私は、Leonardo Da Vinciレオナルド・ダ・ヴィンチが生まれ育ったVinciヴィンチ村から2Kmもしない丘の上に住んでいる。
我が家から見渡す景色は最高だ。ブドウ畑、オリーブ畑、小さな街々、Pistoiaピストイア(トスカーナ州の一県名)の山、Luccaルッカ(トスカーナ州の一県名)の山、そしてVinciヴィンチの山Montalbanoモンタルバーノ(山の名称、ピストイア県とフィレンツェ県の境界の山)が見渡せる。
息子の成長を思い出しながら逆算すると、2011年の夏、特に8月後半、猛暑だったイタリア。人込みの海を避け、我々は、我が家から見渡せる山の頂上へ行こう!と、その年から家族で散歩を上回るトレッキングが始まった。少年も自分の足で大地を歩き始めた。
トレッキングは、歩きながら自然を観察し、歩きに歩いたその先はガラッと景色が変わる楽しさ。耳を欹て、音を聞く。光にも敏感になる。
2014年、雨降りばかりで山にも海にも行く気の起こらない夏、Vinciヴィンチの山、Montalbanoモンタルバーノ(山の名称)のSentieroセンティエーロ(山野内の小道)を試すことにした。
3分で行ける森。3分で着く山。
こんな近くにPistoiaピストイア級の森があるなんて。
小川もあればPiccolo Mulinoピッコロ ムリーノ(むか~し昔の洞窟のような水車小屋)までもある。古そうだ。
またしても雨が降り、Mulinoムリーノで雨宿り。雫でキラキラ光る森を眺める家族。
≪スケッチ:オバタマキ≫
そして2016年に入り、AssociazioneMontalbanoDomaniアッソチャッチオーネ モンタルバーノ ドマーニ(モンタルバーノ山を守る会)が企画したPasseggiataパッセッジャータ(ハイキング)とPranzoプランツォ(ランチ)に家族で参加した。
想像を絶する我々のような目的の人々がゾロゾロと集まった。
Comune di Vinciコムーネ ディ ヴィンチ(ヴィンチ地方自治体)からも直々に応援されている為、自治体役員らも参加していた。
道標のない道をAssociazioneアッソチャッチオーネ(協会)のリーダーを先頭に歩いていく。
オリーブ畑を横切ったと思ったら森へ入り、森を抜けると山から見渡す景色。また木々の間へ行き下っていくと、小川にぶつかる。その小川の石の上を歩き渡っていく。
時に、マウンテンバイクのグループとすれ違う。
ふわぁ~んと鼻に、覚えのあるような香りが入ってくる。Mortellaモルテッラ(セイヨウツゲもしくはボックスウッド)というそうだ。Erboristeriaエルボリステリア(薬草専門店)の独特な香りに似ている。
Pranzoプランツォ(ランチ)したところもまた眺めのいいところに立地し、地域の畑で収穫された旬の野菜を使ったメニューが並んだ。
AziendaAgricolaアジエンダ アグリーコラ【IlCerretino】イル チェッレティーノ*Ristorazioneリストラッツィオーネ【L'ORTOA TAVOLA】オルト ア ターヴォラ
Associazioneアッソチャッチオーネ(協会)のグループは、Montalbanoモンタルバーノ(山の名称)をキレイに保ち、たくさんの人々に歴史あるVinciヴィンチの山を紹介していくことが目的だそうだ。
私たちも会員となり、Vinciの山、Montalbanoを発見したいと思う。