大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

March 2018


ヴィンチから車で45分ぐらいであろうか

幹線道路や高速道路を使って

フィレンツェの南にある

フィレンツェ日本語補習授業校へ

毎週土曜日の午後

少年は通っている。

遥々通うお稽古事のような日本語学校は

私たち親が連れて行く。

Pecole che mi guarda


大抵は、イタリア人のお父さんと日本人のお母さん

というパターンが95パーセント。

逆もいれば、日本人同士というパターンもいる。


授業は三時間、3~6時まで。

三~六歳までの幼稚部は、二時間。


幼稚部、小学部、中学部、上級部と構成され

18歳で卒業し、卒業証書が受領される。

この卒業証書は、スキルとみなされ

その後の活動を始めるのにプラスになるそうだ。


フィレンツェ日本語補習授業校は

政府からも認定されているので

補助も受けていれば

国民同様に教科書が与えられる。


トスカーナ日本人会下にあるため

ボランティア活動で運営され

授業料も他と比べればかなり安いと聞く。


親の想いから生まれた日本語学校。

親たちがボランティアで運営している。

この何年もの間に拡張した学校も日本人会も

日本人らしく各々に役割を果たし

上手に運営され、毎年スムーズに安全に楽しく

通えているのではないかと私は思う。


学校行事は

運動会や文化祭、学習発表会に卒業式。

日本人会の行事も

新年会、お餅つき大会、遠足など

家族揃って参加のできる企画を催してくれる。


こういった場で

日本人同士、ハーフ同士、日本人妻を持つ夫たち

環境の似たり寄ったりの私たちは

ただただ情報交換だけでなく

気持ちを寄り添い合っていたりもする。


オリジナリティの比較的強い私でもコミュニティの中で

会って笑って乾杯して

一週間に一度、平常の生活から

異空間に飛び込む感じ。


夫は、日本人の母を持つ子が日本語を学ぶことに対し

とても協力的なことから、交代で連れて行っている。


少年も、瞬間的に覚える漢字テスト用の漢字が

その場で100点、後で忘れちゃっても

漢字嫌いにはなってないようだし

お友だちとも三歳の年少さんからずっと一緒。

クラス10人個性的な友たちとの付き合いは慣れている。

マイペースに友たちと付き合っているようだ。

日本と同じ、四月に始業式

少年は、小学六年生となる。


家で日本語を教えることは難しい。

日本語で日常会話をして耳を鍛えていくしかない。

読む・書くのマテリアルや宿題という形

発表などの場、そして同じ年の子と学ぶ刺激は

日本語補習授業校が与えるメリットだと思う。


私は、日本に毎年帰る家も無ければ家族もいない。

日本語補習授業校が、私のミニニッポンであったりもする。

このコミュニティーを上手にコントロールして付き合っていけば

とても画期的なメンバーと出会って

楽しい活動や楽しい時間を過ごせると思う。

Compleanno Miwa&Yuri 3

Mさん撮影。


先日、子供ではなくママの半世紀祝いの会が

いつもおしゃべりで花を咲かせるローカルカフェの一室で

学校帰り、集まった。

私も久しぶりの食べて飲んでの場だった。

ママたちの手料理を持ち込んで

さらに話が弾む。

あーでもない、こーでもない。

Polpette con Salsa di Pomodoro e Salsa Giapponese

豚の挽肉と生卵を入れムース上に撹拌した豆腐ペーストと

自家栽培のニラとネギとジンジャーシロップを混ぜ込んだ肉団子。

今回は、片栗粉をまぶして揚げて、そのままでもパクリOK

子供用シンプルトマトソースと

大人用ジンジャースライスとペペロンチーノ入り辛口みたらしソース

を持ち寄りパーティへ。


Polpette Fritte infarinate con Fecola di Patate

Carne macinata di Maiale e Pesto di Tofu con Uova

Erba Cipollina Asiatica, Porri e Sciroppo di Zenzero

Salsa di Pomodoro

Salsa Agrodolce con peperoncini e zenzero



イタリアのミニニッポン

田舎にいればいるほどこういった環境は

家族ともども貴重な存在かもしれない。

Olivi Potati con Nuvola



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リンデンハチミツ入り ColdCream con Miele di Tiglio

コロコロおはぎ

人生の響きを奏でるコンサート OneDrink Concert

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快晴な空は、清く澄んでいる。

6marzo2018 -1


雲のある空は、空の息が見える。


曇り空じゃなくって


雲のある空。

6marzo2018 -3


吐息がゆっくり動いてる。


何か言いたそうだけど、スロー過ぎて。


目を放した隙に、形を変えている。

6marzo2018 -2


雲の吐息が、ダンスにも見える。


手をつないだり、離れていったり。

7marzo2018 -1


手でハートをつくるように、雲でハートをつくって


太陽を飲み込む。


雲のハートの口で、太陽をのみ込むの。


アーンムッ。

7marzo2018 -2


ある時は、太陽に照らされ雲は色を創る。


光によるグラデーションやコントラストは見事である。

7febbraio2018


雲は、一団となったり、疎らとなったり。


厚くなったり、薄くなったり。


モコモコしたり、サラサラしたり。



***************



フィレンツェで、またブラックが殺された。


人種差別をするイタリア人が犯す。


ブラックは、怒り出した。


彼らは、人権を強く主張するが、脅える。


土曜日、ブラック集団がフィレンツェでデモをするそうだ。


結果は知りたくないほど、気持ちはわかる。

6marzo2018 -4


私は、現在ここイタリアで命あって生活させて頂いている。


しかし、ある日、殺される危機は逃れたにしろ

嫌な思いをしたことがある。


私は、夫と出会ったときから、フィレンツェ郊外に住んでいる。


最寄駅から自宅へ歩いている時

自転車で気分良く走ってる若年金者の男が通り過ぎた。


その時


ぺっっ


と私に唾を吐いたのである。


私は、当然固まった。


何で?


男は大股漕ぎで、何事も無く過ぎ去っていった。


言葉を失うとか、声を失うって

残念ながら、こういう時に体験する。


気を取り直したときには

悔しくって悔しくって涙が出てきた。


帰宅して、夫に事情を話し、夫はなだめてくれるが

アナタにはわからない!

とまた悔しさが込み上げてきた。

Pesco e Goccia


酷いことはそれっきりだが


たくさんのイタリア人は興味を持って歓迎してくれる。


しかし、外国人であることを感じながら生きている。


生まれ育っていない国で

100パーセント国民になりきることは無理がある。


世界はグローバルに多国民化している。


移民する理由、その国に滞在する理由て

各々に想いがあるはずだ。

2gennaio2018 -2


スローな雲のダンスは


手をつないだり、離れたり


一段となったり、疎らになったり


色を創りだしたり、のみ込んだり



そんな空が、グローバルな世界にみえることもある。

2gennaio2018 -1


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包まれた莟 Pallinedi Mimosa

白の時間 Oradi Bianco

天空と気流

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束の間

銀が交じる大地。

Tarassaco con la Neve


冬は冬らしく

春は春らしく

Rosmarino con la Nave


温暖な冬は

一週間冬を迎えた。

Tronco di Olivo con la Neve


一歩遅れて

北の極地から反射してきた寒波

反射を受けた温暖な土地を震わせた。

Vigna fronte


この束の間の寒波では

きっと打撃は少ないだろうと信じる。

Olivo con la Neve


銀交じりの大地を歩くことはそうもない。

霙となり始めた。
歩いてみよう。

もうすぐ溶けちゃう。

Verso Vinci


前にヴィンチの銀世界を体験したのは

2009年の12月頃だった記憶。

ミニな少年がニンジンを持って

真っ白な大地に立っている写真がある。

今回もニンジンを持って出た。

Ghiaccio staccato dal Vetro


毎日眺める風景は

四季折々の風景で

緑、黄、茶、赤、白

と変化する。

そこが面白い。

飽きさせない自然な風景は

まるで土地土地を移動する

旅でもしているかのような気分にさせてくれる。

ある農夫が、言っていた。

あまり旅行に行きたいとは思わないんだよ。

あぁ、私も。

Vigna laterale


私は、渡伊する前、学生の頃

北欧5カ国周遊の贅沢ツアーをしたことがある。

そして、サンフランシスコの修学旅行。

渡伊して、イタリア各地を周り

ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーの東欧

南ドイツ、南フランス、スイスへ四ヶ月かけて旅し

トルコへ二度も魅了し

イタリアからお隣のスロベニアへ小ヴァカンス

ギリシャ本島へ車で駆け巡り

チューニジアの島でヴァカンス

イタリアから自家用車でフランス、スペイン、ポルトガルの

5000Kmの旅をし

メキシコを一ヶ月ほど歩き

オーストラリアに半年ぐらいのんびりし
キャンピングカーで大自然の中佇んだことがある。



割と短期間の旅行歴は

もしかすると十分かもしれない。

これらの体験が

同じ風景の四季折々の姿と交錯することさえある。

日常でも

旅のワンシーンのようだったり

あそこのあの時と同じ・・と感じるように

交錯が日常的で

同じコトでも同じモノでも

違う見方で見れるテクニックは

旅の体験が大きいのではないかと思う。

Nella Vigna sulla Collina


少年には、親子で旅行をするより

自分の意思で世界を歩いて欲しい。

Camina sulla Terra


少年は、街を歩きたいと言う。

人で織り成す街。

様々な人が様々な色を創り出し

コミュニティーの中で産出していく街。

Oliveto


片田舎で育った私も無性に街を歩きたかった想いを思い出す。

歩いた織り成った街は、再び自然が織り成す大地へ向けた。



**********



三月三日の上巳の節句、雛祭。

女児のいる友人宅にて会食。

友は、日本の伝統行事らしく

日本食で招いてくれた。

Festa della Bambina


日本食でもマッチするピュア風味の

バイオダイナミックワインで乾杯。

Fragola ODAIRISAMA e OHINASAMA


イチゴのお内裏様(庭のミント)とお雛様(庭の桃の莟)を飾った

スノーホワイトケーキ。

白い丘のスノーホワイト(生クリーム)の下は

大地のココアスポンジケーキ!

寒波の後の雛祭にピ~ッタリww



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カテゴリーVinciの空】【食アレンジ】【暮らし

寒の暖 Sciroppoallo Zenzero

冬の大名残 ilgelo siberiano

持ち寄りランチ iPranzi

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シベリアからの寒波

ヴィンチの大地では、-6℃でおさまった。

水撒き用の雨水の表面がどれもこれも凍っていた。

小さな水分は、結晶となった。

朝日に照らされた結晶は、綺麗だった。

le foglie di olivi girate dal freddo


最低ー
6℃だったら、オリーブは大丈夫かな。

毎日観察している私のオリーブの葉は

寒さから凌いでるかのように

呼吸する葉の表面を閉じているよう。

自衛している姿は

腕と腕で抱きしめているようだ。

葉の表裏のコントラストは、後姿をみているみたい。

Frasche di Olivi per bruciare e per BBQ


私が剪定したオリーブの枝を

夫が、きれいに整頓してくれた。

燃やす枝とバーベキュー用に使う枝。

寒波の日、火を起こし、枝の処理をしていた。

向うの畑の枝は

トラクターを呼び細かくして肥料にしようかと考えている。

Bruciare le frasche di olivi


寒いのに、鳥たちは飛び回っていた。

吹雪の中も。

白い空の小さな黒い影たちは、じっとしていない。

彼らの暖のとり方なのか。

大地は凍っていても、その隙間の水を飲んでいる。

Uccello wow


こんな鳥も、庭に現れた。

近くにPadule di Fucecchioパドゥーレ ディ フチェッキオ

という名の沼が連なる湿地帯がある。

ヴィンチは通り道の様で珍しい鳥がやってくる。




我が家の無農薬な庭は、大地のオアシス。

小動物や鳥で賑わう。

数日前も、黒いリスが窓際を通っていった。

リスは、この辺では見たことなかったけど

やっぱりいるんだね。

落ちたオリーブの実を食べに来たんだ、きっと。

Cristallizzato dal gelo di mattina


私の暖のとり方

主の力作、薪の暖炉

生姜。

生姜を擦ったお供の薬味は夏に。

擦るより熱を加えた方が保温効果があるという

スライスは冬、料理に、ジンジャーシロップに。

Sciroppo di Zenzero


このジンジャーシロップを常備しておくと

甘味、料理に便利かもしれない。




オーガニックだったら皮付きで、繊維に沿ってスライス。

繊維に沿うことで、出汁が出易くなる。

それは、どの野菜も同じ。

マクロビ料理を習ったイタリア人()に習ったww

Zucchero di Canna Integrale e Zenzero


Zucchero di Canna Integrale
ズッケロ ディ カンナ インテグラーレ

キビ砂糖未精製を私は使って

スライスした生姜とまぶせ、2時間置いて生姜汁を出して

その後、水を足して火にかけとろみをつける。

冷まして冷蔵保存。





取り除いたジンジャーは

捨てるのが勿体無いので、私は料理に使っちゃう。

Ginger Caramellato


シロップは、お湯を注いで、ポカポカジンジャーティー。




エスプレッソコーヒーとジンジャーシロップ

なんと、セネガルコーヒー風味になる。

イタリア在住のセネガル人の友がご馳走してくれた

衝撃的なピリ辛コーヒー。

冬の朝にはたまらない。

Caffè con Sciroppo di Zenzero


夏には、シュワシュワにして、ジンジャーエールだ!



***************



< Sciroppo allo Zenzero >


Zenzero fresco 100g

Zucchero di canna integrale 100g

Acqua 150ml


Sbucciate lo zenzero(se biologico, con la buccia)

Affettateli fine in senso verticale.

Aggiungere lo zucchero e lasciate 2 ore.

Poi, aggiungete l'acqua

e cuocete con fuoco basso

fino ad essere denso(non troppo).

Dopo raffreddato, filtrate nel barattolo.

Si può conservare circa 2 settimane in frigorifero.


Tisana

con Caffè!

Cucina Orientale



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三月一日、ヴィンチにも雪降りました。

吹雪です。

今日で寒波終了予報。

これから春を迎える雨予報が続いてます・・・・・。

Nevicato

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冬の大名残 ilgelo siberiano

主は暖への薪つくり Legnada Ardere

オリーブの木の下で ilmio ombrellone

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