11月1日イタリア、諸聖人の祝日(Festa di Ognissantiフェスタ ディ オンニサンティ)。
トスカーナ快晴。
各畑、どんなオリーブが収穫されただろうか。そして、どんなオリーブオイルが出来上がっただろうか。
何にせよ、家族や親戚、友人・知人が栽培する100%のエキストラヴァージンオリーブオイルが出来上がって、Olio Nuovoオリオ ヌオーヴォが嗜めるのは、この上ない楽しみであろうと想像する。
私が管理している2014年9月の雹で打撃を受けたヴィンチのオリーブ畑の収穫をこの天気の良い10月最終週に行った。
傷だらけの樹体のオリーブの剪定を控えめにし、実のつくだろう枝をたくさん残した。
そうしたら、実のつくだろう枝は、小粒でも実をつけていた。
ばい菌が入ってしまってバッサリ剪定をした幹の反対側に、実をつけられる枝を残しておいたその枝からも大粒の実が成っていた。実を産もうとする体(樹)は、こうやって果たしていくのだという想像が当たった。
自分の息子のように、観察しケアをしてきたオリーブの樹。
栽培者が変わると5~6年は時間がかかると聞いたことがあるが、ジワジワ私の気持ちに反応しているような気がしてならない。
8月終わり頃、オリーブのハエ(Mosca dell'Olivoモスカ デッロリーヴォ)騒動で、大抵の栽培者は手を打っただろうと想像する。
私は、Biologicoビオロージコ(オーガニック)を目指しているので、Rame e Calceラーメ エ カルチェ(銅と石灰)で予防をした。
その感も当たったか、その後のハエは寄り付かなかったようだ。
実が遠目で見える期間が少ないこともあり、元気で鈴生りの実を収穫することが、嬉しいような・寂しいような・・・。
朝、霜で濡れていることが常だから、朝日と共に始められない。少し乾き始めた頃に開始。10月最終土曜の夜にはサマータイムが終わり、日の沈む時間が早く来る。
オリーブの収穫期は約6時間で作業を進めなくてはいけない。
ランチはPaninoパニーノ。ヴィンチのお庭のRucolaルーコラを挟んで。
Frantoioフラントイオ(搾油場)は、昨年度同様Balduccioバルドゥッチョ社に依頼した。
今年も満足なオリーブオイルが仕上がった。
祝日の今日、ヴィンチのお庭でカリカリにさせたパンにOlio Nuovoたっぷりランチ。
シンプルなんだけど。
最高。
まだまだ続くオリーブの収穫。雨が予報されている次週の天気。全部終了できることを祈る日々。
【カテゴリ オリーブ】を参考に。
『オリーブの収穫』(2015)
『ハーブで瓶を洗う』
『オリーブの木の剪定Potatura dell'Olivo』
『オリーブの木のハエ除け作業Moscadell'Olivo』
↓ありがとう↓