大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Viti

私たちは水を汲みに行く。

Vinciヴィンチの山Montalbanoモンタルバーノへ。

夏の水汲みは頻繁。冬の水汲みも面倒でも行くが、夏はもっと。今年はもっともっと。

Muove l'acqua


イタリアの夏は乾燥していても、暑けりゃ汗をかく。体の熱りと発散で、知らずとカラカラに気付く。これで涼しいところにじっとしていると、夏の代謝で発散しなければいけないモノが溜まり、炎症を起こす。


手術後のエコグラフィーで、欠けた水分補給を指摘された。怠けているとすぐ体に出る。また酷い炎症になっては困る。自ら病気を起こしているようなものだ。また反省。

Dintorno alla Fontana


一人一日
2リットルの水分補給が必要なんだそうだ。家族3人、計6リットルの消費を計算しなければいけない。

Acqua Potabile


水分補給に癖がない私は、水を薬だと思って気を配って飲んでいる。

水を飲めば、便通も良くなる。便だって内臓フィルターで漉したいらないモノ。排出しなければいけない。

Mamma e Figlio sull'Acqua


水を飲むことが体の調子を整えることの一つ。

水頼みで、この暑い夏を乗り切ろうと想う。


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ブドウの樹は、地下の水から自ら補給する。

Chiantiキアンティ地方の葡萄酒用のブドウは、灌漑が禁止されている。

一年目に植えつけた樹だけ灌漑が許される。

Uva Bianca


私が手伝うバイオダイナミックワインを手掛けるブドウ農園の畑のブドウの成長を観察に行った。

Canaiolo


この日照りと猛暑でも、ブドウはきちんと育っていた。

確かにMostoモスト(ブドウの果汁)の量は期待できない。

が、健康なブドウの収穫と濃厚な美味しさは期待できそうだ。

このまま日照りが続くと、収穫は早くなるだろうと農主は言う。

Vermentino


バイオダイナミック農園は、自然を尊重する。

ブドウの葉を残す。

葉が呼吸をし果実を守る。

葉が栄養素を摂り循環させる。

果実に水分が足りなくなると、葉の水分から補給する。

Assaggino


もう
Vermentinoヴェルメンティーノ(白ブドウの一種)なんか、甘味を感じる。

わ~~、美味しい!

少年も収穫を楽しみに待っている。


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ヴィンチの丘のポッと口を開けたような八月の満月は、メラメラと黄金色で大地を照らしていました。

Luna Piena agosto 2017

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ブドウを摘んでから Foglie d'Uva

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ブドウの芽かきScacchiaturaスカッキアトゥーラの時期が一番好き。

Uva Sangiovese

ブドウの枝から芽が出て

その新しい枝から実の莟が生まれて

実の莟が膨らんでくると手が出て掴むところを探し始めて
≪Viticcioヴィティッチョ(単)・Viticciヴィティッチ(複)=植物のつる≫

Danza San Colombano

身体(新枝)は柔らかく、優しい動きでダンスをしているような。

Dammi la mano

さぁ、こっちにおいで・・と手を差し出し、私を誘う。

Viticcio di San Colombano

彼女の手は小さく、手探りで五感を発する。実を守ろうと。

Viticcio di Sangiovese

深呼吸する葉は、実を覆いながら、実の呼吸を代行する。

Uva e Foglie San Colombano

キラキラと輝きながらダンスをするの。

Nuova Nascita Protegge dalla Foglia

初々しく踊りながら未来に向かっていく姿。


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ブドウの芽かき Scacchiatura
ブドウを摘んでから Foglie di Uva』 

ブドウのあくび Scacchiatura


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あぁぁぁ、暑い。

ヴィンチの大地は初夏を越えた夏のよう。

まだまだ開けたブドウ畑は、カラカラの大地の熱気が上昇する。

ブドウのお手入れ作業を手伝う私は、労力というより大地からの暑さにエネルギーを消耗した。

Sangiovese si stila

彼らの水分補給は、夜と朝の雫の粒、靄からだった。

Mattina

朝到着すると、ブドウ畑は白く覆われている。

朝日に当たってキラキラした畑。

Bagno di Notte San Colombano

近づくと、ブドウたちの朝の吐息が、日の光に反射していた。

Respiro del Mattino

伸びをするブドウの姿は、少年があくびをしながら生まれてきた姿を思わせる。

San Colombano Fiore più

去年より数週間早い、芽かき作業Scacchiaturaスカッキアトゥーラが始まった。

4月のLuna Discendenteに。(バイオダイナミック農法より)

Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ緑の剪定とも呼ばれるように、緑の時期に行う剪定。量より質を目的としている。

一枝に二房実るブドウ。

一本の木に14房実れば十分だと農主はいう。

実りが集中し濃厚な旨みを与えるだけではなく、風通しや日当たりも良くなり、病気も防げる。

枝と枝の空間と、枝の誕生が元気かどうか見極める。

そして、未来の枝を残すかどうか、樹形全体も見ながら進める。

この未来の枝を残すか残さないかで、常に樹形が成長に適切な状態で生きていけるかが決まったりもする。

Scacchiatura Prima Cordone SperonatoScacchiatura Dopo Cordone Speronato
Prima                          Dopo

 写真は、Cordone Speronatoコルドーネ スペロナートというトスカーナ地方でよく使われる樹形。

Mini Nascita

小さな若枝たちも取り除く。オリーブの若枝除去と同じ理屈である。実のならない枝は取り除く。取り除くことで、リンファの流れが安定する。

Sovescio Piselli

横には、緑肥のグリーンピースが軒を連ねている。

Venatura del Fiore di Piselli

今年は去年よりも早くにこの作業をしているから、グリーンピースは収穫できない。

Foglia di Piselli

それでは若い実を収穫し、サヤエンドウとして食べよう!っと。

Bel Contrasto

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Pasquaパスクア(イースター)前の話。

Pasqua明け、寒いくらいのヴィンチの大地。

大丈夫かなぁ。

Fine Giornata


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3月半ば過ぎ、現代バイオダイナミック農法のブドウ農園から緊急の電話。

「芽が出てきちゃったよ。やることいっぱいで、縛る作業終わってな~い!手伝ってぇぇぇ!」

Germogliato 

だろうよね。

雨も降らずに小春日和が毎日続いた3月、遠目でもわかるブドウの芽がプチプチピンクからミドリに開いてる様子が、日に日にわかる。

もう少しで終わるオリーブの剪定の気晴らしがてら、ブドウの枝を縛る作業を手伝った。

Legato

ブドウの枝を縛る作業は、GuyotグヨーCapovoltoカーポヴォルトという名の樹形で必要とされる。

冬眠期間の剪定後、Piantoピアントと呼ばれる樹液いわゆるリンパが流動し始めると、枝が柔らかくなりキュッキュッと形を整えながら、一番下の架線に縛り付ける作業をする。

これからワサワサ生まれる枝や葉や実を支えられるよう、しっかり縛ってあげる。

ブドウは上へ上へと伸びていくので、高過ぎてもいけない。

トラクターが通ることを頭に置きながら、ブドウの成長が架線から遠くならないように想像し、引き寄せながらしっかり結ぶ。

未来の枝がしっかり成長できるよう、縛る枝の向きを隣を見ながら判断する。

などなど、一年の作業やブドウの成長がわかっていると、未来を想像しやすければ、しっかりと作業ができる。

Filo Biodegradabile

現代バイオダイナミック農園は、地球に優しいBiodegradabileビオデグラダービレ(生分解できる)の素材の紐と道具を使って、現代的な方法でやっていた。慣れてくると、全然こちらの方が早く作業ができる。

Macchinetta per Legare

他のブドウ農園は、枝がオレンジ色のSaliceサーリチェ(ヤナギ)を使用する。切ったり水に浸けたり、作業中腰に巻いて重かったり、指が痛くなったりと、不便があった。私には続かない素材である。

ビニールの紐は、高価な上に、一年の作業後取り除き、ゴミとなり地球に優しくない。地球のことなんか考えてない農園は、そのまま土の中へ埋もれていく。

Vite Legata

白ワイン用のTrebbianoトレッビアーノは、枝が太く成長が遅いので、この乾燥小春日和の作業はやめておこう・・と後回しに。

Innesto

そうこうしている内に、新しいブドウ畑のInnestoインネスト接木作業が始まった。 

Innestato

私は、男たちを残し、天国という名の大地へ草摘みに行くことにした。

次回へ。


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少年が小学生になる頃、職安に行った。

ちょうどその時期(2013年冬)Fondo Sociale Europeo / Programma Operativo Regionale2007-2013によるCorso di Agriformazione(農業士養成講座)の募集があることを知った。応募の締め切りは翌日だった。

私を導いたあの日、最後の年の最後の日の最後の応募だった。
(現在2017年の今プログラムは改正され、1826歳までと年齢制限がある。)

「女性の場合は、ひょっとして?!ということもありえるわよ。」とフェミニストな女性の指導員は応援してくれた。

定員15人中女性5人の枠。しかも日本人の私なんて・・・。

Depliant  -Corso di Agriformazione

試験があった。会場には、大学入試を思い出すような人だかり。貸し切ったEmpoliエンポリ(ヴィンチ村から10Km。地域では中心となる街)のある高校は無職の・・農業を学びたい人たちでごった返していた。


数日後、試験にパスした連絡が入った。

私の履歴書を持ちながら、本気でやる気があるかを強く問う。(6歳までの子を持つ母親にベビーシッター制度もあった。少年は7歳になったばかりだった・・・。)

この講座は、450時間の講義・実習・研修を一年かけて学び、最後は認定試験があり資格まで取得できるホンモノの講座である。ヨーロッパの社会基金をトスカーナの地方開発事業に当てられているため、授業料は無料。


数日後、連絡が入った。

5人の中に選ばれたのである。

本命の大学には落ちたけど、こんなところで受かるなんて。日本人の私だったからか・・・。


ほとんど休まず通った。

時に少年も私の横で講義を聞いていた。実習の畑にもついてきたっけ。

講座の仲間が助けてくれる。講師軍も日本人の私を応援してくれた。

言語のセンスのない私は、イタリア語で専門用語を覚えるのが大変だった。

時々テストだってある。イタリア語の説明じゃぁ面倒!と何時間も日本語サイトで調べたっけ。


植物のカラダの話は、だんだん小・中・高の理科の授業へタイムスリップしていった。

生態系・植物の病気・虫・・大人になって勉強すると、毎日歩いている大地の生き様を思い知って恥ずかしくなる。


オリーブの話は、おもしろかったな。特に試飲の授業。こんな風に五感を使うのか。

実習までオリーブの木をまじまじと見たことがなかった。どこから実が生まれるのか。定義がわかると彼らのカラダを眺めることができる。


ブドウの剪定は、誰よりも早く覚えたような気がするよ!

1年目の枝・2年目の枝・・最初はさっぱりわからなかった。頭で考えてるだけでなく、目で彼らのカラダの色や形、手で固さを感じ、リンパの流れを理解してあげる。


トラクターだって訓練した。傾くトラクターを運転している私は自然に身を任せられなかった。トラクターや機械は、農作民の力を代行する。


テストの前は血眼となって勉強した。

女パワーは輪だってつくる。集まって勉強会をしたことも。


2014年の初夏、私は認定試験に無事合格し、Certificato di Competenze(資格認定書)を授与した。

Certificato di Competenza

トスカーナの農産物、ブドウとオリーブを中心に。

剪定をするにはいろんなことを知ってなくてはいけない。剪定を学ぶということは、栽培を学ぶことと同じだ。

オリーブ剪定・・講師Sani Graziano

ブドウ剪定・・・講師Tamburini Daniele

植物・生物学・・講師Achilli Massimo

トラクター・・・講師Lupi Sandra & Maccanti Sergio

現在活躍中の講師軍。彼らの経験談を聞くために休んでられなかった。


この講座の目的は、知識のある人材を増やすことにある。安全な農業で安全な生産をすること。安全に働き、安全な食物を提供し、地球を安全に守ることである。

代々継がれることの多い農園は知識が狭いだけでなく、外部の薬品を売るバイヤーたちの話にのり、地球の生態系を崩壊し、大地も空気も水も私たちのカラダまで汚染させてしまった。

そんな状況にやっとやっと気付き、やっとやっと動き出したのである。


私は、人間社会で大切な職業は、農業であると思う。農業をやってる人がいないと食べていけない。

食物を生産するということは、人のいのち以上に地球のいのちにも関わってくる切実な職業だと私は思う。


世の中は、やっと少しずつ動き出す。

Proiettarsi

私は講座を受けたはいいものの、所有の土地は我が家の小さな菜園のみ。

ヴィンチの目の前の大地で、果実からアルコールへ、果実からオイルへと姿の変わる魅惑な植物を小さなカラダと小さな時間で語り合うチャンスを持つことができた。

日本人の私に投資をしたトスカーナ。何ができるか勿論試行錯誤。

まずは、地球と体を守る知識を紹介することから始めようと思う。

この場を借りて、ブログをはじめた理由(その1)をお伝えすることができた。

Luna Nuova di Gennaio

日本とイタリア、地球の反対側だって、同じお日様に当たり同じお月様を見つめている。

グルグル回る地球で、たくさんの「つなぐ」輪が生まれるよう、どうか暖かく応援してください。


最後まで拝読してくださりありがとうございました。

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