大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

September 2017

Viticoltura Biodinamica Modernaヴィティコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ(ブドウ栽培現代バイオダイナミック農法)ブドウ農園の畑の一部は世代交代したため、白ワイン用の白ブドウが足りない。

Brilla Uva


キラキラ輝く朝日の光と共に、同じく
Vino Biodinamicoヴィーノ ビオディナーミコ(バイオダイナミックワイン)を造る仲間のブドウ畑のMalvasiaマルヴァシーア(白ワイン用の白ブドウの一種)を収穫に行った

Luce di Mattino


戻って、農主の畑では、あるったけの白ブドウ
Trebbianoトゥレッビアーノ100%(白ワイン用の白ブドウの一種)を収穫。

トラクターのカートは黄金色に輝いていた。

Trebbiano!


カラカラに乾いた大地は、ほんのちょっとの雨では動じない。

どこかで雨が降っているのか、ものすごい湿気が襲ってきた。

こちらにも来そうだ。

un pochino piove


湿気は粒となった。

しかし、どしゃぶりの雨にはならず、またカラカラの大地に戻った。

Giuggiola


畑の横に、
Giuggioleジュッジョレ(ナツメの実)が成っている。

コレは大きい。

味はリンゴだけど、歯ごたえがマットな感じだから、あまり好きではない。が、コレはイケる。

午前のブレイクにカブリ。

喉が渇いたら、ブドウをカブリ。

Vespaヴェスパ(スズメバ)たちも喉が渇くと、ブドウの果汁を吸いに来る。

Segno di Vespa


今年は旱魃のせいで
Mostoモスト(ブドウの果汁)が少ない。

欲張らず、リクエストに追いつかないVino da Tavolaヴィーノ ダ ターヴォラ(テーブルワイン)に専念する。

Siccita


旱魃にも負けず、うっとり見とれてしまうほど色も形も味も良い
Canaioloカナイオーロ(赤ワイン用の黒ブドウの一種)

Canaioloは、Uva Donnaウーヴァ ドンナ(女ブドウ)とかUva Bellaウーヴァ ベッラ(美ブドウ)とも呼ぶそうだ。

農主は「きっと男が名付けたんだろうね。見てごらん、こんなに美しい。」

Bellissimo Canaiolo che colore!


Canaiolo100%
を積むトラクターのカート。

Canaioloは、セレクトワイン用の貯蔵庫へ運ばれる。

100% Canaiolo


Canaiolo
のブドウの果実の味は、そのままワインへ変化する。

添加物が入らないワインとは、こういうことであろう。

熟したブドウの味を収穫時に味わえることは、Vendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)のおもしろいところである。

Canaiolo Bello


ランチでは、毎日最高のおもてなし。

今年の収穫を祝う。

Cinghiale in Umido e Sangiovese 100%


イノシシ狩人の農主の母がこしらえる
Cinghiale in Umidoチンギアーレ イン ウーミド(イノシシの煮込み)の右に出るものはいないだろう。

90歳の味がしかっりしみこんでいる。

息子が造るSangiovese100%サンジョヴェーゼとピッタリ。

Sughero BIO


翌日は、滅多に食べれない
Cinghiale Frittoチンギアーレ フリット(イノシシのフライ)

イノシシと対抗にConiglio Frittoコニッリオ フリット(ウサギのフライ)も。

農主の母は、何をつくらせても完璧につくる。

イノシシのワイルド感はお母様の上品な仕込みにかなわない。

美味しかった!

フルーティ感のあるTrebbiano100%やフレッシュ感のあるCanaiolo100%によくあった。

一つ一つ味わい収穫したブドウたちを想像しながらワインを頂き、食を堪能する・・私には完璧な味わい方である。


私が一年間お手伝いするブドウ農園のブドウの収穫は、天候の問題もなく、無事終了することができた。


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Vermentino in Vigna


2017
831
日、ヴィンチの大地では、ブドウの収穫が始まった。

Alba


収穫の初日は、朝の日の出と共に始まった。

少年も日の出の光と待ちに待ったブドウの収穫に胸を躍らせた。


Capello da Contadino sul Tino Antique


Viticoltura Biodinamica Moderna
ヴィティコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ(ブドウ栽培現代バイオダイナミック農法)の農主は、どうしてもコレとコレ、アソコとアソコの収穫をしてしまいたい。

Vermentinoヴェルメンティーノ(白ブドウの一種)は、もう少し熟れてからでもいいかもしれない。しかし、昨年一般的に熟れた状態で収穫したときのブドウを使った白ワインが納得いかない。

いやぁ、それでも甘くて美味しい。私は言うことない。

Uva Nera in Vendemia


日当たりの良い丘の上部のブドウたちを収穫する。

翌日から雨予報がチラホラ入っている。濡らしたくない。

雨が降ることで、またブドウのアルコール度数が変化する。

Sangiovese su Viti


ブドウたちは、旱魃の中、自力で生きていた。

果皮は厚く、果肉や果汁は最小限に。

実の周りの葉は、水分補給を手伝った。

病気もせず、彼らは身を寄せて成っていた。

Vista Panoramica Collina di Cerreto Guidi


昨年、長老が亡くなった一家の収穫も同じく、こだわりたい土地のブドウの収穫をする。

もうこの日は、夏の終わりを告げた風が吹いていた。

Coniglio in Umido e Verdure Cotte Vino Bio Salame fatto in Casa


ブドウ農園一家のランチ
では、一家と収穫仲間で賑やかにテーブルを囲む。

パワーのつくお肉料理とジェニュエンなワインは、農家の最高なおもてなしだ。

ウサギの煮込みと野菜の付け合せは、赤ワインに合い、午前中の疲れを忘れさせる。

一家手作りの生ハムやサラミは、格別である。

午前のお茶の時間にも生ハム&サラミのパニーニでもてなされた。日の出前の簡単な朝食では、お昼までもたない。飛びついたブレイクであった。

Scheletro di Uva


収穫をすると、すぐに果汁を搾り出す。

白ワインは、すぐに圧搾し、果皮を取り除く。

赤ワインは、果皮のチカラをしばらくお借りする。

Vino Biodinamico in Cantina


こうして、天候や熟れ状態、経験にあわせて収穫を実行していく。

ブドウの収穫は、清らかな風と清らかな光の中、しばらく続く。

Prima Raccolta di 2017


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ブドウの収穫その1 Vendemmia2016

ブドウの収穫その2ノ1 Vendemmia2016

一肌脱いだ果皮たち Svinatura

ブドウの果皮のちから Rimontaggio

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時間よ、止まれ。

vista chiesa di Streda


そんな瞬間を何度となく感じた夏休み。

Campanile di Streda


ずっとは続かない、現実を忘れた瞬間。

la facciata di chiesa di streda


場所はいつもと同じ

生活を過ごす空間で

三人は笑った。

cerca i Fossili


長過ぎて長過ぎて、日々をただただ生活する。

意地悪をしたり、駄々をこねたり

アイデアを出し合ったり、試してみたり

喜んでみたり、怒ってみたり。

Finocchi Selvatici


夏休みももうすぐ終わり。

また各々に時間を追うだろう。

各々に見えないところで、歩いていく。

verso Vinci


ある朝、散歩をした。

空を見上げると、うろこ雲。

イタリア人の夫は、羊雲と呼んでいた。

確かに、羊の群れのようにも見える。

Cielo a Pecorelle


朝ごはんは

手作りのイチジクジャムでもいただこうか。

Burro Bio e Marmellata di Fichi


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食後のサマータイム DopoCena

Vinciの春、Vinciのホルモン DuePrimavere

落ち葉の上で

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