大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

April 2017

天国という名の大地。

春は春らしく、夏は夏らしく。

種を蒔いたって一人で大気とコンタクトを取り、調節しながら一人で生きていく。

Vigneto Biodinamico
Vigneto Biodinamico / Cerreto Guidi (FI)

ここは現代バイオダイナミック農法で栽培しているブドウ農園の新ブドウ畑

向うでは、男たちがInnesto接木作業をしている。私は草摘み。

Cima di Rape
Cima di Rape

日本名セイヨウカラシナ、イタリアではこのCima di Rapeチーマ ディ ラーペ黄緑色の莟たちを摘み食す。

Aglio Selvatico
Aglio Selvatico

Cipollina Selvatica
Cipollotto Selvatico

横には、Bietolaビエトラ(ふだん草)が手の加えた畑より元気に育っている。
いました。

菜の花畑で安心して住処にするテントウムシ。大きな葉のBietolaの中に隠れていました。

Coccinella sulla Bietola
Bietola Selvatica

そして・・・Piselliピゼッリ(エンドウ豆)の先の方は食べれそう!

食べてみると、グリーンピースの味。摘んでみよう。

Cima di Piselli
Cima di Piselli

家に帰って早速、ハーブランチ!

Aglio Selvaticoアーリオ セルヴァーティコ(野生ニンニク)Cipollotto Selvaticoチポッロット セルヴァーティコ(野生ネギ)で炒めたCima di RapeBietolaの絡めパスタ。

Pasta con le erbe
Pasta con l'erba spontanea

Cima di Piselliのミックスサラダ。

我が家ご自慢の自家栽培オリーブオイルで。

春のお庭でヴィンチの春ランチ。

Insalata mista con Cima di Piselli
Mix Salada

日が暮れ始め、アペリティフにはカリカリスキアッチャータとアイルランドのウィスキー入りチーズ、Cima di Piselliなんかのせて、バイオダイナミック農園の白ワインで乾杯!

Schiacciatina con Formaggio e Cima di Piselli
Aperitivo : Vino Bianco Trebbiano 100%
Schiacciatina + Formaggio Irlandese con wisky + Cima di Piselli

「トスカーナは最高!」と私を訪ねヴィンチでミニヴァカンスをしているアイルランドのダブリン在住の友がポツリ。

確かに何年住んでても、トスカーナの気候と食べ物は最高だと思う。うん。


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ブドウの枝を縛るLegare』←この日のつづき。

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カリカリスキアッチャータSchiacciatina

ご褒美とギフトにバイオダイナミックワインViniBiodinamici2016


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3月半ば過ぎ、現代バイオダイナミック農法のブドウ農園から緊急の電話。

「芽が出てきちゃったよ。やることいっぱいで、縛る作業終わってな~い!手伝ってぇぇぇ!」

Germogliato 

だろうよね。

雨も降らずに小春日和が毎日続いた3月、遠目でもわかるブドウの芽がプチプチピンクからミドリに開いてる様子が、日に日にわかる。

もう少しで終わるオリーブの剪定の気晴らしがてら、ブドウの枝を縛る作業を手伝った。

Legato

ブドウの枝を縛る作業は、GuyotグヨーCapovoltoカーポヴォルトという名の樹形で必要とされる。

冬眠期間の剪定後、Piantoピアントと呼ばれる樹液いわゆるリンパが流動し始めると、枝が柔らかくなりキュッキュッと形を整えながら、一番下の架線に縛り付ける作業をする。

これからワサワサ生まれる枝や葉や実を支えられるよう、しっかり縛ってあげる。

ブドウは上へ上へと伸びていくので、高過ぎてもいけない。

トラクターが通ることを頭に置きながら、ブドウの成長が架線から遠くならないように想像し、引き寄せながらしっかり結ぶ。

未来の枝がしっかり成長できるよう、縛る枝の向きを隣を見ながら判断する。

などなど、一年の作業やブドウの成長がわかっていると、未来を想像しやすければ、しっかりと作業ができる。

Filo Biodegradabile

現代バイオダイナミック農園は、地球に優しいBiodegradabileビオデグラダービレ(生分解できる)の素材の紐と道具を使って、現代的な方法でやっていた。慣れてくると、全然こちらの方が早く作業ができる。

Macchinetta per Legare

他のブドウ農園は、枝がオレンジ色のSaliceサーリチェ(ヤナギ)を使用する。切ったり水に浸けたり、作業中腰に巻いて重かったり、指が痛くなったりと、不便があった。私には続かない素材である。

ビニールの紐は、高価な上に、一年の作業後取り除き、ゴミとなり地球に優しくない。地球のことなんか考えてない農園は、そのまま土の中へ埋もれていく。

Vite Legata

白ワイン用のTrebbianoトレッビアーノは、枝が太く成長が遅いので、この乾燥小春日和の作業はやめておこう・・と後回しに。

Innesto

そうこうしている内に、新しいブドウ畑のInnestoインネスト接木作業が始まった。 

Innestato

私は、男たちを残し、天国という名の大地へ草摘みに行くことにした。

次回へ。


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