロン菌をシャットアウトできるぐらいだから

花粉なんて入ってこない。

鼻の部分のワイヤーもイイみたい。

息苦しいし汗をかくけど、くしゃみ鼻水が出てこない!

息苦しいだけに、怒鳴れないw

作業のあと、マスクを取ると

ワイヤーの下と小鼻が黒くなっていた!

家では、のどと鼻を塩水で洗って

毎日作業服は洗濯して

寝しなに、オリーブオイルと蜜蝋でつくったコールドクリームに

ユーカリのスースーするオイルをちょっと加えて

鼻の周りにつけて、ティッシュかぶれと息の通りに。

花粉症対策って、コロナ対策と同じだったんだ。

さすがにゴーグルつけて一日中野外作業はできないけどw

私のオリーブはまだ開花していない。

でも今にも咲きそうなほどぷっくりしてきた。

ツブツブの時がいちばん可愛らしい。



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オリーブのウイルスと家の族lemascherine in arrivo



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向こうの方で黄色いボンボンが満開してて

重そうに垂れ下がっているではないか。

3月8日の女子日が春のミモザの風物詩だったのに。

一ヶ月強も開花が早いのだ。

確かにキンと冷えない寒さは、温暖とも言えるであろう。

2月3日までの冬の土用はイタリアでも同じ

季節の変わり目として天気がぱっとしなかった。



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私はたいてい2月からオリーブの剪定を始める。

こんな温暖であればもっと早くからできるが、油断は禁物。

突然寒い日が三日間だけやってくるなんてことも無きにしもあらず。

その間に、寒さにも強い植物の剪定をした。

藤や洋ナシ、バラ、お隣から頼まれている垣根とか。

ローズマリーは現在開花真っ最中なので

花が散った春先に剪定しようと思う。

一本の小枝から移植したローズマリーは、とーっても大きくなり

剪定で樹形を整えていきたい。

そこで出てきたローズマリーの葉をオイル漬けにしようと勉強中。

美容にとーっても効果があるんだそう!



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そんな合間に、畑やポット用の土作りをせっせこと始めた。

雨が降ってきては土が濡れて掘ることも集めることもできない。

落ち葉を集めたり、剪定した枝を小さく刻んで

自然農法の畝の上に散りばめた。

人工的に森のような土作りを目指している。

もともと畑という行為は人工なんだから、土作りも人工なんだけど

化学を使わないという手段をとりたい。

落ち葉が一番いい土を作るようだ。

隣の荒れ地に柳の木がでんっ!と生きている。

そのうな垂れるような垂れ下がる柳の木の下は

何年越しかの落ち葉が降り積もり

ふさふさの落ち葉の絨毯が敷かれている。

ふさふさの表面の落ち葉をどかしてみると

理想的な森の土、ふさふさの微生物だらけの土があるのである。

ここほれワンワン状態で、数平方メートル

その良質化した土をゲットした。

本来の粘土質は、ウチの畑と同じ土の新規ブドウ畑予定の

掘り起こして撹拌されたサクサクになった土を

ちょっとだけいただいて混ぜた。

粘土質は保湿効果があるが固まるとカチカチになるので

サクサクの状態で腐敗土を混ぜると適度にいい。

というわけで、溜まったあるだけの我がコンポストを混ぜて。

それと、ほんのちょっと暖炉から出たミネラル成分の灰を混ぜて。



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さらに数日土を寝かせた。

その間にバイオダイナミック農法のカレンダーが届いた。

やっぱりこのカレンダーが使いやすい。

書き込めるし、見やすい。

1月のLuna Ascendenteルーナアシェンデンテ

葉っぱの日に、バジリコとパセリとシソを

果実の日に、トマトの種蒔きをすることにした。

私はポットに種を蒔いて、簡易ビニールで20℃を祈って栽培する。

外気温が20℃以上になってきたら、自然農法の畝に植えていく。

種からダイレクトに畝に蒔きたいが、ならないリスクが高すぎる。

まず発芽気温と食べごろを見合わせると

人工的操作が必要である。

小さな自家菜園なので自然に合わせた農法を研究したい。

それでも芽が出るのは何日も先。



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その簡易ビニールハウスには、野放しのナメクジがたくさんよってくる。

ポットの場所を高くしたり、塩を周りに撒いたり

いろんな対策をしたがお手上げだ。

ホニャホニャの新芽は甘くて柔らかくって彼らの大好物で

小さな双葉を食べちゃうのである。

食べちゃったら、枯れちゃう。

葉っぱが植物の呼吸器なんだから

それがなくなっちゃったら死んじゃうのである。

しかし!去年から大成功している対策は!!!

囲んだ板の隙間を灰で埋め尽くすのである。

セメントでも塗りつけているような感覚で。

灰は、ミネラル成分でちょっとだけだと栄養になるが

野焼きと同じで、灰の持つ強烈なアルカリ成分で

草を焼いてしまうのである。

その強烈なアルカリ性と

体にくっついて嫌だろう粒粉ということを利用したのである!

だから塩だって買う必要ないし

家の暖炉からの灰だけで、ナメクジ対策に成功したのである!

退治をするわけではない。予防であることが理にかなう。

ポットは布のようなコットンを敷いて

大地からの草がポットへの侵入を防ぐ。

ポットはほぼ大地にダイレクトだから土が湿っていて

そして土の温度をダイレクトに感知することができるのである。

それから、それから。

もし万が一どっかの隙間から入ってきても大丈夫なように

対策第二弾!

ポットの上に撹拌したタマゴの殻を散りばめるのである。

今年は、コーヒーのカス、麦茶やお茶のカス

玉ねぎの薄い皮やピーナッツの皮をフードプロセッサーで撹拌

ごちゃまぜにして肥料としても撒いた。



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土作り、種蒔き、ナメクジ対策・・・

結構疲れる作業だが、夏の美味しいトマトを想像すると

がんばっちゃう。楽しみだな。



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さてさて、そろそろオリーブの剪定に入ろうと思う。



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春うらら Buona Pasqua

私は自然農法民 Orto Sinergico

生きるトマト Viva Pomodori!


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人に会うたびに「日に焼けたね」と言われる。

顔だけ日に焼けてしまったようだ。

下向き作業してても日は容赦しない。

上向き作業では、目が開けられないほど眩しい。


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オリーブの剪定が一段落し

枝を片付ける作業を時間の隙を狙って

進めていかなくてはならない。

目覚めの春は果樹だけでなく、草だって伸びまくる。

枝が草の中に埋もれる前にやらねば。

来年は、草刈をしてから剪定しよう・・と夫とつぶやく。


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トマトの種を一月と二月の月のタイミングを見計らってポットに蒔き

時々水を与えながら、ポットサイズの小さなハウスで誕生を待った。

一月蒔きも二月蒔きも発芽は我がハウスでは

同じだということがわかった。来年は二月だけにしよう。

やはり気温がある程度あって続かないと芽は出てこない。

今年は、柳の腐葉土に砂を少しミネラルの灰を少しを混ぜた。

良くも悪くも、とりあえず芽は出てきた。

意外と高価なオーガニック培養土のコストが省けた。

そして、昨年の苦い思い出から

草の上に布風シートを敷きその上に卵の殻を砕いてばら撒いた。

ポットの上にも卵の殻をばら撒いた。

囲いの周りには、隙間なく灰で覆った。

小さな地べたのハウス内は生きる土と生きる種でムンムンしている。

それをいいことに、ナメクジがたかって

発芽したての柔らかい双葉を食い尽くしてしまうのだ。

時間をかけて待ちに待った我が息子たちを

早速食べられてしまうなんて!

しかし、今年は作戦成功!!

昨年は塩を買って周りにばら撒いていたが

要は、ナメクジの体にくっついて嫌な物であれば

なんでも良さそうである。

暖炉生活から大量に出る灰がそう役に立ち

卵好きの我が家からBIOの卵の殻をキープしておくだけで

ナメクジ対策ができたこと

卵の殻においては、栄養分となるから一石二鳥である。

月のカレンダーとトマトの本葉の成長振りを見て

一株ずつさらにポットに植え分けることで

(ポットはヨーグルトの容器に穴を開けてリサイクルも!)

込み合いながら、栄養を奪い合いながら成長するより

生き生きと伸び伸びと成長するのである。

そして、トマトは植え替えする度に

地上から出ていた茎を少し下へ埋めるようにして土で覆うことで

さらに成長するのだそうだ。

シソも同じように株分けした。

ペペロンチーニは本葉も生まれているが、なんだか小さい。

もう少し大きくなってから株分けしよう。

やはり根を土から出してもう一度土に慣れ直しさせるには

大きくなってからでないと力が足りないのではないかと思う。

まるで子の成長のようである。


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そのトマトたちを昨年から始めた自然農法の畑に

植え付ける計画である。

自然農法とは土を耕さずに所謂腐葉土つくりを常に保ち

土の中のバクテリアが肥料となる考えである。

何故土を耕すのかというと空気が窒素で

窒素は成長を助ける働きがあるからである。

でも耕さないから草を抜いてあげることで

耕す作用とみなしているようなのである。

というわけで、土を盛った畝に藁や草や落ち葉を

10cm程の高さに敷いていくのだが

抜いた草もその場に置いていくんだそう。

ハチ用にボラジとカラシナの花だけ残して

畝の表面の草取りをした。

下を向いているが横に当たる日差しが熱い。

畝の効果があるようで、畝のところだけ草が元気である。

土はいまだ柔らかい。自然農法の効果は出ているようだ。

夫は半信半疑であったが、草の生え方を見て、納得し始めた。


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この4月は冷たい風を残した春で、決して暑くはない。

植物の成長がゆっくりのようだ。

去年の今頃ブドウの芽掻き作業が始まっていたのにまだである。

そんなブドウ畑を観察しに、日本からのお客様と行ってきた。

ヴィンチ観光では、特別展を鑑賞し

生家までハイキングされたそうだ。

私は、おいしい水が飲めるモンタルバーノの山をご案内し

オーガニックファームのアントネッラでフレッシュタマゴを買いに行き

お客様は、アントネッラのジャムをゲット。

我が家で藤のお花見をしながら

オリーブオイルの野草ランチ(カリカリスキアッチャータ白ゴマ入り

白ゴマ入りヒヨコ豆のフムス、自家製リコッタチーズサラダ

野草からめ半生タマゴのっけパスタ)

そしてビオディナミワインで乾杯した。

あぁ、うらら、うらら。


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それではみなさん、春うららでハッピーイースター!

Buona Pasqua



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私は自然農法民 OrtoSinergico

春のはじまり Pasqua

ブドウのあくび Scacchiatura


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この夏、ミニトマトで埋め尽くされた我が畑。


種を撒いたとき、品種を記したけど

ポットに植え替えをしたときに、わからなくなっちゃった!


葉っぱでわかったから、同じ品種だろうグループで大地に植えた。


Pomodori ciccioni

以前、バイオダイナミック農法の講演

ヴィンチのGASグループのメンバーと一緒に参加した。


帰り道彼らと

バイオダイナミック農法と自然農法のメリットなどを話し合った。


二つの農法の決定的な違いは

土を耕すか耕さないかにある。


バイオダイナミック農法での肥料は、緑肥。


自然農法の肥料は、土の中で生まれるバクテリア。



バイオダイナミック農法で、畑栽培をしているところもあるし

葡萄造酒では画期的に絶対的に作用している。


広大な土地のブドウ栽培には

自然農法は向いていないであろう。

自然農法は、やはり個人の畑か小さな農園に限るかもしれない。


Pomodori nel mio orto sinergico

そこで、個人の私が自然農法でトマト栽培をしてみて

たった一年目なのに、こんなに成功するなんて!


バイオダイナミック農法の天体カレンダーを

自然農法にだって取り入れた。


自然農法は、水を与えない。


だから藁や刈り込んだ草を敷くわけだが

その藁布団のおかげで、常にヒンヤリ感が保たれているのである。


だから、トマトたちも喉が渇かない。


雨が降ったときの水だけで十分なのだ。


もしくは、自ら土の中のヒンヤリを求め、根は伸びていくのである。


そして、呼吸している葉から

朝の気流の小さな雫を吸い込む。


ブドウと同じで、土の中もカラカラになってくると

葉の水分で補給し、実は潤い続け、葉が枯れていくのである。



我が畑の藁布団は、夫が刈った庭の草。


最初10cmくらいのフサフサに盛る。


雨が降ったり、朝の湿気でぺっちゃんこになったら

また夫が刈った草を敷いて、常にフサフサをキープした。


これで刈った草の行き場が見つかって、夫も一安心。

来年、土を耕さないんだから、私は嬉しいww

畝つくりは大変だったけど

水遣りをしないで夏を過ごしちゃって極楽だった。


作業が減って私も太っちゃったけど

トマトのパンパンのホッペにはかなわないわ!


Aperitivo
Photo by Tamami Azuma

畑の隅っこにあっても大きなトマトは赤くなると目にとまる。


夫が食べたがったトマト擦り付けパン

Pane e Pomodoroパーネ エ ポモドーロ

パンを食べるメニューの時には必ず登場。


お腹空いちゃって待ちきれないよーのアペリティーヴォには

スナック食べるより、パンとトマトを食べたほうがいい。


succo di pomodorini in corso

そして、たくさん実ごもるミニトマトは

毎日毎日半分に切って調理。


もしくは、丸ごとおつまみ!


夏休みのお出かけには、喉と小腹を潤すトマトを持参。


少年も私も、濃厚なミニトマト派。


ミニトマトで調理すると断然トマトの味が引き出せる。


ミニトマトソースにエビの出汁もピッタリ!


土鍋さんで煮込むとさらに濃厚なソースに仕上がった。


Donabe

あぁ、美味しい美味しいトマトさん。


暑い中真っ赤なトマトを摘んでくると、熱~いトマト。


まるでトマトの体温みたい。


そして、口に入れるときゅーっと濃厚なトマト。



あんなに小さな種から

水を遣らなくてもグングン成長し

こんなに濃厚な汁をもって実っていくなんて。


自然のチカラは全くフシギ。


Pasta con salsa di pomodorini e gamberi

そろそろ夏も終盤へ。


ミニトマトの保存はソース以外に

実の枝を切って吊るして乾燥させるんですって!


そこまでできるかなー。



*過去の関連記事はこちら↓*

地球と体を守る会 Corso di Agricoltura Biodinamica

私は自然農法民 Orto Sinergico

トマトを保存する Conservare i Pomodori



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スーパーのトマトは、ボクらが摘んだトマト。


ボクらの手で摘んだトマト。


ボクらは、トマトを摘みに来たんだ。


大地と風と雨と太陽のあるイタリアのトマトを。


pomodoro nella mano

イタリアは、真っ赤に熟れたトマトの収穫期。


遅く移植した我が家のトマトも、次から次へと熟れ

食べるたびに収穫する。


トマト畑はトマトの香りで充満するのか

カメムシもそろそろやってきた。


カメムシが先か私たちが先か。


カメムシを見ると、トマトのピークを察する。


そんなカメムシを寄せつけな大農園は

木陰なんぞなく太陽をいっぱいに浴びた

暑いからこそ熟れるトマトたちを

そう、今この暑いときに、一気に収穫する。


maturazione

私はトマトに詳しくないが

トマトは、支え棒のない低く育つトマトはソース用と

支え棒の必要な上へ育つサラダ用があるようだ。


そのソース用のトマトを大量に収穫している南イタリア。

南イタリアのイメージだと

麦わら帽子を被ったイタリアの農民が収穫してそう。

そんな絵や写真がイメージとして使われているし。


現実は、アフリカ大陸から仕事を求めて移民してきた

黒い若者たちなんだ。


一日に
12時間、暑いイタリアの

木陰のない大地に張り付いたトマトたちを

長い手と長い足を持つ腰をくの字曲げて

彼らのまだ短い将来の夢見るその手で摘むんだ。


若いボクらだって、疲労は積もる。


pane e pomodoro

ここ数日立て続けに、トマトの収穫車の事故が相次いだ。


近頃のイタリアは、グループで作業をする

労働者を送り込む派遣会社

(Cooperativaコーペラティーヴァ辞書では協同組合とあるが

有限会社的に存在する)が流行っている。


企業は、一時的必要な作業に人を雇わず

そういったなんでもします派遣会社に依頼するのである。


私が知っているだけでも

イメージにあるイタリア人は、農業をやりたがらない。

特に、大量になってくると。


そこで、そういったグループ労働者を送り込む派遣会社に

必要なときだけ依頼するのである。


派遣会社だって、複数の企業や農園たちとの関係をキープして

常に仕事がある状態でいなきゃならないんだから

彼らの要望に答えるよう低姿勢で承る。


派遣会社のボスは、それでいいさ。


しかし、やるのは送り込まれた労働者である。



その送り込まれた労働者は、移民してきた外国人が多い。



企業や農園としては好都合の派遣会社は

本来ならば、送り込む労働者を保障していなければいけない。


しかし・・・

不法で労働させていることが多々あるのである。


prendere il sole

事故があると、こうやって取り上げられるが

事故がないと、沈黙のまま

労働者は疲労を積んで労働しているのである。


なんにつけても、犠牲者が出ないと気づかない


・・・ふりをする。


cielo con nuvola

トマトの収穫グループ労働者

夢を持ってイタリアに来た移民たちの

後部に窓ガラスもない荷台に乗せられたワゴン車が

まんまと収穫したトマトのカートに突っ込み12人が亡くなった。


pallini rossi

辛い思いをして幼少期を過ごし


辛い思いをして海を渡り


それでも夢を持って


辛い思いをしながらトマトを摘んでいた青年たち。



生き残った青年が、涙をこぼしてインタビューに答えていた。


「それでもイタリアにいたいですか?」


「はい。母国に戻っても食べるものが無いから。」


pomodori nella fine giornata

ヴィンチの丘だって


ブドウ畑にインド人がいっぱいいることがある。


オリーブ畑にトルコ人がいっぱいいることがある。


ここはいったいどこなの?


・・・・・。


Made in Italy

Handmade by immigrants

になりつつある。


それでもいいさ。


グローバルな世界は、グローバルに補おう。


外国人の手作業でコストを抑えようとする考え方はおかしい。


そもそも消費者が手にする市場が低すぎるのも

犠牲者を増やす原因かもしれない。


同等な人権と労働基準はみんな平等であることを願う。


一人も犠牲者のない労働を。


一人も犠牲者のない生産を。


come arcobaleno

太陽をいっぱいに浴びたイタリアのトマトたちは

虹色に熟れていく。



*過去の関連記事はこちら↓*

暑い夏に赤いトマト pomodori come arcobaleno

日本人女剪定士の生み親 Corsodi Agriformazione

天国という名の大地 Terra si chiama Paradiso



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