大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:オリーブ OLIVI > 収穫 Raccolta

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オリーブオイルの搾油率とか抽出率のことを

イタリア語でResaレーザという。

収穫量に対して搾られて抽出された油の量との比率のことだ。

オリーブオイルだけでなく農作物など全般に使われることが多い。


収穫日によって違ってくる。

タイミングによっても違ってくる。

品種によっても違ってくるだろう。

果実の状態にもよるであろう。

そして天候にも大いによる。

搾油所で比べると、機械でも相当異なる。


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私が信用しているいきつけのFrantoioフラントイオ(搾油所)は

搾油時21℃ときている。

Estrazione (Spremitura) a freddo

エストラツィオーネ (スプレミトゥーラ) ア フレッド

といわれるコールドプレス(低温圧搾法)は、みなさんもご存知

一番自然なままに成分を壊さずに搾り出される方法だ。


ソフトにオリーブの果実を撹拌し

我がFrantoioは最新の超最新で縦に練っていく。

その間に上昇する熱を低温にコントロールする技術である。


Estratto a freddoと記せる温度はMax27℃であるが

低温であればなおさらいい。

Frantoioの最新技術の自慢どころでもあるだろう。


熱を加えて抽出するEstarazione a caldoカールド

オリーブの果肉を練って上昇する気温を29〜30℃に調整し

熱を加えることで発揮するEnzimiエンジーミ(酵素)の力で

油分水分を抽出しまくるのである。

質より量の産業的目的で使われている。

搾られた後、そういうわけで産業的にもろもろと添加しちゃえば

たいしてあれもこれも変わらなくなる。

そんなところが危険だし、そういうものが安く出回っているのである。

印象悪いのでw 表記していない。


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そして、油分と水分を分けるデカンター(遠心分離機の部)の

この確実性も物をいう。

ここで油分をより多く抽出させ、水分をどこまで除去できるか。

この辺の技術もマシーンによっては全っ然効果が違ってくる。

水分混じりのオイルの抽出量が多そうにみえて

オリーブオイルの品質にまで大いに関係してくるので

重要な部分である。

この技術は、Frantoianoフラントイアーノ(搾油所の長)も

よく説明できないだろう。マシーンの技術だから。

そうそうFrantoioもころころ投資はできない。

あるもので続行するため、搾油してもらう客が

あちこち試すしかない。


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オリーブの品種はざっと2つに分かれる。

Precoceプレコーチェ(早熟性)かTardivoタルディーヴォ(晩熟性)


ひとつひとつの品種がわからなかくても

せめてこのどっちかがわかると、適切な収穫時期がわかるだろうし

植える時も収穫しやすいように植えられるだろう。

これが混ざっていると、仕方ない

早か晩の割合で一気に収穫してしまう。


どちらも油が形成される時期になってから収穫をするのが最適。

早すぎると、キンキンクロロフィル(葉緑素)の成分が強いまま

体にイイといわれるポリフェノールなんかは強力に抽出できるが

肝心な油分が未熟でオイルの量が抽出できないのである。


Invaiaturaインヴァイアトゥーラ(果実の色づき)が目安にもなるが

毎年違ってたりするので、やっぱり一年を通しての判断になる。


この収穫期の見分けと判断は、栽培者の知識と経験による。


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その一年を通して、何を記憶に残して置かなければいけないか

芽生えの時期、開花の時期、結実の時期、そして成長期

この4つの期間の天候と気温である。


雨ばっかりもダメだし、晴ればっかりもダメで

できたら結実期にピッタリ雨が降ると結実しやすい。


成長期は地中海性気候のカンカンで身が締まり

時に雨が降ってくれると油分の形成に役立つ。

油分の形成をイタリア語でInolizioneイノリツィオーネという。

9月いっぱいまでじわじわ形成されているそうだ。


夏はカンカンで、近頃異常気象の晩夏にどーっと雨が降り

プックリ果実が膨らんでキレイな姿となって豊満に重くなっても

あぶらがのってないこともあるのである。


果実の豊富さは、不思議と

前年の種子が翌年の果実となる芽を操作しているのだそう!

これは私たちには説明しきれない果樹のメカニズムなんだそう。

そういうミステリアスなところも魅力的なオリーブ。


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さあ、いざ今収穫したオリーブの実をFrantoioに持っていき

ワクワクしながら、300kg用のかごに入れ替え、計る。

小さい搾油所はたいてい300kgをベースにマシーンを動かす。


では例えば実が300kgだったとしよう。

大かごの重さを抜いて教えてくれる。

そして出来上がったオリーブオイルの重さを計る。


40kgのオリーブオイルが出来上がってきたとしたら

40kg(オリーブオイル)÷300kg(オリーブ)=0.13333x100(%)

=13.33%となるのである。


この抽出率は搾油所が出してくれるので

自分で計算することはない。

この抽出率をみんなで言い合って自慢しあって反省しあって

収穫の時期、一番交換し合う情報である。


そういうわけで、毎回搾油するごとに違う数字がでてくる。

同じ畑でも違うのは、収穫日にもよるだろう

天候や湿度にもよるであろう、品種の割合にもよるであろう

土地の部分の地質が違うのであろう

星座や月が操作しているかもしれない。


油の抽出量と今日持ってきたオリーブの重さは

オリーブの油分はすでに決まっているところを

今日のオリーブの状態の重さってことも十分にあるのである。

葉っぱがいっぱい入っちゃってても一緒に計られてしまう。

だから夫はきれーいに取り除く。


そして、40kgのオリーブオイルをわかりやすいリッターで考えたい時

1Little=0.916kgなので、1kg=1.0917Littleで

40kg x 1.0917Little=43.668Littleとなるのである。


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2020年10月19日10.1%、22日13%、29日11.7%

どれも早熟性のオリーブを早めに摘んだ。

きっとそれが理由であろう。期待の搾油率より少ない。


2019年10月24日11.4%、28日14%、30日14%

1番が早熟性品種で2・3番目が晩熟性の品種


2018年10月22日13.1%、24日14.5%

11月5日16.9%などと出ている。2019年と順番は同じ。


ある年9%のときもあった。

平均は12~13%ぐらいのように思う。


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搾油所の搾油作業の値段は

持ってきたときに計ったオリーブの実の重さで計算される。


たいてい100kg単位で、この辺のトスカーナでは15~25ユーロ

300kg分だったら平均60ユーロの搾油費はかかるのである。

だからResa=搾油率がとーっても関係し

オリーブオイルがたくさん抽出できれば

事実上の費用の重みが薄れていくのである。


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そして最後にフィルターがけをした場合

オイルはフィルターに残ってしまう。


人には渡せないフィルターに残ったオイルは

自分で再度濾して、生食用ではなく調理用に利用したりする。

農園としては、使い物にならない部分である。


それを引くと、れっきとしたオリーブオイルの抽出率って

とっても低く、とっても高価なものなのであるのである。


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オリーブオイル文化のイタリアでも、オリーブ栽培に関わっていないと

なんのこっちゃわからない人が大半であるが

生産させている人は、味や出来の他に、こんな搾油率で

喜んだり残念がったりしているドラマがあるのである。


例年のオリーブの量からたっくさんのオイルが抽出されれば

それだけ商品となる。売れればの話だけど。

どのくらい生産できるか搾ってみないとわからないところも

オリーブの魅惑的な一つでもある。


商品棚に並んでいるオリーブオイルから

こういったドラマはみえないが

味だけで物を判断されてしまう純な生産物には

大地の恵みの他、育てている者の努力と祈りが

込められているのである。



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オリーブオイルを美味しくさせる Consiglio di Frantoio

オリーブオイルを選ぶとしたら Ecco L'Olio Nuovo

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気温が下がると感染しやすいのか。

接触が増えると感染しやすいのはわかる。

コロナもオリーブの悪玉菌と同じように感染するようだ。


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医療崩壊に近づきこのコロナの拡散を制御するために

レッドマークの州では門限付き夜間外出禁止令が

学校が始業されて一ヶ月後発足された。

それをイタリア語でCoprifuocoコープリフオーコという。


Lockdownという言葉もこのパンデミックで知って

次はコ、コ、コ、コープリフオーコだと!

Mangiafuocoマンジャフオーコ(火を口から吹く

ストリートパフォーマンス芸人とかピノッキオの登場人物)

耳にしたことあったけど!コープリなんとかってのはよく使うけど!


何年いても知らない単語なんていっぱいある。

夜間外出禁止がCoprifuoco

 (Copri覆うとか包む、Fuocoは火)

どう関係があるのか知りたくなった。


中世、ろうそくの火を夜、火の用心のために

火を消すための道具や灰で消していたそうだ。

そんなことから、自衛隊や戦争などの緊急事態

夜間、家に留まってくださいよ、外出しないでください、用心してね

という意味なのだそうだ。とイタリア語でググってみるとそうでてくる。



このカーフュー(そういうわけで夜間外出禁止の英語版

きっとそう呼ばれてくるかもしれない

どこかのニュースでそう呼ばれていた。)

夜の23時から早朝5時までがベースのようだ。

ヨーロッパ中で実施中。あるところではもっと早かった。

カラスが鳴いたら帰りましょ、みたいな。

サマータイム終わっちゃってめっきり暗いヨーロッパ。

こんな時間、一般庶民の私は出歩かないから

歳を追って疲労している私には何がなんだかわからないけど

おおいに関係している若者はピリピリしはじめた。

という訳で、暴動が起きた。

火を消すどころか火が点いた。


コロナ感染無症状の若者ピリピリイタリアは

とどのつまり、首相令で全国的に

18時以降の飲食店での飲食が不可能となり

友との夜のホーム会食もできなくなった...。うぅ。

徹底的に青春をおくっている若者を縛り付ける勢いだ。そうみえる。

バール、レストラン、ジム、プール、アマチュアスポーツ...

若者が集合する場所がどれも行きにくくなる。

また暴動やデモが起きた。

今度は経営者がピリピリしている。

規則に従ってやってるじゃん!クリスマス近いのに!



私も振り返ると、若い青春時代

そんなところでいっぱいいっぱい消費していたことを思い出す。

エステもサロンもファッションも飲食も娯楽もスポーツも。


学業は、中学生まで通常登校できるけど

高校生以上は、75%リモート授業...

ネット環境が悪い、接続が途切れる、先生の説明がわからない

友たちに会えない、つまらない...


なぜ中学生までは通常かというと、学業の低下を恐れている。

コントロールが難しい年齢の意欲の低下を警戒しているのだ。


ヤングたち、経営者、少年少女

コロナに振り回せれている大人たち、経済難、そしてコロナ犠牲者

犠牲者にまつわる医療関係者

なんだかまた悔しくなって胸が苦しく目頭熱くなってきた。


ナポリを中心とするカンパーニア州の州長が

若者が集まるアメリカニズムなハロウィンパーティーを

けちょんけちょんに言っていた。

ちょっと個人的意見が強すぎる個性派州長で

時にはおもしろいけど、時に驚くこともある。


ロックダウンが迫ってきたヨーロッパ。フランス、ドイツ...

イタリアはやらないと思う、やらないと思う、やらないと思う

アーメン...南無阿弥陀仏...ブツブツ...


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そんなてんやわんやなイタリアコロナ臭の中

青さと濃さが混じった青春オリーブを私は引き続き収穫した。


青春たちは、生き生きしてて張りがあって

個性的にカラフルで、光っている。

どこからでも目立つし、うっとりしてしまう。


このオリーブ畑は、2014年の9月、巨大の雹が降ってきた

トルナードに襲われた畑だ。

未だに傷跡が残っているけれど

傷は塞がれ健康を取り戻したようだ。

そう、6年の歳月が経ち、やっと...やっと...実がついた

といっても過言ではない。


去年は不作だった。

おととしは豊作だったけど、実が小さかった。

こうやって記憶をたどっていくと、果樹によくある

去年は不作、今年は豊作というように

交互性のある畑となってしまった。


仕方ない。あんな冷たい石が天から降ってきたんですもの。


雹などの傷口から生まれやすい感染する菌にも

思いっきり剪定などして、そこから生まれた枝から実が成っていた。

生まれ変わった枝からは、もっともっと潤ったオリーブが成っていた。

勇気を持って剪定することは大切だ。

収穫しながら、ここの畑の剪定も構想がはじまっていた。


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ストーップ!

Frantoiano(搾油所の長)が 「中途半端な量持ってこないで」

というから、量を気をつけながら収穫した。

ひとかごだいたい20kg、それを目安に全体量がわかる。

収穫中、編みを動かすたびにかごにいれて、数えていた。


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日当たり良く風通しが良く健康に育てた青春オリーブ

搾油率がなかなかよかった。

肥料なんかわざわざ与えなくたって

自分自身で生きる力を蓄えているようだ。

甘やかしすぎるのはよくない。

過保護はよくない。

ハングリー人生がいいようだ。

ど根性と小さな発見という幸せ。

ウイルス菌に勝つ免疫力と抗体をもつ強い体をつくろう。

オリーブとヒトが重なってしかたがない。



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生き返ったオリーブたち la raccolta delle olive ①

我が息子たちよ la Raccolta delle Olive 2017 ①

オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi ②』 




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なにをそんなに急いでいるのだろう。

なぜ急ぐのだ。


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10月に入って、搾油所(Frantoio)の所長(Frantoiano)から

直々電話があって、早く搾油日の予約入れないとなくなっちゃうよ

と急かされ、慌てて空いている日に割り込ませてもらった。


私が理想に思っているオリーブの収穫日程は

10月の20日から11月の初め頃までに終わらせる

だから、それより一日早い搾油日となり、まぁよしとしよう。


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毎日何回チェックするであろう天気予報は、収穫日晴れだった。

しかし、なぜこの時期に限って霧が毎日出てくるんだ!

と朝からイライラしたものだった。


濃霧は、案外雨より厄介で

微粒な雫は、ワサワサの細かい部分にまで入り込みへばりつく。

微粒の雫だから日の力で乾きやすいけれど

乾くまで辛抱なのである。


濡れているそばから傷を伴う収穫をはじめると

菌が入って病気になりやすい。常に慎重である。


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今年は、オリーブ豊作でゴロゴロと成っていた。

まるでブドウの房のようであった。


5月の開花時、満開過ぎて花粉だらけで

アレルギーに襲われていたことを思い出した。


結実して、小さなツブツブだった頃、豊作のイメージが沸かず

欲張ったことも思い出した。

あれぐらいが、これぐらいになるのか。


私が剪定のときに残した果実の成る枝にはどれも実っていた。

立春、呪文をとなえるように

これは果実の枝(fruttiferoフルッティーフェロ)といいながら

剪定をしていた自分を思い出し

次回の剪定を、実の成り具合をみながら構想した。


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しかし、もう1週間待ってもいいぐらいオリーブたちは

色づきの真っ最中、青春真っ盛りにパステルだった。

全部が全部ではないのだけれど。

子どもっぽいのもいれば、大人じみたのもいる。

一本のオリーブの木から、果実の性格のような

特徴とか成長の違いがみえてくる。


品種にもよるのだけれど

Leccinoレッチーノという品種は、ゴロゴロ大粒に膨らんでいた。

Pendolinoペンドリーノという品種は、小粒がジャラジャラ連なっていた。

葉っぱより果実の方が生まれる確率が高いようだ。

葉っぱも大事なんだけど...


日の当たりで色づきも相当異なる。

このオリーブの森のような密集したオリーブ畑は

やっぱり上の方が色濃くついていた。

だから上部が元気で実の成る枝も生えやすい。


太陽が好きなオリーブはカンカンな日に当たると調子がよく

カラカラの風に当たると元気を保つ。


このオリーブの森は、ひとつ元気のヒミツがある。

住宅地のど真ん中に居座っていて

日当たりも風当たりもあまりよくないのだけれど

人の声が聞こえてきて、人の通りがあるところにいる。

ネコちゃんの墓場まであるしw 以前はニワトリも駆け回っていた。

平和の木オリーブを愛した亡き奥様が手掛けた

スピリチュアルなオリーブの森は

精気を発しているように思えてならないのである。。


夏の干魃のせいか、実の成りがしっかりしていた。

なかなか取れやしない。

それでいい。丈夫がいい。


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硬くパステル混ざりな青春オリーブを収穫した。

しかし、青春オリーブは熟れたあぶらは少なかった。

きれいだね、きれいだね、と何度も夫と畑の中でつぶやいた。

でもキミたちにはまだあぶらはのっていない。

しかし、若さの成分ポリフェノールの豊富さを感じる。

うーむ、若さの味覚パンチのある辛味を感じる。

ソフトな品種のオリーブの森を一番に収穫をはじめて

それは正解だった。


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収穫には早いと思っていたのに、、あちこちで収穫がはじまっていた。

あんなにのんびり収穫をしていた農家までも。

なぜそんなに急いでいるのだろう。

オリーブオイルつくりにこだわり心が生まれたか。

それともロックダウンを警戒しているのか。

Frantoianoいわく

パネットーネ(クリスマス用のケーキ)がもう売られているはなしから

「パネットーネときたらノヴェッロ(新油)でしょ。」

え、精神的な問題w


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天気の合間を縫って、青春オリーブが収穫された

トスカーナのオリーブオイルは美味にスタートです!



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オリーブの森Boscodegli Olivi

早摘みオリーブlaraccolta delle olive 2018 ②

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11月にもなっていないのに、オリーブの収穫が終わってしまった。
「以前は11月1日のognissanti(諸聖人の日)から
始めることがお約束だったのにねぇ。」と農主のお母様。
「あそこにはMignolo Cerretanoミニョロチェッレターノ
(チェッレートグイディオリジナル品種)が植えてあって
遅摘みの辛口だから12月ぐらいまで収穫してたよ。」
「あ、それ、私が管理してる畑にもあります。美味しいですよね。」
パンチがありすぎだから、住人はマイルドに落ち着いた頃
収穫していたのである。
しかし現在は、そのパンチが遅摘み品種の特徴であったりもし
あえて好んで早めに収穫するのである。

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早摘み品種が植えてある竜巻を被った劇的な畑は
3分ノ1の収穫だった。
しかしそこは昨年豊作で生き返ったかのようだった。
ドッキングしたもう一件のオリーブの森のような畑は
今年は去年より豊作だった。
そして、遅摘み品種が多めに植えてある緑のオリーブ畑は
やはり去年より豊作だ。
しかしバラついて、こっち側はいっぱい成っててあっち側は少ないとか。
それでもこちらの畑、美しいオリーブを実らせ
収穫してる私たちは、歓喜と満足で、収穫が幸福だった。
あまりにも美しくてそのまま木にくっつけておきたかったぐらい。

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今年は遅い春だった。
開花を見ずに故郷へ飛んでしまい、心配で仕方がなかった。
出発後それでも数日後に開花したようだ。
オリーブにもどの果実の木でも、早めに活動し始める品種と
遅めに活動する品種がある。
私は、その先に活動する早摘みと総称した品種が
今年の遅い春に間に合わなかったのではないかと考えた。
後で活動する遅摘みと総称する品種が
この季節に好都合な条件に満たしたと考えたのだが。
しかしトスカーナだけではなくイタリア全般
2019年はオリーブの少量生産とニュースで取り上げられていた。

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開花の時期、結実の時期、実をつけるには
じつにその時期の気候は重要である。
味をよくするには、成長期も気候は重要になってくる。
そして収穫時期も。
オリーブも果実の木にも、去年不作で今年豊作といった
交互性が起こってしまうことがある。
イタリア語でAlternanzaアルテルナンツァというのだが
一番の原因は、気候の打撃だそうだ。
雹の激打とか、激寒の冬とか、激猛暑とか、降水量の有無とか。
毎年同じように豊作というわけにはいかないのである。
だから人はせっせと化学肥料とか有機でも肥料にこだわる。
この交互性はもう、この加速する地球温暖化で
どの樹木の神経に障らせてしまったのではないかと私は見受ける。

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私は、オリーブ栽培の中で一つやめたことがある。
それは、先にふれた肥料を与えることだ。
なぜなら、木は交互性に侵されてしまい
去年不作で、今年は豊作とわかったからだ。
ここ数年有機栽培用の肥料さえも与えていない。
それでも気候に合った美しい姿のオリーブで美しい味を産む。
肥やして旨味を造るのではなく
自力の抗体力とエネルギーで
自然と調和した成長と旨みを産み出させることにしたのである。
私が手を貸すことは、剪定と
オリーブミバエ(Mosca dell'olivo)の予防をすることだ。
それと草刈りも。
今年のオリーブをみて確信した。
一番参考になった考えは、自然農法である。
藁を敷くことで、地下はバクテリアが生まれ活動し始め
土を良い状態で保つ仕組みである。
だから草を刈った後、そのまま放置する。

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こちらの緑のオリーブの畑にある遅摘み品種のオリーブたちは
コロコロごろごろブドウのように実り
オリーブはちょうど色付きの頃で
カラフルなアメ玉のように口の中が甘くなった気がしたほどだった。
2年前降水量が少なく小粒だったことを思い出すが
今年の秋のはじまりの多降水量でプックリ膨れ上がり
ミバエの産卵形跡も無く、スベスベのオリーブだった。
ホント、うっとりするぐらい美しい。
人はやはり豊満で綺麗なものを見たり触れたりすると
幸せな気分になるようだ。
夫がめちゃくちゃ嬉しがっていたw

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私は、天気の都合と今までの経験で、搾油所の予約を早めにし
猛ダッシュで収穫して、早く終了させることを心懸けた。
私たちはずいぶん収穫のスピードが上がってきたように思う。
終わらない・・無理だろう・・と思っていて、我がアニマル少年を
ヘルプ1でカウントしてたが、全っ然ダメだった。
5分で、わーっと逃げっていった!
ま、その分私たちががんばっちゃったのかもしれないけれど。

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こちらの緑のオリーブの畑、収穫期が当たりだったのであろう
搾油率が思いの外高く多くのオイルが抽出でき、
ほどよくパンチが効いた美味しいオリーブオイルに出来上がった。
大大満足。
ふーっ、今年のオリーブの収穫、早々に終了!
あまりにも美しいオリーブだったので、塩漬けにも挑戦中。


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暑い・・・

「ちょっと着替えてくる。」

この間まで着ていたブドウの収穫の夏用の作業服に着替えた。

暑くて例年よりやる気を失った。

しかもこの暑さで集団でたかる小さなハエ科のユスリカ(?)

も飛び回ってウザイ。蚊もいるじゃないかっ。かゆい。


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ブドウの収穫よりオリーブの収穫の方が体力を要すると私は思う。

一日中振動機を持って、オリーブと樹を労りなが振い落し

地面の網は、きちんと伸ばして端を折ったり棒で支えたり

オリーブが一粒も転がらないようしっかり敷く。

網と網の間や樹の周りにも隙間がないように

大きい釘を地面に差し込む。

網の作業は立ったりしゃがんだり低い体勢で歩く。

50Mの網で囲まれたオリーブが終われば

一旦籠に入れて網を移動させる。

網が何枚もあれば最初に網を敷く時間にあてればあとは

上の方や表面を振動機で振い落したり

幹や太い枝に隠れているオリーブたちと下の方を手摘みでやる。

私が振動機で、夫が手摘みで行う。

それでも軽量な振動機でもずっとガタガタと持っていれば重いし

それでも傷つけないよう細心の注意を払いながらやってると

汗をかいている自分に気が付く。


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真夜中、早朝のヴィンチは霧に覆われ

まだ薄暗い私たちが目が覚める頃

霧は、丘の谷間へ去っていく。

もしくは、引いたかなと思いきや

また霧に一面包まれてしまうこともある。

気まぐれな霧は、大地や木々に露を残していく。

木々が濡れていると、収穫での傷口が悪化しやすいので

私は収穫を控えている。乾くまで待つ。

地面が濡れているだけなら、決行する。

霧が出る日はたいてい晴れで蒸し暑くなる。

小さい頃母がそう教えてくれた。

霧の日に晴れるのは、世界共通のようだ。

少年が「服、何着てこう。」と夏服か秋服か悩んでいるので

私が母から教わったことを、そのまま教えた。

そして少年は上着を脱いで振り回しながら

真夏のような格好で昼過ぎに帰宅する。


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この10月最終土曜日にはサマータイムが終わり

通常タイムに切り替わる週の月曜日(1021)から

熱る体と地球温暖化加速中のヴィンチで

オリーブの収穫が始まった。

この月曜日の搾油所のオープンと同時に合わせて

収穫を始めたかったが、天気予報のハズレと予約がとれず

見送りとなってしまった。が2日ずれただけである。

しかし、日々日々観察し加速温暖化を感じ

日々日々焦り続けた。

それは何を隠そうオリーブミバエが飛び回っているからである。

Mosca dell'olivoモスカデッロォリーヴォ(オリーブミバエ)

この湿気と25度くらいのほんわり暖かい陽気に

産卵ホルモンがうずくのである。

我が庭にあるボスオリーブには、産卵済みマークを残して

モスカは隠れている。ピンチ!

しかし、全部が全部じゃないからほっとする。

そして、ゾーンによって出現し、そこで産卵する場合もあるし

スルーな場所もあったりする。全く不思議だ。


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モスカが産んでいったボスオリーブを一番先に収穫し

籠に浅く摘んでおいた。

すると、モスカの幼虫が這って出てきた。

その幼虫をよっこらよっこらアリが運んでいた!

昔オリーブのことなんかなーんにも知らない頃

オリーブの収穫を手伝いにいった先で

一週間ぐらい倉庫に摘みっ放しにされていたオリーブの実。

その年モスカが出現した年なのであろう

幼虫が床へ落ちていたのを目撃。

幼虫は、オリーブの栄養が届かなくなると

栄養があるところを探し求めて移動するようだが

そこが愚かなところ、オリーブの実が収穫されてしまったとは。

その経験を思い出し、一番に収穫して時間を置いたのである。

時間を置いている間、無事なオリーブを私たちは収穫したのである。

つまり幼虫の行動からもわかるように

収穫後のオリーブの実は樹から栄養はストップされ酸化が始まる。

いかに収穫後早く搾油した方が良いか納得する。


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収穫しているこの日、モスカ産卵に最高な気候で

収穫しているそばから、収穫後のオリーブにも

モスカがたかっていて驚いた。

搾油所にもモスカが大量に飛び回っている。

モスカの産卵欲てスゴイw

この地球温暖化の加速進行では

予防のタイミングを変えなくてはいけない。

8月の半ばにモスカ予防をしたところは

9~10月の収穫まで予防ケアが持たない。

一ヶ月に1度ペースで9月の半ばにも予防した方が良さそうだ。

収穫ギリギリの今もモスカ騒動に焦った農園は

殺虫剤を撒いてしまっている様子だ。

そうなると、収穫を遅くしないといけない。


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もう少し収穫が遅めでもよかった畑のまだ緑

(つまりポリフェノール多)の豊作オリーブ(Pendolinoペンドリーノ)

この春と初夏のこれまた異常気象で開花期が遅れた

今年は全く実らなかった畑の熟度高オリーブ(Leccinoレッチーノ)

早摘み品種ということで、畑ドッキングすることにした。


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焦った早めの収穫では搾油率は少ないが

なかなかのマッチングとなり一安心。

マイルド感に辛味がくるのは早摘みオリーブの特徴。よしよし。

味わうまで出来が報告できない年度のオリーブオイル。

早々と早摘みオリーブの収穫終了。ほっ。

ホント、ヒヤヒヤさせるオリーブの収穫である。

早速フィルターで濾してキラキラオリーブオイルの待機中。



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