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猛暑、激暑、酷暑、極暑、災暑...
どの言い方があっているのだろう。。。
そんなものはどうでもいい
暑い、暑い、とにかく暑いのだ!

夜というのか夕方というのか、まだ日は落ちてない20時頃
セントラルヒーティングのデジタル気温計は
日陰35℃をさしていた。。。

その気温計の日陰31℃になったら
家中の窓を全開するようにしているのだが
20時過ぎても窓が開けられない。。。

そろそろ開けないと、息が詰まってくる。
なるべく火を使わない料理をしたって
においはだんだん充満してくる。
北側だけそろそろ開けることにした。

で、夕飯を食べるときには、暑かろうが窓を全開にして
外で食べてる気分だけ味わう。
西日にサロンや庭があるデメリットは
なんと、真夏なのである。。。

友を呼んでの会食は、夕日から夜にかかって涼しくなるが
家族の夕飯にかかる時間は、15分だ。
庭があって藤棚があってよしずもあるしテーブルも椅子もあるが
今年は、いまだかつて外で食べていない。
暑いのと、夕日の頃は蚊が飛び回るからだ。

我が家は、大きな窓をいくつも、良いのか悪いのか西側につくった。
家の中にいたって、なんとなくテラス気分は味わえる。
サンセットテラス。。。

その夕日を眺めながらの食事をしていたある日
落ちていく太陽は燃えるように赤く
霧のような煙の中に浮かんでいた。

全国ネットでも州ネットでもニュースで確認したところ
トスカーナでも住宅に近い大きな山火事があった煙が
風で北トスカーナを覆っていた。

我が家の近所でも、きっとタバコのポイ捨てであろう道路脇が
野暮火事で黒くなっている箇所が点々とある。
消防車のサイレンも頻繁だ。

ヒトへも節水中なのだから火を消す水こそ節水したい。
こう干ばつで草木が乾燥してきて燃えやすいこと
良いのか悪いのか風はあって、火が飛びやすいので
とにかく私たちの行動をまず気をつけること
と消防隊員は静かに話す。
摩擦など自然発火もありえるので注意しましょう
ということだったが、狂った放火魔にも目を見張らしたいところだ。

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この暑さは、2003年以来とニュースでもあちこち耳にする。
私は、20年以上イタリアに在住するが
2003年以上だとおもう。
だって5月からずーっとだ!
んで、今のところまだ猛暑は終わる気配がない。
少しでも雨が降ってくれれば。。。

2003年の猛暑の記憶があるのは
7月に口頭試験(外国人用)の普通運転免許を取るってんで
あの頃は二人暮らし用のアパートを探している最中で
夫の実家の夫が過ごした子ども部屋に転がり込んで
3ヶ月ベットの上で猛烈に毎日毎日そして一日中
ずーっと勉強していたものだった。

夫は仕事に行っていて、私は閉じこもって勉強するが
義母が、隣の夫の弟の部屋の窓を開けたり
各階にあるトイレ付シャワールームを掃除しに来たり
というわけで、毎日ある時間になると顔を出し
姑と嫁のおしゃべりがはじまるのである。

そこでよく義母の生まれ育ったバジリカータ州の山奥の生活
もし家を建て直すとしたら...の夢の話
今は亡き義父の愚痴
を聞いていた。ときには3時間越えのときもあった。

義母は外出をしない人であった。
でもおしゃべりをしだすと止まらない。
嬉しそうだったし、私も山の生活の話は
想像をしながら聞け、まるで映画か本の中のようで
勉強の息抜きをしながらも楽しく聞いていた。

きっと、息子以上にいろいろ話をしてくれたかもしれない。
親子って、そうそう話をしたりしないものね。

あの時、おしゃべりができてよかった。
今義母は、山の方のプライベートのグループ施設で
なんというのだろう...仲間とケアの方たちと暮らしている。

そう、その夫が過ごした子ども部屋は3階の西側にあって
午前中涼しいので義母は用を済ませに来ていたのだ。

午後、お昼ご飯の後ぐらいから猛烈に暑くなる。
シャッター風の雨戸を下して、窓は開けっ放しにしていたが
それがいけない...まだ若かった...
熱風が充満する中、私は汗だくになりながら
午前中勉強できなかったことにちょっと後悔もしながら
過ごしていた2003年の夏なのである。

久々のマニュアル車に緊張プラス猛暑で、手のひらは汗でびっしょりだ。
タクシードライバーのように白い軍手を買ってきてはめて
後ろのガラスに P と手描きのA4サイズの紙を貼って
練習していたのをよく覚えている。
Pとは、Provaプローヴァ この場合 練習中 の意。

ちなみに、その当時のイタリアでの普通運転免許取得の話をすると
年によっては、日本の免許書をイタリアの免許書に交換もできたそうだが
私は、ときどき日本に帰国したかったし
そのときには、身分証明書としても使いたかったので
実際のところどうなっていたのかわからないが
日本の免許書は失いたくなかった。

それまで毎回の帰国で国際免許を発行してもらっていたが
一年ごとの更新であったりとそれはそれで面倒だったし
移住の意思がかたくなってきていたので
イタリアだって身分証明書としても扱われる普通運転免許書を
取得することにしたのである。

交換制度は2003年にはないものの
外国人は、百問三択していくペーパー試験ではなく
口頭試験で、イタリア語だけれども自分が言えるレベルで
答えていく方法であった。
しかも一人ずつ呼ばれて試験をするのではなく
そのときは、アフリカ人の男性と一緒だった。

アフリカ人の方も私並みのイタリア語だったと記憶する。
でも、私ほど用意してなかったのだろう。
間違いが多かった。

私はなにしろ日本人なので(!)暗記の仕方がニッポン人流だ。
口頭試験なのに、問題集やテキスト本をほぼ丸暗記している。
あ といわれたら い とすぐ返せるのである。

2,3問出して答えるスピードと正解力があれば
5問ぐらいで終わる。
間違ったり迷ったり悩んだりしていると
チャンスをくれているかのように何度も質問される。
が、そのアフリカ人の男性であった。

彼が合格したかどうかはわからなかったが
口頭試験の次は、実技試験だ。
個人で応募しているので
個人でブレーキが両座席にある専用の車を手配して
それで試験をしてもらうのである。
当時、その専用車のレンタル費用は80ユーロだった。
よく覚えている。ちょうどリラからユーロに変わった頃あたりで
なんだか忘れられない。

この普通免許は、125㏄までのバイクや普通自動車が運転できる。
更新は、10年ごとの誕生日。
簡単な目の検査と質問診察、目当てのお金を払って、おわり。
免許センターとか警察での更新ではなく
自動車学校とかでの更新だから、値段もまちまち?!
あぁイタリアよ。

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私は家からスクーターで15分のところに今勤務している。

朝、丘の上はうっすらピンク空で満月が涼しい顔で浮かんでたりする。
さらに朝顔みたいに涼しい時間に涼しそうな色で咲くチコリが満開だ。
スクーターだからけっこう分厚いジャケットを着なければ寒いほどだし
視界からも涼しくなる要素がいっぱいあるのである。

帰りは、熱が大地からモワモワと体に当たり
絵を描くならオレンジ色に塗りつぶしたくなる暑さだ。
早朝と午後で20度差はありそうなほど。

何度もいうが、午後、猛烈に暑いが、風は吹く。
だから乾燥しているので
アジアのような30℃で汗が噴き出す蒸し暑さはない。

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そうだ、7月といえば、小さな洋ナシPera Cosciaの季節だ。
ちょっと緑の内に食べると
さっぱりしていて日本の梨風味だと私はおもう。
熟してくると塩系のものとマッチする甘さが増して
噛み応えも柔らかく、その塩系の例えばチーズなんかの邪魔にならない。

管理しているオリーブ畑の中にあるナシの樹を見に行くと
わんさか成っている!
これは、はじめての出来なのではないだろうか。
実は大きくて豊作だ。

農業士養成講座でじつは果樹も習っているが
ブドウやオリーブほどではなく
それでも、実が成る芽と枝を教わった。

冬の剪定のときに、上へ向いている徒長枝を除去し
下へ垂れさがろうとしている枝を残した。

下へ垂れさがるということは熟そうとしている枝なんだそう。
だから確実に実はなる。
実のなる枝はオリーブのように3年ぐらいかかる。
それは芽をみればわかる。
そのへんは、リンゴと同じで、同じ剪定でよいのだそうだ。

日の当たりの良い実は、赤くまでなっているが
裏を見るとまだ緑だったりする。
全体的に緑なので、それでも薄黄色がかったものを選んで
洗ってそのままスライスして、干した。

イタリアのレシピには
スライスして茶色くなるのが嫌だったら
レモン汁をかけるのも一つの手段だそうだ。

しかし、レモンのすっぱさがやっぱりうつっているので
それはもう好みの判断であろう。

一日天日干ししただけで、もうカリカリで小さくなっていた!
翌日の極暑の午後もう数時間干したけど
干せば干すほど固くなるので、この猛暑には
あとは、家の中でそのままザルの上で
つまみ食いをしながら乾燥させて瓶の中で保存。

噛んでいる内に甘味が出てきておいしい!

ドライにするメリットは、保存だけでなく
ビタミンやミネラルが生よりぐんと上昇することだ。
まさしくも歳を取るにつれて必要な成分。

オーブンや乾燥機でやる方法ももちろんあるけれども
この猛暑、激暑、酷暑、極暑、災暑にやらない手はない。

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今日の一曲。





Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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