大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

April 2017

ブドウの芽かきScacchiaturaスカッキアトゥーラの時期が一番好き。

Uva Sangiovese

ブドウの枝から芽が出て

その新しい枝から実の莟が生まれて

実の莟が膨らんでくると手が出て掴むところを探し始めて
≪Viticcioヴィティッチョ(単)・Viticciヴィティッチ(複)=植物のつる≫

Danza San Colombano

身体(新枝)は柔らかく、優しい動きでダンスをしているような。

Dammi la mano

さぁ、こっちにおいで・・と手を差し出し、私を誘う。

Viticcio di San Colombano

彼女の手は小さく、手探りで五感を発する。実を守ろうと。

Viticcio di Sangiovese

深呼吸する葉は、実を覆いながら、実の呼吸を代行する。

Uva e Foglie San Colombano

キラキラと輝きながらダンスをするの。

Nuova Nascita Protegge dalla Foglia

初々しく踊りながら未来に向かっていく姿。


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カテゴリー【ブドウ

ブドウの芽かき Scacchiatura
ブドウを摘んでから Foglie di Uva』 

ブドウのあくび Scacchiatura


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416日のPasquaパスクア(イースター)の翌日Pasquettaパスクエッタ(イースターマンデー)まで初夏のような天気だった。

街の住人がこぞってヴィンチの大地を歩きたがる。

ヴィンチの大地を突くニワトリBBQ、ヴィンチの緑のハーブたち、美味しい大地をむさぼる牛たちのチーズやTボーンBBQ、バイオダイナミックワインで乾杯するひとときが連日続いた。

楽しいひとときは、おしゃべりが弾む。写真が一枚もない・・・。

Panorama da Casa

そんなリラックスなひとときが過ぎ去ると、初夏の陽気も過ぎ去っていった。

初夏ならぬ初春並みの陽気である。気温差が10度以上では、鈍感な私たちでさえ体感する。寒い。

夜は2度となる日もあった。再び薪男は、暖炉に火を点ける。

Fine Tramonto

トマトのサンルームをまた覆った。

調子良く春を迎えた大地は、この気温低下に反応する。

春は誕生の季節。

ブドウもオリーブも実の成る莟が誕生する。ひよわで一番大切な時。

畑によっては、ブドウの成長を抑えられてしまった話を小耳に挟む。

Migne controluce

オリーブ畑を歩く。

Migneミンニェ(オリーブの実の莟)がついている。

隣の畑は、2014年の大きな雹の大打撃で、Alternanzaアルテルナンツァ(実が成る年、実が成らない年が交互にくる)の畑になってしまったようだ。

全部が全部ではないので、他に期待しよう。

Migne

オリーブは暖かいところの植物。寒さに弱い。

莟の成長が、気温低下で抑制されないことを祈る。

そして、降水量が少ないこの春、莟の開花時期、雨が降ることも祈る。

Tante Migne

自然に従う農業は、祈ることばかり。

春は春らしく、夏は夏らしく。



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オリーブの木の剪定

オリーブ剪定士Potina

オリーブの森Boscodegli Olivi

新オリーブ畑NuovoOliveto
主は暖への薪つくり Legna da Ardere

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あぁぁぁ、暑い。

ヴィンチの大地は初夏を越えた夏のよう。

まだまだ開けたブドウ畑は、カラカラの大地の熱気が上昇する。

ブドウのお手入れ作業を手伝う私は、労力というより大地からの暑さにエネルギーを消耗した。

Sangiovese si stila

彼らの水分補給は、夜と朝の雫の粒、靄からだった。

Mattina

朝到着すると、ブドウ畑は白く覆われている。

朝日に当たってキラキラした畑。

Bagno di Notte San Colombano

近づくと、ブドウたちの朝の吐息が、日の光に反射していた。

Respiro del Mattino

伸びをするブドウの姿は、少年があくびをしながら生まれてきた姿を思わせる。

San Colombano Fiore più

去年より数週間早い、芽かき作業Scacchiaturaスカッキアトゥーラが始まった。

4月のLuna Discendenteに。(バイオダイナミック農法より)

Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ緑の剪定とも呼ばれるように、緑の時期に行う剪定。量より質を目的としている。

一枝に二房実るブドウ。

一本の木に14房実れば十分だと農主はいう。

実りが集中し濃厚な旨みを与えるだけではなく、風通しや日当たりも良くなり、病気も防げる。

枝と枝の空間と、枝の誕生が元気かどうか見極める。

そして、未来の枝を残すかどうか、樹形全体も見ながら進める。

この未来の枝を残すか残さないかで、常に樹形が成長に適切な状態で生きていけるかが決まったりもする。

Scacchiatura Prima Cordone SperonatoScacchiatura Dopo Cordone Speronato
Prima                          Dopo

 写真は、Cordone Speronatoコルドーネ スペロナートというトスカーナ地方でよく使われる樹形。

Mini Nascita

小さな若枝たちも取り除く。オリーブの若枝除去と同じ理屈である。実のならない枝は取り除く。取り除くことで、リンファの流れが安定する。

Sovescio Piselli

横には、緑肥のグリーンピースが軒を連ねている。

Venatura del Fiore di Piselli

今年は去年よりも早くにこの作業をしているから、グリーンピースは収穫できない。

Foglia di Piselli

それでは若い実を収穫し、サヤエンドウとして食べよう!っと。

Bel Contrasto

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Pasquaパスクア(イースター)前の話。

Pasqua明け、寒いくらいのヴィンチの大地。

大丈夫かなぁ。

Fine Giornata


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ブドウの木の剪定Potaturadelle Viti

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花びらが散っていく。

いつの間にか舞ってゆく。

あっという間に姿を変えていく。

Margherita cascati i Petali

小さな花は、花びらという衣をを脱ぎ、素っ裸にになる。

Pero cascati i Petali

素っ裸のお腹には、身ごもるキミがいた。

Gonfia

素っ裸の姿は、はにかむピエロのようだよ。

いろんなシーンをつくり、いろんな姿を醸し出す。

Fichi Aprile

花びらの無いイチジク(無花果)は、葉が花びらのように演出している。

最初から素っ裸で生まれるキミは、葉に守られているような。

素っ裸の姿は、サルが雨宿りできるヤシの木のようだよ。

いろんなシーンをつくり、いろんな姿を醸し出す。

Un Nido sul'Olivo

オリーブの樹にまみれて、小鳥の巣を見つけた。一つだけではない。

彼らもオリーブの枝や葉に守りを任せ、身ごもる。

キミたちは、素っ裸の姿で誕生を待っている。

Uovo di Pasqua made in Ireland

私たちだって素っ裸な気持ちで共存したい。

Cross Buns

もうすぐPasquaパスクワ(イースター)。

信仰深いアイルランドのダブリン在住の友からお土産でいただいたCross Bunsは、パスクワ頃食べる菓子パンだそうだ。

今年のパスクワは、アイルランドシリーズ。

BUONA PASQUA 


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芽生える Nascere

足をとめて Pre-Primavera

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コロコロ洋ナシ PeraCoscia


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芽が出て膨らんで、花が咲いて花びらが散る期間って短い。

ピンクの莟がちょっとピンクを残して咲いていく。

未来を拝みながら開いていく。

Fiori di Melo

リンゴのお花って、よれをつけて咲くのね。

Vengono tanti Api

紫だけど、光の加減や成長過程で、ピンクっぽかったり紫が濃厚だったりする藤。

イタリア語でGlicineグリーチネと呼ぶ。フィレンツェ発音だとグリーシネ。

Glicine in Vinci

いろんな時間帯に眺めていると、いろんな姿を見せてくれる。
日に当たると、香りが増すような。

Glicine nella Nebbia in Vinci

この藤の木は、いただいてから8年目。

この藤の木の親は、住み込みでお屋敷やお庭・畑などのオーガナイズをしている友のお母様が、ここ*Giardino Granaioloジャルディーノ グラナイオーロの藤の枝を分けてくれた貴重な藤。由緒もあり嬉しい新築記念の樹。

横にも上にもつたわせて、藤Pucci棚をつくる計画。

藤棚は、フィレンツェ各地で見られ、メディチ的優雅さを与える。

Strawberry Juice & Chocolate Truffles
そんな藤Pucci棚を横に、少年とミニヴァカンスで訪れた友は、キュンとなるようなピンクのイチゴジュースとアイルランドのラム酒入りチョコでおやつ。

Tema Grazie

キュンキュンするピンク色は、ハートのピンク。

Grazieグラーチエ「ありがとう」をテーマに、少年のクラスでは、ピンクのハートが飛び交うありがとうのお話が交わされていた。


*Giardino Granaioloジャルディーノ グラナイオーロ(庭園名)
Villa Pucciヴィッラ プッチ (お屋敷名)

ブランドEmilioPucciエミリオ プッチCastelfiorentinoカステルフィオレンティーノ(フィレンツェ県)にあるPucci代々のお屋敷。庭園もトスカーナ庭園ブックなどで紹介されている。



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春のいたずら Occhiolinodi Primavera

ミュージアム:古生物学Paleontologia

Vinciのお庭ディナー


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