大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:オリーブ OLIVI > 剪定 Potatura

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春らしい陽気になって、20度をも越える日が続く。

ブログを振り返っても二月は雨と湿気で
ぐちゃぐちゃの大地の上で作業をしていたことが
なんだか懐かしい。

それにうってかわって三月は
雨がちっとも降らずにカラカラだ。

雨が降らないことで、さらに気温は上昇するんだそうだ。
ニュースで、深刻そうに眉間にシワをよせて話す農家たち。

ヴィンチの役場のお知らせがフェイスブックでまわってきた。
乾燥しているので、畑で火は炊かないでください、と。
たいていは5月以降に禁止されるが、このように状況に応じて特例される。
いちいちSNSをチェックするのは面倒だが
役場などのお知らせは便利なことが多い。

そのカラカラ気候でブドウの枝もパリパリで外皮が剥けてしまう。
芽が膨らんできてるけど、今週の雨予報まで急がないことにした。

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オリーブの剪定もあともうちょっと。

エニマル夫の調子を見計らってムチを打つwので
週一の短時間に確実な枝を指示しなくてはいけない。

エニマル夫が剪定を覚えないのではなく(たぶん)
剪定をする人の性格が違うというだけで
全員が同じ剪定をすることはない。

私が予想する空間や未来と別の人が想像することが違うのだ。

だからいちいち私に確認したりするから
面倒だしイライラするけれど
ある意味私へのリスペクトだと思うようにして
ぐっと辛抱。体が動かないのは辛い。

エニマルも短時間の剪定の後はぐったりだ。
それを毎年私一人でやってたんだぞ!
その後夕飯の支度までしてんだぞ!

お互いに辛抱&ぐったりしているところに
オリーブの管理の依頼が入ってきた。

数年前に私たちは見に行っていて断った畑の主だそうだ。
なぜ、今ごろ...

「君たちの畑っぷりをみてどうしても君たちがいい」
とのことだった。
..........。

いろいろ畑を見てきたのですぐに思い出せない。
土地名を言われてもよくわかんない。

でも断ったのであれば、理由はひとつふたつ

剪定を毎年していないから
背が伸びすぎて低くする大きな剪定をしなくてはいけにこと

剪定を毎年していないから
いっぱい剪定しなくてはいけないこと

剪定をいっぱいしなくてはいけないということは
リンパの流れの行き先が不安定になるので
実をならせることに集中できず
さらに子分のような枝を生やせてエネルギーの放出に1年
実のなる枝になるには2年3年かかるので
すぐには美味しいオリーブが確保できない
ただただ我々の労力だけの数年
ということで断ったのだと思う、絶対。

管理の依頼はたいていが生産と引き換えに労力は無償だ。

剪定、剪定後の片付け処理、寄生虫ミバエ対策
草刈り、収穫、搾油費を全部畑の主が負担して
オリーブオイルをつくる一般人ていない。

労力のところを自分でやらないと&できないと
自作オリーブオイルとはものすごいコスト高となるのである。

私が農園であればヴィンチ中のオリーブ畑を管理しまくって
信頼してもらえるオリーブオイルを市場に出せるだろうが
やっぱりぶち当たる問題は、労力と設備費と税金なのである。

残念ながら、オリーブオイル文化の国イタリアは
オリーブオイルだけでの農業では採算が合わないのが現状だ。
たいていは、ワインを造ったり飲食&民泊業もして
副業的にオリーブを片手間に育てているという形だ。

だから私は、それがかなっている農園さんの一部を
日本の親愛なる友たちやこのブログを通じて
信頼してくださっているみなさまに向けて
オリーブオイルの監修という見張りにまわって
透明性のある私流オリーブオイルを生産しているのだ。

実際に私が管理して手掛けているのは自分用である。
自分のオリーブオイルぐらいは労力を奉仕して
常にオリーブと共に生きたいのと
オリーブ情報がリアルタイムにあることで
監修の目線と同時進行させることができると私はおもっている。
ただただ見張る人だけにはなりたくない。

だから私は、手掛ける畑を拡大することはないだろう。

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私はホルモンが老朽してしまったようだ。
女性はサイクルやホルモンが変化すると
こんなにも体力や体調が崩れることに驚いた。
今までと違う!
ことが節々にあって、それを受け入れられずに落ち込む。
どの時代のどの女性がこの状況を迎えて
静かに耐えているのかと思うと
刻々と人の一生の内の一部のその期間を味わっているようで
ただただ子の成長だけで自分の老いに気がつくだけではなく
自分の体が知らせる、なんだかはじめて経験しているかのようで
そこでまた驚き、落ち込むのだ。

その変化した体と一生の一部に合わせて
生活も一変したい。

思うようにいかないのが、また落ち込みの原因なのだが
やっぱり、芽生えたり花が咲き乱れる春は
エネルギーがみなぎっている。

がんばろう。

静かにエネルギッシュな自然たちだけが
私への励みである。

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三月の最終週末サマータイムになり
また慣れた感覚と体は、ボケなくてはならない。

サマータイムで体調を崩す人が多いので
無くす傾向にあったのだが
エネルギー節約のサマータイム効果は絶大だそうで
今...いま...この時世、エネルギー不足のイタリアには
サマータイムは外せないそうだ。

というわけで、日が長くなると一日が終わらないということは
太陽と共に暮らせず、気がつけばもう8時(午後)??と
ずっと作業をしていることもあるのである...
エニマル家族だから。

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私が監修しましたオリーブオイルの再注文が可能となりました。

トスカーナ州独特の品種のオリーブオイルは
味がはっきりして濃厚なのに喉ごしがとてもいいです。
...とコメントも同様にいただいております。

それは、無農薬の純粋なオリーブの味に
じつはオリーブオイルの味の超決め手となる搾油所を
私のこだわりで厳選させていただき
そこでの凄腕搾油技術の結果なのです。

味がしっかりした濃厚なこちらのオリーブオイル
ポリフェノールが1100mg/kgもあるそうです。
数字が出てきたとき、頷いてしまいました。

はじめてこのブログを見てくださっている方も
こちらのオリーブオイルに是非出会ってほしいです。
このオリーブオイルと出会うということは
私(セミ生産者)と出会うということなのです。

このオリーブオイルの監修をしようと思ったのは
日本にいる友たちに、私が学んだ美味しくできる方法で
そしてここの搾油所で搾油したオリーブオイルを
届けたかったことがはじまりです。

私は、農園を開業する力がありませんでしたが
私の気持ちを応援してくださる農園さんと
インポーターさんに出会い、その彼らの支えの元
監修という形で私のオリーブオイルを
日本に送り出すことができました。

どうぞよろしくお願いします。





Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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DSCN1771

今年は腕を痛めたから、指示をするだけと決めていたのに
下の方の剪定はハサミと電動チェンソーで
上の方でも長いノコギリでゴキゴキと
やっぱり体が黙っていられない。

腕の力をかなり必要としていた長いハサミ
Svettatoreと呼ばれる下の方で引いて切る
はしごを使わずに大地から剪定する道具が
一番腕に負担がかかっていることがわかって
これ以上ひどくなると治りにくいから我慢。

それとCesoie da troncaramiと呼ばれる太枝切ハサミも
そうとう腕の力が必要みたいなのでやめておこう。。

筋が切れたような痛みからはじまり
今は落ち着いても、横になっているとき
痛くない位置に腕を置かないと寝られない。
寝返りも同様、そしてだんだんしびれたり痛くなって
体勢のつくり直し。だから寝返りをずっと朝方していて
そのせいか、睡眠を完結しないまま起きる感じでスッキリしない。

近々エコグラフィ検査をしてもらう予定だが
治る道のりは長いらしい。。噂で充満しているw
休息が一番とはいえ。。

この症状は、オリーブの収穫が終わってから
数週間してからはじまった。
収穫の間、ずっと収穫振動機を持ってやっていたのが原因だと思う。
無理せずに交代しながらやるべきだった。

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もうひとつ、剪定時に支障がでる箇所とは、利き肘。
上腕腱鞘炎とかいう炎症だとおもう。
イタリア語ではEpicondiliteと呼ばれるそうだ。

剪定ハサミでずっと、どちらかというと慣れない私なんかに
すぐ炎症がおこるみたいだ。
農業を始めた頃、鍛えられていないホヤホヤの腕と手は
農業の厳しさを思い知る。

そこで道具を増やしていったり
できるところとできないところを判断したり
休み休みやるように気がつくのである。

この上腕腱鞘炎のときは、ホームドクターに
2回ほど抗生物質の注射を打ってもらったんだ。
冷たいモノがジワーと肘から浸透していくのを体で覚えている。

いまだに痛くなりそうな予兆があるときは
トラウマに反応して、体も気持ちもやりたがらない。
もう懲り懲りである。

剪定するみなさま、無理のないように。
はしごからも落ちないよう、道具で怪我をしないよう
安全第一で前もって注意をしながら動いてくださいね。

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さて。

ブドウの枝縛りの合間をぬって毎週日曜日だけ
オリーブの剪定を夫婦でマイペースにやっている。

できる日数や時間が限られているので
基本中の基本だけをどんどんやっている。

その基本中の基本とは
まずSpollonareと呼ばれるピンピン直立した徒長枝を
除去する作業である。

冬の剪定で真剣にやって、8月にも軽くやる人がいる。
私は、冬の剪定のときのみ。刺激を減らしたいから。

イタリアでは、その直立した徒長枝を2種類でしか呼ばない。
地面際から生えているものをPollone(ひこばえ)
幹や主軸から生えているものをSucchione(徒長枝)
といい、とっても覚えやすい。

樹形を変えようとかこっちが弱ってきてるから
徒長枝を主軸にしようという計画がない限り
地面際は全部除去。

幹の回りも全部除去。

3~4本に分かれている主軸の内側にあるのも全部除去。
特に大きくて太いのは絶対。
ミニミニは時間があれば除去するけど絶対ほどではない。

DSCN1774

オリーブの剪定は上から始めていくのが基本。

なぜなら、日当たりが見えてくることで
下の方の剪定の必要性がわかるからである。

それと、上の方は実のなる条件がいいので実がなりやすい。
つまり、実のなる枝をたくさん残しておくと
エネルギーが上ばっかりに集中してしまう。

上の方の剪定の量で下の方の剪定の量が決まったりもする。
剪定の量はだいたい10%を目処に。
かける時間は1本15分と言われているけれど。。。

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イタリア中部やトスカーナ州は
Vaso Policonicoという樹形が主流だ。
(Poliが複数ということで、Conoはジェラートのコーンのことだ!)

1本の幹に3~4本の主軸をつくって
その1本の主軸が円錐形となるように仕上げていく樹形である。

この樹形が一番日に当たりやすく風通しがよく
台風なんかにもわりと持ちこたえているようだ。
手で摘むこともできるし、でっかい振動機で実を振り落としたり
機械化も可能ということで、この辺の地域は推薦している。

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そういうわけで形は円錐なので上の方をきれいにしていこう。

モサモサ生えてきた中から1本Tiraggioを決める。
このTiraggioを残す意味は、リンパの流れを促すためである。
大きめが無ければ小さいのをいくつかでもいい、と私は思っている。
とっても大きいのがあれば
横からでてる下へカールした枝や上を短くして
目的はリンパの流動だけで、実がならないようにさせること。

そして主軸には5~6本の第二枝を残す程度に。
その本数は上から下まんべんなくなるように。
上の方に第二枝が集中していると下の方が成長しない。

というわけで、オリーブの剪定の基本中の基本とは
Spollonareという徒長枝の除去作業と
上部を整理する、ということなのである。

私は下の方で、長くなりすぎた第二枝を
短くする作業なんかをやっているが
夫がいちいち除去する枝の指示を待ってるから進まないw

一人でやると辛いけど、夫はエニマル化してて
疲れた風は見せないので、あれもこれもやってもらおっと!



私が監修しましたオリーブオイルの再購入が可能となりました!

トスカーナ州独特の品種のオリーブオイルは
味がはっきりして濃厚なのに喉ごしがとてもいいです。
...とコメントも同様にいただいております。

それは、無農薬の純粋なオリーブの味に
じつはオリーブオイルの味の超決め手となる搾油所を
私のこだわりで厳選させていただき
そこでの凄腕搾油技術の結果なのです。

味がしっかりした濃厚なこちらのオリーブオイル
ポリフェノールが1100mg/kgもあるそうです。
数字が出てきたとき、頷いてしまいました。

はじめてこのブログを見てくださっている方も
こちらのオリーブオイルに是非出会ってほしいです。
このオリーブオイルと出会うということは
私(セミ生産者)と出会うということなのです。

このオリーブオイルの監修をしようと思ったのは
日本にいる友たちに、私が学んだ美味しくできる方法で
そしてここの搾油所で搾油したオリーブオイルを
届けたかったことがはじまりです。

私は、農園を開業する力がありませんでしたが
私の気持ちを応援してくださる農園さんと
インポーターさんに出会い、その彼らの支えの元
監修という形で私のオリーブオイルを
日本に送り出すことができました。

再購入そして次年度もどうぞ引き続きよろしくお願いします。



ご購入してくださったみなさま、ありがとうございました。

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☆こちらの記事もどうぞ☆
EVOオイルとは Olivo Extra Vergine di Oliva
オリーブに光を差し込んだ Potatura degli Olivi 2021 vol.3
女剪定士の弱音 Potatura degli Olivi④



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オリーブの剪定終了、目指せ!パスクワ(2021年は4月の4日)

よかった...がんばった...おわった...

私は、目標をもってやる気満々なのに
ネガティブな夫は、パスクワの日もやっていいよとか
でもパスクワは雨だ..だのやる気が失せるようなことをいう。

4月の初め頃までに終わらせたいのは
オリーブだって目覚めて芽を噴き出す頃が
4月の1週目2週目なのである。

DSCN0902

2014年に巨大な雹と竜巻の被害を受けて
何年も心(オリーブの)を癒すのに時間がかかったオリーブたちは
2020年、なんか奇跡が起きたのかというぐらいの豊作だった。

果実もゴロゴロ生んだし、新枝もニョキニョキ生んだ。
エネルギーを使い果たしたようなオリーブたちは
消耗させた枝もパラパラ出した。

豊作の次の年は不作だ。
しかもこんなにエネルギー使い果たしたんだったら尚更だ。
それからその前の年、2019年は
収穫しても時間の無駄なぐらい不作だった。
極度な隔年性という性質になっちゃったみたい。
だから、剪定は控えめにした。

それにしても、新枝はたくさん生まれたが
実のなる枝はあまりなかった。
ただただ、彼らの有り余ったエネルギーを放出させている
つまりリンパの流れの調整を自力でやっているようだった
と、私は勝手に解釈し、そんなに手を付けたくなかった。

そこに生まれてきたからには意味があると想っている。
オリーブというのは自生できる植物である。
しかし、収穫しやすくするために
そして、無駄なエネルギーを使わせないように
旨みのある濃厚な果実に成長させるために
私たちは剪定という技術で調整するのである。

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住宅街にあるヒトの魂がいるようなもしくは
栄養価のある野草たちのエキスが飛び散っているのか
日陰でも病気ひとつしないで
隔年性がない毎年実のつく森のようなオリーブ畑を管理している。

管理を任せられてもう何年も経った。
ネガティブな夫のせいで
今一つ勇気が出なかったことを今年はしてみたい。
わざと夫のせいにして、口を出すな!とみせつけたいぞww

それは、上部に実のなる枝が集中しているので
減らして、樹形を整えようと思うのである。

上部の実のなる枝を減らすということは
つまり...実がしばらくの間減るということである。
だから夫にいつもチクチク言われていた。
収穫量は安定していたのだが。

しかし、その剪定をすることで、果実に旨みが集中することと
上部をスッキリさせることで、光が入ること
きっとこれから下部から実のなる枝が生まれるだろう期待。

DSCN0912

それと、もう一つ気が付いたことがある。
リンパの流れを促すために、天辺に枝を残すのだが
その枝を実のなる枝にすると、天辺にエネルギーが集中して
実がつこうつこうとして、下の方がお粗末になるのである。
これではいけない。
天辺に残すのは、小さいのでもピョロンでもなんでもいい。
天辺に実をつけさせてはいけないということがわかった。

主軸にきっちり縛りつけたはしごに上って
チェンソーで剪定する。
最後バリッと剥けるように折れるので
2回に分けて剪定する。
チェンソーの持つ位置は、胸辺りから顔ぐらいまで。
動ける範囲は案外少ないけど
やってみると、マジ危ない。無理はしない。

チェンソーが止まらず勝手に動き出したら...とか
チェンソーが枝に挟まって抜けずに折れて目に入った...とか
切り終わった勢いではしごから落ちてチェンソーで腕切断...とか
いろいろ怖いシーンを妄想して、体が熱くなり手に汗握ったw

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この日、6月の初夏のような気温で
ノコギリ作業は暑い中のランニングのようでゼーゼーした。
このまま急に心臓が止まったらどうしよう...とか
心臓が止まるときは苦しむのか...とか
オリーブの森で助けに来てくれる人はいるのだろうか...とか
ノコギリでも怖い妄想をしながらゴキゴキひいた。

初夏のような気温は、樹液の流動を活発にさせたのか
オリーブの枝は湿っていて、ノコギリに木くずがいっぱいついて
切りにくかった。自分勝手にイラつき、ため息をついた。

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切り落とした途端、光がわーっと差し込んだ。

3~4本の主軸がある内
1本の主軸に対して、1枝剪定することにした。

そして、Succhione
スッキオーネという固く長く元気のある新枝は
エネルギー吸い取っちゃうのでそれは取り除いて
下部はいじらないようにした。
ちょっと太めの枝の傷口への負担を
そういう配慮でも軽減することができる。

剪定の今回のテーマを決めて進めたことで早くできた。

今年不作だろうオリーブの木は
来年、樹形を整える剪定をしたいと思う。

オリーブの剪定は終えたが
初夏のような陽気から一変して冬に戻ったように寒い。
氷点下の夜は小さなブドウを凍らせ被害を出した。
オリーブは、芽はでてきてるけど...
もう気が気でしょうがない。


・・・・・・・・・・・・・・・


【お知らせ】

オリーブオイル関西のセミナーにイタリアより生配信で登壇します。
「ヴィンチの丘で オリーブ剪定」
世界の多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

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☆ こちらの関連記事もどうぞ ☆

今年のオリーブの剪定は Potatura degli Olivi 2021 vol.1
オリーブの森 Bosco degli Olivi
オリーブの木の剪定 Potatura del'lOlivo




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農主も言ってた。
毎日気分次第で剪定が変わるって。
昨日剪定したところを眺めると
なんでこんな風に剪定したんだろう?
と疑問に思うことがあるんだ。

わかるー!私も!
でも剪定した本人は同じだから、理由は思い出せるけど
一瞬なんでこうしたんだっけ?て考えちゃうことがあるよね。
だから、剪定した木は見直さないほうがいいw
ってことで意見が一致した!

剪定て性格がすごーく出る。
樹形のスタイルも人によって全然違う。
気が付いてみると何故か最終的に樹形はほぼ同じになってくる。

DSCN2948

思い出す。
講座でまだまだ学び奮闘中の頃
自分が剪定する一本の枝でさえ自信がなくって
いちいち講師にたずねてた。
「せんせー、これ切っていいんですかー?」ってw
これ、仲間もみんなこうだったから、講師忙しく対応してた!

グループを組んで一本のオリーブの木を剪定していくんだけど
みんな学んだことを、呪文のように唱えながら剪定していくの。

Regola uno、小さい枝は取り除いていく。でも全部ではない。
Regola due、使えそうな枝は...これかなぁ、残しておく!
Regola tre、消耗した枝も、とっとと取り除いていく!
Regola quattro、これはちょっと伸びすぎてるので使える枝だけど剪定しちゃう。
それをTaglio di Ritornoっていうんだよね!と確認しあいながら。

それでも意見が分かれることもあって
私だったらそこは剪定するとかしないとか。

講師がやってきて、私ともう一人の女子チームの剪定を一番気に入ってくれた。
お褒めの言葉に、この剪定はもの凄くアーティスティックだ!と言ったw
こんな剪定みたことない!と...。え?
褒められてんだかなんだか。
でもその辺から自身がついてきたように振り返る。

DSCN0937

いつのまにか自信がついた上に、理由も言えるようになって
忘れる前に実践するとか経験とか続けるって大事だなぁと、改めて思った。
だから、そういう境遇に出会ったこともラッキーだし
ご近所さんが私の体験を応援してくださって
オリーブ畑の丸まる管理をさせてくださったことも
ラッキーもそうだけど、感謝しなければなのだ。
お互いに、よかったのである。

何故、お互いによかったかというと
私は、実は高価なオリーブオイルを自分でつくれること
無償の人力の他に、いろんな経費も諸々あるのだけれど
自分が栽培したオリーブのオイルを味わえる満足感
そして、先にもいった経験が積みあがっていくこと。

畑の主のメリットは、畑が常にきれいで管理が行き届いてて
そして何しろ一番重要なのが、生産性のあるオリーブ畑を保つこと
これはものすごーく大切で、次管理する人に渡せる状態に維持する
オリーブ畑の野放しを3年でもしてしまうと
次に管理してくれる人が現れないのである。

なぜなら、生産性と樹形と樹の健康を取り戻すのに
それこそ時間が3年はかかり
お金にかえられるオリーブオイルを産出ができないということは
とにかく3年ただ働きプラス経費があって
マイナスになっちゃうのである。

管理しきれない...でもお父さんの畑だから手放したくない...
そんなこんなで3年は手を付けてない...
なーんていう畑の依頼が何度も何度も何度もきて
ぜーんぶお断りして、アドバイスだけしたのであった。
お金出して、剪定師(士)さん呼んで樹形整えてもらって
庭屋さん呼んで草刈ってもらって
健康で生産性のある畑じゃないと
売りたくても価値がぐんと下がって売れないよ、と。
そうだよね...とみなさんがっかりされるのだが
残念ながらこれが実情でオリーブ文化のイタリア事情なのである。

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私だっていつまで自分の体よりでっかいオリーブの木の剪定ができるかわからない。
でもでも、まだまだ、オリーブが愛おしい。
今になってオリーブと意思疎通ができるようになってきた。
と言葉にすると変な人だけど
なんとなく彼らのメッセージを受け取っているように感じるのである。
動物飼うのと同じ感覚かもしれない。

こんなとっからこんな小さな芽が生えてくるの。(冒頭写真)




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あるSNSがふと目にとまった。
オリーブの剪定師が来てくれました~という投稿で
剪定師...。ふむ。
私は、剪定士と謳っている。

調べたところ、日本ではオリーブとか果樹などの
剪定のスキルを取得できる試験が無いとのこと
剪定士と認定されるのは街路樹剪定のみなんだそうだ。
あとは師匠がいて見様見真似で覚えていく職人業で剪定師と
師に分類されるそうなのだ。

さすがオリーブ文化の国イタリアでは
オリーブの剪定スキル試験がある。
しかし、ただ試験を受ければいいだけではない。
割と長い時間講座に通わなくてはいけない。

イタリアは、目移りするぐらい様々なコースの高校を
13歳でなんとなく進路を選択しなければいけないので
後から進路変更したい人のために
職業養成講座や資格、ライセンス講座が多々ある。

有料が一般だが、EU基金で州がプロジェクトしていると
たまーに無料で1年も通えるしっかりした講座に出会うことがある。
EU基金を活用した州のプロジェクトなどは
失業者を対象にしているので、職安に登録してから審査に入る。

州のプロジェクトの目的は、職業の知識の向上と確実性と安全
労働の質を良くするためである。
それは、代々受け継がれてきた知識とは対照に
科学的に実証された学問的知識がメインとなるので
いちいち行動するごとに理屈が生まれる。
もちろん師匠からの伝授は、長年の培ってきた経験ほど
これまた正確なことことはない。
養成講座ではそのいいとこどりで研修期間というのもある。

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私が通わせて頂いてた、300人以上の応募があったという
倍率約20倍の大人気の農業士養成講座では
履歴書審査、入試、面接と始まる前から難関だった。

イタリアらしく長い夏休みを挟んで1年間丸々通い
途中途中、テーマごとに中間テストがあって
それは隣の子のカンニングしたり、ヒソヒソ教えあったものだったw

中間テストの出来もそうだけど、70%の出席率
最終試験には、筆記、実技、口頭とこれまた汗だくな試験だった。
大人が1年間時間を集中させて、これで落ちたら洒落にならない。
ママと家事放ったらかして
久々にがむしゃらに勉強した日が続いたのを覚えている。

講座的には農業士養成講座と私はダイレクトに近い訳にしたが
スキルの内容には、剪定・栽培・管理・安全
そしてトラクターのメンテナンス・管理・運転と記されている。
トラクターに限っては、トラクター免許の時間数まで
あともうちょいというところだったので
希望者だけ追加で講習して免許をとった。
私は、斜めに運転することが怖かったので練習はしたけど
本格的にやっている自分が浮かばなかったから
免許までは到達しなかった。
剪定を中心にした授業は
トスカーナ特産のオリーブとブドウがメインとなった。

それでも大人になって需要のある部分だけ習える学校とか
講座とか資格ってなかなかないので
これはれっきと私は剪定士とそう謳うのである。

でもオンナだから...自慢ごとなのにちっとも自慢できない。
まぁ自慢しても仕方ないから、ささやかに知識をアピールしながら
男たちの会話に入って、さらに知識を磨いて
黙々と働いて、農主の話をうんうんと聴いて
ボランティアやアシストをしながら経験を積んでいるのである。

あんなに勉強したのに、まだまだまだまだ足りない。
引き続き勉強と発見の日々である。
だんだん勉強と発見に完結はないことがわかってきた。
そうおもうと、新しい発見がこれも勉強とすんなり入ってくる。
めちゃ前向きw

DSCN0683

DSCN0687

さてさて、今年のオリーブはいかがかな。
今年は寒い日と雨の日が2月に入っても続いていたので
2月の半ば過ぎてからはじめた。

昨年オリーブの実が豊作だったのでエネルギーを使い果たしたのか
枯れ気味の枝が多い。
その消耗した枝を除去する細かい作業と
実も豊作だった上にエネルギーを吸いまくる新枝も
たくさん生まれたので、それを除去するのにも時間がかかる。

そういうわけで次回の収穫は絶対に不作もしくは
前回よりはかなり少なめとなる予想なので
技術を要する大きな剪定はしない。
上にピンと伸びてる新枝をとにかく剪定しよう。
消耗した枝を剪定をしよう。

大地から長いハサミで剪定しているので首が痛い。
首が痛すぎるときははしごを持ってきてよじ登って
上から剪定をはじめて、上部をキレイすっきり剪定する。

長いハサミの欠点は、細かい部分に入り込めないから
切り枝がだいぶ残る。で、来年その残った数センチの枝から
小さい枝がニョキニョキ生えてくるのである。

腰もキーンと痛めたけど、作業しだすとあまり気にならない。
不思議だ。横になると、痛みが気になって仕方がない。

オリーブの剪定しながら落ちた枝を拾ったり
トマトの種蒔いたり、ブドウの枝縛り作業手伝いに行ったり
勉強したりなんだりで、そうこうしていると痛みも和らいでくる。

DSCN0642

しかし、オリーブの剪定は、3月までに終わらせること。
4月の半ばには芽がわっと出てくるのでそれまでに剪定をする。
樹液の流動が休眠中に剪定をするのが、傷の炎症を防げる。
そしてリンパの流れを導くことでエネルギーが集中して
旨味のある実が生まれやすい。

樹液の流動がわかりやすいのがブドウで
その自然の法則を目の当たりにすると
3月までに剪定を終えなくてはいけない理由がよくわかる。
ブドウは樹液の流動がはじまる3月、枝が柔らかくなり
枝縛りがはじまる。
枝からポタポタ樹液が涙のように滴るのである。
それは3月のブドウ畑の風物詩である。
それでは、あっちこっち行ってきます。



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