On do vai!?

Vado a potà!

オン ド ヴァーイ

ヴァード ア ポター

どこ行くんだい。

剪定だよー。

Bel Panorama


トスカーナ弁なのかフィレンツェ弁なのか

ヴィンチ弁なのか、わからない。



土地に住めば

土地の言葉がわかるようになり

土地の言語で喋ったりもする。



少年もフィレンツェ風、ヴィンチ風に

発音がなってきた。



フィレンツェのイタリア語は

イタリア語に一番近いイタリア語だが

発音が・・・

ハフハフハフー


言葉が略され・・・

カタカナがスタッカートになる。


見出しの言い方をイタリア語にすると。

Dove vai

Vado a potare.

ドヴェ ヴァイ

ヴァード ア ポターレ


Nasce


近所のブドウ畑の農夫はよく見ている

けど、私には言わない。


夫に

今年の剪定はいいな

と褒めてくれたそうだ。

Purgne


剪定士は、誇りを持って剪定する。


剪定士でなくても、ちょっと剪定をすれば

自分が一番だと自負する。



私だって、毎年毎年

満足しながらオリーブの剪定をしている。


毎年毎年、成長の具合を見て

剪定方法を変えたりしている。


毎年毎年、自信満々で

これでも勉強した上で、剪定している。


代々受け継がれた親父からの伝授ではない。

Cielo di Mattino


農民は・・いや、年金者は・・、男性は・・

女が剪定していることが

どうも納得いかないようだ。


しかも若いんだか年なんだかわからない

アッシュグレーのアジア人のアタシ。



「どのくらい時間がかかるんだ」


時間なんて計ってないよ


かかる分だけかけてるよ


丁寧にやってるし、全部手作業だよ



夫に「誰が剪定したんだ?」と。


妻が剪定したんだよ


どれ、見せてくれ


オレだったらこの枝切ってる


あの上の伸びてる枝はいらない


・・・・・・・・・・。



自分チのオリーブオイルが一番美味しいと思うように

自分チのオリーブの剪定が一番だと男たちは思っている。

C'è stata la Foschia


私は、剪定が好きだ。


しかし、剪定をする度に

男だったらな・・・

と思う。

Potatura degli Olivi


今、緑のオリーブの畑を剪定しているのだが

今年は、キチンと樹形を整えたい。


剪定士が変わると、全てが変わる

といっても過言ではないほど

樹への想いが変わる。



去年は、どの程度の収穫か予想ができなかったから

どちらかというと、シンプルな

エネルギーを吸い取るSucchioneスッキオーネという新枝を

取り除く作業がメインであった。



今年は、樹形を整えるよう

高さから何から全部に手を加えている。


今年、理想の樹形に整えれば

来年以降、楽であろう。


何と言っても、ノコギリ作業がほとんど。

三本のノコギリを腰だの棒にくっつけてやっているのだが

一本のノコギリのネジが抜けるほど。


っもう、疲れちゃって、疲れちゃって。




若き頃日本で、木工会社の木工の職人だった。


あの時も力仕事だな・・・と弱気だった。


中年の今、オリーブの樹の上で枝を切っている。


力仕事だな・・・と弱気になる。


電動の道具があればなぁ


もうちょっとは楽になるんだろうなぁ

とため息をつく。

Pero


休み休みやって

一本(といっても、一本に付き三~四本の大枝がある)

終わって眺めると

うっとり
満足する。



実がフサフサつくことを想像しながら

収穫のことを想像しながら

剪定する。


Bietra


あともう少し。

パスクワ休暇、夫に手伝ってもらおう。



一人オリーブ畑で、一人ランチ。


シソの実の塩漬けおにぎり食べて元気だそう!


休憩してられないよww


Onigiri con Shiso secco


BUONA PASQUA

ブオナ パスクア

素敵なイースター休暇をお過ごし下さい。



*過去の関連記事はこちら↓*

緑のオリーブオイル Raccoltadelle Olive③

新オリーブ畑 OlivetoNuovo

天は白の隙間な剪定 Potaturadegli Olivi①

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ありがとうございました。

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