大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ:ブドウ UVA > 春夏の作業 Potatura Verde


彼女たちは産むのに必死だった。
体のホルモンは、今、産まなくてはならないようだ。
ひと房でも多く産みたい...
そんな風に見取れたブドウたちだった。
愛おしい。

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あの一晩で、第一声のブドウたちは、フリーズした。
そして、そのまま体を凍らせ、生気が抜けた。

私はその生気が抜けたあの夜を想像した。
きっと小さな光る魂が
冷たくて静寂で覆うようにのしかかってきた気流の中で
ぽっと浮かんでは消え、ぽっと浮かんでは消え
つかもうとしてもふっとすり抜ける魂の姿を
まるでアニメでも描くような幻想的な夜を想像した。

産みの母体は、ただただ子の魂を見届けるしかなかった。
そのまた母体の産みの親、畑の主も手の施しようがなかった。

あるところでは、畑のあちこちで火を焚いて
愛しのブドウに暖を与えたそうだ。
友を何人も何人も呼んで、一晩中火を焚き続けたそうだ。
地球の反対側では火災で木々は燃えていくっていうのに
こっちは、樹に暖をくべるなんて、悔しい笑みを浮かべてしまう。

深夜手前、ある農薬農園の主は、魂を覆う魔法の薬を散布したそうだ。
私は、そんな風に聞こえてきた。
この世に、祈りとか魔法で生き残ることってできるのか。
化学の力だけでずっと生き延びることはできるのだろうか。
これにも悔しさの笑みがこぼれてしまう。

農主は、黙って自然の現象に目をつぶったそうだ。
一睡もできなかったそうだ。
あの夜こそ早く過ぎ去って欲しい夜はなかったそうだ。
早く...早く...夜が明けてくれ。

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確か二日ぐらい、芽生えの4月、7・8日に
突然の寒波がイタリア中部を襲った。

農主曰く、翌日にはもう、生気は抜けていたそうだ。

私は、庭の満開の藤で気が付いた。
これはもしや。とブドウ畑へ向かった。

その観察後数日経ってまた観察しに行った。
農主も観察しにブドウ畑を歩いていた。

農主は今にも泣きそうだった。
声が震えるのか、あまり話したくなさそうだった。
顔が悔しさでひきつっているようだった。

私は心配そうに農主を見つめたが
農主の目を見ていると今にも涙が吹きこぼれそうだったので
...そう察したので、私は目をそらした。

それぐらいしか私にできることはなかった。
かける言葉さえもない。
今の言葉は無意味にしかないようで
私は無口に、あの夜を想像するしかなかった。

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いつもだったら、4月の半ば頃にブドウの芽掻き作業をする。
しかし今年は、一ヶ月ぐらい遅れているほど春の気温が上がらない。

私は四月の寒波は初体験だったので
今年の芽搔き作業は無いとおもっていた。

あれからブドウたちは
あるだけのエネルギーと生気で吹き返していた。

農主だって四月の寒波は初体験なんだそうだ。
あんなに農民が怯えている現象なのに。
誰も知らないのか。

コロナ時代に生きていることの凄さを感じるけれど
四月の寒波経験も併せて凄い時代に生きているとおもった。

ブドウたちは、あの冷気で自然界に顔を出した
ひ弱な芽だけを凍らせたのだった。

イタリア語ではBruciatoと焼けたと表現され
焼けたように茶色くなっていた。

ブドウの樹液・リンパは流動し続け
あの時まだ顔を出していなかった芽は生まれていた。

そして、身籠るはずの芽の大半は焼けてしまったのならば
母体のホルモンはその放出先を
今まで眠っていた蕾(gemme dormiente)までたたき起こし
小さな芽をいっぱい目覚めさせた。

身籠る芽は去年生まれた(2年目)枝の蕾から芽生える。
その芽が焼けてしまっていたら、果実は生まれない。
もしくは3年目の枝からひょっこり芽が生まれて果実が成ることもあるが
本命の果実ではないので、旨み的には本命の芽からの果実よりは劣る。

本命の果実が生まれないのに芽掻き作業って必要なのか?
疑問はあったが、小さくても大きくても生まれてきた芽たちを
今度は来年使えそうな枝を選抜しなくてはいけないという。

納得はいくが、特にCordone Speronatoという樹形は
小さい芽の大集合で選抜に苦しんだ。
GuyotやCapovoltoの樹形は、母体が支え棒のところしかないから
一本に対しての作業域が狭く速くできる。
だって身籠る芽はほとんど焼けちゃったんですもの...

もしこの先も芽が出てこなかったら...
特に去年とかおととしに植えたBarbatella(ブドウの苗木)
また植え替えしなくてはいけないと
悔し笑みの苦笑いで農主は私に答えた。

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日曜日、夫が山に水を汲みに行くというので
私もセミナー用のレオナルド・ダ・ヴィンチの
生家の写真を撮りにくっついていった。

家の中にいると寒いぐらいなのに
ちょっと散歩すれば体は温まった。

草花はちょうど咲き乱れていた。
6月の初夏のイメージだったヒラヒラの赤い花びらが風に揺れる
Papaveri(ヒナゲシ)がもう咲いている。

温暖化なのか寒波なのか
自然界のホルモンやサイクルがよくわからなくなった。

そして、我が家のイチジクは第一声の芽は焼けてしまったが
レオナルド・ダ・ヴィンチの生家にあるイチジクは
平気な顔して例年通りだ。
我が家のサクランボは花が焼けちゃったけど
こちらは、もう果実らしい形で結実まで成功している。
なんなんだこの差は!

あの冷気は標高が低い丘に沈んでいたようだった。
標高があるところではそんなに被害はなさそうだ。
確かに丘の上の方は被害薄で、下の方は被害大と一目瞭然である。
そして柱に隠れていた芽なんかは、免れているのである。

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「今年は、テーブルワイン用の収穫になるのかなぁ?」
「いや、ボトル用も収穫するさ。
むしろ今年のブドウは美味しいかもよ。夏の気候によるけれど。」
「なんで?!」
「だってさ、勝手に芽掻きされちゃって(芽が焼けちゃって)
生き残った芽から生まれるブドウは濃厚にきまってるだろう。」

わー!そっか!そう考えると美味しそう!
濃厚に旨みを集中させるための芽掻き作業Scacchiaturaである。

量的には損失大だし、コスト的にも被害大だけれど
ちょっとだけ期待とか希望がみえてきた。

絶対にこの子たちでできあがったワインがのみたい!
生き残った彼女たちの命をそそぎこみたい。

ポジティブに生きるってこれも私たちの生き残る業かもしれない。
見方や考え方、視線や思考を一歩離れて考えるのも
今、困難だらけの世の中に必要な姿勢だなと
身をもって想う。

また自然が教えてくれた。
だから生きるっておもしろい。

こういうことを産んでくれた母に伝えたい。
もちろん無理なんだけど
想いだけでも残しておこうとおもう。

日曜日はイタリアでも母の日だった。
世界のママたちに、ありがとう。
産んでくれてありがとう。




・・・・・・・・・・


【お知らせ】

オリーブオイル関西2021が
Covid-19緊急事態宣言延長のため中止となりました。
セミナーに登壇する予定でした。
プロフィールを残しておきます。
お申し込み下さいましたみなさま
ありがとうございました。

「ヴィンチの丘で オリーブ剪定」

せっかくですので、別でLive配信を計画しております。
お楽しみに!

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初夏は、新緑がグングン成長するときで

草刈りもブドウの作業も休みがない。

雨が降っても翌日にはさらに新緑はキラキラと成長が増して

こちらは休んだ気がしない。

初夏のそよ風の中、もう強い日差しの下で

私は週末関係なくひたすら農作業をしていた。


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そう農作業の隙間に、ある若農夫から電話があった。

2年目のブドウの木の芽掻き作業と縛り付け作業をしてほしい

という。大した数ではなかったので、二日で終わった。

でも低い背のブドウの作業は、しゃがんだり腰を曲げたりするから

誰もやりたがらない。だから声がかかる。でも私はやる。

なぜなら、私がやらなければ誰かがやっている作業だからである。

私はいつもそう自分に言い聞かせている。

このくらいの作業は女性でもできる。

膝当てを借りて、地面にひざまずいて作業をした。

子どもブドウを丁寧に導いてあげないと、すねて成長していく。

その疲労した足腰で帰りのチャリを漕ぐのは辛い。

平坦なようでやはりここはヴィンチの丘なのである。


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若農夫は、大人ブドウたちの芽掻き作業も私に任せた。

だんだんブドウの新枝さえも固くなってきた5月も半ばを過ぎた頃

ハサミを使わなくては枝を切り落とすことができない。

ハサミを使うと、それだけに時間がかかる。

そして私はバイオダイナミック農法の農園出身

といっても過言ではないので、作業が丁寧で細かい。

若農夫の好みの仕上がりは

主枝さえ芽掻きされてればいい、という。

そう、作業の密度は農園次第で

農園が変わる度に農園の好みの仕上がりや

質より量などの意向を、作業方法を聞いたり

ワインは自社用(独自のボトルワイン)か売却用(協同組合へ)

実はちょっとの会話で、農園の主のパッションがわかったりするのだ。


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若農夫は、私をスカウトしていた。

なぜなら、私がブドウ畑で作業している姿や

オリーブの剪定している姿をチェックしていたという。

誰もいなさそうな田舎でも、そうやって人は見ている。

人が少ないだけに、よく見えるのである。

たいてい私が住んでいるところは、この辺の住人だったら

説明をしなくても知っている。

前の家の主の名前を言えば、「あぁ、あそこね」と住人は言う。

私の家は、元農園のワインセラーだったところを

住居にリフォームしたから、この辺では手広くやっていた

その元農園の名前を言えば、地元民は覚えているのである。

私には見覚えのない人でも

住人は、アジアンの私を知人のように知っている。

だから、私は悪いことできないw

真面目にこの地を愛していくことが

地元住人を安心させる表現の一つだと思えば

一生懸命生きられるし、信頼が生まれていく。


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芽掻き作業がだんだん手遅れの時期に突入し

若農夫は、芽掻き作業を断念し

次の誘引作業Allacciaturaアッラッチャトゥーラを始めることにした。

もうひとりの作業員曰く、去年誘引作業が遅すぎて

新枝は固く太く重くなり、しかも暑く、大変だったそうだ。

どの作業も、その時期に始めて終わらせないと

押せ押せになるのと、大変になるのと

時間とコストに響くということになるのである。

芽掻き作業を怠ると、結局誘引作業中に

芽掻き作業をしなくてはいけない。

多すぎて風通しが悪すぎるのと

いらない枝を誘引しても無駄で邪魔なだけである。

これは、特にブドウの収穫のときに影響してくる。

そして、芽掻き作業をしないで主枝に枝が残っていればいるほど

今度は、冬の剪定で時間がかかってしまうのである。

だから芽掻き作業は本当に重要なのである。


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Allacciatura誘引作業は、ダランとし始めた新枝を

架線から脱線し始めた新枝を、引き戻して

絡ませたり縛ったりして列に留まらせる作業。

私はなるべく紐を使わずグルグル絡ませて

新枝から生えてくるViticciヴィティッチ(複;つる、巻きひげ)自身で

互いに支え合わせるよう誘引している。

この作業は、特にトラクターの通り道をつくることを第一目的に

あとは、重たくなってくるブドウを吊るしていられるよう

枝が折れないように、私たちが手を差し伸べる作業なのである。


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架線にもいくつかあって、下から二番目の架線が二本あれば

その中にひょいと入れてあげるだけ。

収穫マシーンを使う農園は、アルミ仕立ての柱を使ってて

そこに二本線を引き締める金具をガチャッと差し込んでいく。

いたって簡単なのだが、全部の柱に差し込まなければだから

ずーーーっと歩かなければいけない。しかも

架線ワイヤーを少し上に持ち上げながら金具を差し込むとき

その巻きひげたち、物凄い力で握られてて(!?)拳みたい!

私の力と同等ぐらいで、力対決してるみたいなのw

この巻きひげの太さと力は、ブドウの重さに比例してくるのかな

なんて思うと、私が妊娠時体が変わっていっちゃったそれにも

なんか似てるなぁなんて思わせる果実を支えようと準備する

枝の手とか腕だった。


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ブドウの収穫を手作業で行う畑は、一本線のワイヤー架線だけで

最初の柱が丸太(最近)だったりセメント()だったりする。

そこでは、互いに絡ませていくか、縛り付けるか。

私ったら、変なところで几帳面だから

上手に絡んでなくって翌日ほどけてるってのが超くやしい!

本当はこの性格少し直さなければいけない。

ぶきっちょでも速ければイイときもある。

ぶきっちょになる訓練中w


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5月はブドウもオリーブも満開中だったから

花粉まみれで大変だった。

コロナの無料サージカルマスクして、暑い中やりたくないから

涼しい週末なんかは返上して作業して

こっちの農園で農薬撒いてるときは

あっちの農園で同じ作業して

ずーーーっとブドウ畑にいた5月だった。

そうこうしている内に

自然農法のトマトがたくましく成長してて花が咲きはじめて

トマトの芽(脇芽)掻き作業も帰宅後やって

オリーブは花が散って結実しはじめてて

ブドウも線香花火のような花から実の形になりはじめてて

ロックダウンが解除しはじめてて

少年はマスクつけて自転車で友に会ってて

バールに入ったりするのはあれだからって恐縮して

広場の有料水のシュワシュワ炭酸水を飲んでる様子でw

「いいんじゃない、ゴミが出ないし、10セントだしw」って

もうすぐ夏休みだ!!(?)と夏休みの計画を早口に並べはじめて

私は、次から次へ頼んでくる若農夫は男作業も頼んできて

試しにその作業やったら首がおかしくなっちゃって、諦め放棄して

やっと一息ついたとさ。

少年は私をBravaのところをBravoと男でいう。

・・・・・。



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ブドウの枝の誘引 Allacciatura

私は自然農法民 Orto Sinergico

ブドウの芽掻きScacchiatura



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「どう、ブドウある?」

え、あまり気にしなかったけど、そういえば・・・

「今度ばかりは、おじさんの言う通りだ。」

ほら、見て、これなんか房が無い。

ほら、これは一房だ。

言われてみると・・・

それから、気をつけて芽掻き作業をすることにした。

おじいちゃん(農主の叔父)が作業している私のところにやってきた。

「ブドウはあるか?」

「うーん、あまりないみたい。」

「そうだろう。雨が降らないからだ。」

昔みたいに季節はない。と肩を落としながら言う。

「ほら、葉っぱを見てみろ。緑色していない。」

前は、もっともっとブドウの葉の色が濃厚だったそうだ。

おじいちゃんの長い長い人生の目と脳裏と体全部に焼き付いた

ブドウの大きさ、葉の色、木の成長

風の音、大地の熱さ、雨の長さや湿気の感触・・・

こればかりは、歳を越せないのと同じで

経験は越せないような気がした。


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気候が変化していくことは

私たち体のサイクルまでも変化してしまう。・・気がする。

どんなにお金があっても、どんなにハイテクになっても

地球の変化を元に戻すことはできない。・・時間がかかるだろう。

私たち一人ひとりの意識と生活スタイルで

どこまで取り戻すことができるか。

コロナ禍でリセットされて、世は新しく生まれるのか。

いろいろ読んでると

いろいろ聞いてると

ポジティブに考えると

私は生まれる気がしてきた。


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ブドウ畑で作業をしていると、午後の風の音は

なんだかマリア様のお声のようで

「ほらごらんなさい。欲張るとバチが当たるんです。」な~んて

ボワンボワンと大空から聞こえてくるような感じがした。

私はしゅんとなりながら、ブドウの芽かき作業に精を出した。


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ワサワサし始めたブドウの新枝に揉まれ

そこへ頭と手を突っ込み、余分な枝を除去していると

たくさんの虫たちに出会う。

そして、私と虫は互いに驚く。

一瞬互いにわっと退くが、私は再び葉と葉の間からゆっくり目をやり

虫も止まってこちらをみている。ような気がする。

どんな反応をするのかお互い様子をみているこの束の間が

なんだか意気投合した感があって、私は好きだ。

この束の間で私と虫の性格がわかる。

コイツは大丈夫だなと互いに思えば

ついさっきと同じように我に返って作業をする。


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ある時、蝶の幼虫がブドウの葉と同じ色で葉にくっついていた。

農主が 「これを食べにトカゲがくるんだ。」 と私に見せた。

トカゲは虫を食べながら生きている。

トカゲの束の間は短すぎるから写真が撮れないんだけど

とっても可愛い目をしている。

じーっと見ていると、トカゲには表情がありそうにも思えてくる。

ブドウの木でよく遭遇することもあれば

乾燥してできる地面のひび割れの部分に入り逃げていくシーンを

横目に目撃する。

トカゲの動きが、違う生き物に思えてしまうこともあり

ふと振り向くことがしばしばある。よく亡霊が通ったみたいにw

近所のダリオんチの赤い襟と鈴を付けた小太りの黒ネコちゃんが

そのトカゲをブドウ畑に食べに来る。

黙ってせっせこ作業をしている私の後ろで戦っていたw

赤襟の黒ネコちゃんがトカゲをくわえた姿は

やっぱ動物だよね、ネコだって!

と、勇ましさを覚える。いいぞ。


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ある時、物凄い大きいハチがいた!

わーっ!と誰もいないブドウ畑で一人驚いた。

この大きなハチは、ゆっくりゆっくり動く。

でも私から逃げているようだった。

止まっては動きの繰り返しであることと

どうやら飛べないようであるということがわかった。

紙飛行機がヒラヒラ舞うように、ハチもヒラヒラ地面に落ちた。

写真を撮った。

オートカメラは自分の意志でできないピント合わせに時間がかかる。

だからじっとしてくれる虫じゃないと撮れないんだけど

大きなノソノソバチはどうやら撮れたが、間近でこっちがビクビクした。

家に帰ってのんびりアペリをしていると

夫がニュースで、アジアンオオスズメバチが

輸入された盆栽に紛れ込んでて、イタリアで繁殖している

という情報を夫婦アペリタイム井戸端会議で報告した。

え!もしかして、こ、これ??!

夫はスマフォのニュースを、私はカメラの画像を見合わせた。

同じじゃない?!!

なぜニュースになっているかというと

このハチは、ミツバチの頭を食べちゃうんだそうだ。

ミツバチだけでなく、野菜好きカメムシやガなんかも食べるから

便利な虫なんだけど、今減少しているミツバチまで食べられては

困るというニュースなのである。

それとかなりの毒性をもっているので人にも危険ということであった。、

私は虫を怖いとは思わないけど

私の行動で虫を怖がらせちゃって怒らせちゃったら

虫の勝ち!だと思うから、リスキーだよなぁと調べてゾクッとした。


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私は、盆栽を輸入するのではなく

盆栽テクニックを教えるグローバルさがいいのではないかと思った。

今後、物は国内生産が増えそうな気がする

でも技術はグローバルに。

生態系を崩さない方法で進化しなくてはいけない。

アフリカのバッタ大量発生もコロナ渦で情報が途絶えたけど

どうなったかなぁ。

なぜバッタが大量発生するかというと

バッタを食べる動物を人間が捕獲してしまっているからだそうだ。

そしてその動物は、先進国に売られていくそうだ。

ドキュメンタリーなどをみていると、心苦しくなるが無知ではいけない。

現実と真実を知らなければ、また無能に消費してしまう。

なんとなく政治家と国民の関係に似ているような気がした。

現実と真実があまり見えていない政治家の案に

国民がブツブツ文句言うあれ。

その国民は、虫や動物のブツブツ文句は聞こえないそれ。


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ある時、それは少女期の夏だった。

実家の洋風に見立てた絨毯が床の居間で、昼寝をしていた。

絨毯だから、畳より暑かった。でも柔らかいからそこでゴロゴロした。

すると、アリが耳の中に入ってきた。

絨毯のモコモコにアリがいることに気づかなかったのだ。

私の耳垢は飴耳で、アリはネバネバにブロックされてしまって

悲鳴をあげたのだ!キィーってw

アリの悲鳴で私は目が覚めたw

ほじってみると、ネバネバブロックにアリが溺れていたwww

私の耳は、ゴキブリホイホイの仕組みと同じであることがわかった。

私は、虫の悲鳴を決して忘れることはないであろう。


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ある時、トマトの苗を植える前に

自然農法で整えた永久畝の草取りをしていると

突然シャーッと小さな毒ヘビ(Vipera)が出てきた!

わーっ!と誰もいない畑で一人驚いた。

草をのせてあるだけの畝は、隙間だらけである。

その隙間に手を突っ込んで草をむしっていたのである。

リスキーだよなぁとヘビの行方を追った。

うぅぅ、むしろうと思っていた草の中に入っていった・・。

そこは諦め、次回にすることにした。

引き続き草取りをしていると、あの小型ヘビかな

それらしき小型の抜け殻を見つけた。

私の畑で生まれ育ったのか。

独り立ちの瞬間だったのか。

寒い国アイルランドにはヘビがいないとシスターズが言っていた。

土地や気候にあわせて虫も動物も生きていくのだ。

そこにあるものを食べながら。

旬なものを食べながら。


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自然とは、広大な青い空、初夏の爽やかな空気

日光浴したくなる太陽、恵みの雨

新緑の輝き、こちらを向いているような草花

そういう素敵なイメージだけではない。

その中に、たっくさんの鳥が飛んできて

たっくさんの動物が隠れてて

たっくさんの虫が潜んでて

たっくさんの微生物が土をつくってる

それが自然なんだ。ってことを田舎暮らしで学んだ。

彼らの暮らしを壊しちゃいけない。

共存していかなきゃいけないんだ。


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家の中にも虫がいる。

だからクモはガを引っ掛けている。

死骸を小さなアリは微塵切りにして運んでいた!

何度となく掃除をしても、雨に濡れない家の中は

快適に暮らせる虫たちがやってくるw

蚊を食べるカエルやトカゲやヤモリは家の周りを縄張りする。


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またホタルかごを引っ張り出した。

「ここに入れてホタルと遊ぼう。」

ホタルは逃げまくった。

少年は追いかけまくった。

そっと捕まえると手からふわっと逃げていった。

ついにかごに入れることはできなかった。

私たちは諦めた。

でもホタルと一緒に走れて楽しかった。




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ホタルカゴ

フジPucciにハチ Elaegante Glicine

天国という名の大地 Terra si chiama Paradiso



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Potatura Seccaポタトゥーラ セッカ(冬の剪定)と呼ばれる期間


芽生える前の樹形を整える剪定


Strecciaturaストレッチャトゥーラ o Stralciaturaストラルチャトゥーラ

呼び方が二つあるが意味は同じこと

剪定後架線に残っている枝を取り外す作業


Legaturaレガトゥーラ

一番下の架線にしっかり縛り付ける作業



Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ(直訳;緑の剪定)と呼ばれる期間


Scacchiaturaスカッキアトゥーラ


Allacciaturaアッラッチャトゥーラ 

棚の架線に縛るもしくは絡める作業=誘引


Sfemminellaturaズフェンミネッラトゥーラ 

二番芽除去作業=副梢掻き


a)Cimaturaチマトゥーラ b)Capannaturaカパンナトゥーラ

一番上の架線を超えた枝を処理する作業=摘心

a)切りそろえてしまうこと、特にマシーンで特に農薬農園に人気 

b)グルグル架線に巻きつける、手作業で有機農園に多い


Defogliaturaデフォリィアトゥーラ

ブドウの周りの葉を除去する作業

その年の気候に応じて行う。


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Scacchiatura芽掻き作業


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Doppioneダブル新梢


春も落ち着いた4月頃、ブドウが芽生え枝(新梢)が生まれる。

急成長に伸びブドウの莟(形はブドウのまんま。花穂)が付きだす。

手のようなViticciヴィティッチ(複;つる、巻きひげ)が出始めた頃

Scacchiaturaスカッキアトゥーラ(芽掻き作業)がはじまる。


バイオダイナミック農法では、Luna Discendenteルーナディシェンデンテ

(28日間のサイクルをする回帰運動中

月が黄道の秋分点から春分点へ向かう下降側の14日間)

の期間に行うのがベスト。

この期間は、エネルギーが地下で活動するため

傷を伴う剪定作業をすることで、植物への負担を減らすことを狙う。

なるべくこの期間に終了させることを努めるが

できなくっても毎年毎度の気持ちは植物に伝わっている。はずだ。

天気と見合わせていると、植物の成長とカレンダーに追いつかない。

仕方がない。後のケアでまた気持ちを寄せたい。


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Viticcioつる・巻きひげ


この芽掻き作業はとても重要で

ブドウを美しい味にする秘訣でもあると私は豪語する。

剪定で樹形を整えたら、狙いの芽から生まれる以上に

もっともっと生まれてくるのはどの植物でも同じである。

それは、剪定して抑制しているからだと私は思う。

その狙いの枝以外の芽生えを取り除くことを芽掻き作業という。

ときに同じ芽から二本生えてきてしまうこともある。

小さいのがいっぱい生えてきてしまうこともある。

狙いの枝を残し必要ない枝は掻き

それでも来年冬の剪定で使えそうな枝は残す。

そう、剪定士は、過去と現在と未来を常に植物の体を眺めながら

操作と作業をしているのである。


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Sperone腕枝


一本の枝(新梢)から二房なる。

一本の木に

Cordone(主枝) speronato(腕枝付き)コルドーネスペロナート

という樹形であれば、45つのスペローネ(腕枝)があり

その各スペローネに二本の枝(新梢)

プラス場合に応じて樹形が狂ってきたら

もう一本元気な枝を残す。これは来年実になる枝。

これで、810房のブドウが収穫できる予定。

しかし、今年は冬の降水量が少なかったせいで

一本の枝に二房ない。一房かゼロ。

房の数状況をみながら、芽掻き作業をした。

この樹形は、混み合いがちになるなので

私も農主も好きではない。


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 Cordone speronatoブドウのある樹形、トスカーナに多い   Prima


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Dopo


そして、Guyotグヨー

この樹形はCordone speronatoの原型なのだが

この形を毎年継続することができる。

混み合わず、毎年新しくできるので一番理想な樹形であると

注目を浴びている。こちらは枝の縛り付け作業が必須。

一つのスペローネに二本

去年の枝(母枝)から35本の新枝(新梢)を残して

あとは掻く。スペースや位置、元気度や来年をみながら。

こちらの少量降水量の影響は、均等に芽がでなかったこと。

房の数など様子をみながら掻いていく。


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Guyotブドウのある樹形、トスカーナに多い


芽掻き作業をこの時期に推薦するのは、早めにすることで

ブドウの実へのエネルギーが集中しやすくなることが一番

エネルギーを集中させることで

より豊満で濃厚なブドウができるのである。

そして、混み合わず、触れ合わず、換気がよければ

湿気の多いブドウの実へダイレクトに病気を防げるのである。


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複数の農園に携わったが、この芽掻き作業の慎重度は

確実に結果として出ている。

農園の主の性格や情熱が、やっぱり、やっぱりブドウにでる。と想う。

その後の醸造のテクニック能力はわかりませんがw

ワインのイベントでワインを買うとき

農主の情熱的な語りにポイントをおいてみることをお奨めする。



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ブドウの芽かきScacchiatura

もぞもぞ成長、BIOでいることScacchiatura

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もう4月も終わるっていうのに、何も進んでない!

いや、進んでるけど、遅い。

そろそろトマトを大地に独り立ちを考えてもいい頃だし

ブドウの芽掻き作業(Scacchiaturaスカッキアトゥーラ)

中盤か一段落していてもおかしくない。

オリーブの花の芽(MigneミンニェMignolaミンニョラ)

どうにか生まれてきた。Migneを確認するとほっとする。

雨が降ると寒くなるのはわかるが、雹も混じって寒々しい。

向こうの景色は、カラーが一変して

白黒のコントラストが鈍い一面と化していた。

まるで画像ソフトをいじっているかのように。


DSCN1550


ブドウの芽掻き作業を開始して終わらせないと

私は日本に出発できない。・・と自分の中で決めている。

いつ始める?

うん。もう始めてもいいよ、先週一気に成長したから。

どこから始めて欲しい?

サンジョベーゼの奥の畑から。

私は天気と祝日などを見合わせながら始めることにした。

今年は、春休みが長かった。

イースター(21)、解放記念日(25)また週末

少年は11日間の春休み。

少年に先生になると休みが多いと教職の進路を勧めてみたw

もう5年は経験を積んだので要領はわかっている。

芽掻きキットを農主から借りて急いで始めた。

キットとは先の尖った小さなハサミと枝の縛り忘れ用の紐。



芽掻き作業は、質を優先する主であれば必須作業である。

量を優先するようであれば、誘引作業のときに

副梢(Femminelleフェンミネッラ)をも切り落としながら

二つの作業を一度に済ませるであろう。

丁寧にブドウと向き合うと、作業が全て繋がっていることが分かる。

剪定では、今年用と来年用の枝を残しながら樹形を保ち

一番下の架線に縛り付ける作業では、芽掻き作業をしやすく

枝が込み合わないように方向付ける。

芽掻き作業では、次の剪定で使える枝を残し

バランスよく空間をつくり

一本のブドウの木から814房のブドウの実が成るようにし

その他の余分な芽を排除する。

ブドウは上へ伸びていく性質なので、枝縛りを忘れていると新枝は

素直に上へ、しかし縛り付けると横向きになってしまうのである。

だから枝に縛り付ける作業も

芽が出てきてしまってからでは遅いのである。

芽掻き作業も、遅くなると新枝が硬くなってきたりするし

ブドウの実に集中させたいエネルギーが

分散されすぎてしまう。

そして芽掻き作業のメリットは、成長の集中力の他

空間をつくることで風通しが良くなり病気になりにくいことである。

こう柔らかい新枝が誕生してくる頃に雨が降りすぎると

カビが発生しやすい。

だからブドウ畑では今カビを抑える消毒の為の銅を吹き付ける。

その銅に硫黄を混ぜて虫除け効果も期待している。

その柔らかい葉っぱをブドウに寄生する虫たちには好物で

今!を狙って食べたり産卵しようとホルモンがうずくのである。

・・とbio栽培だと消毒と虫除けで

銅と硫黄のミネラル成分を利用する。

農薬栽培のところは、カビも虫も殺すのである。

Bio栽培の場合、表面に散布するのだが

農薬は、浸透させる方法なのである。ブルブル


DSCN1578


農主はまだ緑肥(Sovescioソヴェーショ)を刈っていない。

草も刈っていないところがある。

もうそろそろ急いで刈らないと、ブドウの手が生えてくる。

ブドウは、自ら体を支えようと手が出てつかもうとるすのである。

風でつかむことができたり、手を伸ばしたり。

その手が草につかまってしまうと、草を刈ったときに

ブドウの枝まで折ってしまう事態となる。


DSCN1555

トラクターが壊れちゃってね。

そうなのかぁ、こんなときに。

農主が娘さんと現れた。トラクターの分の時間であろう。

初めて畑に興味を持った娘さんに教えている。

ときどき日常の報告をしている。

バッボ(Babbo お父さん)と言いながらアドバイスを委ねている。

農主は幸せそうだった。

最近ワインも良く売れているそうだ。

幸せそうな人に、でもさ、と忠告するような意見は言いたくない。

しばらく幸せの時間をつかむのもよいではないか。

どうせ問題なんて欲しくなくても降って現れるものなんだから。

私だってついこの間まで幸せだなー順調過ぎるなーと思っていたら

やっぱり自分の思うように進まなく落ち込んでいたんだ。

でも方向や思考を修正すれば、すぐ開き直っちゃうんだけど!

落ち込んでたって仕方がない、前進しなきゃ。

つかみながら成長していくのだ!


DSCN1593

日本でワイン会するのにどれにしようっか。

単種と混種、白1本赤3本にしよう。

トレッビアーノ、サンジョベーゼ、カナイオーロ、キアンティバーゼ

オリーブオイルは、早摘みと遅摘み。

どんなこと伝えようかな。

どんなことが知りたいのかな。

農主のビオディナミワインと私のオリーブオイルの会を開催します。

新宿の小料理店では満員御礼。

日本にいる間にもっとできるかな。

興味のあるレストランはご連絡ください。


DSCN1580

いろんなことを妄想しながら

緑肥のグリーンピース(Piselliピゼッリ)を家族へおみやげ。

あっという間に食べちゃった。

料理で使おうと思ったのに。

11月蒔きのグリーンピースは今が旬!あまい~



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量より質だ!その2 Scacchiaturacontinua

ブドウの芽掻き Scacchiatura

ブドウのダンス Viticcio


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