何を見てやってみたくなったのかは、どうしても思い出せない。
数年前のある日、ヨーグルトの水切りを試みた。
ザルがはまり且つ底にスペースができる鍋か容器にザルをはめこみガーゼを敷く。そこにヨーグルト(私はInteroインテーロ(プレーン)を使う)を流し込み、冷蔵庫で一晩は置く。
翌日には、Robiolaロビオラ(イタリアチーズの一種)のようなクリームチーズができあがっていた!
どうやら、これがYogurt
Grecoヨーグルト グレーコ(ギリシャヨーグルト)の作り方であるようだ。
水切りっぱなしの状態で二日も三日もいくとさらに濃厚化している。
Robiolaより酸味はあるが、Dolceドルチェ(甘味系)にもSalatoサラート(塩味系)にもイケる。
シンプルにハチミツをかけてヨーグルトジェラートのようなDolceのできあがり。
Salatoでは、スモークサーモンと一緒に食べたり。
しかし、そこで分離してきた液体は一体何か。
その黄白色透明の液体は、Siero
di latteシエーロ ディ ラッテとイタリア語でいわれ、乳清にゅうせいとか乳漿
にゅうしょうと日本語でいわれ、Wheyホエィと英語でいわれるそうだ。
”チーズなどの凝固物から分離した液体で、高蛋白・低脂肪で栄養価が高く、消化が速くタンパク質合成・インスリン分泌を促進する。清涼飲料や製菓材に利用。”と辞書やWikiには載っている。
このホエィ(ある本にホエィと紹介されていたのでこう呼ぶことにする)とやら、せっかく成分があるのならば捨てずに家庭でも利用したい。
Pizzaやパンの生地を作るとき、水の代わりにこのホエィを使うと発酵を助けるそうだ。フッワフワになる。
味噌汁やスープに入れてもイイかもしれない。
漬け物やザワークラウトもイイ。
とにかく水代わりに使ってみよう。
ヨーグルトの中に入っていたぐらいなのだから、乳酸菌もある。
どうしても使い道がなかったら、庭になげてあげよう。
私たちの体内だけでなく、土や植物の悪玉菌と戦ってくれるそうだ!
保湿効果のある乳酸菌は、入浴剤という手もある。
まぁフツーにシンプルにヨーグルトを食べればいいのだろうが、この濃厚ヨーグルトチーズに一度はまると水っぽく感じてしまうヨーグルトが味気ない。
だまされたと思って、一度お試しあれ。