大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

October 2020

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気温が下がると感染しやすいのか。

接触が増えると感染しやすいのはわかる。

コロナもオリーブの悪玉菌と同じように感染するようだ。


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医療崩壊に近づきこのコロナの拡散を制御するために

レッドマークの州では門限付き夜間外出禁止令が

学校が始業されて一ヶ月後発足された。

それをイタリア語でCoprifuocoコープリフオーコという。


Lockdownという言葉もこのパンデミックで知って

次はコ、コ、コ、コープリフオーコだと!

Mangiafuocoマンジャフオーコ(火を口から吹く

ストリートパフォーマンス芸人とかピノッキオの登場人物)

耳にしたことあったけど!コープリなんとかってのはよく使うけど!


何年いても知らない単語なんていっぱいある。

夜間外出禁止がCoprifuoco

 (Copri覆うとか包む、Fuocoは火)

どう関係があるのか知りたくなった。


中世、ろうそくの火を夜、火の用心のために

火を消すための道具や灰で消していたそうだ。

そんなことから、自衛隊や戦争などの緊急事態

夜間、家に留まってくださいよ、外出しないでください、用心してね

という意味なのだそうだ。とイタリア語でググってみるとそうでてくる。



このカーフュー(そういうわけで夜間外出禁止の英語版

きっとそう呼ばれてくるかもしれない

どこかのニュースでそう呼ばれていた。)

夜の23時から早朝5時までがベースのようだ。

ヨーロッパ中で実施中。あるところではもっと早かった。

カラスが鳴いたら帰りましょ、みたいな。

サマータイム終わっちゃってめっきり暗いヨーロッパ。

こんな時間、一般庶民の私は出歩かないから

歳を追って疲労している私には何がなんだかわからないけど

おおいに関係している若者はピリピリしはじめた。

という訳で、暴動が起きた。

火を消すどころか火が点いた。


コロナ感染無症状の若者ピリピリイタリアは

とどのつまり、首相令で全国的に

18時以降の飲食店での飲食が不可能となり

友との夜のホーム会食もできなくなった...。うぅ。

徹底的に青春をおくっている若者を縛り付ける勢いだ。そうみえる。

バール、レストラン、ジム、プール、アマチュアスポーツ...

若者が集合する場所がどれも行きにくくなる。

また暴動やデモが起きた。

今度は経営者がピリピリしている。

規則に従ってやってるじゃん!クリスマス近いのに!



私も振り返ると、若い青春時代

そんなところでいっぱいいっぱい消費していたことを思い出す。

エステもサロンもファッションも飲食も娯楽もスポーツも。


学業は、中学生まで通常登校できるけど

高校生以上は、75%リモート授業...

ネット環境が悪い、接続が途切れる、先生の説明がわからない

友たちに会えない、つまらない...


なぜ中学生までは通常かというと、学業の低下を恐れている。

コントロールが難しい年齢の意欲の低下を警戒しているのだ。


ヤングたち、経営者、少年少女

コロナに振り回せれている大人たち、経済難、そしてコロナ犠牲者

犠牲者にまつわる医療関係者

なんだかまた悔しくなって胸が苦しく目頭熱くなってきた。


ナポリを中心とするカンパーニア州の州長が

若者が集まるアメリカニズムなハロウィンパーティーを

けちょんけちょんに言っていた。

ちょっと個人的意見が強すぎる個性派州長で

時にはおもしろいけど、時に驚くこともある。


ロックダウンが迫ってきたヨーロッパ。フランス、ドイツ...

イタリアはやらないと思う、やらないと思う、やらないと思う

アーメン...南無阿弥陀仏...ブツブツ...


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そんなてんやわんやなイタリアコロナ臭の中

青さと濃さが混じった青春オリーブを私は引き続き収穫した。


青春たちは、生き生きしてて張りがあって

個性的にカラフルで、光っている。

どこからでも目立つし、うっとりしてしまう。


このオリーブ畑は、2014年の9月、巨大の雹が降ってきた

トルナードに襲われた畑だ。

未だに傷跡が残っているけれど

傷は塞がれ健康を取り戻したようだ。

そう、6年の歳月が経ち、やっと...やっと...実がついた

といっても過言ではない。


去年は不作だった。

おととしは豊作だったけど、実が小さかった。

こうやって記憶をたどっていくと、果樹によくある

去年は不作、今年は豊作というように

交互性のある畑となってしまった。


仕方ない。あんな冷たい石が天から降ってきたんですもの。


雹などの傷口から生まれやすい感染する菌にも

思いっきり剪定などして、そこから生まれた枝から実が成っていた。

生まれ変わった枝からは、もっともっと潤ったオリーブが成っていた。

勇気を持って剪定することは大切だ。

収穫しながら、ここの畑の剪定も構想がはじまっていた。


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ストーップ!

Frantoiano(搾油所の長)が 「中途半端な量持ってこないで」

というから、量を気をつけながら収穫した。

ひとかごだいたい20kg、それを目安に全体量がわかる。

収穫中、編みを動かすたびにかごにいれて、数えていた。


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日当たり良く風通しが良く健康に育てた青春オリーブ

搾油率がなかなかよかった。

肥料なんかわざわざ与えなくたって

自分自身で生きる力を蓄えているようだ。

甘やかしすぎるのはよくない。

過保護はよくない。

ハングリー人生がいいようだ。

ど根性と小さな発見という幸せ。

ウイルス菌に勝つ免疫力と抗体をもつ強い体をつくろう。

オリーブとヒトが重なってしかたがない。



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生き返ったオリーブたち la raccolta delle olive ①

我が息子たちよ la Raccolta delle Olive 2017 ①

オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi ②』 




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なにをそんなに急いでいるのだろう。

なぜ急ぐのだ。


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10月に入って、搾油所(Frantoio)の所長(Frantoiano)から

直々電話があって、早く搾油日の予約入れないとなくなっちゃうよ

と急かされ、慌てて空いている日に割り込ませてもらった。


私が理想に思っているオリーブの収穫日程は

10月の20日から11月の初め頃までに終わらせる

だから、それより一日早い搾油日となり、まぁよしとしよう。


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毎日何回チェックするであろう天気予報は、収穫日晴れだった。

しかし、なぜこの時期に限って霧が毎日出てくるんだ!

と朝からイライラしたものだった。


濃霧は、案外雨より厄介で

微粒な雫は、ワサワサの細かい部分にまで入り込みへばりつく。

微粒の雫だから日の力で乾きやすいけれど

乾くまで辛抱なのである。


濡れているそばから傷を伴う収穫をはじめると

菌が入って病気になりやすい。常に慎重である。


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今年は、オリーブ豊作でゴロゴロと成っていた。

まるでブドウの房のようであった。


5月の開花時、満開過ぎて花粉だらけで

アレルギーに襲われていたことを思い出した。


結実して、小さなツブツブだった頃、豊作のイメージが沸かず

欲張ったことも思い出した。

あれぐらいが、これぐらいになるのか。


私が剪定のときに残した果実の成る枝にはどれも実っていた。

立春、呪文をとなえるように

これは果実の枝(fruttiferoフルッティーフェロ)といいながら

剪定をしていた自分を思い出し

次回の剪定を、実の成り具合をみながら構想した。


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しかし、もう1週間待ってもいいぐらいオリーブたちは

色づきの真っ最中、青春真っ盛りにパステルだった。

全部が全部ではないのだけれど。

子どもっぽいのもいれば、大人じみたのもいる。

一本のオリーブの木から、果実の性格のような

特徴とか成長の違いがみえてくる。


品種にもよるのだけれど

Leccinoレッチーノという品種は、ゴロゴロ大粒に膨らんでいた。

Pendolinoペンドリーノという品種は、小粒がジャラジャラ連なっていた。

葉っぱより果実の方が生まれる確率が高いようだ。

葉っぱも大事なんだけど...


日の当たりで色づきも相当異なる。

このオリーブの森のような密集したオリーブ畑は

やっぱり上の方が色濃くついていた。

だから上部が元気で実の成る枝も生えやすい。


太陽が好きなオリーブはカンカンな日に当たると調子がよく

カラカラの風に当たると元気を保つ。


このオリーブの森は、ひとつ元気のヒミツがある。

住宅地のど真ん中に居座っていて

日当たりも風当たりもあまりよくないのだけれど

人の声が聞こえてきて、人の通りがあるところにいる。

ネコちゃんの墓場まであるしw 以前はニワトリも駆け回っていた。

平和の木オリーブを愛した亡き奥様が手掛けた

スピリチュアルなオリーブの森は

精気を発しているように思えてならないのである。。


夏の干魃のせいか、実の成りがしっかりしていた。

なかなか取れやしない。

それでいい。丈夫がいい。


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硬くパステル混ざりな青春オリーブを収穫した。

しかし、青春オリーブは熟れたあぶらは少なかった。

きれいだね、きれいだね、と何度も夫と畑の中でつぶやいた。

でもキミたちにはまだあぶらはのっていない。

しかし、若さの成分ポリフェノールの豊富さを感じる。

うーむ、若さの味覚パンチのある辛味を感じる。

ソフトな品種のオリーブの森を一番に収穫をはじめて

それは正解だった。


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収穫には早いと思っていたのに、、あちこちで収穫がはじまっていた。

あんなにのんびり収穫をしていた農家までも。

なぜそんなに急いでいるのだろう。

オリーブオイルつくりにこだわり心が生まれたか。

それともロックダウンを警戒しているのか。

Frantoianoいわく

パネットーネ(クリスマス用のケーキ)がもう売られているはなしから

「パネットーネときたらノヴェッロ(新油)でしょ。」

え、精神的な問題w


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天気の合間を縫って、青春オリーブが収穫された

トスカーナのオリーブオイルは美味にスタートです!



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オリーブの森Boscodegli Olivi

早摘みオリーブlaraccolta delle olive 2018 ②

オリーブオイルを美味しくさせるConsigliodi Frantoio Bio




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「あぁ2020年て困った年になったもんだなぁ」
ほんとだ、ほんとだ、とみんな頷いている。

ヴァカンスが終わった途端クリスマスに近づく年の暮れっぽい
なんだか反省点やら思い出なんかを語りだす。

それをそそるようにもうスーパーではいつつくったのかわからない
クリスマス用のパンケーキPanettoneパネットーネが売られ始めていた。

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「マキ、リラの時代を知ってるか?」
リラの時代は良かったなぁと人々はそんな時代まで振り返る。

Liraリラとはイタリアのユーロになる前の通貨で
2002年の2月ぐらいまで使われていた。
1ユーロが1936.27Lire(複;リレ)と
価値が半減してしまった気分で人々はがっかりした。

リラ時代までを戦後の経済成長期のように思う。
ユーロになってから経済がどんどん落ち込んでいった!と人々は嘆く。

そうだね、イタリアオリジナル感が減少し
キチキチシステマチックなヨーロッパ色に染まってきた感は
EU圏内で足を引っ張りつつも連帯意識を感じる。

'90年代のリラ時代に渡伊した私は
日本のバブル崩壊期と重なる点があり、愚痴に参加したり
思い出したり、社会の変化と自分の変化を
ひとり年表的に広げて考察したりするのであった。

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時代が不景気ながらにも、この数年、生活スタイルが
ものすごい勢いで変化した。
しかし不景気だと騒ぎつつも
人々は変わらず生活しているようにもみえる。
生活が苦しそうな人は、いつでも苦しそうだし
余裕のある人は、いつでも余裕な暮らしをしている...ようにみえる。

ITがこんなに発展しちゃって、スマフォがミニPCみたいで
子どもから大人の大人までもつようになっちゃって
趣味に収まらない生活の必需品と化した。

絶対に使いこなせないと断言していた原始的なアニマル夫まで
お店(彼の場合は農機具の修理屋など)とかググって
新しい出会いに感動していたw

アニマル思春期少年は、スマフォが手にくっついちゃってる!みたいだ。

私ったら、せっかく友から本を借りたのに全然すすまない。
メールやチャットの連絡事項チェックついでに
サクサクいろんな人のブログを読んでいる。

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春の厳しいロックダウン明けの夏休みの交流とはしゃぎようで
コロナ菌が拡散されちゃったのかな
せっかくとっても平常感に戻れた気分だったのに
学校がはじまった途端、またまたコロナ菌に襲われているヨーロッパ。
これをとってもシンプルに第ニ波というのであろう。

毎年毎年学校がはじまると、風邪だのインフルだの
急に体調崩すから、コロナ菌だかなんだかもうわかんない。

それでも子どもたちは、とっても律儀に規則を守って
とりあえず熱や咳がでたら欠席することになっている。

せ、咳...。
咳をこらえて苦しくなって涙が二粒こぼれというた少年もいたw

クラスメートでちらほらTamponeタンポーネ(PCR検査)を
念の為に受けている子が増えてきた。
近くの町ではドライブスルー検査ができる
という知らせがsnsで回ってきた。


毎日寝癖頭っぽいイギリスのボーリス・ジョンソン首相が
「ウチは自由な国だから」
と、規制をあまり強化しないことをこぼしたところ
イタリアのマッタレッラ大統領が、紳士的に
「我が国家は、弱い者を犠牲にすることはできません」
と、カトリックの聖地イタリアらしい意見を示した。

ということで、再びフェーズ2並のCovid-19対策が
秋の団欒はひっそり過ごそう案(私流にいうと)が発足された。

寒い時期には、ま、ちょうどいいマスク装着は外出時必須となり
レストランで座っての食事は24時まで
立っての飲みは21時まで
友だちとのホーム会食は6人まで、宗教上の集まりは30人まで
と、なんだか不思議な対策であるが
特に若者たちに向けたようなこの対策は
イタリアだけでなくゆるゆる北ヨーロッパでも運用されているので
きっと効果があるのであろう。
EU間で意見が交換されたのかもしれない。

思春期少年は仲間と草野球ならぬ草サッカー(Calcettoカルチェット)
をやりにいったら公園に断られちゃった。
サッカークラブは続けられますように。アーメン。
有名選手の感染状況に手を焼いているイタリアサッカー事情は
国民にも反映しちゃうスポーツ文化。

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それでも大人たちは、再びフェーズ2並対策が発足されなくたって
良識はあって(たぶん)、大人数を避けて少人数で楽しんでいた。

ヴェン友(ブドウの収穫Vendemmiaの友だちのこと 勝手に)に
パン作りが得意なヤツがいる。

独自に研究して、ちょっとした注文まで受けていた。
これから店をもたないパン屋さん
予約注文やケータリングをしたかった様子だが
このパンデミアで...
いろんなことがスムーズにはいかなくなったり厳しくなったりしたそうだ。

築き上げた夢や希望を実現しようと準備をしていた人
夢に向かう前に旅をしたかった人
人と会うことを活動とする人
人に会えば会うほど
このパンデミアで人生の足止めを食らった人の話を何度もきいた。

彼のピッツァとスキアッチャータは、研究の成果の現れた
独特な美味しさがあった。
それはなんとなくアーティストのようなテクニックで
彼にしか産み出せない芸術性を感じた
生地と焼き加減は彼にしかわからない。

Lievito Madreリィエヴィトマードレ(サワードゥ、酵母菌の種)を
彼に分けていただいた。

普段は冷蔵保存して、使う日常温に戻した。

「ボクのサワードゥをコップ3杯の水で溶いて
その後様子をみながら水や小麦粉を足してって」という。

目分量か...。一番難しいレシピじゃないか。

彼がおしゃべりの中で話してくれたことを一生懸命思い出した。
36時間発酵させるって言ってた。
焼く前に形をつくったり具を置いた後、また発酵させるって言ってた。
オーブンは扇風式でって言ってた。

昨日の朝捏ねたパン生地を
翌日のランチにスキアッチャータを焼くことにした。

言う通りにしたけど、膨らんだけど、まぁ上手に焼けたけど
なんか酸っぱかった。

彼にチャットした。
すると「小麦粉何キロ使った?」と聞かれた。
「1.5kg」
「あぁダメダメ、最低でも3kg使わなきゃ。」

そういえば、捏ねる手の温度や月の位置でも変わるって言ってた。

この伝授されたサワードゥの種で私も研究心が生まれた。
小麦粉と水を足してパンもつくってみたわ!
マエストロに報告しなくっちゃ。

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そしてママ友が味噌作りに誘ってくれた。
こうじの量で豆の量が決まったが、あとは目分量だった。

ヒヨコ豆をコップの裏で潰して、麹とヒマラヤの塩を加えた。
塩は多めで大丈夫と経験談を教えてくれた。
手で捏ねはじめ、ときどき豆の煮汁を
ちょうどよい固さになるまで加えた。

友は、おしゃべりをしながらつくると美味しくできると言っていた。
楽しいとかストレスとか心の菌が映るのかもしれない。
きっと手の菌や温度にも関係するであろう。
パン生地と同じく月の位置で湿度なんかも変わるかもしれない。

麹菌さえ手に入ればというか、麹だって作れるようになれば
味噌作りだって作業は簡単だな、と思った。
あとはパン作り同様、加減や日を研究すればいいのだ。

発酵食品て、奥が深い。
農主のビオディナミワインとおんなじだ。

菌を操れるようになるには
私たちの温もりとパッションが必要なのかもしれない。





あぁコロナ菌よ、世の中で発酵しているコロナ菌よ
いつの日か思い出となって
コロナで変化した今日こんにちを愛しく想える日がくるのであろうか。

そんなことは他所に木々たちは秋色に染まっていく。



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果実が色づきはじめることをInvaiaturaインヴァイアトゥーラ
イタリア語でいう。

Bello come Gioventù

Pomodori ciccioni

Pomodoroポモドーロトマトを育てていると
緑色から黄色ぽくなりオレンジぽくなって真っ赤になっていく。
それを見納めてから私はもぎとる。

真っ赤に辿り着かない薄い赤色の状態だと
まだ未完熟で果汁が控えめ。だから、サラダなんかで使われるけど
我が家は、真っ赤なトマトが大好き。

あの味とこの時期が好きなのだ。

果皮の張りとたっぷりの果汁に完熟な濃厚さ。

mini pomodori come arcobaleno 4

プチトマトは、グループの熟す速度が違って
先っぽが一番遅い。

その色づきの頃は、まるで虹色のようにぶら下がっていて
全員真っ赤になるまで待ってあげたくなる。

残念なことにお店で売られているグループのブチトマトは
色づきの速度を同時化させるホルモン剤が打たれるそうだ。
みんな同じ味で同じ形にして市場に出すために
そんな技術をつかっていたのだ。

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ブドウだったら7月頃から色づきはじめ
8月には成長が止まるAgostamentoアゴスタメント期に入ったら
身長は伸びず、中身が成熟していく。

ブドウの収穫Vendemmiaヴェンデンミアをしている頃
黒紫に完熟しているものもがほとんどだが
混み合っているところはまだ熟し中で色づきがまばらであったりする。
風に当たったり日に当たることで熟し方が均一にそしてはやい。

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黄色い?黄緑色のブドウは、こちらでは白ブドウ
Uva Biancaウーヴァビアンカと総称する。

白ブドウの色づきも、色で甘さがわかるほど差がある。

緑色に近かったら、まだまだ未熟で
果皮はパリッと果肉はプリッとしている。
それが黄色味がかってきて、パステルなピンク色のブドウをみると
っもう美味しそうに味まで想像できちゃうのである。

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オリーブは、たいていブドウの収穫がはじまる頃
じわじわと色づきはじめる。9月のはじめ頃であろうか。

品種によっても異なり早く色づきはじめるものもあれば
一ヶ月後に色づきはじめるものもある。

ずーっと緑のままっぽいオリーブもあるけれど
放おっておけば、嫌でも黒っぽくなってくる。

この色づきことインヴァイアトゥーラは
光合成する葉緑素ことクロロフィルが欠乏しはじめ
カロテノイドやアントシアニンなどの色素が
生まれてくることなんだそうだ。

だから栄養成分的に強力なクロロフィルを含むオリーブを
収穫しようとしたら、まだまだ未熟な状態なわけだから
オイル成分が完熟オリーブより少ないということになる。

果肉もまだ固く、触ってみても弾力も感じない。

一粒開けてみても、どちらかというとパサパサとマットで
潤ったオイリー感がなかなか見当たらない。

しかし、オイルの搾取量よりクロロフィル命wの場合は
緑色の状態で摘んで、キンキン辛口苦味のオリーブオイルが
搾油されるというわけである。

きっとそういうこだわりをもった主のオリーブオイルは
搾油率も少ないだけに高価であることは認めてあげたい。

先にトマトやブドウでも述べたように
同じ木からでも色づきがまばらであることは
自然の流れというものであるかもしれない。

収穫する時は一気に収穫するのだから
色づきの半々ぐらいが品種によってはとっても理想なのである。

キンキンクロロフィルも残ってる実もあれば
潤ったオイリーな実もある時期!その時が
オリーブの収穫に一番適しているのではないかと私は思う。

遅く黒く色づく品種は、色づく前かはじまりぐらいが
クロロフィル効果と搾油率効果が得られるのではないかと思う。

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Fine Girnata

年々少しずつ早めに収穫がはじまっている。

私のいきつけのFrantoioフラントイオ(搾油所)の
Frantoianoフラントイアーノ(搾油所の所長)から電話があった。

とっても人気になっちゃって予約はじまっちゃってるから
アンタたちもその気なら早く予約しな、と
ご丁寧に連絡してきてくれたのだ。

私がいつも予約のことでわーわー言っているのを
覚えていてくれたのであろう。わーわー効果アリかなw
ありがとう。彼のおかげで予約をいれることができた。

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今が一番色づきが様々でおもしろいしかわいいし、想像が膨らむ。

人生にたとえたら、思春期 ・青春期かしら。

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8月の終わり頃Mosca dell'olivoモスカデッロォリーヴォ(オリーブミバエ)の
対策をした石灰のお化粧が、近頃の雨で落ちている。
雨のあとの湿気と蒸発させる日差しはモスカを発情させる。
でもグンと気温が下がったから産卵お預けかな。

収穫終了まで天気を祈るのみ。無事を祈るのみ。



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虫がわらってるようにみえた。
無表情でせせらわらっているように感じた。

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三軒目の農園でブドウの収穫(Vendemmiaヴェンデンミア)が
ついに初秋二度目の雨降りの前に終了した。

こんな私でも文句をいっぱい言った。
雨で一年間の苦労が台無しになっちゃうよ。
週末だってブドウを摘んだ。

雨のあとは湿気が残り、陽が出ると虫が飛び回る。
曇ると蚊が日中でも近寄ってくる。

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世の中にはいろんな人がいるもんだ。
いろんな人がいるから似た者同士をみつけることができたり
注意をしながら生きたり
じつは様々なことができるんじゃないかと思う。

固定観念に縛られないよう柔軟に受け入れて
逸れないように自分の意志を固めていく。
間違っていることに気がついたらフレキシブルに受け止めるべきだし
意見を交換しあって気がついていくものだ。

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日曜日のヴェンデミアで、農園の主宅でお昼をご馳走になった。

近所付き合いが深いこともあって、突然なのに我が思春期少年も
誘ってくださった。あっという間に現れた。
一応、クールに照れながら挨拶をして着席した。

主の奥様と息子さんが、じーっと私と少年を見つめている。
「すんっごいソックリ。」奥様がぽろっというと
横にいる息子さんがうんうんと頷いた。

私に似てるのか...。
きっと顔だけではない。何かオーラも似ているはずだ。
とりあえず「輪郭はお父さんだよね。」と私は付け加えた。
何が似ているんだろう...。

ご馳走になっている間、終了するまで
席を立たず座っていてくれただけでも安心した。
主の家族はみんなどっかへいってしまった。
主のおばあちゃんとソファーに座って何か話をしていた。
そういうときは、優しい少年にみえる。

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思春期少年とぶつかることがしばしある。
ぶつかるといっても、お互いが一方的なようにみえるけど。

一度言われたら覚えろとこっちは思うがそこは家族
甘えてスルーになってしまうことが日々の暮らしの欠点のように思う。

どこで覚えてくるのか乱暴な汚い言葉をお経のように羅列する。
そうだ。私の躾だと思っている命令は
それもお経なのかもしれない。

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近頃そういうわけでうるせーやつらがブドウ畑にも家にもいて
ふと思い出した。「うる星やつら」w
イタリアだとLamùで知られている。

イタリアでも'70年代'80年代の日本のアニメは
現在40代50代のイタリア国民は
ほぼリアルタイムで釘付けになっていた。

それが相重なってニッポン好きがイタリアにはいっぱいいて
どの日本人とでも話があったりするのである。

残念なのは主題歌が日本語のオリジナルではなく
子どもたちが覚えやすく歌えやすいイタリア語で
イタリアンミュージックになっちゃているので、鼻歌しても通じない。
アニメのタイトルも違ってたりするので
こっちが首を傾げることが多々ある。

120602835_786444112176636_7538863267092504075_n
これは一部。ググったときにでてきたのを画面コピーしたもの。

話はとんだが、農園の主には息子と娘がいる。

息子は以前、今の仕事に就く前
一年のブドウの作業も手伝って収穫にも精を出してくれていた。
トラクターも運転できるし、力仕事のSvotasecchiズヴォタセッキ
(摘んだブドウが入ったバケツをトラクターに移す作業)もやっていた。

しかし、息子だからお給料制ではなかったようだ。
必要なときに与えてたそうなんだ。

だんだん友たちが自立していくにつれて
なんかおかしいことに気づいた。

まず自分がやりたいことではなかったこと。
社会経験をしたくなったこと。
お給料が欲しかったこと。
自立したくなったこと。

彼は車関係が好きだったので車の販売員になった。
もう農園は手伝っていない。

DSCN0395

娘が今回のヴェンデミアに顔を出した。
前にもいた。前は私は2・3日手伝っただけだったので
全てをよく知らないけれど、私と列を組んだ時
彼女は指を鋏で切った。軍手をしていなかった。

今回は、軍手をしていた。
そして、トラクターを運転して、女子なのにSvotasecchiまでした。
しかし、来たり来なかったりで当てにならなかった。

勉強も完了させることができなかったそうだ。
農園とは別の仕事も親戚のコネで働かせてもらっていたそうだが
辞めちゃったそうだ。

驚くほど社交的に成長して、体格もよく美人な彼女は
まだやりたいことがみつからないのであろう。

彼女だって、農園には全く興味がない。

DSC06290

いつも世話になっている(?)世話をしている
長老がブドウ畑を歩く農園の農主も年金者だ。

あんなに継承を心配していたところが
ひょっこり娘さんが現れ、農園を手伝い始めた。
農主だって40歳後半になって農園を引き継ぎはじめ
今は娘さんが農主と同じく気が変わって受け継ごうとしている。

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私が思春期少年とぶつかるにあたって
まずは自分の好きなことはなにか、優先順位と選択の意志を
言葉少なく教えていこうと想った。

相談する人が身近にいなくても
なんとなく身近な人たちが
遠回しに教えてくれているような気がする。

人と触れ合うことが少ない環境だからこそ
人の行動や言葉がよくみえるしよくよめる。

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ブドウの隙間に小さなトカゲがこっちをみてた。
逃げずにこっちをみてた。
そして後ろ向きになって、まだブドウの隙間に残ってた。
私がちょん切らないことがわかるんだ。
ニヤっとわらったように感じた。

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言葉少なくBisteccaビステッカ(Tボーンステーキ)を口にした日
その日に思い出した20周年結婚記念日であった。
結婚記念日のおかげで美味しい夕食だった。
Dolceドルチェ(お菓子、デザート)まで買ってきた。
ヴェン友オススメのPasticceriaパスティッチェリーア(お菓子屋さん)で。


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