大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Viti


マジで?

本当にもう一回やるの?

もういいからこっち来いよ。


al Cielo

もういくつだかがわかんない・・85歳過ぎてるよなぁ、長老。


長老が「マジ」なんて言葉使わないだろうけど

そんな風に聞こえてきた。


Boccioli di Uva

はかどらないオリーブの剪定の次は

はかどらないブドウの芽掻きScacchiaturaスカッキアトゥーラ


Piove o no

長老が見るにみかねて手伝ってくれる。


プルルルルーと携帯電話。


今どこ?


二人見えるけど、もしかしてボクの叔父さん?


叔父さんがやったところ、もう一回やり直して。


と、農主は丘の向うから私たちの様子を見ているようだ。


Ombra di Boccioli

長老は、ブドウの旨みや樹の病よりも

恵の産物を無駄にしたくない。


すごーく気持ちはわかる。


私もブドウの莟の付いている枝を剪定するのは気が引けるが


農薬や添加物ナシで

果実の旨みを引き出せ

樹の病を防げるなら


私も農主と同じくこだわりの栽培を選択したい。


Nati Ragni

長老、冬の剪定も欲張り剪定で

実が20房くらい成るよう想定して剪定してある。


長老の甥のこだわり栽培は

その半分で充分・・いや、結構。


剪定によっては、重なり合ってしまう剪定が多く

病気になりやすいため、この芽掻き作業で

空間を創るのにも容易ではない。


Selvatici

長老、膝が曲がらないから

下の野生の枝も上手く取り除けない。


野生の枝を根元から取り除けば

暑い時期の誘引(Allaciaturaアッラチャトゥーラ)作業も

下に屈むこともなく

実の付いている枝に絡みつくこともない。


やたら元気に育つ野生の枝こそ

きちんと除去することで

本来の樹へエネルギーが行く。


そして、しばらくの作業でも邪魔にならなず

野生の枝のことを考えなくて済む。


Nido di Vespa

ワサワサしているブドウの樹に

頭を突っ込んで芽掻き作業をしている。


実の付いている枝を選び

位置を見ながら

剪定していく。


細かい作業で

面倒臭い作業で

ずーっと同じ作業で

根気の要る作業で。


でも嫌にならないんだから好きなんだろう。


Fiorito

長老、奥様がアルツハイマーで

ヘルパーが来ない時は一緒についてあげているよう。


長老の気晴らしは、畑仕事。


オリーブの剪定ははしごが危険だから

取り上げられちゃったみたい。


Dopo la Scacchiatura

長老の作業の後

私が作業をしていく。


私一人ぽっちより

長老のゼーゼーいう息を聞きながら

雨雲の気配を眺めながら

丘の上のブドウ畑で

はかどらない芽掻き作業をする。


Calciofi e Vino da tavola

今年もホタルが飛び回り安心した。


そうこうしている内に

オリーブの花が開花した!

ブドウも開花してるし

鼻がムズムズww

Fioritura 20 Mag. 2018

長老のCarciofiカルチョーフィ(チョウセンアザミ)

美味しい!




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量より質だ!Scacchiatura

ホタルカゴ

CarciofiSott'Olioアーティチョークオリーブオイル漬け


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この間

やっと目覚めてあくびをしていると思ったら

もう、グビグビ背が伸びて

実のツブツブを付け始めた。


Sbadiglio

すると

手が出て、体を支えようとする。


その姿が、まるで創作ダンスのよう。


手を繋いでるようだったり


抱きしめ合っているようであったり


掴むようであったり


誘っているようであったり。


実は、大きな日傘の下から


舞台を見ているような。


Uvaウーヴァ(女性名詞、単:ブドウの実)

Viteヴィーテ(女性名詞、単:ブドウの樹)

と、ブドウは女性名詞が多いように

しなやかで、美しい。


Viticcio

そのしなやかで美しいダンスを垣間見ながら

ブドウの芽掻き作業Scacchiaturaスカッキアトゥーラをしている。


春夏の作業Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ(直訳:緑の剪定)

は、この芽掻き作業から始まる。


Rosina

ここは、こだわりの現代バイオダイナミック農法のブドウ農園。


初夏並みに暑い日差しの中


顔は日焼け止めクリームをぬって


長袖のブラウスと帽子を被って


腰には

傷口を平らにするための先の尖ったハサミと

下からニョキニョキ生えてくる野生の枝や太い茎が切れるハサミと


留めてある紐が解けていたら縛る

Biodegradabileビオデグラダービレ(土に返る生分解可能な)の紐と

その紐を結びつける小さな道具と


目覚ましをセットした携帯電話と

アレルギー対応の大量のティッシュ

が入ったウエストポーチを

つけて作業をしている。


水分補給は

ブドウの列の往復をやったら、飲む。

それまで我慢。


Pranzo nel Boschetto

あっ

こだわり農主が文句を言いに近寄ってきたww


「あー、ダメだ、ダメだ!もっと、もっと!」


なんですって!


もっと枝を少なくし、空間とバランスを創って欲しい、という。


勿論、次の冬の剪定のことを考えながら。


Borragine nella Vigna

私は、バイオダイナミック農法ではないフツーの農園にも

作業を手伝いに行ったことがあるが

大抵は、質より量。


わざわざ化学肥料を撒いて

実の量を増やし、実を太らせているから

実のついている枝を取り除くなんて、ありえない。


フツーの農園の芽掻き作業は

下の方から生えてくる実の無い枝を取り除くことと

野生の枝を取り除くだけである。

もしくは、やらないか

コスト削減に、他の作業と一緒にやるか。


Coccinella

こだわり農主は


一つに、空間を創って病気を防ぐこと


二つに、一本の樹から8~10房実れば十分

枝を少なくすることで

実にエネルギーが集中し、旨みが濃くなるという理論。


Bimbi

確かに、こだわり農主のバイオダイナミックワインは美味しい。


ブドウの旨みが味わえる。


それでもこだわりを控えた、値段も手頃な毎日飲む

Vino da Tavolaヴィーノ ダ ターヴォラ(テーブルワイン)

でも充分なくらいの美味しさ。


うん。

こだわり農主に従おう。

量より質だ!


Vementino

今年は

白ワイン用の品種Vermentinoヴェルメンティーノ

San Colombanoサンコロンバーノなどの

In Prezzaイン プレッツァ(単種100)

造りたいという。


Oooh・・ジュル。


っもう、聞いただけで、美味しそうww


だって、生のブドウが美味しいんですもの!


楽しみ。


aggrappare

今年は、ブドウの房が、一枝に一房しかなかったりする。


それは、昨年の夏の旱魃の影響かもしれないと言う。


こうやって自然のサイクルが、正直にメッセージを発信する。


無言で生まれ育つ植物たちを観察するということは

最低でも半年以上

私たちはメッセージに気がつかないこともある。


Dopo la Foschia

地上での作業で伴う傷口への負担が軽く済む

地下にエネルギーが集中する

Luna Discendenteルーナ ディシェンデンテの期間

大急ぎで剪定をする。


雨が降ったらお休み。


乾くまでじっとお休み。




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ブドウの芽掻き Scacchiatura

ブドウのあくび Scacchiatura

ブドウのダンス Viticcio


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春が来た!

と思ったら

夏が来たww


Sovoscio pieno di Senape

春のムズムズが急に止んだのは

夏のような気温のせいかもしれない。


この間まで雨続きでウダウダしてたのに

今は晴天続きで

大地の表面がカラカラしてきた。


Cinghiale

地面の下はヒンヤリと。


地上はムンムンと。


植物たちが一気に成長し始めた。


好都合な気候の中


現代バイオダイナミック農法で栽培する

ブドウ農園のブドウの苗木(Barbatellaバルバテッラ)

植える作業(Piantareピアンターレ)を手伝った。


Forbici!

この日は

Ritmo Sideraleリットゥモ シデラーレ

27.3日間の活動中

月ととても強い引き合いで地球の周りを活動する

黄道帯にいる星座たちの


Radici
ラディーチ()Terraテッラ(大地)

の日であった。


私たちが知っている十二の星座でいうと

Toroトーロ(牡牛座)

Vergineヴェルジネ(乙女座)

Capricornoカプリコールノ(山羊座)

Radiciといわれる星座たち。


根と大地のエネルギーがマックスになる。


3日ぐらい続き、次のエネルギーへバトンタッチする。


Piantare

前日、農園の主は

バイオダイナミック農法特有のPreparatiプレパラーティの一つ

(有機物による調合剤。薬草だったり糞だったり)


Corno Letame
コルノ レターメ

大地に散布し

ブドウの苗に吸わせた。


Preparato500=Corno Letameによる
活力を与える作業や方法を

Dinamizzareディナミッザーレという。


Barba di Uva


雌牛の糞を雌牛の角に詰め
さらに土の中で寝かせた

特別な肥料である。


Cornoコルノは角という意で

Letameレターメは糞による肥料という意味。


この特殊な肥料は

大地のマクロオルガニズムを活発にさせ

肥沃で丈夫な大地を活かす作用を期待する。


そのCorno Letame

Bottaボッタ(木の樽)の中で

雨水で溶かす。


その溶かす作業では

遠心ができる様にグルグル回して

縦に切る・・・のだそう。


まるでお呪いのような儀式でも見ているかのよう。


Dinamizzare


この作業をしないバイオダイナミック農法もあるようで

そういった農園は有機栽培同様緑肥のみの堆肥となる。


それでもバイオダイナミック農法という場合は

月のカレンダーに従ってやっているそうだ。


そんな彼らは、Veganヴェーガン

(酪農などの動物源を一切使わない)

と、それはそれで自負している。


私は自負こそしないが

私のオリーブ栽培なんかもそうである。


Piantato


二年前、赤ワイン用のサンジョヴェーゼやカナイオーロを植え

その活力を与えたおかげでとっても丈夫で元気。


2017年のVendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)では

小さな実が収穫できたほどだ。


大抵は、4年は実がならないと教わった。


農薬や化学肥料、添加物が無くても

こだわりのこだわる作業で

ここまで栽培を可能にし

ここまでブドウのチカラが漲るワインに変身させられるとは。


Sbarbato

Barbatellaバルバテッラ(ブドウの苗木)


Portainnesto
ポルタインネスト(根になる部:台木)

Filosseraフィロッセラというブドウにしかつかない対敵

アブラムシから避けるため

アメリカがオリジナルの台木を使用する。


そして、
Innestoインネスト(実がつく部:接穂)

Sangioveseサンジョヴェーゼなどの品種が接木される。


Uomini

今回の苗は、我がキアンティ地方の白ワイン用の

Trebbianoトレッビアーノ

Marvasia Biancaマルヴァジーア ビアンカ

Vermentinoヴェルメンティーノ


を合計で
2800本を植えた。


Purezzaプレッツァ(ワインでいう単種100)

を意図し、収穫しやすいよう

そして、品種によって好む土地条件に合わせ

植えていった。


Sovescio pieno di Favini


植える土地には、緑肥でいっぱい。


菜の花やそら豆、根付いたグリーンピースや麦

でひきしめ合っていた。


てんとう虫の養殖でもできそうだ!


現役ブドウたちの列は、二列ごと緑肥をする。


一列は緑肥の列。


一列は作業をする列。


Pappardella al Ragu'


農主にとって、収穫同様苗植え作業は

めでたい日のようだ。


私も男たちにまみれて手伝い、めでたい一日を送った。


一家のシェフ、90歳のお母様が

いくつになっても愛おしい息子と90年見てきた生きる畑のために

足が痛いのに手料理で持て成して下さった。


お肉のミックスPappardella al Ragùパッパルデッラ アル ラグー

(トマトで煮込んでくずしたお肉ソースを合えたヒラヒラ平面パスタ)


Capriolo in Umidoカプリオーロ イヌーミド(シカ肉のワイン煮込み)

と、主ご自慢のバイオダイナミックワインで

賑やかなランチ。


Carne di Capriolo!


シェフお母様の右に出るものはいない。


いつから煮込んでたのかしら。


シカのお肉は柔らかく、甘く、野生の味がほどよくあり

Buono, Buonoブオーノ ブオーノ

とたらふく食べた!


Ciao,Uva!


外は初夏の日差しで眩しい。


あぁ、もう少し春であって欲しかった。


ブドウの芽は、ブドウの花までもう付けている。


あくびをしているかのように


手を差し出すように


ブドウのダンス
が始まった。



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ブドウの苗木 Barbatella

ブドウのあくび Scacchiatura

バイオダイナミックワインの瓶詰め Imbottigliamento

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ニョキニョキ生えた腕たちは

Sostenere


フワフワとダンスをし

Fermare


風に揺られ

ci siamo


つかまり

Non arrivo


支えて

Accidenti!


悩んで

di quà


決めて

Fammi pensare


停止する。

dove dove


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ブドウのダンス Viticci

ブドウのあくび Scacchiatura

食後のサマータイム DopoCena

一日の終わりの姿 Fine Giornata

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Vermentino in Vigna


2017
831
日、ヴィンチの大地では、ブドウの収穫が始まった。

Alba


収穫の初日は、朝の日の出と共に始まった。

少年も日の出の光と待ちに待ったブドウの収穫に胸を躍らせた。


Capello da Contadino sul Tino Antique


Viticoltura Biodinamica Moderna
ヴィティコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ(ブドウ栽培現代バイオダイナミック農法)の農主は、どうしてもコレとコレ、アソコとアソコの収穫をしてしまいたい。

Vermentinoヴェルメンティーノ(白ブドウの一種)は、もう少し熟れてからでもいいかもしれない。しかし、昨年一般的に熟れた状態で収穫したときのブドウを使った白ワインが納得いかない。

いやぁ、それでも甘くて美味しい。私は言うことない。

Uva Nera in Vendemia


日当たりの良い丘の上部のブドウたちを収穫する。

翌日から雨予報がチラホラ入っている。濡らしたくない。

雨が降ることで、またブドウのアルコール度数が変化する。

Sangiovese su Viti


ブドウたちは、旱魃の中、自力で生きていた。

果皮は厚く、果肉や果汁は最小限に。

実の周りの葉は、水分補給を手伝った。

病気もせず、彼らは身を寄せて成っていた。

Vista Panoramica Collina di Cerreto Guidi


昨年、長老が亡くなった一家の収穫も同じく、こだわりたい土地のブドウの収穫をする。

もうこの日は、夏の終わりを告げた風が吹いていた。

Coniglio in Umido e Verdure Cotte Vino Bio Salame fatto in Casa


ブドウ農園一家のランチ
では、一家と収穫仲間で賑やかにテーブルを囲む。

パワーのつくお肉料理とジェニュエンなワインは、農家の最高なおもてなしだ。

ウサギの煮込みと野菜の付け合せは、赤ワインに合い、午前中の疲れを忘れさせる。

一家手作りの生ハムやサラミは、格別である。

午前のお茶の時間にも生ハム&サラミのパニーニでもてなされた。日の出前の簡単な朝食では、お昼までもたない。飛びついたブレイクであった。

Scheletro di Uva


収穫をすると、すぐに果汁を搾り出す。

白ワインは、すぐに圧搾し、果皮を取り除く。

赤ワインは、果皮のチカラをしばらくお借りする。

Vino Biodinamico in Cantina


こうして、天候や熟れ状態、経験にあわせて収穫を実行していく。

ブドウの収穫は、清らかな風と清らかな光の中、しばらく続く。

Prima Raccolta di 2017


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