大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

April 2020

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日本の友たちが月を眺めていた。

大きく輝く満月だったそうだ。



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私は7時間後同じ月を眺めた。

この日スーパームーンと呼ばれる月が観測される日だった。

私は月が昇る丘へ行った。それは東だった。

あぁ、いた。

暗闇になる前のピンクの空に浮かぶ白くて大きい丸い月が好き。

なぜか話しかけてきそなほど近くに感じた。

なぜか表情があるようにもみえた。

なぜか私だけを見つめているような気がした。

なぜか月が私を撫でようとしているようにも思えた。

とても不思議な月だった。

それとも私がそう望んでいたのか。



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少年もやってきた。

少年も「あぁ、いた。」と言った。

少年もうっとり眺めた。

月が放つこの静寂はなんだろう。

月が放つあの抱擁はなんだろう。

月が放つそのエネルギーはなんだろう。

一瞬なんだけど、親子はハッピーな気分になった。



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そして寝る前、外に出た。

あれから月は昇り、暗闇の中で煌々と大地を照らしていた。

わー、すごい月明かり!

親子ではしゃいだ。

夫も出てきた。

家族で月明かりの下で月を眺めた。

私たち三人の影がくっきり大地にうつっていた。

暗闇の中の月明かりに照らされた大地から

たくさんの生物が月を眺めているような気がした。

大地はまだ眠っていない生気が漂うのである。

大地を見るのがむしろ怖いぐらいだった。



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朝、西に沈む月を見届けられなかった。

きっときれいだっただろうな。

美しい月が真上にいるときは寝なくちゃいけない。

よく眠れた。

よく眠れることはいいことだって。免疫力が上がるんだって。



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満月に合わせてか、フジが満開だ。

少しずつ少しずつ藤棚の形にしている。

基本となる伸ばす枝を決めて、わんさか混み合わないように

そして自分たちで支え合えるように工夫している。うまくいくかな?

花が咲く枝は、ブドウと同じで去年生まれた

いわゆる2年目の枝の芽が花となる。ということがわかった。

農業士養成講座では習わなかったけど

どこか考え方は同じである。

わかんないと思わず、わかろうとする姿勢が

大事なんだって気がついた。

ラベンダーだって、ローズマリーだって、バラだって

習ってないけど、彼らの様子を眺めてあげると

どうしてここから生えてきちゃったの?という部分を見つけると

どこかで枯れようとしている箇所があったり

こっち側だけ元気だったり、去年剪定したところだったり。

たいてい植物は日に向かって伸びていく。

日に当たりながら生きていく。

だから下の方とか中の方とか混み合っているところを

きれいにしてあげると、葉っぱが生き生きしてきたり

またそこから生まれようとしてくる。

そして実になる芽や枝がわかってくると

これらを活かせる剪定ができるというわけである。



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どの花もそうだけど、フジは香りが強い。

まだブラブラと莟の頃、強風で飛ばされちゃって

地面にフジの死体が倒れているようで少し悲しくなった。

開花に合わせて、満月もそうだけど、毎日晴天で

日がカンカンに当たる春陽気が続く。

日に当たると、私たちも汗ばんで体臭が出るのと同じなのか

フジも香りが増すのである。と気がついた。

その香りにハチたちがたっくさん寄ってくる。

大きくて丸くて黒くて羽音が低音の怖そうなクマバチ(?)も寄ってくる。

私が何もしなければ何もしてこないけど

性格がパワハラ的(?)で、自分中心で自分勝手。

どけどけー!って、ブィーンと我が夢中のミツバチくんたちに

体当たりしていくのである!

観察してるとおもしろい。

同じクマバチ同士で内輪ゲンカも垣間見る。

なにやってんだよ、オマエラ・・・とこちらは思う。

そういうシチュエーションを見てしまうと、人間も動物も虫も

生き物って同じだなぁ、なーんて思っちゃった。



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ピッツァの生地でつくったホクホクスキアッチャータで

フジの下でお花見アペリ。


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毎日日の丸のような日が沈んでいく。

こんな夕日をみるといつも日本のことを思い出す

やっぱりワタシハニッポンジン。

みなさんどうかお元気で。

この満月のあとの日曜日は、キリスト教は復活祭・イースター。

いつものことですが、ひっそり家族で

あるものでイースターランチをしようと思います。

それではひっそりBuona Pasqua。



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フジPucciにハチ Elegante Glicine

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「きのう、嫌な夢をみた。」

「どんな夢よ?」

「コロナにかかった夢だ。」 えっ!

「すごく苦しくって、息ができなかった、怖かった・・・」

情報だけで、こんなにもリアルに夢にまで襲いかかってくるコロナ。

夫の心配はさらに、無症状で感染しちゃって

家族にも感染させちゃったら、、、て。え・・・。

無防備で原始的で動物みたいな夫でも

マスクと手袋を装着して予防に心がけている。ありがとう。



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ヴィンチの自治体からコロナ認定のマスクが2枚届いた。

これが認定マスクか・・。

洗えてリサイクルできるのかわからないけど

本物のマスクを自治体から無料で配布されただけでもありがたい。

型をとって今後のために数枚作ってみようと思う。

トスカーナ州はロンバルディア州と同様

外出時マスク装着もしくはスカーフでも何でも

口を覆う義務が発令された。

あまり人に会うことのない田舎暮らしだけど

みんなが外出禁止したことと同じように

みんながマスク装着したり警戒することで

実は安心感が増す。

そして、警戒することで苦しむ犠牲者がうまれないことも

自分や家族の他人助けにも繋がるのだから

習慣にしていきたい。



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そんなコロナ禍の閉じこもり生活を送る中

少年は幸せそうに毎日過ごしている。

「なんだか随分幸せそうだね。」

「うん。だってお母さんが家にいるから。お父さんも元気だから。」

家に家族といれて安心なんだそうだ。

私たちは明日のこと、今後のことで不安になることがいっぱいなのに

家族が毎日一緒にいられることにシンプルに喜んでいるのは

少年だけだった。

不安になる気持ちをもたないって、幸せに感じるんだ。

勉強とか将来とかお金とか生活とか仕事とかそして病気とか

不安になる材料ってゴロゴロしてるのに

それをぜーんぶ排除して、家族の存在だけで幸せになる。

少年をみていると、私もなんだか嬉しくなってきた。

なんとか今を喜んで生きていこう。

なんとかなる。なんとかしよう。

いつものことじゃないか、その日その日を乗り越えて生きよう。



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はしごの上で、オリーブの剪定中、コロナがつきまとう。

今まではしごの移動や配置が面倒と時間がかかったことから

大地派剪定をしていた。メリットはあるがデメリットもあって

近くで直接ハサミやノコギリで剪定するよりも

大地から上が見えない分、難しい角度のため

数センチの切り残しが発生してしまい

翌年、その次の年、そして去年のような実より新枝を生んだ年

なんか、切り残しの数センチの小さな枝から

ワンワン新枝が数倍に生まれてくるのである。

さらに、新枝を生んだ分、とっとと消耗した枝が枯れている。

新枝が元気にたくさん生まれてなかったら

実をつけた枝もまだまだ活かせるんだけど

枯れちゃったら使い物にならない。

だから、私が、過密したところと使えない集合体を除去して

風通しと日当たりとリンパの流れを良くして

選ばれた元気な枝に有能でエネルギッシュな実を託すのである。



Va avanti


ウイルスは時代のところどころに出現し

たくさんの死者をだしてましてや戦争よりも多くの死者がでた

ということをどこかで読んだ。

私たちはウイルスに勝った生き残りの子孫なんだ

ということもどこかで読んだ。



Pieno di Succhioni


オリーブにもウイルスがある。

それは異常気象の特に小春日和なんかの油断をしているときに

降ってくる冷たい雹なんかが大敵なんだが

オリーブにウイルスが生まれると

風や雨で勝手にうつっていくこともあるし

人の行動でどんどんうつっていくことが多々ある。

注意をしないで剪定したり収穫したり

欲張ってウイルスの枝を放置して

それでも実はなるからどんどんうつって。

オリーブの場合、発見したらウイルスに触れずに剪定し

すぐに燃やす。道具は、アルコール消毒をする。

それが一番有効な対処法だが

情熱のある主が見定めないと放置されたままとなるのである。



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だからコロナが私にはつきまとうのである。

コロナと離れて非現実的に過ごしてもいいかもしれない。

しかし、コロナの生活は植物の病気とも重なり

人類だけの問題ではない気がしてならない。

そして人生に置き直したり、見つめ直して

地球の問題に向き合っていきたいと改めて想う。






静かな街に、鳥は大声で歌ってるそうだ。

Volare, oh oh

Cantare, oh oh oh

Nel blu dipinto di blu

Felice di stare lassù

そして、人も脳裏に歌う。



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オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi③

大地派剪定 Potatura da Terra

オリーブの木の剪定 Potatura dell'Olivo


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コンテ首相が法学部の大学の教授だったとわかってから

どうも教授にみえてしょうがない。

首相が再びイタリア国民に

さらにドイツ国営放送局のインタビューではEUの民に

メッセージや質疑に答えている姿は、なんだかそれは教授。

私たち民が、生徒みたいに感じてくるw Si, prof.!

そのドイツインタビューでは

イタリアが経済危機に陥ることに対し

数年前のギリシャの経済危機をEUが救った同じ形にしようよ

という案に、コンテ首相は異議アリのご様子で、それには

これは単なる経済危機ではなく

歴史に刻むコロナショックなわけで

本でも書くつもりで新たな方法で

EUが一丸となって解決していかなくてはならない

という。なるほど。Si, prof.!

イタリア国民には、首相・・常に髪は乱れるご様子もなく

今、封じ込めを完結させないと、再コロナでは補償はできん!と

(大袈裟にいうとね)、とってもわかりやすいほどシンプルに伝えていた。

徹底的に外出禁止所謂封じ込めをして

一度で終息させるんだ大作戦のご様子である。Si, prof.!

この春陽気で親子連れが散歩していますっ!という通報に対し

ズバリ。

そうなんです、唯一外出ができないのは、子どもなんです。と首相。

そうか、子どもはスーパーにも行けない・・

用事や急ぎがないw でも、みんな元気!

各々の年齢で大変さが違うだろう。

我が少年のダラダラスマフォ生活もそれはそれで大変で

親が見張りながら生活させなければならない。

幸い、庭でサッカーボールを一蹴りするだけでも

発散できているようだ。

街の女子ムスメをもつママ友のSNSでは

ムスメがお菓子を~とか、ムスメが料理を~なんて投稿している。

いいなー。

夫が家にいることで、夫が料理を~なんていうのも見かける。

いいな、いいなー。

そんな理想的な家族もいれば、DVが多発しているニュースも

今に始まったことではない。

ただ家にいるだけなんだけど、慣れない生活に急変化

自分の意志ではない閉じこもり生活には

限度がある様子をあちこちで伺う。うぅ、がんばろう・・。

少年は、外出の妄想をする。

海に行っている様子をw

はたまた、海外に行っている様子をw

我が家は今までだってどこにも行かない生活なのに

抑制されると、妄想の行き先は無限になるようであるw



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やっと、リアルに経済措置を打ち出して

国民は飛びつき、ネットがパンクしているというニュースも。

ヴィンチの自治体も国の支給に付け加え

マスクを一家庭二枚の無料配布をしてくれるそう。

今までマスクが無く、国民は必要な方へ・・と良心的に控え

手作りマスクが普及していたように思う。

コロナ対応マスクは、3タイプしか本当は対応してないようで

自作とかどこかで仕入れてきたか不明なのもは認定されていない。

それでも無いんだから、作るしかないのである。

夫に、家にあった日本のガーゼマスクをあげたんだけど

洗っている内に縮んで、もっと小さくなっちゃって

鼻はイタリアンだから、マスクしても隙間だらけwww

仕方ないから、イタリアンノゥズ()サイズに作ることに。

愛を込めて、手縫いでさw

少年 「ボクにもつくって。」

「キミは出かけないからいらないんだよ。」 しょぼん。



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今日は手打ち麺。Pasta all'uovoパスタ アルゥオーヴォ

パスタ用Semola di gran duroセーモラ ディ グラン ドゥーロ(セモリナ粉)

もしくは小麦粉100gにつき卵一個なんですって。

乾燥パスタなんかは、この粉と水のみ。

いつだか、水だけでやったら、ちょっとコシがなかったので

しっかり麺料理のときは、きっちり卵を落とし入れたい。

今回は、半々でやってみた。それでもいい感じ。



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それをベジラーメンとして食べるのだ。

汁は、お豆さんを茹でたときの茹で汁。

茹でるときにあえて多めに水を多めにしておくことで

出し汁として活用しちゃう。お豆さんを茹でるとき

昆布を入れて和風に、ハーブを入れて洋風に。

今回は、崩れやすい白豆さんが崩れてドロドロスープw

それにネギとか生姜を足してさらにラーメン汁用に煮た。

味付けは、味噌と煎り摺り練り白ごまと塩。

トッピングは、タンポポの葉っぱに野花を散りばめ

上からドバドバとオリーブオイルに

パッパッと塩をふりかけてできあがり!

家にあるもので自家製ヌードルを食べよう!



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ハーブうどんにオリーブオイルUdoncon Dashi, Erba e Olio di Oliva

思い出のバリエーションTavolaItalo-Giapponese

カイワレのっけイタリアンソーメンGermogli



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