大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Vinci

Ombra di Dicembre
呼吸する葉が舞い降りた。土に還りそこで樹のちからとなる。
Viti appena cascate le Foglie

樹々は休眠する。

Foglie di Uva nel Pozzo 

少年と落ち葉の上を歩く。

Vinci negli Olivi

前を見ればヴィンチ村。

Vetriola sul muro di Vinci
横を見れば壁からVetriolaが生えている。
 
Albero di Kaki

上を見れば宇宙のようなカキの木。

Passeggiata tra le foglie

下を見れば落ち葉の上に親子の影。

So Cute!

家に帰ってこんなのつくろうか。

Ghirlanda



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カテゴリー【ブドウ】【散歩】【Vinciの空】【ハーブ

ブドウの木の紅葉

レオナルド・ダ・ヴィンチが工夫した堰Pescaiadel Mullino della Doccia

師走のはじまり
ハーブで瓶を洗う Vetriola』 
 

ありがとう↓

大量の雨は、涸れた大地に浸透しただけではなかった。

植物に潤いを与えた。

ブドウは潤った。しかし、熟度が下がった。

大量の雨は、2度もアルコール度数(=熟度)を下げたそうだ。

こだわりの主は、自然へ任せることにした。

熟度を取り戻すには、太陽の熱と天空の風で潤った水分を蒸発させるのだそうだ。

Uva Alicante

こだわりの主は、3種の純正ボトル、2種のキアンティボトルを造る。

各々のボトルに合わせ収穫をする。

同じ列を2~3回手をつけることもあった。

一列に複種のブドウが植えてあるからである。そんな畑つくりが伝統のキアンティと呼ばれる畑である。

ブドウのセレクトをする、ブドウの種類を選ぶ、ブドウが傷んでいれば取り除く。収穫も手間隙かけるバイオダイナミック農園。

Cinghiale in Umido e Vino Sangiovese

農主は、イノシシの狩人だ。

ランチにイノシシの煮込み料理の日もあった。

息子が狩をし、Mammaマンマ(88歳のお母さん)が料理をする。

Formagi e Salsa Piccante e Cipolle

農主とパートナーが歩いて探した美味しいPecolinoペコリーノ(羊のチーズ)に、パートナー作のSalsa Piccanteサルサ ピッカンテ(フレッシュペペロンチーノソース)Salsa di Cipollaサルサ ディ チポッラ(タマネギソース)はピッタリ合った。

Mosto Rosso Fatto da Raggazzo

少年は、収穫中、自作Mostoモスト(ブドウの搾り立て汁)をこしらえていた。

これなら大人と乾杯できるね!

Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)、終了!!

Mosto Bianco in Bottiglia

早朝、Rimontaggioリモンタッジョ(ブドウの皮を濡らす作業)を終えた夫が持ち帰ってきたMosto Biancoモスト ビアンコ(白ブドウの搾り汁)


秋の朝日は、熟れた樹木を黄色に演出する。

朝のVinci ヴィンチは一足早い紅葉ならぬ黄葉が伺える。



8月も終わり頃、Vinciヴィンチの大地では
イチジクが一気に熟れだした。
Albero di Fico

雨が降る前に摘んでしまおう。

Raccolta di Fichi


カゴいっぱいに。

Tanti Fichi!!


乳液がベタつく。樹の保衛だから仕方がない。

蚊がいる。熟れた樹の周りは湿度だって高くなる。仕方がない。

Fico


イチジクの中を見ながらつまみ食い。

Merenda Fico


洗わずに皮をむく。

Fichi Sbuciati


日本から
『旅する土鍋』プロジェクト中の土鍋と陶芸家の我妻珠美さん
(工房Cocciorino/ tamamiazuma.com
)
ヴィンチの少年とやいのやいのと賑やかにジャム作り。

Fichi+Zucchero +Limone


保存の力を持つ砂糖(私は黒砂糖使用)
変色を抑える力を持つレモンを加えて土鍋でグツグツ。

Cuocere


かき混ぜては待つ。

土でできた鍋は、熱の回り方が違う。
熱の力を持つ土鍋。

Marmellata di Fichi pronto 


ギュッと濃縮されたイチジクジャムのできあがり。
消化を助ける力を持つイチジク。

Fichi

Vinciの大地のFichiフィーキ。 


早く実が成らないかなぁ。

もう少し実が成ってくれないかなぁ。


こうして実が成るのを待ち続ける間お花を食べる。

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お花の中央のおしべやめしべを取り除く。

我が家のトップは、おひたし。茹でずにノンオイルで(もしくは少量のオリーブオイルかごま油の手も!)ササッと炒め、塩か醤油で食べる。・・・といっても、お花はほんの数本だし、熱を通すと小さくなるので、私一人分だったりする。

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アーティチョークのオリーブオイル漬けとズッキーニのお花のおひたし。

次に、超シンプルパスタのAglioアーリオ(ニンニク) Olioオーリオ(オリーブオイル) Peperoncinoペペロンチーノ(唐辛子)などのときに加える。Acciugheアッチューゲ(アンチョビ)も加えると相性がイイ。

Frittataフリッタータ(オムレツ)に混ぜ込んで歯ごたえを楽しんだり。

お客さんが来たときには、Frittoフリット(フライの意だが、この場合は天ぷらと訳したい)にする。SalviaサルビアやタンポポもFrittoにし、カリカリとAntipastoアンティパスト(前菜)。ケラケラと会話が弾み、グイグイと冷えた白ワインがすすむ初夏。

お料理上手なMammaマンマ(ママ)がいるイタリア人の友は「お花の中にRicottaリコッタ(リコッタチーズ)を詰めるのよ~~~」と自慢する。

美味しそうだなぁ。


カボチャ科の黄色いお花は食べられる。

イタリアの各地でSagra del Fiore di Zuccaサーグラ デル フィオーレ ディ ズッカカボチャのお花祭りと題してカボチャやズッキーニのお花を使ったいくつものタイプの料理が味わえる。

Sagraサーグラとは、収穫を祝った祭りの意味がある。


ズッキーニ(カボチャも)のお花は、ビタミン(Vitamin ACB1B2B3B9)やミネラル(カリウム・マグネシウム・鉄分・カルシウム)リンがあり、免疫強化や浄化作用をするそうだ。

わぁぉ。生活習慣病予防に強い見方だ。

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朝一番、煌煌と咲いているお花をぼんやり眺めたら、ランチのお伴にもぎとる日々を過ごすVinciヴィンチ6月でありました。

イタリアのトスカーナ地方の11月は珍しく晴れ続きで気温が暖かい。半袖で働いている人もいる。私も汗をかきながら全身運動をしている。

しかし、晴れはいいけど、この時期こんなに暖かいのも何かを意味しているようで、田舎に住む者は何か察知する。


この時期トスカーナ地方は、オリーブの収穫時期である。

我が畑も収穫に大慌て。

この温暖のせいで、オリーブの実が日に日に膨らんで黒づいていくのがわかる。

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2014年のヴィンチ(Vinci)は、6cm大の雹が空から降ってきて、オリーブは不作の年と終わってしまった。一年間手をかけた者としては無念の想いである。

草刈・肥料・病気予防・剪定・収穫。そして搾油費用。

やることがいっぱいある上に、畑の主が技術をもっていないと、元が取れない。

さらに、ここイタリアだって田舎は老人が増え、老人達は畑の管理ができなくなり、売却しなくても畑の全ての管理を委託するケースが増えてきた。

私は、農業講座でオリーブとブドウの剪定の技術を身につけたので、我が家の隣のオリーブ畑と5km離れたチェッレートグイディ(Cerreto Guidi)という地域にあるオリーブ畑、合計で120本のオリーブの木を委託され夫と管理している。


私たちは、ヴィンチの田舎道を入ったオーガニックの搾油工場Balduccio(バルドゥッチョ)で搾油することにした。

今まで私たちがこだわって管理してきたのだから、こだわりの搾油工場でいい。こだわりの低い搾油工場からすると、搾油費は上がるが。

こだわりの搾油工場は、オリーブを持ってくる側にもこだわって欲しいコトがいくつかあった。オリーブ栽培はオーガニックであること・オリーブの実の収穫からの時間・搾油後の容器などなど。

農業講座で、オリーブ栽培の指導をしてくれたSani Graziano(サーニ グラツィアーノ)氏の自ら手がけるオリーブもオーガニックだけに、オーガニック栽培を中心に教えてくれた。収穫に関し、Balduccio搾油工場と同じこだわりを伝授している。

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搾油後帰宅し、Sani Graziano氏から伝授したオリーブオイルソムリエたちがやる試飲の技で試飲をした。

搾油工場の出来がいいのか、栽培の出来がいいのか・・・すぐに口の中に刺激のある辛味のある私が求めていたオリーブオイルが出来上がった。

2015年のオリーブオイル(Olio Nuovo=オリオ ヌオーヴォ)が我が家の食卓に並んだ。
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引き続きヴィンチ村の上レオナルド・ダ・ヴィンチのふるさと、生家があるあたりfaltognano地区のオリーブの収穫のお手伝いが続く。

これが私の全身運動である。

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