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日本の正月が三が日のようなクリスマスが三が日のイタリア。

クリスマスイブの24日、クリスマスの25日、聖ステファノの26

気合を入れて動けば賑やかな日々を過ごすことができる。

イブは、最終プレゼントの買い出しに伝統魚介ディナーにミサ

クリスマスは、午前のミサに家族豪盛伝統ランチ

聖ステファノの日は、ランチの後伝統のお散歩日なのである。

実家を離れた人は、親元へ帰省するように

家族や親戚が勢揃いするシーズンである。


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我が家は、三人で小さくテーブルを囲んだ。

義母はグループホームでのんびりとグループと過ごしている。

渋滞を避けて別の日に会いに行こうと計画をした。

夫の兄弟は5人もいるが、三が日に集まることはもうない。

1人はイギリスに在住していてイタリアに帰ってこない

1人は鬱プラス事故で頭に障害を負ってしまい

この2人はいつも問題の対象外。

1人は、時間に不規則で昼頃まで寝ていて不規則食生活

もう1人は、難しい贅沢きわまりないルーマニア人妻をもち

最後1人は、つまらなそうに参加する若妻をもつ。

以前は、一人っ子の我が少年にも親戚とか従兄弟の

関係を築かせてあげようと、私も一つにしようとがんばった。

何年かそれでも続いた。

まだ義母が元気な頃でもある。

で、結局、もううんざりで集合クリスマスをやめてかなり経つ。

鬱の1人は、喜んで来るが

話が逸れると怒り出し被害妄想に陥る。

イギリスの1人は、都合の良いときだけイタリアに戻ってくる。

時間に不規則な1人は、時間に不規則プラス

無宗教ときてクリスマスランチなんて興味ナシ。来ても食べない。

贅沢なルーマニア婦人は、私がつくった日本食を

「新しい料理なんて食べないわ」などと

本人の目の前で平然と言ってのけた。

つまらなそうな彼女は、最後までつまらなそうに時間を過ごしていた。

あぁぁぁ、思い出すだけでトラウマ。


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義理で集まるより、いたい人と時間を過ごしたい。

喜んで食べてくれる人と、テーブルを囲みたい。

この三が日は家族と過ごすことがイタリアの伝統だから

友たちには声をかけずそっとしておきたい。

だから無宗教の我が家は核家族で小さくテーブルを囲むのである。

今年は、少年へのプレゼントはお年玉のみなので

プレゼントだってない。

でもクリスマスは、キリストの誕生で平和を願う日だから

なんちゃってクリスマスでも平和だけは願いたい。

平和を祈って、私はあれこれと料理を振る舞うことにした。

美味しくできたかどうかは別にして

ちょっと面倒だなと思う普段つくらないような料理に挑戦したり

とにかくビオ食材で体と気持ちも豊かにしたい。

なるべくランチに食べるようにしたのは

自然光で窓から眺める景色と共に食べたかったからである。

そんなランチのいただきますの一言が

何よりもクリスマスらしい平和の祈りなんじゃないかと

私一人思った。

きっと家の人はそんなことは思ってないかもしれない。


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クリスマスの本場イタリアでも、私たち親戚と同じような

トラウマクリスマスを過ごしているところが多いようだ。

おもしろいコメディがあったので紹介したい。

話の内容は

マンマが恒例クリスマスランチを拵えるにあたり、一人ひとりに聞くと

一番大きい孫は、ヴィーガン。

その弟は、ゲイ。

この二人の父はマンマの息子で、禁酒していてワインも飲めない。

一番小さい孫は、環境活動家グレータトゥーンベリの影響で

プラスチックを見るだけで発狂し

この子のママはマンマの娘で、仏教信者。

バツイチの娘に最近できた男は、セリアック病で小麦が食べれない。

そこでマンマが平等にみんなが喜ぶクリスマスランチを用意する・・・

クリスマスツリーは反伐採で用意せず

省エネのため暖房を点けず

省エネのためワット数の少ないネオンでw

プレゼントは、グアテマラに木を植えるよう募金し

前菜にオーガニックの豆腐を用意。

乾杯は、水w

サンクロスースは何故男なんだと疑問をもつゲイ孫

唯一豆腐が嫌いだというヴィンーガンの孫

セイタンのほうがよかったぜ!というとセリアック病患者が文句をいい

ネオンが暗すぎるとキャンドルでも灯そう!というと

ヴィーガンが世界のハチの生存の心配を訴えた。

それでもマンマは

クリスマスツリーがないんだからプレゼントを交換せず

暖房がなくったってちょっと暗くたって、私たちの心が温かいでしょ

さあ、お水と豆腐でクリマスス会を始めましょう、と。

で、その後ケンカが始まるのでした。

そして夜のディナーは

マンマは、暖房と明かりを点け、キャンドルも灯し

赤いテーブルクロスに赤い紙ナプキン

クリスマス伝統料理の燻製サラミ、タラのラザーニャナポリ風

パンドーロ、恋した若い彼氏とワインで乾杯するのでしたw




おかしいー!

まさに現代の象徴的な風景で

クリスマスとは限らないかもしれない。

難しい人が増えてきて

集合するにも同じお皿をつっつけないこともなきにしもあらず。

アレルギーも増えてきていれば、宗教上の人もいる。

思想型の人もいれば、ダイエットの人もいる。

一緒に乾杯できない、お誕生日ケーキが食べれない

グルテン国のイタリアでパンも分け合うことができない。

贅沢の象徴ともいえるし、平和な世の中ともいえるし

危ない地球ともいえる。


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例えば私はもうスーパーの鶏肉をほぼ買わなくなったのだけど

それは養鶏に問題があると思うからで

速く成長するホルモン剤とか農薬の飼料とか籠の中とか

そして農家の放し飼いの鶏がどんなに美味しいか知ってしまうと・・

ヴィーガンの友が私に肉を食べるか質問したことがある。

私は何でも食べる。

ジビエのどの肉も食べる。

サラミも食べる。

ただビジネス的飼育方法に問題があると思っている。

それと偏らないように食べている。と。

私たち人間は、雑食動物であることを忘れてはいけない。

私たちの体の機能は、肉も食べないといけないのである。

だから私たちはアントネッラののびのびニワトリを食べた。

頭と足は、出汁取りに使った。

本体はオーブンで焼きその出汁で時々湿らせた。

皮も全部食べた。

レバーや心臓は微塵切りにしてトマトソースで煮込んだ。

三人で完食。

美味しかったー。

最近そういうわけで鶏肉を食べてなかったのでご馳走であった。

こうやって時々食べればいいんじゃないかと思う。

だから家で食べてもレストラン並に食材だけは豊富な

うってつけの田舎暮らしのクリスマスランチなのである。



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Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




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