ドイツのメルケル首相は説得力があった。
「自由に過ごす代償が一日540人の命とは容認できない」
ドイツは16日から学校も閉鎖して完全ロックダウンに入る。
冬休みを静かに過ごせということだ。
それとは裏腹に(?)イタリアはイエローゾーンで埋まりはじめ
大都市は人人人でごった返し、日常に戻ったシーンを
レッドとあまり変わらないオレンジゾーンのトスカーナ
ど田舎のヴィンチの丘のテレビの前で呆気にとられていた。
そう、ど田舎自治区に暮らすと、この人々が集まる華やかさには
ほど遠い。隣街のエンポリさえも行けないのである。
思春期少年がクリスマスプレゼントでやいのやいの
あそこであれとこれを...と妄想が膨らむ一方で
ただただ家の中でウロウロするだけなのであるw
妄想だけは自由にさせよう!と親は黙って聞いている。
「お母さんはさ、なんでプレゼントを買わないの?」
おほほ、いい質問だ。
買いたいものなんて自分で買えばいい。
プレゼントは無料なんだから気持ちをプレゼントするのだ。
そうすれば誰でもできる。
手紙でもいい、絵でもいい、料理でもいい
お金には代えられない時間と気持ちが
本気プレゼントだと思っているのだよ。
お金で買ったプレゼントはオプション。
モノ選びの最中も相手のことを想って考えて選んでいるから
それもアリだ。
「欲しいって言ってたアレにしよう。」 うん、いいね。
「半世紀祝い、何が食べたい?」
「ラザーニャとウサギのフライとビステッカとティラミス」
やっぱりトスカーナ育ちだ。
半世紀だっていうのに選択肢のない強制的自粛中の特別日は
やっぱり好きなものを美味しい素材で食べるしか方法はない。
ラザーニャのミートソースは翌日が美味しくなるんだよね
ということで前日に仕込み、パスタ生地は卵控えめの手打ちだ!
調子に乗りすぎてパスタ生地多すぎたw
思春期少年がモリモリ食べてて、おっさん苦しそうだった。
少年おかわり2回して、おっさん焦って自分もおかわりして
午後伸びていたw
そんなにラザーニャ好きなんだ...
たまに食べるから美味しいのかな!
私は、実はウサちゃん料理をしたことがない。外では食べるけど。
ウサちゃんだけは生肉を解体できないのである。
ウサちゃん文化の国イタリアでは、フツーにスーパーに
丸ごととか半分とか頭付きで売られてるんだけど
在住歴何年経っても、ウサちゃんだけは苦手なのだ。
ということを夫は知っているから
ウサちゃん料理は夢の料理だったようだ。
半世紀祝いの食事にウサギを選ぶとはw くぅぅ。
ということで仕方ない、望みを叶えてあげることにした。
肉屋で、フライ用に解体してもらったのである!ほっ。
解体しちゃったら鶏肉と同じよ、料理する気になった。
たかがフライなんだけど、イタリア語サイトでレシピをググってみると
レモンとニンニクと塩とオリーブオイルで下味マリネにする方法と
シンプルにダイレクトに揚げて食べる時に塩で食べる方法とあり
祝者は後者を選んだ。
揚げるときの衣のつけ方はどちらも同じで
小麦粉をつけてから、溶いた卵をつけて
なじませるため30分ぐらい置いてから揚げるんだそうだ。
あとは鳥の唐揚げと同じよ、火が通る時間と色が決め手となる。
あら、美味しくできた!ウサちゃんて美味しいw
ウサちゃんの欠点は骨が多いこと。
家族で小さな骨をしゃぶった。
今年は、冬にサラダを食べることをやめた。
緑の葉っぱ類Cima di rapa(カブ科の葉)とか
Bietola(フダンソウ)とかSpinaci(ホウレンソウ)とか
茹でてお浸しで食べようとおもう。
醤油バージョンかオリーブオイル&塩バージョンで。
体が冷えそうな気がするからである。
これまたアントネッラのCima di rapaが美味しい。
雑草みたいに生えていて、濃厚なのである。
茎が硬いから、上下分けて茹でている。
それが、Contorno(付け合せ)となる。
いや、アペリのつまみにもなっちゃう。
パンにのっけてパクパク食べちゃう。
Bistecca alla fiorentina(超レア焼き指三本厚Tボーン)
は祝いのあるごとに、人が集まるときに祝うように焼く一品。
美味しくつくるには、炭火で焼く、しかないだろう。
ということで祝者が寒い外で火起こしからやる。
寒くて弱音を吐くこともあるが、美味しく食べたい意地は
あとの満足感で味わえる。
これを塩とたーぷりのオリーブオイルで食べるのである。
今日もめでたし。
クリスマスツリーが欲しいだのチカチカのイルミネーションが欲しいだの
思春期になって言い出すうるさい少年を黙らせるためと
そうよ、半世紀祝いを盛り上げるために
ロマンチックにロウソクを灯してみたら!
暗い...と速攻電気をつけたのでした...チッ。
そして、食べ過ぎで苦しくて2日に渡ったお祝いのデザートは
混ぜるだけでしょ?!カンタン!と思い込んでたティラミス。
アントネッラのフレッシュタマゴだけで美味しくできると信じていた。
壊れかけてるミキサーも原因だけど、それだけじゃない
混ぜるだけじゃない、卵もマスカルポーネも泡立てるのだった。
味はティラミスだから少年は騙されてガツガツ食べた。
お腹いっぱいでウトウトの祝者を傍に
それっぽくロウソク立てて記念撮影。
ドロドロのティラミスだけど冷やして脂肪を固めて
グラスに盛れば、素敵なデザートに。
夫(おっと)さんの豊富は、早く年金生活に入ること、だそうだ。
肉体労働という人生を選んだ夫は、疲れ気味だ。
老けて見えるし、やる気も薄れてきた。
日本の年金システムはよくわからないけど
イタリアの年金は65歳からかな?受け取れる。
それは、年齢の話で、長いこと大学生活をやった人が
40歳から働き始めても、65歳になればもらえるよ、てことだ。
専業主婦も65歳から最低額が受け取れる。
しかし、中卒でずーっと働きまくって税金収め続けた人は
40年経てば、65歳じゃなくても
自分で年金受理を決められるのである。
今こそ中卒の子どもはいなくなったも同然だけど
ちょっと前まではいっぱいいた。
そしてイタリアは若い年金者がいっぱいいる。
早くても55歳から受け取れる。
早くから働けばそういうメリットがある。
もしくは最後の数年間分の税金を払って
年金生活に入る人もいる。
夫はその両方の手をつかって年金生活に入りたいのだそうだ。
年金生活に入ったら、思う存分田舎暮らしを満喫して
旅行もいっぱいしたいそうだ。
これが半世紀経った夢である。あるある。
そんなおっさんでも若かりし頃シングル時代
熱狂的だったアフロミュージックは今も変わらない。
アフロを聴くと血が騒ぐのである。
アフロ系のディスコに行くと
アフリカ人のようなイタリア人の友がいっぱいいて
セネガル人の友といるときに私と出会ったのだ。
一昨年前ついにスマフォデビューをしてから
カセットテープからアフロミュージックを聴いていた姿も更新され
YouTubeなどのメディアの手段で
いつでもどこでも楽しめるようになった。
熱狂ファンであるアフロミュージック専門のDJも
きっと夫と同じぐらいの歳だろうけど、時代にのって
メディアに発信している。よかった。
ディスコリミックスではないが、私も影響されてよく聴いた
Mama Africaをシェアしたいとおもう。
ということで、私と少年からのプレゼントは
一人時間と思い出を大切にそしてその後も役に立つw
木にもぶら下げられるし、地面にだって置けちゃう
アウトドア系Bluetoothスピーカーに決定。
どこにも行けないヴィンチの丘からギリギリにオーダーして
祝半世紀当日、すごいタイミングで配達され
本人が受け取ったとさw
少年羨ましそうだった。
雨の日だった祝い日の翌日、ピンク色の朝が待っていた。
朝食は苦い愛を届けようブラウニーではじまった。
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