大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 住アレンジ


「どう?家の中涼しい?」


「うーん。涼しくはない。外にいた方がいい。」


えっ、外気温
35度だよ!


panzanella

外は、風が吹いているし、カラッとしている。


去年の方が暑かった。


と、夫は週末も外で働いている。


mini pomodori come arcobaleno 3

我が家の温度計は、セントラルヒーティング用で

日陰の外気温と室内温度が感知され

冬に自動で暖房がつく設定。


mini pomodori come arcobaleno 5

確かに去年は、37度か38度までいったような記憶がある。


mini pomodori come arcobaleno 1

今がピークなんじゃないかと思う日


7時頃、27度で


午前
10時には32度。


午後
9時になっても33度はあった。


03 ago 2018 -2

なにしろ我が家には冷房がない。


冷房を将来設置するだろうと

家を建てるときに設置場所を配慮してある。


しかし。


一年の内に、冷房が欲しいと思う時期が一週間くらい


窓を閉め切って外の熱風を室内にいれなきゃ、しばらくはもつ。


扇風機で、室内の空気を動かせば

まぁなんとかいつの間にか一日が終わっていたりする。


外気温が
31度を目安に窓の開け閉めをする。


夜、寝るときは、窓をほんの少し開ける。


03 ago 2018 -1

我が家の窓は、ドイツ製。


窓枠は
PVCといわれる素材で

他の素材より接ぎ合わせが良いといわれている。


接ぎ合わせが良いことで、隙間風を抑えることができるのだが

設置した後に、壁の方の枠と窓に隙間を発見した。


ピッタリ噛み合わせがあってないようだった。


昔は隙間風なんて当たり前だったんだから、まっいいや。


それでもその窓の特徴は

上の方を少し開けられる所謂縦に跳ね上がった状態の

Anta Ribaltaアンタ リバルタというタイプの窓である。


それこそ、大きな隙間風を送り込みたいときに大活躍。


閉めてる状態で上だけ開いているんだから

セキュリティーもある。


イタリアの超クラシックな隙間を調節できる雨戸を閉めて

部屋の窓をAnta Ribalta式で開けて、夜を過ごす。


mini pomodori come arcobaleno 4

夜のその大きな隙間風


寝苦しく感じた日


ベットに伝導した自分の体温熱が暑く感じ

冷たい部分を求めながら寝返りしている間に、目が覚めてしまった。


夜、三回ぐらい、大地の気流が変わっている。


一番目、汗のような雫交じりの湿気


二番目、気流が下がった感じ


三番目、スッと軽くなりヒンヤリし始めた。


窓を開けていることで

静寂のはずの外の声が少しだけ聞こえてくる。


chiesa di streda

そうこうしている内に、朝となった。


ちょっと散歩しよっか。


歩いている内に、もう暑くなっちゃって。


raccolta

体を冷やそう。


暑いとトマトの熟れが早くなるんですって。


トマトが暑さと同時に赤くなり始め、緑のトマト畑がプチプチ赤く!


まるで虹のように


まるでイタリアの国旗のように


私のプチトマト畑がカラフルww


まさに今が旬のトマト。


毎日毎日、プチトマトの日々。


なるべく火を使わない料理でいこう。


avere il succo di pomodori

トマトを切って、ほんの少しニンニクの極薄スライス


バジリコと塩をふって、瓶の中で冷や汁をつくって


パスタに和えたり、パンにのっけて食べたり


火を使わないイタリアの夏の定番料理
Panzanellaパンツァネッラ

なんかは、サラダや付け合せのように副食でもイイ。


soup con calamaretti e verdura da estate

今日は、小さなイカと夏野菜と

ヒヨコ豆を茹でたときに出た昆布出汁とミニトマトたちの

煮込まないスープをBruschettaブルスケッタ

(ニンニクを擦り込んでオリーブオイルと塩で味付けをしたトースト)で。



*過去の関連記事はこちら↓*

望へ向けて Mini Pomodori e Lentil Tòfu

私は自然農法民 Orto Sinergico

ワタシのトマト i miei pomodori



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日が日に日に長くなっていった。

夏至が来ると、日は日に日に短くなっていく。

我が家から眺める夏至の点は、ちょうどあそことあそこの山の間なんだ。

日が沈むとき、日はキュッと山に飲み込まれるように沈んでいく。紅い影だけを残して。

Tramonto Valle Dorata

2017年のイタリアの夏は、早くに訪れた。とてもとても早く。まるで潜んでいたものが急に飛び出してきたかのように。

もう長いこと夏を過ごしているようだが、まだ6月だって終わってない。

夏に暑過ぎることがありえても、早過ぎてはいけない。

春と夏は、植物が芽生え成長するとき。

植物のカラダだってリンパが流れ、ホルモンがあって、時がある。


今が旬のAlbicoccaアルビコッカ(アンズ)は、ボトボト落ちているそう。大急ぎ!と摘んできた大地のアンズは、やっぱり買ってきたアンズより、濃厚な味。

Albicocca Bio

こちらも今が旬のSusini Selvaticiスジーニ セルヴァーティチ(野生のスモモ)。毎年この時期、男子親子で、夫族所有の空き地に摘みに行く。たくさん摘んでくるが、すぐに食べ終わってしまう。

Susini Selvatici

たいていなら八月下旬に熟度が増すFichiフィーキ(複・イチジク)は、もうブヨブヨしている。無花果イチジクのお腹()を開けると、そこには成長しきれなかった詰った花(胎児)のように見え「ワタシ、なんかおかしいよね」と泣いているような悲しい姿で私を見つめた。

本当に。

待ち望んでいた私には、記憶を記録することができなかった。

Relax sotto la pergola

我が家は、取り外しのよしず棚がある。そこを将来、フジとブドウのPergolaペルゴラ(蔓棚)にする計画だが、とりあえずよしずを固定する。

夕日に面するこちらは、このよしず棚が有ると無いとでは、室内三度の差は出てくる。

Pergola con le erbe aromatiche

この棚下は、集いの場。

飲んで、食べて、おしゃべりして、ゴロゴロして、遊んで、作業したり、勉強したり・・・。

虫も鳥もよく通る。風もよく通る。

目の前に広がる夕日の見えるパノラマは、ヴィンチの丘が連なる。丘の渓谷ができている。この渓谷が今枯れ草で、夕日に照らされると黄金の川のように見える。

(ここのパノラマポイントは、ドライブマップにも表記されていている為、車を止めて写真を撮る通りすがりの観光客をよく見かける。)

二十匹はいるのではないかと思われるチョウが集まるラベンダーは、その黄金の川のパノラマを飾る。チョウを呼ぶラベンダーを見ていると、私までチョウになった気分でヒラヒラと軽く飛んでいる気分となる。そしてゴックン・・ラベンダーの甘そうな味が伝わってくる。 ・・気がする。

arrivano tante farfalle

この棚下は、イタリアの庶民が集うCircolo ARCIチルコロ アルチ(=Casa del Popoloカーザ デル ポーポロ Barバール(喫茶店)風だが、各地の庶民が各地に立ち上げた会員制システム文化的社交の場)のような空間。

Circoloには欠かせないCalcettoカルチェット(Calcio Balillaカルチョ バリッラ テーブルフットボールもしくはフーズボール)は、我が家の棚下チルコロにだってある()

gioca con Calcetto Padre e Figlio

この棚下チルコロは、我が家のリラックスポイント。

この空間のために、この家を購入したようなもの。

耳を澄ませば、自然の音色が聞こえてくる。

虫の音、鳥の音、風の音、揺れる音・・・近所の音。

同じ景色でも、日々色が違って、毎日空は違う。

しかし自然が荒れ狂うと、このチルコロにはいられない。ちっぽけな私たちの逃げ場はない。棚下の曝けたチルコロは、一変にして姿を変える。

棚下チルコロは守ってくれないけど、それ以上に私たちを癒してくれる。


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男のBBQ Rosticciana

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ありがとう↓

フィレンツェの住人は、必ず家庭に一人ずつ一枚は持っているだろう、時代の時代を重ねた伝統の食器、Richard Ginoriリチャード ジノーリ

☆ -Richard Ginori

今更私がごちゃごちゃ説明することもないほど、世界中に有名なRichard Ginori

Antico Doccia e Museo

シンプルなホワイトは料理が映え、イタリアでは人気が絶えない。

柄ものは、遊び心がありつつも、このエレガントさは、フィレンツェの≪時≫を感じさせる。

Lepidotteri -Richard Ginori

そんなフィレンツェの象徴でもある伝統のRichard Ginoriも、イタリアの大不況に見舞われ危うい状況に追い込まれるNewsを聞く度に、フィレンツェの住人はハラハラする。

Pinocchio Tea set

友人が働く*La Bottegucciaへ、複数のプレゼント探しに訪れた。

Regalo!

とても丈夫なRichard Ginori

Catene -Richard Ginori

エレガントなRichard Ginori

Palmette -Riciard Ginori

フィレンツェの時代を思わせるRichard Ginori

Contessa -Richard Ginori

思い出とならぬようヴィンチの住人もささやかに応援したい。

*La Botteguccia・・・Richard GinoriのOutlet Shop
Viale Giulio Cesare,19  
SestoFiorentino - Firenze


*注*↑の写真でご紹介した食器は、我が家の小さなコレクション。現在生産終了されているものもあります。


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フィレンツェ、住宅街のB&B

目指せ!フィオレンティーニ流Lampredotto


ありがとう↓

イタリアの四季は完成した。近年、四季のパズルに欠けてたような。

私は嬉しい。
寒の美しさ、寒の厳しさ、寒で生まれ変わるもの。

寒くてそれはそれで文句は言いたくなるけれど、寒さをしのぐことを忘れてた、私たち生物たち。

暖かい春よ、首を長くして待っている。

Legnaia

ヴィンチの我が家の暖は、薪つくりから始まる暖炉生活。

市街のMetanoメターノ(メタンガス)ではなく、田舎特有のGPL(プロパンガス)宅配ガスは高価な暖。

一刻も早くMetanoが通ることを祈るが、ここはイタリア。お金もなければ時間もかかる。

辛抱するのみ。

辛抱している間に人生だって終わってしまう。

だから工夫して生きていく。

辛抱に感けている内に小さな幸せだって生まれる。辛抱を家族で分け合い、小さな喜びを家族とつかみ合う。

Spacca Legna Manuale

薪は夏に、良い場所の良い樹を選んで購入する年もある

シーズン中の薪消費量は、50quintaliクインターリ(キンタル5000kg)くらい。

Albero Secco Tagliato

アルジのストレス発散とか趣味と化している薪つくり。

ガスを使っていれば気が付かないコト。

主の時間が家の暖をつくる。

キチンと並んで我が家の暖を待つ薪たち。

Rami Secchi

少年も暖をつくる心を学ぶ。

anche Ragazzo prepara

着火の元は、オリーブオイルのフィルターで漉した時のコットン。

Pezzetti Filtro per Olio di Oliva
Accensione con cotone di filtro per olio di oliva

ガラス張りの暖炉は、モーターで温風を送り出す。

そのガラス拭きは3~4日に一度する。洗剤なんか使わない。そこにある灰で磨く。ピッカピカに我が家も照らす。

Camino con Vetro- l'Aria Calda dal Motore

昨年の冬も今年の冬も来年の冬も、主の時間でこうして暖が出来上がる。

ありがとう、薪の主よ。


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暖が栗を呼ぶ Castagne Arrosto

水汲み

凍る大地

少年からの贈り物


ありがとう↓

フィレンツェではそろそろクリスマスのイルミネーションが灯される頃

ドゥオーモと星型イルミネーション

Duomo 

中心街から15分ほどのトコロに

中心街入り口のベッカリア広場もクリスマスを迎える

Piazza Beccaria 

Bed & Breakfast Villino Il Magnificoヴィッリーノ・イル・マニーフィコへ 。

Targhetta di B&B

フィレンツェに長いこと在住する日本人が経営している。

Stanza

1800年代建築、アンティーク家具、バスルームの家具もアンティーク風に統一され、西欧の趣が充満する。

Comò Antiquariato
Lavandino -Bagno

私好みの家具と私好みのタイル。

Mobile Antiquariato

ヴィンテージにも見え今日のルックにもピッタリ。

Pavimento stile anni '30 

優しくキラキラ光るミニシェンデリアがベッドを照らし疲れを癒す。

Lampada Antiquariato

今回案内してくださったオーナの美和さんは、長年の在住期間を生かしたたくさんの情報を親切に教えてくれる。

Corridoio

そして、お料理上手なオーナー、希望によっては日本食の朝食まで用意してくれるそう!

外には素敵な中庭がある。駐車も可能だそう。

Cortile con Cancello

B&Bの近くの通りは、フィレンツェの人気住宅街の商店街がある。

そのまま真っ直ぐ歩く通りは、何度来ても飽きない。いつもフィレンツェの住人で賑わっている。

ヴィンチの住人だってフィレンツェの住人気分!

フィレンツェに来たら、ヴィッリーノ・イル・マニーフィコで住人気分はいかが。


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2019年春より経営者が変わりましたので、B&Bの詳細は削除させていただきました。
ご拝読していただきましてありがとうございました。
変更日2019年11月18日


ありがとう↓

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