私の頭に白髪を見つけたのは、小六のときだった。


今、我が少年が日本の小学六年生だから

こんなに子ども子どもした子の頭に白髪があることは

やっぱり違和感がある。


食べ物が原因なのであろうか。


洗浄の仕方なのであろうか。


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先日、少年は流水で頭を流すぐらいで

シャンプーを使っていないことが判明した!


一応我が家には、
G.A.S.で購入した手つくりシャンプーがあったり

オーガニックマーケットで購入したハチミツ入りシャンプーなんかもあるが


「お友だちは週に一回しか頭も体も洗わないもん!」


と言って、毎日シャワーを浴びるが、流水だけだったのである。




我が家のボディシャンプーは、私の自家製オリーブオイル石鹸


蒸留水で煎じたラベンダー水を入れ

殺菌効果も足している。


オリーブオイル石鹸は、自ら肌を守っている脂質を取り除かず

優しく洗浄し、潤いを保つ。


私の作るオリーブオイル石鹸は

オリーブオイルが自家栽培100%だけに

これ以上安心なものはない。


泡立ち効果を望む他のオイル

例えばココナッツオイルなど使用していないから

泡立ちこそ人によっては期待外れに思うだろうだが

オリーブオイル石鹸は、作ってから熟成させ

その時間が経てば経つほど、泡立つようなぬめり感が出て使いやすくなる。


何度も何度も作って使っているとこれまた発見があったりする。


石鹸で顔を洗うのは、一日の汚れを落とす夜だけで

朝は、流水で顔を流すだけ。


そして、タオルで拭かず

そのままオリーブオイルでマッサージするのである。


ついこの間まで、ローズウォーターなど使っていたが

ただ濡れたままの状態でオイルマッサージで十分だということがわかった。


夜は、ほんの少しのレモンのエッセンシャルオイル入り
オリーブオイルを使い

窓だらけの家の中にいると日焼けする日焼け後のお手入れ。


朝は、純正オリーブオイルを使い


頭にも、ラバンダーをオリーブオイル漬けにした
ラベンダーオイルをつけている。


唇や肌が乾燥してくると

オリーブオイルと蜜蝋で作った、やっぱり自家製のコールドクリームで

優しくナチュラルに肌を守っている。


少年は、ジェルのようにコールドクリームを髪の毛に使い

自分流かっこつけスタイルを決めている!


少年の髪の毛は、シャンプーもなかなか使ってないようだし

クリームなんかも時々つけちゃって

頭皮や髪の毛は、なんだか強そうである。


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高校時代、男の先輩で、すごく白髪の多い高校生がいた。


十代なのにあれほど白髪がある人はなかなかいないであろう。


でも、今風に素敵にセットしていたし堂々としていたから

かわいそうとか見苦しい感じは全然しなかった。


顔は思い出せないけど、妙に白髪頭だけは記憶に残っている。


 dell'Olio di Lavanda

私の小六からあった一本の白髪は

やはりどんどん増えていった。


青春期は、髪の毛を茶髪に染めたり


イタリアに来てから、赤く染めたり


ヘナというハーブの染料で染めたり。


ところどころにある白髪だけ、色の入り方が違って

それはそれでメッシュ仕上がりなようで自分は好きだった。




パーマだって高校時代からクルクルにギツギツにしていた。


最終的には、アフロヘアーにまで達した。


自分で言うのもなんだけど


アフロヘアーが似合う日本人はなかなかいないであろう。


我ながらよく似合っていたww


そんな頭でレオナルド・ダ・ヴィンチの生家で挙式をした日本人

私ぐらいかもしれない。


しかもノーメイクで。


友に、口紅ぐらいつけたら、と言われても持ち合わせていなかった。


Olio Essenziale di Limone

妊娠が確認された頃、私は染髪をやめた。


タバコもやめ、アルコールも一切口にしなかった。


体の中も外も変化していくのが一番わかったときだった。




三十八歳のクリスマス頃、発熱が続き

大晦日の夜は、激痛で涙のくる年を過ごし

そのまま激痛で新年を迎え、救急病院に駆け込み

それに対処できる医師がいないから一週間痛み止めを打ち

ようやく現れた専門医は初診の手診で卵巣嚢腫と判定し

開腹手術を実行し切ってみたら、悪性かもしれないとまた閉じて

さらに数日かけて検査をし、良性だと判断され

そのまた一週間後に開腹手術。


辛かった・・・。

あれは辛かった。


全身麻酔で眠って、目が覚めてもまだ痛い。

開腹したのに、前とおんなじ、卵巣嚢腫がまだくっついてる。

ずっと寝たきり。


結局のところ、一週間に二度全身麻酔の開腹手術をしたわけだが

そのときから、私の頭はどんどん変化していった。


髪の毛がどっさり抜け始めるのである。


肌もカサカサして粉が拭いていた。


「水をたくさん飲みなさい。」


それしか方法はないかのように、医師は私に告げていった。


家に帰って少しずつ生活を取り戻し

シャワーにも普通に入れるようになって頭を洗うと

いつまで経っても、髪の毛がたくさん抜けた。


排水溝に詰まるから、髪の毛を切ってくれ、と夫は言う。


その時、イメチェンして、ベリーショートにした。




しかし、髪の毛が抜けたところから生えてくるのは、白髪だった。

私の頭は、見る見るうちに、白髪頭となった。




私の体は、麻酔や薬で汚染して白髪になったのだから

それを抑えつけるように白髪を染める気は、全く起こらなかった。


自分で言うのもなんだけど


ベリーショートの白髪頭で


フィレンツェの街を歩く日本人はなかなかいないであろう。


我ながらよく溶け込んでいたww




白髪になると髪の毛に潤いとか輝きがなくなる。


しかも一本が太い髪の毛は、なおさらマット感が強い。


その頃、オリーブの栽培はしていなかったので

オリーブオイルはもっぱら食材として

化粧品では安価で使いやすかったのがアーモンドオイルである。


顔にも髪の毛にもつけていた。

要領は現在と同じで。

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アフロヘアーのパンチスタイルより


白髪頭のベリーショートの方が注目を浴びた。


特に同姓が近づき、全然知らない人でも私にコメントしていった。


「あらー、素敵なヘアースタイル!

私も白髪になったらアナタのようにしたい!

アナタの髪の毛はツヤツヤ潤ってるけど何かしてるの?」


「すごくアナタに似合ってる。

私もアナタのようにしてみたい!」


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イタリア人は、素直で、思った気持ちをすぐに表す。

作品を見ても、感想がヒョッと出るのはイタリア人。

良くても悪くても黙っているのは、日本人のワタシ。


あ、ありがとう。


日本人たちからは、私の髪の毛は天然カラーだというと

わざとグレーに染めているのかと思った

という感想が一番多い。


しかし「染めたら?おばあちゃんみたいだよ。」という人も中にはいる。


私本人が受けるコメントの大多数は


似合っている


だから、見苦しく思う人々には申し訳ないが


そのままのワタシでいこうと思う。




現在も、イタリア人から同じコメントを頂き続け

そしてそんな風に私を見つめて、にこっと微笑んでいく人もいる。


イタリアにいたって、同じような人がいっぱいいても

やっぱりアジアンのグレーヘアーは、そうなかなかいない。

いや、見たことないかもしれない。

だから目立って目立って仕方がないのだが、背筋を伸ばして。


最近では、ホワイトグレーにゴールドがかった色が生まれている。

開き直って、そんな変化も楽しみたい。




一本の白髪は、やはり若くして白髪はくはつスタイルを生み

良くも悪くもオリジナリティーのあるそのままのワタシを創った。


自分で言うのもなんだけど


白髪スタイルでオリーブオイルの効果のある肌と髪の毛を持つ中年て


なかなかいないであろう。


我ながらそのままでイイと思う。



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