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同僚が「マキってこんなことができるらしいよ!」と
私より自慢げに向こうの方で話している。

その話を興味津々に耳を傾けているそのまた同僚たちは
私の方をチラチラみて、私にもよろしく!とジェスチャーをしている。

私のマネージャーを勝手にしている同僚は
「マキ、もっとアピールしなきゃ!」などという。

いやいや、場が違うだろ!とつっこんだが
イタリア人にしてみれば職場の他愛もないおしゃべりは
手を動かしていれば別にいいようだ。
私は何をしてても集中型なので二つのことを同時にするなんて
いつまでたっても身につかない。

そうこうしている内に話は広がって
おもってもいなかった注文が入ってきた。

初回ぐらいはシンプルだけど素敵に包装して
日本語が入っている袋に入れて手渡した。
そういうことをして、わーっと喜ぶ人とノーコメントな人がいる。
そんなリアクションをみるのも私は楽しんだ。

なんで日本人の私が
イタリアの古来のレシピをイタリア人につくるんだ?
自分でつくればいいのに。。。レシピ教えるよ。と言っても
そうだ、冒険を得意としない彼女たちは買う方が早い。
手作りな生活なんて仕事にかまけてして面倒くさぁ~い!

まぁいいさ、こんなことで私はひとのためになるのだったら
嬉しいじゃないか。
学んだこともためになったんだし
手作り生活を心がけてきた甲斐があったじゃないか。
むしろ存在感とか生きてる感が味わえて
こっちがありがとう!だ。
些細なことでも一生懸命やることは
無言で私をアピールすることだ。

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クリームを詰めるガラス瓶も調達しに行った。

一番小さい瓶は、30g強詰められる。
その次に大きい瓶は、100g詰められる。

初めのお試し用や携帯用は、30g瓶がいい。
これをいっぱい買うことにした。

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私はせっせとガレノスコールドクリームをつくった。

日本語名ガレノスコールドクリームとは
イタリアでは、Cold Cream di Galeno とか
Ceratum Galeni と呼ばれている。
はたまたミツロウクリームというのも日本語で聞いたことがある。

今からおよそ2千年前の古代ローマで活躍したGalenoガレーノ博士
アルケミーを基本に薬剤なども熱心だった医学者が発明した
極まってシンプルなクリームだ。

そんな時代からオリーブオイルとは
体にも肌にも良いと知られていたなんて。

そんな時代からブンブン飛んでる可愛いハチたちの
ハチミツやミツロウが体にも肌にも良いと知られていたなんて。

私が参加した地域のG.A.S.(Gruppo Acquisto Solidale)主催
ガレノスコールドクリームつくりのワークショップで
説明してくれた自家製自然派化粧品愛好家の方は
私たちがいちいち「へー!」「マジ?!」と驚くもんだから
得意げにクリームの効能を教えてくれた。

2千年前、そのクリームが発明されたとき
傷口に塗るだけではなく
骨折の骨と骨の繋ぎにもクリームを塗りこんでいたそうな。

ミツバチの凄さをそんな時代から見抜いて
そんなに大胆に使っていたなんて。
今や気候変動や空気も水も汚染され、ハチがいなくなっちゃうかも。。
と危機を騒がれているっていうのに。

ミツバチたちがこの世からいなくなったら
わたしたち人類も生きていけなくなるともいわれ
ミツバチを守ろうとする団体があちこちで活動している。

その小さな体のミツバチが全身で創り出すミツロウにも
たくさんの成分が含まれている。

私は、成分たっぷりの無精製のミツロウを使う。

オリーブオイルは、どのオイルよりも一番ヒトの肌にあうそうだ。

このコールドクリームの特徴は
ミツロウとオリーブオイルと、水分を加えてゆるくする
油分と水分の結合にある。

ガレーノ博士のオリジナルレシピでは
水分のところはバラの水を使っていたそうだ。
が、私はワークショップで教えてもらったように
アイロンなんかで使う無成分の蒸留水
(Acqua distillata)を使う。

どのサイトをみても、オリーブオイル石鹸より適当で
クリームのゆるい感覚はお好みのようだ。

例えば、そのワークショップでは
オリーブオイル(去年のでもOK) 60g
ミツロウ 20g
蒸留水 20g
と分かりやすく教えてくれた。

あとは、自分でミツロウを12gにしたり
蒸留水を減らして、ハチミツを加えたり。

ワークショップでは
オリーブオイルにミツロウをいれて、湯煎で溶かす。
別で蒸留水を湯煎で温めて、少しずつ加えていく。
けど、私は全部入れちゃう。

油分と水分で分離するので
ひたすら泡立て器でかき混ぜる。

蒸留水を入れきったら
湯煎から外して、ひたすらかき混ぜる。

冷えてくると、ミツロウがミツロウに戻ってくる。
で、出来上がり。だが、固まると容器に入れにくいので
また湯煎につけて、溶けたら瓶に詰める。
この時点では、油分と水分は混ざりあっているので
かき混ぜなくても大丈夫。

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このガレノスコールドクリームは
そういうわけで、とっても効果があって
唇、顔、手、足などの肌の荒れ
小さな傷口、乾燥肌
乾燥した日の目元のしわなんかにも効果がある。

で、肌荒れ中、毎日つけてれば
しだいに、2~3日で治ってることが多いので
私は、少しずつつくっている。

だんだん要領がわかってくれば
つくったクリームをほんのちょっとさらに小さな容器に移して
すぅすぅするユーカリのエッセンシャルオイルを垂らして
ぐるぐる混ぜれば、鼻詰まりの時なんかにも使えちゃう。

私は、突然首の回りやお腹の回りが痒くなる。
そんな時、自家製カレンデュラオイルを加えて
ぐるぐる混ぜて、炎症のあるところに使っている。
効く、効く。

。。と用途が広がり、万能なのだ。

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同僚は、車椅子のお父様にプレゼントしたそうだ。
お父様は足の乾燥肌で痛かったり痒かったりで
苦しんでいたそうだ。

同僚は、その100gの大きい瓶をあれからすぐに注文してきた。
なぜなら、お母様が旦那様の足にクリームを塗ってあげるんだそうだが
あのクリームを塗り出したら、苦情を言わなくなった!と
喜んでくださったそうだ。

そのまた同僚のお子さんは鼻のかみすぎで
鼻の回りが赤くなってて
クリームをつけて寝たら翌日赤いのがひいていた!と
喜んでいたそうだ。

そういえば、思春期青少年もニキビに塗って文句は言わないw

嬉しいな。
みんな綺麗な健康なプリンプリンの肌でいたいよね。

遠くの友たち
私はすぐにつくってあげられないけど
機会があったらつくってみてください。
みなさんの参考となりますように。



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こちらのサイトよりどうぞ





Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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