90年代半ばイタリアでは、地球と体に優しくなろうよ、という活動が始まった。

手間隙かけたピュアーなBiologicoビオロージコ(有機栽培/オーガニック)食品を・・小さな農園を・・ローカルな新鮮さを・・地域の住人たちが応援するローカル興しグループがあちこちで結束された。

Gruppo d'Acquisto Solidaleグルッポ ダァクイスト ソリダーレ
略して
GASガス。


私は、レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷Vinciヴィンチ村からちょい離れたところに住んでいる。

見渡す限り自然いっぱいの畑だから、この地域のGASはとても機能している。

そして、我々の地球と体を守るため無農薬で栽培・飼育をして農園を経営している若者が多いことに驚く。

若者だけに、持ち込みCenaチェーナ(夕飯)でミーティングやApericenaアペリチェーナ(アペリティフ&ディナー)の後は映画会などなど、イベントまで企画する社交的で画期的なグループである。


メールで今週販売できるリストが送られ、私たちはオーダーしたいものだけをチェクし返信する。

そして、木曜日の夕方、*Vinci-Cerreto GuidiGASグループが拠点としている*Circolo di Toianoで引き渡される。


値段は、スーパーの産業商品と同じくらいのものもあればちょい高いくらい。逆にスーパーのBIO商品より安いこともある。


野菜、果物、卵、チーズ、肉、ナッツ類などを購入したことがある。どれも安心できるほか、新鮮で大地の味が噛み締める。何しろ、うまい。

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写真は一部。季節など順不同。

一番嬉しいのが、BIO野菜を突っついているニワトリちゃんの卵である。イタリアで生卵ご飯が食べられるのは、幸せである。

でも、大地のニワトリは卵を産む時期ってのがある。一年中ではない。我慢をした後は、益々美味しい。

そんなところがBiologicoで、自然のリズムに従う。

旬のモノを食べ、旬なコトをする。

地球を守り、我々の体を強くする小さなBIO農園たちを応援したい。


Vinci-Cerreto GuidiGAS・・・・・『gasmillepiedi

前述の私が購入した物以外にパン、タルト、ジャム、生ハム、ワイン、ビール、オリーブオイル、豆類、魚、洗剤、化粧品などが今までに販売されていた。洗剤や化粧品も含め、複数のBIO農園がMetodo Biodinamico(バイオダイナミック農法)を適用。

オーガナイズをしている若者達は、全てボランティアで活動している。


*Vinci-Cerreto Guidi・・・Vinciヴィンチ=フィレンツェ県、レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷。とCerreto Guidiチェッレート グイディ=フィレンツェ県は、5kmほど離れた隣町。Comuneコムーネ(:地方自治体)は各々にある。

ちなみに、両村を挟む5kmの道は、パノラマが最高である。まさにトスカーナの風景。Sienaシエナ方面とはまた違う景色。


*Circolo di Toiano・・・Circoloチルコロ=地域の社交場、会員制で成り立っている。Toianoトイアーノ=Comune di Vinciヴィンチ町内のある土地名(Localitàロカリタァ)Cerreto Guidi5kmほど離れた中間にある集落。


P.S. イタリア各地にGASは存在しているはず。善し悪しはあるかもしれないが、最寄のGAS利用がオススメ。続けることに意義アリ。