Vieta Vinci
一月、冷たい空気は、ヴィンチの大地の寝息を凍らせた。

Oliveto

小さな寝息も大きな寝息も。

Valle vicino

水の寝息は円を描いている。

Pozza come Pianeta

土の寝息も凍る。

Respiro della Terra

生まれたいのちの寝息も凍る。

anch'io

落ちた実だって寝息は凍る。

e anch'io

静かに冷たく、静かに凍った。

Contro Luce

それでも寝息を溶かしに来る。

Chiappato!

つかまえた!


*********


朝、我が家の雨戸のないガラスのELDKの向こうの大地は一面白かった。でも雪ではない。白と大地は、格子になっていた。

あまりの美しさに、顔も洗わず外へ飛び出した。

あそことあそことあそこ・・・と美しく映し出すポイントの場所へ小走りで行く。

なんてキレイなの。

外はご機嫌な朝日で寒くない。

つっかけの・・鏡を見ないで飛び出してきた私は我に返り、髪の毛の乱れに気がついた。

少年が起きだした頃は、もう溶けてたさ。

魅惑的な朝の世界。

この時間が楽しみで早く起きる。



*関連記事*

カテゴリー【Vinciの空

白の時間Oradi Bianco

一日の終わりの姿FineGiornata

落ち葉の上で

師走のはじまり

スーパームーンSuperLUNA

天空と気流


ありがとう↓