しっとり、しずかに、しゅうちゅうして。
雨が降る・・降らない・・降る・・のフィレンツェの街。
ポツポツとしっとりしたブティックホテルのテラスの横で
AssociazioneCulturale Musicale Calliope
アッソチャッツィオーネ クルトゥラーレ ムジカーレ カッリオペ
音楽協会カリオペ開設記念コンサートが行われた。
その音楽協会を立ち上げた二人は、『魅せられたチェンバロ』でご紹介したチェンバリスト山口詠子さんと、声楽家の藤枝由起子さん。
チェンバロの響きと山口詠子さんの鼓動によるチェンバロの語りは、今回も胸を打たれた。
彼女の緊張さえも伝わってくる。
小さなカラダからチェンバロを通して伝えるチカラ。
毎日練習するだけではないはずだ。
彼女の日々への過ごし方・想いが、鼓動へ代わる。
いつも明るい藤枝由起子さんも、本番には一転する。
明るい彼女は、哀しみのPucciniプッチーニの世界へ。
大演技(顔の表情)と大迫力の歌声には、吸い込まれそうになる。
彼女がしかめっ面をすると、私もしかめっ面をして聴いている。
彼女が力を込めると、私も力が入っている。
彼女の熱気が響いてくるのだ。
ゲストに若いTenoreテノールが、彼女たちより少ない人生を投げつけた。
テクニックの積み重ねは、人生の積み重ねには敵わない。
アナタの人生を追い越すことは決してない。
全ての人が歳を追い、人生を積み重ねる。
そんなコトを想いながら、彼らの響きの余韻に浸った。
音楽協会Calliopeは、2017年5月中Firenze SMNフィレンツェ サンタマリアノヴェッラ駅近くのBoutiqueHotel PalazzoCastriパラッツォ カストリにてOne Drink Concertを皮切りに、今後、音楽的活動の輪を広げていくそうだ。
フィレンツェ日本語補習授業校に通わせる子を通して知り合ったママ友二人。イタリアに住む同じ母として、人生を表現できる舞台への場に前進する姿、厚くご健闘を応援いたします。
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