大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:食アレンジ > トマト Pomodori

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暑い、暑い。毎日暑い。
乾燥してても空気が熱い。
刺さるような直射日光は焦げるようでもっと熱い。

家でじっとしてるのが一番かもしれない。
暑い夏がまるで私のロックダウンのようだ。

午前、窓を全開する。
しかし、北東側の鎧戸は閉めっぱなし。
朝日が移動したら、思春期部屋だけ鎧戸を開けて
光をそそぎ、LED電球も電気はつけさせない!

猛烈に暑いときは11時頃には日陰で32℃を
センタラルヒーティングの温度計が示している。
私には限界気温で、外気温を遮断する目安温度だ。
猛暑・酷暑に達する40℃になる前に
32℃で手を打つのが田舎暮らしのエコ生活のの知恵でもある。
ちなみに去年までは31℃が限界気温。
だんだん体は慣れてくるのであろうか。

午後、窓を締め切っている間は、扇風機が一台ずっと回っている。
エアコンは設置予定の場所は確保してあるが取り付けていない。
きっと取り付けることはないだろう。
外気温がきっと38~40℃あっても
室内は30℃に保たれている。
我が家には十分である。お客さん来ないし。
それでも暑いけど、料理をしない限りまだいける。
8度も差があれば、やっぱりその差は感じるのである。
猛暑から帰宅する夫は、ものすごく差を感じるようだ。
玄関のドアを開けた瞬間、ただいまより
あぁぁぁと感嘆しながら入ってくるw

我が家は立て直しのリフォームをしてるけど
居間とキッチンがオープンスペースになっていて
通常いるこの空間の上は、隣のおウチのテラスで屋根がない。
だから直射日光が叩きつけ、熱くなる。
屋根の役割を学ぶ一つである。
寝室は、隣のおウチの下になるから、居間部とは異なる。

この暑いオープンスペースには、サンルームのように
いくつもの大きい窓に囲まれ、本当だったら開放感とか現代的とか
素敵感でいっぱいなところが、デメリットはそういうわけで
午後からの熱い日差しがメリメリと差し込むことである...。
そして、なにしろ現代的な鎧戸ナシ設計w
南側は、通りからも見える側だから遮光カーテンをつけたものの
西側は、他人が通らない位置からしてそれこそ開放感を求め
カーテンも何もつけてない無防備な丸出しw

しかし、直射日光を受け入れるのはあまりにも酷だったので
築2年目か3年目には、未来の藤棚をDIYったのである。
藤が成長するまで、藁シートを置いて日陰をつくった。
その藁シートをシーズンだけ敷いて
冬場は西側のメリットを有効にした。
取り外しが面倒だけど、、藁シートは何年も使えて経済的である。
そして、藁シートがあるとないでは、明るさも視覚も全然違う。

その藁シートを敷くだけで室内が3℃下がった。
今こそ、藤棚の三分の一藤が順調に成長したことで
またさらに1℃下がった。
緑効果って素晴らしい。
アリとか落ちてくるけど。

しかし、日本風にヘチマとかではダメなのだ。
湿気の多い気候のアジアの植物は、やっぱりアジア特有で
カンカン、カリカリの土地には全然合わないのである。
毎日水やりで手間が掛かる、暑すぎて成長がストップ
葉が小さい 、だから日陰にならない.....。
灌漑不要な木になる植物、フジやブドウなどが
イタリアには、そういうわけで適しているというわけなのである。
だからよくみかける。

猛暑の一日は長い。
18時になっても19時になっても
その32℃から下がらないことがよくある。
しかし、日が傾いてくると直射日光という点だけで暑さが減少し
窓を開けたってへっちゃらになってくるし
今度は風が通るだけで一息つける雰囲気なのである。

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たまに襲う雨は狂った雨が多く
恵みの雨なんだけど怒りの雨のような。
雨が降ってる最中は自由が奪われたようで
喜ぶことはあまりないけれど
雨が降った後には安堵が込み上げるのは私も植物も本音である。

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さて、とにかく暑いんだ!と言いたかったところが、藤棚の話へw
本題の、ギラギラと照っている自然農法の畑に植わってる
ワタシのトマトたちは、小さなほっぺを真っ赤に熱ほてらして
ぎゅっと木にくっついている。
このトマトたちは、果皮がパリパリと厚い。
そして、果汁はキューッと濃い。
しかし、プチっと小ぶりで、人は心配になる。
だって、見慣れてないんですもの。

自然農法は藁をいっぱい敷くから灌漑不要らしいけれど
ヴィンチの自然農法は、ある程度の水分は必要と判断。
それと、脇芽を除去する作業はもっと減らしてもいいかもしれない。
来年は、いつ降るかわからない天からの水だけに頼らず
貯めてある雨水を適度に与えようと思う。
なぜなら、トマトの実は小ぶりでも
どこにも負けないぐらい美味しいからいいのだけれど
木が枯れ始めちゃったことと
日差しが強すぎて花が焼けちゃったからである。
トマトに日陰用シートをかけてる畑をよくみかけるけど、あれだ。
そんな濃縮小ぶりトマトを摘みながら、来年の構想を練った。

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面積的に量的に少ないトマトたちだけど
本当に味だけは、濃厚で美味しい。
この濃厚トマトを食べたら、他が食べられなくなっちゃうほど
愛しいトマトたち。

暑さに耐えた熱くなった厚いトマトw
そんなトマトを猛暑には生で食べる。
火は使わない。・・ことが多い。
我が家の定番、パンにこすりつけて塩とオリーブオイルで食べる
Pane e Pomodoroパーネエポモドーロ
もしくは、ヒヨコ豆サラダに入れてもいいし
モッツァレラチーズと食べてもいい。

そんな食べ方を、もう少し前もって用意しておくととっても便利な
Sugo di Pomodoro Crudoスーゴディポモドーロクルード
生トマトソースは、火を使わずに簡単にソースとして使えちゃう。
トマトを細かく切って
ニンニクのみじん切りを入れて
バジルを千切りぐらいに切って
塩をふって
しばらく冷蔵庫で置く。
すると、トマトの汁がいっぱいでてきて味が染み込んでて
そのまま茹でたパスタを流水で冷ましてから和えて
オリーブオイルで仕上げるの。

写真は、小粒にしたモッツァレラチーズを入れてプロテインプラス。
このトマトの冷や汁ソースとルーコラサラダもイイ!
そのときは、食べる直前にあわせると、シャキシャキルーコラと
ベチャベチャトマトソースがドレッシングになって美味しい。
そう、生トマトドレッシングだと思えば、活用は増える。

DSC06117

猛暑にはビタミンたっぷりのトマトはとっても便利。
毎日食べても飽きないし、食べ方が豊富で何しろ便利。
ヴィンチの家の族、トマト大好き!
だから我が家の畑は、トマトだけなのだ。
保存ができないほど食べまくる。
真っ赤なトマトさん、来年はもっと長生きできるよう工夫します。


*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*


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この夏、ミニトマトで埋め尽くされた我が畑。


種を撒いたとき、品種を記したけど

ポットに植え替えをしたときに、わからなくなっちゃった!


葉っぱでわかったから、同じ品種だろうグループで大地に植えた。


Pomodori ciccioni

以前、バイオダイナミック農法の講演

ヴィンチのGASグループのメンバーと一緒に参加した。


帰り道彼らと

バイオダイナミック農法と自然農法のメリットなどを話し合った。


二つの農法の決定的な違いは

土を耕すか耕さないかにある。


バイオダイナミック農法での肥料は、緑肥。


自然農法の肥料は、土の中で生まれるバクテリア。



バイオダイナミック農法で、畑栽培をしているところもあるし

葡萄造酒では画期的に絶対的に作用している。


広大な土地のブドウ栽培には

自然農法は向いていないであろう。

自然農法は、やはり個人の畑か小さな農園に限るかもしれない。


Pomodori nel mio orto sinergico

そこで、個人の私が自然農法でトマト栽培をしてみて

たった一年目なのに、こんなに成功するなんて!


バイオダイナミック農法の天体カレンダーを

自然農法にだって取り入れた。


自然農法は、水を与えない。


だから藁や刈り込んだ草を敷くわけだが

その藁布団のおかげで、常にヒンヤリ感が保たれているのである。


だから、トマトたちも喉が渇かない。


雨が降ったときの水だけで十分なのだ。


もしくは、自ら土の中のヒンヤリを求め、根は伸びていくのである。


そして、呼吸している葉から

朝の気流の小さな雫を吸い込む。


ブドウと同じで、土の中もカラカラになってくると

葉の水分で補給し、実は潤い続け、葉が枯れていくのである。



我が畑の藁布団は、夫が刈った庭の草。


最初10cmくらいのフサフサに盛る。


雨が降ったり、朝の湿気でぺっちゃんこになったら

また夫が刈った草を敷いて、常にフサフサをキープした。


これで刈った草の行き場が見つかって、夫も一安心。

来年、土を耕さないんだから、私は嬉しいww

畝つくりは大変だったけど

水遣りをしないで夏を過ごしちゃって極楽だった。


作業が減って私も太っちゃったけど

トマトのパンパンのホッペにはかなわないわ!


Aperitivo
Photo by Tamami Azuma

畑の隅っこにあっても大きなトマトは赤くなると目にとまる。


夫が食べたがったトマト擦り付けパン

Pane e Pomodoroパーネ エ ポモドーロ

パンを食べるメニューの時には必ず登場。


お腹空いちゃって待ちきれないよーのアペリティーヴォには

スナック食べるより、パンとトマトを食べたほうがいい。


succo di pomodorini in corso

そして、たくさん実ごもるミニトマトは

毎日毎日半分に切って調理。


もしくは、丸ごとおつまみ!


夏休みのお出かけには、喉と小腹を潤すトマトを持参。


少年も私も、濃厚なミニトマト派。


ミニトマトで調理すると断然トマトの味が引き出せる。


ミニトマトソースにエビの出汁もピッタリ!


土鍋さんで煮込むとさらに濃厚なソースに仕上がった。


Donabe

あぁ、美味しい美味しいトマトさん。


暑い中真っ赤なトマトを摘んでくると、熱~いトマト。


まるでトマトの体温みたい。


そして、口に入れるときゅーっと濃厚なトマト。



あんなに小さな種から

水を遣らなくてもグングン成長し

こんなに濃厚な汁をもって実っていくなんて。


自然のチカラは全くフシギ。


Pasta con salsa di pomodorini e gamberi

そろそろ夏も終盤へ。


ミニトマトの保存はソース以外に

実の枝を切って吊るして乾燥させるんですって!


そこまでできるかなー。



*過去の関連記事はこちら↓*

地球と体を守る会 Corso di Agricoltura Biodinamica

私は自然農法民 Orto Sinergico

トマトを保存する Conservare i Pomodori



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望とは満月のこと。


Lentil Tòfu

イタリアでは七月二十七日の夜

日本では二十八日の早朝

皆既月食が観察できる。

皆既月食は、望の時にしか起こらないそうだ。



地球が太陽と月の間に入り、一直線に並び

地球の影が月にかかること

月面に太陽の光が当たらない現象

のことをいう。




今回の皆既月食の時間が
1時間43分ほどと

かなり長い間観測できるチャンスだそう。


イメージだと新月のように真っ黒になりそうだが

月食の間、ほのかに赤く月が染まるそうなのだ。


これは見ものである。


イタリアでは別名

la Luna di Sangueラ ルーナ ディ サングエ(血の月)

と呼ばれている。


月食は
Eclisse Lunareエクリッセ ルナーレ

各地で、Eclisseイベントが催されているようだ。


ヴィンチ村でも、
Lafesta d'UNICORNO

望遠鏡など設置されるそうだ。


肉眼でもどこからでも見れるそうなので

夏休みの体験に加えたい。


21 lug.2018

イタリアのプログラムを見てみよう。


19:14
月食の始まり


20:24
皆既月食となり


21:30
23:13この時点がマックス


00:19
皆既月食が終わり


01:28
月食終了



日本タイムでは

28日の早朝324分から月食が始まり


4
時半~614分まで皆既月食が観測できるそう。


月食の状態で月が沈むのだそう。


真っ暗で観測するより

うっすら朝方の皆既月食の方が美しいかもしれない。

是非、日本での観測を楽しんで欲しい。
参考サイトはこちら。



**********



その望へ向かうエネルギーからであろうか

育ってみたらミニトマト畑になっていたトマトたちが熟れ始めた。


i miei mini pomodori

Orto Sinergicoオルト シネルジコ(自然農法)のミニトマト畑は

移植した日しか水をあげていない。


そして、無肥料。刈った草を敷いただけ!


一ヶ月以上経っているが、グングン成長している。


Orto Sinergico

Scacchiaturaスカッキアトゥーラ(脇芽摘み)をほぼ毎日

朝方の日課とし、手入れをしている。


脇芽を摘んでいるせいか


自然農法のせいか


トマトの背丈が、私を越えたww


赤いトマトはあり次第摘んでしまうので

畑の中で熟れたトマトの写真はなかなか撮れないが


緑の若々しいトマトたちの肌の脈がくっきりして

ホンモノらしく生きている姿にうっとり。


毎日観察してる私への答えか

トマトは、まるでブドウの房のようについている。


sembra uva da tavola

一気に赤く熟れるのではなく

一つずつ熟れていく。


一つずつ摘み


一つずつ口にパクリ。


「お母さんのトマト美味しい。」と少年。


「あぁ、私が育てたトマト美味しい。」と自画自賛。


夫だけ素直ではなく、大きいトマトが欲しいと

どうしても定番夏のメニューPanee Pomodoroパーネ エ ポモドーロ

(スライスしたパンの上に切ったトマトを擦りつけて汁を出し

塩とオリーブオイルで食べる)を私のトマトで食べたいそうだ。


褒めてるんだか我がままなのか。


bella grdazione

あともう少し!

熟れたら赤一色なのに

緑の頃は、緑のグラデーションになってる

数少ない大き目のトマト。楽しみ。


Lentil Tòfu con pomodori e Olo di  Oliva

ひよこ豆腐と同じやり方でレンズ豆腐

(Lenticchieレンティッキェレンズ豆)

デンプン豆腐をプリン型に流してオサレに。



我が家の濃厚ミニトマトの冷汁とたっぷりのオリーブオイルを

レンズ豆腐の上にかけていただきます!


少年はペロッと食べちゃいました。


Crochette di Okara di Lenticche al forno

レンズ豆のおからは、ジャガイモと一緒に定番コロッケ。


フライにするのも大変だし、難しいから

余ったパンを撹拌してつくったMollicaモッリーカ(粗目パン粉)をつけて

オリーブオイルかけて、オーブンで焼いたら

カリッカリに仕上がった!


隠し味にマイルドカレー粉を入れて

食べるときにお醤油たらして食べたら

美味しいじゃないww


lenticche bio

ちょっと苦味のあるレンズ豆。


イタリアの年越し文化にレンズ豆を食べる

誰かが絶対つくってくれる一品なんだけど

人気ないんだよね。


食べないと福を呼ばないんだろけどさ。


小さくて可愛いけど、味が特徴的だから

工夫して食べたいミネラルと鉄分たっぷりのミニお豆さん。


ビタミン
Cと一緒に摂ると効果アップ。



*過去の関連記事はこちら↓*

イタリアンソーメン PeraEtrusca

ilTòfu di Ceci  ひよこ豆腐

私は自然農法民 OrtoSinergico



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