夏の降水量が少なかったおかげで、丈夫でキレイなブドウが大量に収穫できた。(『ブドウの収穫その1Vendemmia2016』、『ブドウの収穫その2ノ1Vendemmia2016』、『ブドウの収穫その2ノ2Vendemmia2016』、『ブドウの収穫その2ノ3Vendemmia2016』)
その丈夫なブドウたちの果皮をよーく浸し、果皮のちからを十分に引き出す。(『ブドウの果皮のちからRimontaggio』)
Mostoモスト(ブドウの搾り汁)は発酵し、糖分がアルコールに変身したら、果皮を圧搾する。果皮の栄養分と液体を、最後の一滴まで搾り出す作業をイタリア語でSvinaturaズヴィナトゥーラという。
何種も造っている農園は、醸造タンク内のMosto状態で決めるから、一気にはできない。
Mostoは別のタンクに移され(=Travasareトラヴァザーレ)、果皮だけが残ったタンクを覗くと「お疲れさま」と言いたくなるほどクタクタになっていた。
StrettoioストレットイオもしくはTorchioトルキオ(圧搾機)内は、果皮を二層に分ける。層間にわら座布団を一枚。
ギュゥゥゥゥゥ。
圧搾後のブドウの果皮は、Grappaグラッパ(アルコール度45°~50°のブドウの蒸留酒)造酒業者(=Distillatoreディスティッラトーレ蒸留酒製造業者)が引き取り、最後のお役目をする。
以前はこのグラッパ造酒業者がブドウの搾りかすを買い取っていたが、現在ワイン造酒業者は有機物廃棄処分の申告の義務化に伴い、お金を払って持っていってもらうのだそうだ。
すっかり秋らしい空気のVinciヴィンチの空。
↓ありがとう↓