大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:少年 > 日本語学校 Scuola Gipponese

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2ヶ月雨が降らないと騒いだ旱魃っぽい夏だったのに

今度は雨降り続きで困ったと嘆きたい秋。

カラカラもダメだし、ビチョビチョもダメ

寒すぎてもダメだし、暑すぎてもダメ

毎年同じように四季が送れればいいなーと

農業を始めてから深刻に想う・・祈るようになった。


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オリーブの収穫に打撃が出たところもあるようだ。

モスカ(オリーブミバエ)予防をしてあって

10月の3週目ぐらいに収穫が終わっちゃってたら

この雨続きと10月の終わり頃のモスカ大発生に間に合ったと思う。

その後、モスカ大発生で収穫を断念したところもあるようだし

この雨続きで収穫ができず、時間ばかりが過ぎ

オリーブの熟度は増すばかり。

降水量が多ければ吸収した水分を蒸発させるために

天気がしばらく続かないと、濃厚なオイルが抽出できない。

それでなくても今年は春の雨続きで気温が低く

オリーブの開花や結実に成功しなかったところが多く

オリーブの収穫量は少ないようで

オリーブオイルの値段も高騰しているニュースを見受ける。


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ここ11月中盤になってイタリア中、川の氾濫や危険そして浸水

あちこちで被害や不安、祈る想いで過ごしている。

フィレンツェを流れるアルノー川も氾濫ギリギリのシーンを

SNSで見かける。

ヴィンチ村へ行くにはエンポリという街を通るが

エンポリもアルノー川が流れている。

氾濫ギリギリどころか、川沿いの畑なんかは跡形もなく

川の幅が広がった状態になった。

ヴィンチとエンポリを繋ぐ橋には

SNS用の動画と写真を収めるために人だかりができていた。

エンポリの街はとうとう浸水してしまった。


この橋をなるべく使わないよう、ヴィンチの村長さんからの告知が

出回り始めた。やはりSNSやグループチャットで回ってきた。

イベントなどは控えるようにそして学校は閉鎖

イベント同様スポーツクラブも全て閉鎖する指令を出したのである。

昨日も今日も雨は降ってないが、通行を避けることで

いつ崩れるかわからない事故的自然災害は免れる。

また今日の午後から明日、明後日も大雨注意予報が出ている。


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川の氾濫ギリギリなのに、私たちは家族で

少年が毎週土曜日に通う日本語補習授業校の文化祭に

参加してきた。まだイベント中止指令が出てない頃である。

この文化祭は、借用校付近の地域の皆様へ

感謝の意を込めた催し物である。

子どもたちやママたちがコーラスで歌う。

少年もいつか子どもらしい頃歌っていた。

我が子が童謡やリメイク曲を日本語で歌っている姿に涙したっけ。

そう願いを込めた小さな子のママたちがたくさんいて

子どもコーラス部入部が後を絶たない様子だ。

子どもたちも思い出に残る発表会の場があって

やりがいもあるのではないだろうか。

毎度私も屋台から楽しませて頂いてる。


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この文化祭ならではに

ママたちの愛を込めた熱~い日本茶、手作り本格的お菓子や

今年は漬物・発酵食品が登場し、和風アクセサリー、日本雑貨

子どもたちの中古おもちゃなどのマーケットが

超~~~コスパで開かれるのである。

これを見逃す手はない!

と、気付いた地域の住人は楽しみにやって来る。

ママ同士だってショッピングに大忙しw

自分のできることを披露することで、面識は広がり

且つアピールとなって素晴らしいことだと私は思う。

ママ業の人、本業で忙しくても好きなことは実はコレ!という人

こういう機会でマーケットでもコーラス活動でも

自分を表現する場があることは、地域の住人のため以上に

生活の中の全てのコミュニティーは広がって

個々に楽しさが増すのではないだろうか。


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私も、ビオディナミワイン、オーガニックリンゴジュース

おつまみのカリカリスキアッチャータ

オリーブオイルとリンデンハチミツのコールドクリームを並べた。

地球と体に優しいオーガニック屋さんである。

今年はオリーブオイル石鹸が間に合わなかった。

リンデンハチミツ入りヴァージンオリーブオイル石鹸だったのに・・・

固形石鹸は、熟成期間が必要なので

一ヶ月前から作らなくてはならない。

無臭で肌に優しいと石鹸リピーターが立ち寄ってくれた。

特に男性のリピーターは、嬉しいじゃないか。

泡立ちの悪い無臭の石鹸だが、肌に優しいと感じてくれたことに

私のメッセージが石鹸を通して伝わっていることに感動を覚える。

家でも作れるよう世界の伝統レシピを投稿しているが

無農薬のオリーブオイルや無精製のハチミツを手にすることが

困難で、なかなか自分では作ろうとしないことが多いようだ。

私が作る石鹸やクリームは、何といっても素材が決め手なのである。


Cold Cream con Miele di Tiglio

リンデンハチミツ入りコールドクリームは、古来の製法でつくっている。

リンデンは、鎮静作用があることから

お茶やハチミツは咳や痰などの気管支、イライラの抑制などに効く。

この鎮静作用を利用して、私はリンデンハチミツを選ぶ。

肌の荒れをオリーブオイルとハチミツで抑えるのである。

薬が無かった頃、この製法のオリーブオイルと蜜蝋クリームで

傷口を塞いでいたのだから

小さな傷や荒れは効かないわけがないのである。

昔の人の知恵というのは、継承し続けたい。

我々生物がもつ防衛法の一つのように。


Schiacciatina Semiintegrale con Semi di Sesamo

ビオディナミワインを初めて口にされる方が

この無添加の純粋なフルーティ感に感動されていた。

こちらもリピーターに囲まれる。

カリカリスキアッチャータは、白ゴマ味に病みつきw

大人はワインのつまみで、子どもは安心おやつ。

イタリア人にも日本人にも愛される白ゴマは、みんなの大好物。

今年初登場のオーガニックのリンゴジュースは

無添加で砂糖の甘さが無くリンゴそのまんま。

スーパーのリンゴジュースに慣れている人は

酸味がきつく感じたかもしれない。

それでも小さな子どもが「お代わり、お代わり」と

リピートしてくれる姿が微笑ましかった。

子どもの方が本来の味を知っているのかもしれない。

「リンゴジュースは子どもの手で握れる細くて小さなカップにしたんだ」

にやっと少年が嬉しそうに賛成してくれた。


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帰宅際、アルノー川の上を跨ぐ橋を渡った。

暗闇のアルノー川の水面が手に届きそうだった。

流れでできた水の影が、川の強さを表していた。

霞んだ大きな月がどよめく川を照らしていた。

弱い月明かりでもそれは泥の流れだとわかった。

祈るしかない。

災害が起こりませんように。



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コスパなイベント、コスパな暖 in autunno

リンデンハチミツ入り Cold Cream con Miele di Tiglio

 『カリカリスキアッチャータ Schiacciatina


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私は、トスカーナ日本人会という

1995年にフィレンツェ在住の日本人より

邦人の身分の証明(認知度の向上と保護)

目的に発足された協会の会員である。


1995
年といえば

私がイタリアという国に足を踏み入れた年である。


そんな頃にはもう、長年の在住者が

移住してこの地で生きていくには、と団結していたのである。


移住したって私たちの母国とは切り離せない。


日本国のアピールというより

イタリアにいる日本人の保護的な役割を

果たしているのではないかと思う。


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その保護的な大きな役割の中に

トスカーナに在住する日本人の子に日本語教育を助けている。


私の息子もお世話になっている

フィレンツェ日本語補習授業校だ。


当時の在住者の尽力で

フィレンツェ市のある小学校を借りて安全に授業ができ

日本の政府にも認められ援助金まで受けている。

このような組織を保つことだって意外と大変なことである。


そこで私たちは、この組織に頼り、子を通わせているわけで

たいていは、子を日本語補習授業校に通わせる日本人が

会員である。が、婚姻者がイタリア人というケースに対応し

お父さんの日本語教室(お母さんが伊人もいる)

最近では、日本語を学びたい一般のイタリア人にも開放し

それがとても評判良く、イタリア人の多くも会員になっているようだ。


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そのトスカーナ日本人会が年に二回発行している

会報アルノ「L'ARNO」という誌がある。


秋口、会報の取材班長から私のところへ取材依頼があった。


といっても、班長はママ友で、毎週土曜日に顔を合わせる

日本語補習校の馴染みのママである。


こうやってボランティアで役員をし、活動なさってくれている。


こんな方たちがいるから、会が保たれている。


しかし、ボランティアといえども、内容は本格的で

役員となったら仕事のようにキャリアは上がると私は思う。


私への取材目的は

トスカーナ州主催の農業士養成講座でスキルを取得

土地無し農業人をやっていることである。


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取材日、会報の班長と

これまたママ友で本業でジャーナリストをされているインタビュワーの

お二人を、せっかくだからヴィンチの丘へ招待した。


ちょうどオリーブの収穫の前の週で

連なるオリーブは重たそうに美味しそうに風に揺れていた。


ボランティアで毎号毎号取材をされているお二人に

そして、毎度毎度会員の私たちは楽しみにしている会報のお礼に

空気がまだ心地よかった黄葉の景色の中、ランチをご馳走した。


ローズマリー風味のポテトのっけフォカッチャ

自然農法の畑で採れたトマトの超シンプルトマトソースパスタ

お庭の野草を添えた自家製豆腐サラダをオリーブオイルと塩で

そして、冷えたビオディナミワインの白を。


私たちは、人生相談を交えながらおしゃべりをした。


ママ友だし、班長の子とは少年と同じクラス

ジャーナリストの子とも2歳ぐらいの差、オリーブのこともよく知ってて

話は意気投合し、もっと話していたいくらいだった。


インタビュワーは、メモ帳を横に置き、時々メモっていた。


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その後、忙しいジャーナリストが作り上げた文章は素晴らしかった。


ちゃんと会話式に構成されてて

彼女のグローバルな目線でとてもポジティブに

そして、文章がオシャレになる内容とカタカナで表現されている。


プロはやっぱりスゴイなぁと、出来上がりに感心してしまった。


私はわからないイタリア語なんかを辞書で引いて

無理やり日本語にしていたことが恥ずかしい。


日本語で例えるニュアンスが違うことは多々ある。


英語=カタカナにしてしまえばいいのだ!


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私は秋頃、その黄色い景色を見ながら思い耽っていた。


私は、農業士のスキルを取得したが、土地無し農業人である。


ブドウ農園で時々手伝わせてもらい、オリーブはどうにかこうにか

面倒の見切れない家族の畑を管理させていただいているが


自分で当てのないことをしているのではないか


経験を積むことに今は専念しているが


年数ばかりが過ぎていくようで体が老化していく不安


土地無しフリーランス農業人をどう活動させるか




私は、目の前の畑で働きたい

子育てをしながら家の近所で働くことが最初の目的だった。


農業人となり幸いにも畑に出向くチャンスに出会い

独自で畑を管理をするにあたって農薬取り扱い免許を取得し

そこで、農薬の威力を学ぶ。


2014
年九月の竜巻
に襲われたことから人生の危機感を感じ

SNSを始める。まずはFacebookから。

いつのまにか私は農薬反対運動のグループに所属していた。

ヴィンチのG.A.S.グループとも出会い

彼らの無農薬に対する強い意識に影響される。


ヴィンチの山モンタルバーノを囲む複数の自治体の中の

地域を守る団体たちと山を歩いたりして

彼らの地域を守りたい意識に強く感銘を受ける。




ただ家で手作りのご飯やおやつを作ってるだけではいけない

原材料はどこでどうやって作られているのか

今生きている私たちができること

それは、どうして大地を守らなくてはいけないのか

伝えていかなくてはいけないような気がして

モワモワムラムラ湧き上がってきたのである!




そんな時に、取材の依頼があって

伝授の第一歩になればいいなと思ったのである。


ジャーナリストの親しみやすい語りは

第一歩の私にはちょうどいい仕上がりとなった。


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トスカーナ日本人会の会報担当のみなさま

機会を与えてくださり、ありがとうございました。


イタリア国内では、日本大使館や領事館

日本食料理亭、イタリア語学学校など


日本国内では、イタリア大使館や領事館

イタリアと日本に関する文化協会などに配布しているそう。


機会があったら是非、手にとって見てください。


・・・・・ 追記 ・・・・・

ヴィンチ村のインフォメーションオフィスにも配布させていただきました。

Si può trovare questo giornalino "L'ARNO"
dell'Associazione Giapponese in Toscana

< in Italia >
Ambasciata del Giappone a Roma
Consolato del Giappone a Milano
Istituito giapponese di cultura
Scuole della lingua italiana a Firenze
☆Ufficio informazione a Vinci
ecc..

< in Giappone >
Ambasciata d'Italia a Tokyo
Consolato d'Italia a Osaka
Istituto italiano di cultura a Tokyo e Osaka
Associazione Italo-Giapponese
ecc..





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日本人女剪定士の生み親 Corsodi Agriformazione

天国という名の大地 Terrasi chiama Paradiso

地球と体を守る会 パート1:農薬による危険性



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ヴィンチの丘は、北風が吹き始め

家の中では、隙間風が音を立て

寒さをさらに盛り上げていた。


そろそろ火でも点そうか。


剪定で出てきたオリーブの枝や幹は暖かい!


火力や温度が下がらず、経済的だ。


だからバーベキューに重宝される。


夫は夏、薪作りに精を出せなかったので

そこらにあるオリーブの木を使うことにした。


薪用の木は、夏にこしらえると

乾燥してて割れやすい。


購入する場合でも、軽い夏に大量に購入する。

冬だと湿気て割れにくかったり


購入する場合は重くなって割が合わない。


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あぁ、これから暖炉の前から離れられなくなるなぁ。


あぁ、これから暖炉のガラス拭きや暖炉掃除をやらなくてはいけない。


面倒なんだけど、我が家では節約となり


火の揺らぎは、我が家の冬のシンボルで


心身ともに暖を吸収する


いわゆるエコシステムなのである。


Camino

ヴィンチの隙間風が音を立てる中

私はカリカリスキアッチャータをつくっていた。


白ゴマ入りの香ばしい香りが家中充満した。


強力粉と全粒粉、白ゴマ、我が家の絞りたてオリーブオイル

どれもこれも安心至福のオーガニック。


カリッと焼けて美味しそうな色になったぞ。


農主のバイオダイナミックワインを持っていざ出陣。


Schiacciatina Semiintegrale con Semi di Sesamo


この日、トスカーナ日本人会主催の

フィレンツェ日本語補習授業校を開校させていただいてる

地域のみなさまへ感謝を込めて

文化交流会が催された。


補習校に通う子どもたちが歌を歌ったり


ママたちパパたちも舞台をしたり


武道のデモストレーションをご披露したり


書道や折り紙のワークショップがあったり


着付けお試しコーナーがあったり


バザーがあったり


子どもメルカートがあったり


手作り小物があったり


緑茶コーナーがあったり


和菓子や日本を思い出す洋菓子があったり


そして、大地の住人は隅っこで、体を温めるエコシステム


ワインとスナックをサービスしていたのである。


なんとコスパなイベント!


嬉しいことに、カリカリスキアッチャータは

ワインのおつまみ以上に

子どもたちからのリクエストがあった。


白ゴマ風味が和風っぽく


ピッツァの生地がイタリアっぽく


スナックイタロジャッポネーゼは私も好き!


売れきれちゃって、残念そうに去っていったボクたち

来年お会いしましょう!


Ohagi

我が家に戻って、暖炉に火を点して

文化交流会の景品やらお買い物を並べて

ケーキとハーブティーで、秋に乾杯。


Foglie di Pera in autunno

急に冷え込んだヴィンチの丘です。

みなさまも、独自のエコシステムでほっこり暖かく

お身体をご自愛くださいませ。



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カリカリスキアッチャータ Schiacciatina

主は暖への薪つくり Legnada Ardere

コロコロおはぎ



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オリーブの収穫のことを考え始める頃

シソの花が咲き出す。


小さな白い花は列となって。


仲間のバジリコと似ている花の列を触ると

やっぱりシソの香りがする。


下の方は、実になり始めた。


まだ花が咲き終わらない内に、穂を摘むんですって。


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オリーブの収穫が近くなると

やっぱり霧でヴィンチの丘は白く包まれる。


すごく幻想的で、霧の引き際というのであろうか

霧の重圧とでもいうのであろうか

霧が沈んだところから見える丘がまた幻想さを増す。


シソの体は濡れているから乾いてから摘もう。


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シソの花が出てきた頃

シソの葉だけ摘んで、塩漬けにした。


洗って乾かして塩で揉んで。


液体が出てくるのかと思ったけど

出てこなかったのでそのままぎゅうぎゅうに瓶に詰めた。


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そんな要領で、シソの実も塩漬けにしようと思う。

灰汁を取るために湯がいたりするようだが

私は、湯がかずダイレクトに塩漬け。



去年のシソの実の塩漬けが丁度切れるとこ。

一年のサイクルで食べきれて摘んで保存できれば最高だね。

我が家のシソの消費は、専ら私なので、二瓶あれば丁度いい。

シソ風味とプチプチ感が美味しいのになー。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


収穫の秋、読書の秋、スポーツの秋

イタリアでは始業の秋

秋になると忙しく感じる。


先日、少年がわざわざヴィンチから南フィレンツェまで通う

日本語補習授業校の運動会が開催された。


ママたちが競技を仕切って

先生たちが引率して

子どもたちはあれよあれよと競技をしていく。


徒競走、二人三脚、障害物競走、借り物競争

玉入れ、綱引き、リレーと超クラシックな種目で

幼稚部から上級生まで合同で行う。


クラス内で紅白に別れ

ちっちゃい子もおっきい子も、同じ色を応援する。


授業の一環として行われるこの運動会で

補習校全体の生徒や保護者のメンバーが一気に伺える。


トスカーナでは一校しかない補習校の人気は衰えず

新しいメンバーが増え、小さな子たちも賑やかに参加していた。


我が少年の幼い時代を懐かしく思い出す。


少年も三歳から通い始め、今や九年目、小六である。


なかなか日本に帰国する機会のない少年には

こういった場が、日本に行った気分にさせてくれる。


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お昼の時間は、ママたちがつくったコテコテ日の丸弁当ww


私は、お弁当つくりが苦手なので見栄えが悪いのだが

少年のリクエスト、唐揚げは前日にこしらえた。


そうしたら、どのママも、おにぎりは当然

唐揚げとポテトサラダだったwww


交換っこできない!


シソの実と日本の友人のお母様手作りの

超オーガニック梅干を混ぜたおにぎりと

お友だちのシャケ入りおにぎりと交換っこ。


というわけで、どこにでも登場

これを飲み始めたら他が飲めない

我が農主のバイオダイナミックワインで乾杯!


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家族が一気に集まる運動会

声援や笑い声が飛び交う運動会

今年もいい気分で終了した。


次は、文化の秋、文化祭が
11月に催される。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 お知らせ ☆

札幌東京沖縄で、イタリア/フィレンツェ在住お料理研究家&イタリア政府認定オリーブオイル鑑定士shinomaiさんの、オリーブオイル講座が開催されます。

そこで、ヴィンチの丘の地球と体に優しいオリーブオイルも参加させていただくこととなりました。

このブログを通して綴ってきた私のオリーブから生まれた私の息子たち=オリーブオイルを、是非この機会にご堪能なさって下さい。

我がふるさとニッポンで、正真正銘のオリーブオイルが拡がることを、微量ながらも心から応援いたします。

お問い合わせは、shinomaiさんへ直接ご連絡下さい。



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秋を歩く、保存する Frutti di SHISO al Sale

秋のパリシソ Shiso Secco

フィレンツェ日本語補習授業校 PolpetteFritte con Tofu



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ヴィンチから車で45分ぐらいであろうか

幹線道路や高速道路を使って

フィレンツェの南にある

フィレンツェ日本語補習授業校へ

毎週土曜日の午後

少年は通っている。

遥々通うお稽古事のような日本語学校は

私たち親が連れて行く。

Pecole che mi guarda


大抵は、イタリア人のお父さんと日本人のお母さん

というパターンが95パーセント。

逆もいれば、日本人同士というパターンもいる。


授業は三時間、3~6時まで。

三~六歳までの幼稚部は、二時間。


幼稚部、小学部、中学部、上級部と構成され

18歳で卒業し、卒業証書が受領される。

この卒業証書は、スキルとみなされ

その後の活動を始めるのにプラスになるそうだ。


フィレンツェ日本語補習授業校は

政府からも認定されているので

補助も受けていれば

国民同様に教科書が与えられる。


トスカーナ日本人会下にあるため

ボランティア活動で運営され

授業料も他と比べればかなり安いと聞く。


親の想いから生まれた日本語学校。

親たちがボランティアで運営している。

この何年もの間に拡張した学校も日本人会も

日本人らしく各々に役割を果たし

上手に運営され、毎年スムーズに安全に楽しく

通えているのではないかと私は思う。


学校行事は

運動会や文化祭、学習発表会に卒業式。

日本人会の行事も

新年会、お餅つき大会、遠足など

家族揃って参加のできる企画を催してくれる。


こういった場で

日本人同士、ハーフ同士、日本人妻を持つ夫たち

環境の似たり寄ったりの私たちは

ただただ情報交換だけでなく

気持ちを寄り添い合っていたりもする。


オリジナリティの比較的強い私でもコミュニティの中で

会って笑って乾杯して

一週間に一度、平常の生活から

異空間に飛び込む感じ。


夫は、日本人の母を持つ子が日本語を学ぶことに対し

とても協力的なことから、交代で連れて行っている。


少年も、瞬間的に覚える漢字テスト用の漢字が

その場で100点、後で忘れちゃっても

漢字嫌いにはなってないようだし

お友だちとも三歳の年少さんからずっと一緒。

クラス10人個性的な友たちとの付き合いは慣れている。

マイペースに友たちと付き合っているようだ。

日本と同じ、四月に始業式

少年は、小学六年生となる。


家で日本語を教えることは難しい。

日本語で日常会話をして耳を鍛えていくしかない。

読む・書くのマテリアルや宿題という形

発表などの場、そして同じ年の子と学ぶ刺激は

日本語補習授業校が与えるメリットだと思う。


私は、日本に毎年帰る家も無ければ家族もいない。

日本語補習授業校が、私のミニニッポンであったりもする。

このコミュニティーを上手にコントロールして付き合っていけば

とても画期的なメンバーと出会って

楽しい活動や楽しい時間を過ごせると思う。

Compleanno Miwa&Yuri 3

Mさん撮影。


先日、子供ではなくママの半世紀祝いの会が

いつもおしゃべりで花を咲かせるローカルカフェの一室で

学校帰り、集まった。

私も久しぶりの食べて飲んでの場だった。

ママたちの手料理を持ち込んで

さらに話が弾む。

あーでもない、こーでもない。

Polpette con Salsa di Pomodoro e Salsa Giapponese

豚の挽肉と生卵を入れムース上に撹拌した豆腐ペーストと

自家栽培のニラとネギとジンジャーシロップを混ぜ込んだ肉団子。

今回は、片栗粉をまぶして揚げて、そのままでもパクリOK

子供用シンプルトマトソースと

大人用ジンジャースライスとペペロンチーノ入り辛口みたらしソース

を持ち寄りパーティへ。


Polpette Fritte infarinate con Fecola di Patate

Carne macinata di Maiale e Pesto di Tofu con Uova

Erba Cipollina Asiatica, Porri e Sciroppo di Zenzero

Salsa di Pomodoro

Salsa Agrodolce con peperoncini e zenzero



イタリアのミニニッポン

田舎にいればいるほどこういった環境は

家族ともども貴重な存在かもしれない。

Olivi Potati con Nuvola



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リンデンハチミツ入り ColdCream con Miele di Tiglio

コロコロおはぎ

人生の響きを奏でるコンサート OneDrink Concert

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