Convegno di VitiViniColtura Biodinamica Moderna
コンヴェーニョ ディ ヴィーティヴィーニコルトゥーラ ビオディナーミカ モデールナ
【現代バイオダイナミック法によるブドウ栽培ブドウ酒造の集会】
『パート3:バイオダイナミック農法推薦』
午後、Alchimiaアルキミーア(錬金術)の歴史から始まった。
古代エジプトに起こり、アラビアを経てヨーロッパに伝わった原始的な化学技術。卑金属を貴金属に変化させたり、万能薬の研究などを哲学・神学・医学・宗教・心理学・化学と様々な視野から考えた術。
バイオダイナミック法は、こんな時代に遡る。
とても興味深く、居眠りなんかしてられない。
Ariaアーリア(風)・Acquaアクア(水)・Fuocoフオーコ(火)・Terraテッラ(地)
生体力であるこの4つのElementiエレメンティ(要素)は、芸術においても表現されている。
FirenzeフィレンツェのPalazzo Vecchioパラッツォ ヴェッキオのSala degli elementiサーラ デッリ エレメンティで伺えるそうだ。(一例)
そして、7つの金属元素を7つの太陽系惑星と関連させ、シンボルが生まれた。
そのシンボルも芸術で表現されている。
FirenzeフィレンツェのGalleria degli Uffiziガッレリア デッリ ウッフィッツィ内Stanzino delle Matematicheスタンツィーノ デッレ マテマーティケや、BotticelliボッティチェッリのPrimaveraプリマヴェーラでAlchimiaアルキミーアシンボルが伺える。(一例)
さらに、現在のAmbulanzaアンブランツァ(救急車)やFarmaciaファルマチーア(薬局)のシンボルもAlchimiaアルキミーアからきているものだそうだ。
Alchimistaアルキミスタ(錬金術師)の発見で、塗料も生まれている。
太古から存在する錬金術は、現在の化学物質を扱う技術の基となっている。
そこで、Rudolf Steinerルドルフ スタイナーが発表した頃のバイオダイナミック農法よりさらに進歩した現代バイオダイナミック法での農業を*viticolturabiodinamica.itヴィティコルツゥーラビオディナーミカ(バイオダイナミック法ブドウ栽培協会)のAgronomoアグローノモ(農学士)Leonello Anelloレオネッロ アネッロ氏は断然と推薦する。
Naturaナトゥーラ(自然)=Agricolturaアグリコルトゥーラ(農作) なんだそうだ。
○土地を上手に利用し、植物を守る工夫をする。
○植物の病気をよく知る。
○作業の時期を確実にする。
などなど掻い摘んでいうと、そんなようなことを言っていた。
そして、機械化されたブドウ園の映像を見せた。
機械でザクザクザクと剪定され、機械でバサバサバサと摘心し、機械でグオォォォォォと収穫する。
ブドウは裸で鞭を打たれているようなものである。病気になるのは当たり前だ。
草が生えれば除草剤を撒き、虫がつけば殺虫剤を撒き、病気になれば薬で治す。農薬は、呼吸をしている葉から、栄養を吸い取る根から樹内に浸透していく。樹内から抵抗させるのである。
Anello氏は、栽培についてしか言わなかったが、その後も簡単に想像できる。
発酵させる薬、透明にさせる薬、味を調整する薬、保存させる薬をごちゃまぜて、安くておいしいワインとやらが出来上がる。食卓では、鈍感な舌で化学飲料と化学食品を味わい続け、病になる。
全て個人の選択だし、個人の責任だと私は思う。
しかし、健康や自然・未来を長~い目で考えると、必然的に守りたくなってくるはずだ。
私も以前は、オーガニック食品や商品は値段が高くてなかなか手が届かなかった。・・・と思い込んでいた。
しかし、G.A.S.(ブログ『GASローカル興しのBIO商品』)のような方法で購入し始め、大地の恵みを吸い込んだ野菜や果物を食べだすと、野菜を含む産業食品の味がだんだん口に合わなくなってくる。
今や、フシギと夢のようだったオーガニック商品を購入し、知らずと他を節約しているようだ。
そして長い目で見ると、自然も体も病知らずとなり、実は経済的なことに気が付くはずだ。
そう納得した一日。
Anello氏は”文化を変えなくてはいけない!!”と熱く語る、'500年代の屋敷の窓から窓へ聴衆者の間を通り抜ける風が心地よかったVilla Medicea di Cerreto Guidiヴィッラ メディーチェア ディ チェッレート グイディの一室であった。
午前の部もどうぞ。↓
*viticolturabiodinamica.itヴィティコルツゥーラビオディナーミカ
◎集会や講演を繰り広げ、普及させる。