Vinciヴィンチ村の舞台フェスティバルMultiscenaで人気のGinevra Di Marco。
彼女が来ると人が集まる。
平日だっていうのに、みんな夏休みのように集まる。
ヴィンチの広場は、始まる何分も前から人がたくさんいた。既に満席。
暑い夜は、熱くなる。
夫は、後ろの方で友人と連るんでいた。
少年も、会場の端でクラスメートと過ごしていた。
私は、夜空の下で、満席の横に持参した折りたたみ椅子を置き、本気で聴いた。
彼女の厚い声は、熱いラテンに合っている。
彼らのオリジナルソングもあったが、たいていは、彼らが選んだ彼女の声に合ったラテンソングを歌う。まるで彼女のオリジナルの曲に聴こえて仕方がない。
最後の歌には、涙がこぼれてしまった。
彼女の厚い声と熱い眼差しで、スペイン語がスルスルイタリア語に変換された。
≪勢力者よ、無罪な民衆を痛めつけないでくれ。人類みな同じなのだから。≫
'70年代恐慌期のチリとアルゼンチンの戦争勃発される頃、生まれた曲だそうだ。
世界では、今だって変わらない。
そして、戦争だけではない。
この世の全ての争いがグルグル私の頭の中を駆け巡らせた一曲であった。
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