大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

June 2020

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私はカトリック信者ではないが

月のエネルギーをつかったり草花の効能をつかった西洋のお呪いは

カトリックに基づくだろうが是非ともとりいれたい。


バイオダイナミック農法などにもつかわれている

古代からのアルケミー(錬金)術は伝承させたい術だと思う。

しかし、奥が深い。

時間をかけて実践しながら

それこそ目に見えないエネルギーを、体で実感したい。


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夏至とは一年で一番日照時間が長いうえ

植物、生物、私たちのもつエネルギーが

一番活発になる時なんだそうだ。


世界の夏至祭では太陽を表す火として

焚き火祭りが多いとされている。

その祭りは夏至から624日の聖ヨハネの誕生日頃に

行われるという。


そして、長い太陽が火と象徴されるならば

短い月も水と象徴される。


その太陽のエネルギーを浴びた大地の草花を前夜
23日に摘み

一晩泉水に浸け月夜のエネルギーを吸い込ませた液体を

Acqua di San Giovanniアクア ディ サン ジョヴァンニ

聖ヨハネの水と呼ばれている。
水のところをアクアとそのままイタリア語で呼びたい。


そのアクアを
24日の夏至祭でもある聖ヨハネ祭に浴びる

という伝統が何百年経った今でも続けられているイタリア。


そのアクアの魔法は

新たな季節のはじまりと自然界のパワーを得ることから

自身への浄化、生活へ幸福を導き、健康や愛の向上

そして作物へ豊作祈願、魔除けなど

日常の実は切実な神頼みを込めた祈りの水なのである。


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私もイタリアの友やSNSなどで毎年みかけ

これなら私にもできそうと今年こそはやってみることにした。

調べてみると、だいたい季節のハーブであればよさそうだ。


メインは、この頃に花が咲く
Ipericoセイヨウオトギリ

ローズマリー、ラベンダー、セージ、ミント、マロウなど。

あとは、バラ、バジリコ、フェンネル、ボリジ、シャジクソウ類

カモミール、キャラウェイ、ニワトコ、ケシ、バーベナ、などなど。


家の周りを歩いていると、可憐なハーブたちとたくさん出会った。

私は田舎暮らしをはじめた頃まだ賃貸のとき

散歩をすれば、手にはいつの間にか野花を握りしめて歩き

家に帰っては空き瓶に飾って部屋中が花やかだった。


しかし、歳を追うごとに、食べれる野草を摘むようになった。

だから家に飾ることはなく、庭や畑や野原で花を鑑賞している。

今回、花ばかりを集めた野花でも

花を摘む自分を懐かしく思った。


大きなお気に入りの大皿に湧き水を入れ

まずバラの花びらを散りばめた。それだけでも乙女チック!

その隙間に野花を差し込んでいった。なんか楽しい!

祈願x祈願と欲張ってw 野花でぎゅうぎゅう。

その間に緑をと、ハーブを摘んで差し込んで。

オリーブ豊作祈願とオリーブの次剪定する新枝の先っちょも追加。

なんだか素敵に完成して、記念撮影。


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夕暮れ時も暗い夜空の下でも

野花が詰まった大皿が輝いているようにみえた。

新月から生まれた細い月だというのに。

そして、その細い月は太陽を追うように西へ沈んじゃったけど

澄んだ空気は野花のアクアをとり巻いていたようにも思う。

幻想的で神秘的だった。


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朝、5時起きの夫のうるさい目覚ましで私も起きた。

聖ヨハネのアクアをみにいくと

まだカンカンに日が出てないうっすらとした空のきんとした空気の中

浮いているかのように佇んでいた。

野花が生き生きしているようにもみえたし

アクアが浸透しているようにもみえた。


洗うというより手を浸し顔には当てるという

なんだかしぶきを立ててはいけない静寂感が漂ってきた。

この静寂が自然と祈りを込める。


自身への幸福もそうだけど

幸福の源、家族と世の中の人々が幸せに生きることを

今だからこそ、祈りたい。



※加筆・訂正 : 24 / 06 / 2021



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夏がきた。
西日が差し込むキッチンがモワッと暑く感じた夏至
今年の一番日の長い日は6月20日であった。
イタリア時間で翌朝には日食も観測されたようだ。

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SNSで父の日というキーワードをみかけ
すっかり私は6月21日の日曜日は父の日だと思いこんでいた。
少年は疑うこともなく、夫は都合がいい。

そういえば、一昨年の千葉県南房総市の園芸のアルバイトでは
父の日ウィークと題し、ヒマワリの繁盛期であった。
日本では、父の日には黄色い花を贈る習慣があるのだと。

朝、ハーブチームも全員でヒマワリを収穫する。
ヒマワリにも種類があって、ヒマワリの花びらの色が若干異なる。
その種類ごとにビニールハウスは分かれていた。

大雨謦報の中、私はローソンの半透明のレインロングコート
(社員さんたちはプロ用のパンツとジャケットタイプ)
MUJIの雨とUV対応ハット、野鳥の会の長靴を履いて
ヒマワリを濡らさないように汚れないように折れないように
赤ん坊を抱くようにヒマワリを抱いたっけ。

そして、あの眠たくなっちゃう作業葉っぱシュルル除去作業をする。
私もハーブチームから応援にいって葉っぱシュルル作業を手伝った。
ベテランが心配そうに私をみている。
ヒマワリは首が命!と教わった。
花の大きさ順に並べると、ベテランたちが大きさごとに束ねていく。
その繰り返しを日々行い、繁盛期には残業もあった。
残業にはお弁当が出てて、シングルには食費がういた。

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そんな残業までもした父の日ウィークの思い出もあって
そのSNSの父の日キーワードには疑問がなく
父の日、お父さんの好きなものを食べようということになった。
お父さんの好きなものって、黄色い花より赤い肉
というわけで、恒例のBBQをする段取りだが
また口コミで知ったちょっと遠い肉屋さんまで調達しに行くことにた。

「明日父の日だから今日は肉を買いに行くんだ」
と同僚に話したところ
「え?父の日?別の月じゃね?」
とおかしな家族だと思われた。
言われてみると・・母の日より先だったような・・

ググッてみると・・・
3月19日がイタリアの父の日で
6月第三日曜日が日本の父の日だということが判明した。
そして、3月にあるイタリアは世界でも少数派で
日本と同じ6月が、世界でも通用されている日のようなのだ。
へぇ。知らなかった。勉強になったなぁ。間違ってみるものだ。
ま、年に二回父の日があってもいいさ。
ゆっくり休んでもらおうよ。

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春になって仕事も忙しくなりロックダウンどころではなかった。
外での農作業や庭作業は植物の都合で動く為放っておけない。
腰を曲げたりいっぱい歩いたり立ったりしゃがんだり腕をつかったり
とにかくずーっと動いている。
動くことが習慣だから、週末も動いている。
雨の日は動きたくてムズムズイライラして
雨でもできる外の仕事、屋根付きのところで何かしている。
春になって、近隣の庭作業のお手伝いもしちゃって
オリーブ畑の草刈りも庭の草刈りも暖炉用の薪集めも
外のことはみーんな夫がやってくれている。
夫がいなかったら、田舎暮らしはできなかったと思う。
そんな肉体派の夫でも日々あちこちが痛いと言っている。

「この日曜日は父の日みたいだし草刈り機壊れてるし休んだら?」
やりたいことがいくつかあったみたいだけど
天気のいい日にゴロゴロするって気持ちがいいんだよね
結局私の提案に甘えて
久々にゴロゴロした日本の父の日であった。

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私はアントネッラのところに旬の野菜とフレッシュタマゴを
調達しに行った。リサイクルでタマゴの容器を持参して。

タマゴからかえった雛のヒヨコをみせてもらった。
人工的に保温器で管理している。
わー、なにこれ~!
赤外線みたいな赤いライトも保温ライトなんだそうだ。
丁寧に育てて独り立ちできる頃、大地に放すのだ。
オリーブ畑をアヒルと一緒に走り回っている。

ニワトリもタマゴをたくさん産む時期と産まない時期がある。
産まない冬、タマゴないんだよね・・と
いつもフレッシュタマゴを狙って来る私に残念そうに言う。
でもその保温器導入のせいかニワトリが増え
常にタマゴはある状態だ。マーケットで週一で屋台だしてるけど
きっとリクエストが多いんだろうな。

「タマゴキレイだけど洗ってるの?」
「もちろん!糞がついてたらみんな嫌がるし。
息子たちにやらせると割っちゃうんだよアイツら。
だから私が洗ってる。」 ご苦労さま!

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「ちょっと来て見て!」と畑の中に呼ぶ。なになに?
キュウリの列、こっちが馬の糞を与えた方
あっちが糞が終わっちゃって与えてない方
「ほんとだ、全然違う。」
馬の糞て微生物がいっぱいいるからイイ肥料なのだ。
肥料のために馬を飼う人は、田舎暮らしだったらいっぱいいる。
私も何度考えたことか。
しかも馬を交通手段にできたら最高だよなぁと。

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私はいらないって言ったけどもってけっていうズッキーニの花
花付きズッキーニ、サラダ、トロペーアのネギ
ここの美味しいジューシーなキュウリ
まだあったBietola(フダンソウ)
栄養たっぷりのBarbabietola(テーブルビート)これも終わりだって
上の部分の頭が硬いのを選べという赤いタマネギ
ニンニク、そして容器の数分12個のタマゴ
袋は節約させて!というから袋ナシで木のカゴでいただいた。

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今日の父の日アペリティフはアントネッラのキュウリシリーズ。
濃厚ヨーグルトを濾過させたギリシャヨーグルトに
塩とニンニクとオリーブオイルで和えたギリシャ風サラダ
フレッシュタマゴでつくったマヨネーズに
小豆島で衝動買いした出会いの生味噌の甘味噌を混ぜて
キューリのディップで召し上がれ。
これに農主の、全てがほどよい白ワインがよく合う。
アペリしている間にBBQして
いつまでたっても沈まない夕日の空の下で
そう今年はたぶん二回目の父の日に乾杯したのであった。
少年は、みんな海に行ってる・・・と嘆いてうるさかったなぁ。



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今年こそは逃すまいと忙しい春の真っ只中
庭から畑に向かう遊歩道を防ぎはじめたこともあって
移植してからもう何年経つだろう・・5、6年?!
ローズマリーの剪定を半分だけすることにした。
下の方から生えている新枝を残すようにジョッキリ切り落とした。
花が2月頃からずーっと満開だったので
それでも花が一段落した頃を狙った。

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その剪定した枝をどうするか。
枝の先には料理なんかに使える新枝もくっついている。
柔らかい新枝の下辺り、2年目の枝かな
花や種がモサモサついている。
そのもっともっと下の方は、葉もあまりないただ古いばかり。

その3部構成になっている
ホヤホヤ新枝をオリーブオイル漬け
花と葉がくっついている使える枝は、コスメ用煎じ茶に
枝のみは、BBQの火起こしに使うことにした。
料理に使う新枝は、剪定していない枝からもぎ取ればいい。
そう同じことを来年か再来年にも行いたい。
だから半分にしたのである。

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ローズマリーの私の主な使いみちは、料理の他
髪の毛、頭のケアに使おうと思う。
だって、イタリアの友もラテンの友もEUの友も世界の友たち
みーんな髪の毛にイイ!って言うんですもの。
こんなに身近で丈夫なハーブを使って自作コスメでケアできれば
願ったり叶ったりである。
ローズマリーには、血管強化、血行をうながし、新陳代謝促進
細胞の老化を防ぐ抗酸化作用
抗菌作用、抗ウイルス作用(!)、ヒスタミン抑制作用(!)
トリートメント効果でフケ防止、育毛
さらには、白髪染めにも役立つんだそう!
私はわざと染めているかのように全部白髪だから
いまさら黒髪にしたいわ!なんて思わないけど
銀色から金色になっていったらおもしろいなぁ。な~んて。

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オリーブオイル漬けはひたすら待つのみ。
そこで大量に収穫したローズマリーの葉っぱや種つきの花で
石鹸を早速つくってみることにした。
水からハーブを煮出して濃いめのエキスを抽出するDecotto法を
レシピより多めの蒸留水Acqua Disitillataで
沸騰5分煎じ時間30分以上冷めるまで放置して
濾して絞って、レシピの水のところの分量を用意する。
このやり方は、ラベンダーのときも同じ。

300g エキス水(蒸留水のところ)
128g Soda Caustica (苛性ソーダ)
1kg Olio di Oliva (不味でOK、古くてもOK)
できたら室外で、エキス水にソーダを入れる。
化学反応で強烈な臭いと発熱した湯気が放つので注意。
スプーンでかき混ぜて悪臭が落ちつくまで私は外に放置している。
それからオリーブオイルに注入。
とにかく熱を放ちっぱなしなので、ガスコンロの上で作業したり
鍋敷きを置いて作業をしている。
ハンドミキサーでドロッドロになるまで撹拌する。
型に流し込む。
その型は、アルミは使わない。化学反応をしてしまうそうだ。
と、どこかで読んだ。原因を追求というより知った瞬間頷けた。
コスメ先生はプラスチックの容器を使ってたけど
私はオーブペーパーを敷いて、取り外しやすくしている。
その発した熱を逃さないように何かで覆って
私は木の板を置くだけだが、コスメ先生は毛糸の布で覆ってた!
二日間ぐらいあったか~くしてあげて
私は、三日目には使う大きさにカットしてしまう。
カットして重なるか重ならないぐらいに並べて
部屋の風通しの良い隅っこで一ヶ月を目処に熟成させる。
いっつも足りなくなると二週目でも使っちゃうけど、あら使えちゃうw
一個目使っている内に一ヶ月が経っている。
何個も全部使い切る頃は何ヶ月も経ってるけど、そのまんまw

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このローズマリー固形石鹸で頭を洗う。
ゴシゴシ頭に石鹸を擦りつけるのだが、案外泡立ちがよろしい。
毛がスポンジの役割をしているようだ。
ボディに使うときは泡は立たずにヌルヌルなのに。
頭から足までローズマリー石鹸。とっても便利!
そして、ローズマリーのトリートメント効果かな
髪の毛の調子がなんかイイ!
私の髪の毛はそういうわけでオール白髪なので
そのローズマリートリートメント石鹸シャンプーでもパサパサだから
濡れた髪の毛に、ローズマリーオリーブオイル漬けオイルで
頭皮をマッサージしながら髪の毛に浸透させるのである。
ローズマリーオリーブオイルにこだわらなくても
今ままでラベンダーバージョンだって
シンプルオリーブオイルバージョンだって
濡れ髪にオイルをしみ込ませるとパサパサの白髪は
ツルツルしっとりになるのである。
通りがかりの人にも言われるぐらいだから効果はある!

Sapone all'Olio di Oliva con Infuso di Lavanda 1

あともう少しでラベンダーも収穫する。
ラベンダーは殺菌作用やリラックス効果を利用したいので
ヘア用とボディ用二種類用意しようかな。

固形石鹸のメリットは、容器が簡易であること。
プラスチックを減らすよう固形石鹸をエコ環境家は推奨している。
そして、手つくりのメリットは、シンプルな素材で作ることである。
保存料も着色料も香料もいらない。
ちょっとぐらい形がおかしくったっていい。
自分が使うんだから。

白髪染めには、先程の濃いめエキス抽出法Decottoで
髪の毛を濡らしてみようと思う。
どのくらい染まるのかなぁ。
みなさんも身近なハーブで自然派コスメ試してくださいね!


コスメシリーズの過去記事も併せてどうぞ↓


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友より写真提供

3月の休暇っぽいロックダウンの休校から
6月のフェーズ3になった途端夏休みになった。・・・。
イタリアはそれでなくても学校のある期間を軸に
大人たちはスケジュールを立てていくから
学校がある期間じゃないと稼働しないことがある。
学校がない期間はたいていヴァカンスにまつわるコトが稼働する。
このコロナ段階操作フェーズ3設定は
まさしくヴァカンスに向けた緩和であることが
ニュースを見てて、イタリア国民的緩和でほっとしたりする。

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Live授業リモートスクールも習慣化し始めた今日こんにち
朝一定の時間に起きて
ダラダラだけど授業がとりあえずベットの上でもはじまって
先生の跳ね上がった声が静寂な部屋に響き渡り
生徒たちのボソボソした寝起きの声で出席の返事をする。
普段も起きるのは苦手だが
寝坊して学校を遅刻することがなかった少年は
私たちがいない時しくじった様子で
仲間から電話で起きたというエピソードもあったそうだ。
Liveの間、生徒側の自分の声をミュートにすることもできるし
自分の画面をオフにしてれば、先生は一人で永遠にしゃべってる
みたいな環境を簡単に操作ができる。
仲間はそんな操作にして、寝てる仲間たちを起こしていたようだw
そんな操作を利用して、先生の声をBGMに
ゲームをしている子もいたそう!
我が少年もきっとそんなことだったんじゃないだろうか。
授業中にぼーっと上の空と同じなのかな。
先生の話が頭の中に入ってこないとか。
それでも時々の口頭テストはしょっちゅうだったし
様子をみてると宿題もいっぱいあったから
リモートスクールはあって本当によかったと思う。

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PCを持っていない人は、学校から借りることもできた。
それは、学校が閉鎖されたままという判断が下ってから
保護者たちからのリクエストで学校は対応してくれたのである。
家族のスマフォなどで
とりあえずリモートスクールを受けていた子もいた。
ロックダウン中、値段がそこそこのPCはどこも売れ切れだった。
こんなときに急いで高額で買うのはおかしい。
今後の経済事情だって不安なのに。
我が家なんかは、誕生日とかクリスマスとか自分の貯金とかで
IT機器を買わせている、持たせている。
全員の希望者に配布はできないが
審査を所得順にし貸し出しを許可していた。

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そのリモートスクールもきっちりと恒例の6月10日に終了し
Live中に先生も交えて、乾杯をしていた。
そのために前日
イタリアでは(たぶん全国)子どもたちがよくバールで飲む
EstaThè(甘~い紅茶ジュース)と小袋のポテチを買いに行った。
最後の授業はどうやらおしゃべりで終わった様子だ。
そういうときはミュートにせずバッチリ自分が画面に見えるようにして
ジュースを飲みポテチを食べていたみたいである。チラ見してw
画面ではカッコつけたいそうだ。パンツ一丁なのにw
とにかく、見るな聞くな入るな!というので
細かいことは家でやっててもわからないけど。
で、「終わったーーー!!!」と笑顔で部屋から出てきた。

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リモートスクールが終わってしまって、親はとっても残念だけど
このロックダウンでスマフォいじりが習慣化してしまったこと
授業も宿題も娯楽も交流も何もかもがスマフォで
これからスマフォを半減させるアイデアを見つけなければいけない。
何を言っても「イヤだ」と返ってくるティーン。
はて、どうしたらいいものか。
今、Spotifyで音楽を聴いてるのかな
フニャフニャと鼻歌や口笛が聞こえてくるw
とっても怠惰な平和を感じる。
たまにはいいんだけどさ。たまにだったら。

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少年サッカーはまだ活動できないみたいだけど
そろそろ緩和の動きがみえてきた。
5月中のロックダウンの緩和で州内移動許可が出たとき
少し大きなショッピングセンターに、久々に親子で出向いた。
自転車を買うために行ったからよかったけど
そのスポーツショップは、自転車コーナーしか開いてなかった。
これから移動手段に密集する公共の乗り物ではなく
個人でエコ的に移動できる自転車が推薦され
援助金も出るということで殺到したようだ。
自転車も売れ切れ続出。ネット購入で予約というシステムだった。
あとで知ったが、援助金は人口密度が高い街中の地区のみで
田舎暮らしの田舎者は該当しなかった。くやしい!
スポーツショップの帰り、電気屋さんにも寄った。
電気屋は、IT機器コーナーしか開いてなかった。
少年が立ち止まっている。
進入禁止の紐は張られていても
向こうのTVコーナのTVは全部サッカー中継を再生していた。
「あぁ、ずいぶん見てないサッカー。」と嬉しかった様子だ。
ニュースでも、サッカーの試合はいつからなんだ!と抗議をしている。
有名サッカー選手もコロナ感染して
なかなかコロナが抜けなかったこともあったし
規則をいっぱいいっぱいつけただろうが
6月12日、コッパ・イタリアはユヴェントスvsミランで再開する。
子どもたちの模範となる選手たちの行動が観ものである。
自分の好きなスポーツができない苦しさ
時間ばかりたっぷりあるのにどこにも行けず、職も失いかけ
発散する先は自転車ではなくスポーツ観戦の大人もいたはずだ。
フェーズ3とは、メンタル療養のための緩和が多いように思う。

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親子で決めたその新品の自転車は
ギアが壊れていた自転車と比べると快適であった。
それでも私は究極の坂道では、降りて自転車をひっぱる。
丘だらけのヴィンチの丘の自転車移動は辛い・・・。
しかし少年は「ギアがあるから全然楽チン!」という。
そうか・・そうか・・あの坂を漕げるんだ。若いっていいな!
道路を走っていると
少年みたいな少年がいっぱいいることに気がつく。
スクーターを運転するには早すぎる少年ぐらいのティーンが
一人もしくは少数のグループで爽快に自転車を漕いでいる姿を
いっぱいいっぱい見かける。
おばちゃんみたいにゼーゼーヘーヘー漕いでるんじゃなくてっ
全速力で笑いが込み上げてくるのかな
っもう気持ち良さそうなの!
開放感みたいなオーラをどの少年も発しているのw
今日は、TとMであっちの地区まで行ってくる。
「へー、行ってらっしゃい、気をつけてね。」
それ以上何が言えるだろう。
親から離れていくティーンの親は
信じるというより見守ることしかもうできない。
ごちゃごちゃ言っても「うるさい」といわれるだけで右から左
こっちもハラハラする労力の無駄だし、開き直ることにする。
マスクを忘れた少年は、マスクをとりに戻ってきた。
それでよし。

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友だちと会ってもいいよという緩和が早々に出て
街も田舎も賑やかになりはじめたと思う。
見えないコロナとの共存を理解して
マスクとソーシャルディスタンスを守れば、とっても自由になった。
入り口に置かれてある消毒液でペチョペチョ消毒した方が
手袋より効果がありそうな気がする。
市民の集いメルカート市場も各屋台に消毒液が置いてあり
消毒してから商品に触れることができる。
食品や化粧品なんかは、お店の人がとってくれる。
バールなんかも外が賑やかだ。
これから私たちができることは、消費することだろう。
ロックダウンが身に応えたそして定着してしまった
街に暮らす友人家族を呼んで
景気づけにヴィンチの丘で乾杯をした。
フェーズ3に、夏休みに。



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ヴィンチの丘の日陰に、Melissaメリッサ(レモンバーム)が
いたるところに生息している。
ここに移住した頃は、レモンバームの効能も知らなかった。
今は亡き知人がヴィンチのレモンバームの存在を教えてくれた。
そして今日、レモンバームの収穫をして一年前を思い出している。
ところが今日の収穫の思い出のレモンバームは
じつはアップルミントのようだ。
すごく、すごく似ている。
違いを調べてみると
レモンバームは、葉の先端が二等辺三角形のオニギリ型で
アップルミントは、卵型に近い楕円形で産毛がある
一目瞭然で違いがわかるというのである。

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去年の今頃、私は千葉県南房総市の園芸用の植物園で
住み込みアルバイトを体験させてもらっていた。
6月のヒマワリ繁盛期の傍ら
複種のミントやゼラニウム等のハーブチームに配属され
平成の若者たちと一緒にワイワイ畑の中でミントを束ねた。
そこで扱ったアップルミントとヴィンチの思い込んでたレモンバームは
同じであることに気がついたのである。お、これは!

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ミント系は露地栽培が適しているそうで
田んぼの近くに畑があった。
6月の梅雨の時期、モサモサと成長が盛んだった。
まっすぐに伸びるよう8x8cm(ぐらい)穴のネットが
地面から20cmぐらいのところに張ってあった。
ミントを切る長さはだいたい30~50cmぐらい。
長さや大きさの注文があるのだそう。
ハサミは、ブドウの芽掻き作業用のハサミと同じで
小型で先が尖っている。
平成生まれの私の先輩たち(!)は
シャキシャキと素早く数えながら切っていた。
昭和生まれの新人(私)は、まとめ切りとなることが多く
あとで数えるやり方を覚えてしまった。
彼らは、数えなくても、束の大きさで何本かわかるそうだ。
日々同じ作業をやっていると、体が覚えてくるのだろう。
私も最後の方、どうにか束の大きさがわかるようになってきた。

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ビンとまっすぐなものを
茎が太いものを
虫に食われていないものを
シミのないものを
ミントの先が緑色のものを
莟がないものを
いくつかそう注意事項があった。
園芸用ミント系は、先っぽが命なのである。
どんなに気をつけていても
葉に穴があいていたりシミがあったりするのが出てくる。
作業場に戻ったら、一旦水につけて
冷蔵庫に入れてシャキーンとさせる。
そして検品しながら注文用に束ねていくのである。
新人は、上の5段ぐらいを残して下の葉をシュルーと削ぎ取る係。
なぜ、そんなに削ぎ落としてしまうかというと
収穫からお客様の手に渡ってそれから数日保たなければいけない。
下の葉っぱからどんどん劣化し黄色くなっていくので
そうならないよう出荷の時点でとっちゃうのだそうだ。なるほど!
しかし、葉っぱ削ぎ落とし作業、超眠くなっちゃうんだよなぁ。
娘のような新人ちゃんとふわわわ~とあくび合戦であった。
マスク必要だよねw な~んて!

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その眠たくなる削ぎ取り作業中、ある程度大中小に分け
先輩たちにバトンタッチ。
彼らがさらに最終検品し、数かず分束ね長さをジョッキリ切り揃え
再び水に戻し、冷蔵庫でまた保管し
出荷日、透明の袋に詰めて行き先シール貼り付けて
見届けるのである。

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ゼラニウムは、水に濡れると葉にシミがつくのでハウス栽培。
雨の日の収穫には、私たちはレインコート
花に傘を当てて濡れないようにする。
ゼラニウムは、葉が命。咲き始めた花の部分はポキッともぎ取る。
花びらが散って葉につくと、花びらの水分で葉にシミがつくのだそう。
それは知らなかった!
雨や風に打たれながら生きている植物たちは
劣化していくことは当たり前のしくみで
四季を追いながら土に還っていき、自身を次世の肥やしとし
新しく生まれ育つの繰り返しなのだ。
そんなこと誰もがわかっちゃいるけど
花びらの水分で葉が染みて劣化させて次があることまでは
なかなか思い出すこともしなければ考えることもないであろう。
昭和の新人であろうが、平成の子たちが静かに教えてくれることは
どれもが勉強になって、年齢なんて関係ないと思った。

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私はヴィンチのMelissaアップルミント(?!)を
あのときのように収穫し、葉は削ぎ取らず束ね
家の中の邪魔にならないところに干した。
保存用にドライにしてお茶にしよう。
一週間ほどでドライになるようなことが書いてある。
私はもうしばらく干し続け、もっともっとカリカリにした。

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鎮静作用があるのかな
ハーブティー飲んだら、あぁうとうと眠くなってきた!
朝に飲むものではなさそうだ。


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