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「マキ、ヴェンデミア終わっても友達でいてね!
何度も何度も会いたいなぁって思ってたんだけど
時間ばっかりすぎちゃって、再会するのは
またヴェンデミアになっちゃった...。それがすごく残念なの。」

うぅぅ、なんと素直な人なのだ!
私も、これは彼女と行きたいなとか食べたいなとか
この話は彼女としたいなとか、そんなときが一年にいくつもあった。

ブドウの収穫(Vendemmiaヴェンデンミア)をやってると
ランチタイムも四六時中一緒にいるわけだからテーマは尽きない。
それを全部ココに書き残したいぐらいおもしろい。
似た者同士の集まりでもなく、友だちでもなく
ただただヴェンデミアの仲間なんだけど
話せば話すほど、家族のように心配しあって考えあって意見して
そんな仲間の正直な意見や思考が
自分を知るいいチャンスにもある。
しかも、イタリア人だけじゃない、多国籍だからおもしろい!

「フェデ、二人でさ、ハメッドの生まれ育ったモロッコに行かない?!
南仏とスペイン横断してさ、船で渡ろうよ。
物価安いらしいからレンタカー借りてさ!」
きゃぁ、いいね、いいね!SI, SI!!!
隣の列にいたモロッコ人のハメッドが
調子よくいろいろアドバイスをしてくれる。
「ハメッドも一緒に行くんだよ!案内してくれなきゃ!」

「マキ、キャンパー手配してさ、次のヴェンデミアは南仏行こうよ!」
SI, SI! 私も考えてたところ!
ピエモンテ(州)にリンゴの収穫でもいい!
マルケ(州)にモモの収穫でもいい!

こうやって私たちは、叶えられそうな願望をいいあう。
これを若い内にやっておけばよかったなぁと想った今日この頃だった。
我が思春期少年に仲間との話をポロッとしたら一番喜んでいた。
きゃぁ、いいね、いいね!ボクも行くー!
話さないほうが良かったかな
このままだと勉強放棄して本当にアドベンチャーしそうだ。

このパンデミックで外国人の季節労働者が減って
トレンティーノ(州)のブドウの収穫は人手不足で困っているそうだ。
職難なはずなのに。
こんなに人間味のある仕事なのに。

あるヴェン友がボクの誕生日だからと
ご自慢のピッツァとフォカッチャを焼いて持ってきてくれた。
休日の翌日は、昨日焼いたというお菓子をみんなで頂いた。

パンデミックのせいでワインの売上はお手上げだ。
レストランは開いていない、観光客は誰もいない
セラーには去年のワインでいっぱいという農園がたくさんいる。
しかし、収穫はしなければ...。
日照りや不作だった農園にブドウの実やモスト(搾りたて果汁)を
泣く泣く売買するところも多いようだ。
そのお金は、この収穫費用に当てられる。

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近頃よくおもうことがある。
それは家族のそれぞれがもつ独り時間である。
だんだん親との距離が必要になってきた
思春期少年の成長とともにはっと気がついた。
あえて独りと表したかったのは、ただ単に一人になるのではなく
独りの世界に浸ることが私の気持ちだ。
寂しいのではない。あえて望むのである。

近頃思春期少年にきちんとしたおこづかいをあげることにした。
それは友だちと出かけたり、好きなものを手にしたり
もしくは我慢したり貯金してみたり
お金の管理をとにかく自分でしてほしかったからだ。

もっともっと小さかった少年期に一日のお給料と
ジャラジャラ小銭をあげて、たまに両替して
またジャラジャラ小銭給料なんていう時期もあった。
いつの頃かそれでは足りなくなってくる歳を迎えていた。
友たちのお誕生日会は小銭給料の別払いであった。

思春期少年は毎月のおこづかいが楽しみなようだ。
特に交換条件は無くはじまったがゆえ、嬉しいに決まっている。
思春期少年は、スマフォ機器をゴチャゴチャ買いはじめた。
機器を一人で調べて一人で買いに行ってるようだ。
自分の分身のようなそしてお守りのようなスマフォを
そうやって強い見方にして、独り時間を楽しむようになった。

どこにでも行けそうな気がするし
どこでも誰かと一緒なような気がするのであろう。
そのバーチャル感が彼の独り時間なのかもしれない。
私がヴェンデミアであくせく働いているとき
そのスマフォ機器を並べて音楽をガンガンに聴いているようだ。
おかしい。機器には時代の差があっても
やってることは両親の時代と同じだ。
夫もそれを知って微笑むしかなかった。

私は未来をバーチャルさせてヴェン友と妄想に喜び合う。
去年日本で収穫体験できたのでそう遠い妄想ではないはずだ。
いつかまたあの頃のような旅をしたいと想うし
さらにはオプションをつけて旅したい。
そう想うとこれからまたがんばれそうな気がするし
10年後や10年間が楽しみで仕方がない。

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イチジクが熟れだすと夏の終りを感じる。
この夏の思い出を保存したい。
ひとつは晩夏の日に照らして。
もうひとつはコッチョリーノの土鍋さんでジャムにしよう。

この土鍋さんを通して出会いもあった。
友から友へ、情から情へ
それを温め煮込みたいと想った。

友たちは遠くにいても友たちで、独り時間でも想いが込み上げ
バーチャルの中にも存在して
その想いを積み重ねながらまた新しい友と出会うのだ。

パンデミックの夏でも出会いがあったり
友情を確かめあったり、想いを送れる
灼熱とはまた温度差のある余熱感の今
わたしはとてもきもちがいい。

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