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地球と体に優しいコト ~イタリアから~
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私はカトリック信者ではないが
月のエネルギーをつかったり草花の効能をつかった西洋のお呪いは
カトリックに基づくだろうが是非ともとりいれたい。
バイオダイナミック農法などにもつかわれている
古代からのアルケミー(錬金)術は伝承させたい術だと思う。
しかし、奥が深い。
時間をかけて実践しながら
それこそ目に見えないエネルギーを、体で実感したい。
夏至とは一年で一番日照時間が長いうえ
植物、生物、私たちのもつエネルギーが
一番活発になる時なんだそうだ。
世界の夏至祭では太陽を表す火として
焚き火祭りが多いとされている。
その祭りは夏至から6月24日の聖ヨハネの誕生日頃に
行われるという。
そして、長い太陽が火と象徴されるならば
短い月も水と象徴される。
その太陽のエネルギーを浴びた大地の草花を前夜23日に摘み
一晩泉水に浸け月夜のエネルギーを吸い込ませた液体を
Acqua di San Giovanniアクア ディ サン ジョヴァンニ
聖ヨハネの水と呼ばれている。
水のところをアクアとそのままイタリア語で呼びたい。
そのアクアを24日の夏至祭でもある聖ヨハネ祭に浴びる
という伝統が何百年経った今でも続けられているイタリア。
そのアクアの魔法は
新たな季節のはじまりと自然界のパワーを得ることから
自身への浄化、生活へ幸福を導き、健康や愛の向上
そして作物へ豊作祈願、魔除けなど
日常の実は切実な神頼みを込めた祈りの水なのである。
私もイタリアの友やSNSなどで毎年みかけ
これなら私にもできそうと今年こそはやってみることにした。
調べてみると、だいたい季節のハーブであればよさそうだ。
メインは、この頃に花が咲くIpericoセイヨウオトギリ
ローズマリー、ラベンダー、セージ、ミント、マロウなど。
あとは、バラ、バジリコ、フェンネル、ボリジ、シャジクソウ類
カモミール、キャラウェイ、ニワトコ、ケシ、バーベナ、などなど。
家の周りを歩いていると、可憐なハーブたちとたくさん出会った。
私は田舎暮らしをはじめた頃まだ賃貸のとき
散歩をすれば、手にはいつの間にか野花を握りしめて歩き
家に帰っては空き瓶に飾って部屋中が花やかだった。
しかし、歳を追うごとに、食べれる野草を摘むようになった。
だから家に飾ることはなく、庭や畑や野原で花を鑑賞している。
今回、花ばかりを集めた野花でも
花を摘む自分を懐かしく思った。
大きなお気に入りの大皿に湧き水を入れ
まずバラの花びらを散りばめた。それだけでも乙女チック!
その隙間に野花を差し込んでいった。なんか楽しい!
祈願x祈願と欲張ってw 野花でぎゅうぎゅう。
その間に緑をと、ハーブを摘んで差し込んで。
オリーブ豊作祈願とオリーブの次剪定する新枝の先っちょも追加。
なんだか素敵に完成して、記念撮影。
夕暮れ時も暗い夜空の下でも
野花が詰まった大皿が輝いているようにみえた。
新月から生まれた細い月だというのに。
そして、その細い月は太陽を追うように西へ沈んじゃったけど
澄んだ空気は野花のアクアをとり巻いていたようにも思う。
幻想的で神秘的だった。
朝、5時起きの夫のうるさい目覚ましで私も起きた。
聖ヨハネのアクアをみにいくと
まだカンカンに日が出てないうっすらとした空のきんとした空気の中
浮いているかのように佇んでいた。
野花が生き生きしているようにもみえたし
アクアが浸透しているようにもみえた。
洗うというより手を浸し顔には当てるという
なんだかしぶきを立ててはいけない静寂感が漂ってきた。
この静寂が自然と祈りを込める。
自身への幸福もそうだけど
幸福の源、家族と世の中の人々が幸せに生きることを
今だからこそ、祈りたい。
※加筆・訂正 : 24 / 06 / 2021
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一つ気づいたことがある。
満月に近づく5日ぐらい前から満月まで、顔がむくむ。
太っちゃったわ・・と毎回焦り、もしかすると
水分が足りないのかも!と水分で満腹感を保持したり。
しかし、ある日突然むくみが治まる。
バイオダイナミック農法カレンダーをみると
満月が過ぎた日なのであった。
そう、畑の操作も、満月に近づく頃に肥やしたり種蒔きすると
効果がでるように、私たちも食べると太りやすいそうだ。
その分、サプリメント効果はでやすくなるので
ミネラル摂取はこの時期多めがいいかもしれない。
もちろん食材からで十分。
随分わかりやすい体になったなぁ。
でも、家の族の男子は、むくんでいるワタシに気がつかない・・
満月から月が欠けはじめた、そして
Luna Discendente(月の黄道上下降期)もギリギリの週末
雨が降る前日だよそれも
トマトを120本ほど植えた!
1月末その満月に近づく頃、種をポットに蒔いて
ポカポカサンルーム風な部屋を提供し
たまに水を与えたり、空気の入れ替えしたりして
母はずっと見守ってきたのである。
その子ども部屋に引き締めあった成長期の息子たちを
独り立ちさせた感の母であるw ふぅぅ、ご苦労。
隣人からペペロンチーノやらオクラの苗を頂いた。
栽培の話をしていると、驚きの証言を言い出した。
趣味的本業で苗をつくったりしている隣人は
ポカポカサンルームならぬ、植物育成LEDライトを
14時間当てて育てているという。
私が驚いていると 「え?知人なんか24時間当ててるってよ。」
「なんでライトが必要なの?」
「早く育つじゃん。」 ・・・・・・。
そうか・・店で売られている元気な苗は、ライト育ちなのか・・。
きっと土も肥料たっぷりだろうし
殺菌作用の青い銅とか吹き付けられてるし。
ビニールハウスだけではなく育成ライトも当てていたとは。
それではスーパーの鳥肉の飼育と同じではないか。
確かに、種を春だからと今地上に蒔いても
食べられるのはいつのことやら
だから私は、ポカポカサンルームで冬に蒔いてジワジワ育て
外気温を見計らって大地に植えても
濃厚なトマトが食べられるのは、7月に入ってから。
8月にトマトの旬が来た!というプログラムである。
トマトが大好物なイタリア人夫には8月まで待ちきれない。
肥料は、最初のポットの土作りにコンポストを混ぜるだけ。
あと大地に移植するとき、その自家製コンポスト土を混ぜる。
超無農薬の有機栽培だけれど、実は小さいけれど
濃厚で美味しい自慢のトマトが毎年出来上がる。
そして、自然農法の知恵をお借りして
永久畝に落ち葉や刈った草をこんもり置くだけで
カチカチだった粘土質の土はいつも湿ってて
微生物がいっぱいいそうで、柔らかい土を保っている。
と、植えながら嬉しかった。自然農法の土作り効果アリ!
そのトマトの移植日、5月の2週目の日曜日イタリアは母の日だった。
「今日は何の日だ?」
と、私が質問しないと、家の族の男子は知らない振りをしている。
「今日は、母の日なんだよねっ!あとはよろしくっ!」
SNSの他人の母の日シーンに感動し
私も感動してみたいなぁぁぁと少年に伝えた。
小学生までは、学校でいろいろ作ってきてくれたのに。
そこで今回は、ハート型ピッツァつくりに少年が精を出してくれた。
わーカワイイ!
「あのさ、今日、お母さんに言わなきゃいけないことがあるよね?」
「なに?」 ・・・・・。
「母の日には、フツー、お母さんありがとうって言うんだよっ!!!」
「お母さん、ありがとうw」って逃げていった!
食事の後片付けは、少年がやる!って言ったのに
お父さんがやる!ということで、少年がしょんぼり外に出てきた。
でもトマトの移植は手伝わない。
自転車で遊びに行っちゃったので
逆に静かにトマトの移植作業に集中できた。
一日の終り、少年がほどよい強さのマッサージをしてくれ
気持ちよく眠ることができたとさ。
夜の雨の自然農法のトマトたちは元気にシャキッとしていた。
水をやることはない。
刈った草や藁を土に敷くことを
イタリア語でPacciamaturaパッチャマトゥーラという。
日本語ではマルチングというそうだ。
でもプラスチックフィルムではなく、落ち葉や刈草、藁
剪定時に出てきた枝のチップなど、有機にいこう。
この方法で、地面がほどよく保湿し
雨水だけで十分となるのである。
もう一つ気づいたことがある。
ブドウの芽掻き作業で、突然アレルギー症状が出て
くしゃみ、鼻水、目がかゆい
ブドウの木の周りに生えている草を触っているからかなぁと
自分で作ったガーゼマスクとUVメガネをしてるのに
くしゃみ、鼻水が止まらない。
なんでだろう・・と、農主にいうと
オリーブの開花が始まったところがあるという。
開花予定まで10日から2週間早い。
私はオリーブの花粉アレルギーだってことは検査でわかっているけど
すごい反応。
随分わかりやすい体になったなぁ。
お手製ガーゼマスクはきっと薄かったんだろうな、と
ヴィンチの自治体が配ってくれた
コロナ対応マスクをしてトマトの移植をした。
スゴイ効果覿面!
近くで草も刈っていたけど、なんのその。
コロナのミクロン菌をシャットアウトできるぐらいだから
花粉なんて入ってこない。
鼻の部分のワイヤーもイイみたい。
息苦しいし汗をかくけど、くしゃみ鼻水が出てこない!
息苦しいだけに、怒鳴れないw
作業のあと、マスクを取ると
ワイヤーの下と小鼻が黒くなっていた!
家では、のどと鼻を塩水で洗って
毎日作業服は洗濯して
寝しなに、オリーブオイルと蜜蝋でつくったコールドクリームに
ユーカリのスースーするオイルをちょっと加えて
鼻の周りにつけて、ティッシュかぶれと息の通りに。
花粉症対策って、コロナ対策と同じだったんだ。
さすがにゴーグルつけて一日中野外作業はできないけどw
私のオリーブはまだ開花していない。
でも今にも咲きそうなほどぷっくりしてきた。
ツブツブの時がいちばん可愛らしい。
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『オリーブのウイルスと家の族lemascherine in arrivo』
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天気がいいととにかく気分がいい。
土地を変えて出かけたい気分だけど
変化のある空を眺めながら家でまったりしてるのも好き。
まったりしながら、じゃぁ家の族たちが喜ぶことをすることにしよう。
料理をすることにした。
天気が悪かった晩秋、ホント太陽が恋しかった。
あんなに太陽の存在が重要だってことを改めて知った。
家でまったりすることが不安になってくる感じだった。
追い詰めるように空は雲に覆われ
鞭を打つように雨は地面を叩きつけた。
でももう、何をしていたか覚えていない。
家の族たちは、毎日天気がいいから、せっせと外で動き回っている。
アニマル種の家いえの族ぞくたちは、動くことで発散するようだ。
日が落ちて家に戻ってくると
とても満足した様子で明日の計画を立てている。
今日が明日に繋がっている。
未来って明日でもいいんじゃないかと思う。
年の暮れ
近所の農家自家製のSalsicciaサルシッチャ(豚肉ソーセージ)を
Cotechinoコテキーノ(豚肉ソーセージ大)の代わりにし
Lenticcheレンティッケ(レンズ豆)の
トマトソース煮込みを拵えることにした。
イタリアでも豚肉を食べることは長寿の意を示す。
そして大晦日に食べることで、レンズ豆は金運に当たるそうなのだ。
金運か・・・
長生きはしそうな気がしないでもないけど
金運ばかりはどうやってお金が湧いてくるかは皆目見当もつかない。
いつも友人宅で大晦日晩餐会のテーブルに
鈍い色のレンズ豆も並んでいる。
しかしただただ金運目的に茹でられたレンズ豆は
正直不味そうに佇み
我慢大会のようにちょっと一口味わう程度であったw
だから試しに味をつけて煮込むことにしたのである。
トマトをソースにレンズ豆サイズにした野菜と煮込み
一口サイズにカットしたサルシッチャを加えてさらに煮込んだ。
それも土鍋で。
アニマル種の家の族たちは、美味しい美味しいと頬張った。
こ、これぞ金運効果がありそうな一品である。
ニマニマとたいらげた鈍い色のレンズ豆。
毎年の大晦日と日々の食卓でも、ニマニマ煮込みでいこうと思う。
そして近頃夢中になっている自家製生パスタで、家の族リクエスト
超久々のLasagnaラザーニャを大晦日晩餐会に持ち寄った。
贅沢に卵入りパスタ
牛ひき肉のトマトソース土鍋煮込み
野菜出汁を加えたバター少と牛乳少のベシャメルソース
プラス、パルミジャーノチーズ
プロテインてんこ盛りのラザーニャは、ソースを全部使い切っての
5層とゴージャスに仕上がった。
家の族は超久しぶりの自家製ラザーニャだから
キッチンにニマニマと何度も様子を見に来た。
そして、ニマニマとまた頬張るアニマル種家の族。
ラザーニャが久しぶりでない家族は、数日前のおじいちゃんがつくる
ラザーニャの食べ比べとなってしまったようだ。
それでも生パスタの噛み応えが違うと
作り手が変わるとラザーニャが変わるという発見があったそうだw
キンと冷たい空気は乾燥していた。
明けましておめでとうございます。
目標は立てたくないし、計画も立てたくない。
豊富もあまり持ちたくないし、妄想もしたくない。
でも、私もアニマル種家の族のように
素直に動こうと思った。
ニマニマしたいじゃないか。
2020年もよろしくお願いします。
な~んにもできなかった昔の私からすると
とーっても成長しちゃって手料理が楽しい!
と思う今日この頃、快晴ニマニマ日和の年明けであった。
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『小さくテーブルを囲んで i miei pranzi di Natale』
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