カテゴリ: 散歩 Passeggiata
秋の山から a spasso in Montalbano
この日も秋晴れ。
朝は静寂な白に包まれ
昼は陽気な日が差し
暮れる頃、空は濃厚に焼ける
ヴィンチの丘。
あちらこちらで秋の旬が目に飛び込んでくる。
散歩がてら栗でも拾ってみよっか。
三分で行ける山
Montalbanoモンタルバーノへ。
山は静かかと思ったら
私たちと同じような家族連れ、カップル、
老夫婦などの賑やかな声が木霊コダマする。
秋の週末は、猟人だって山を歩く。
銃の音が、まるで私たちを狙っているかのように
近くで聞こえる。
イノシシも気が気でない秋だ。
白く包まれていただろう朝の山へ
足を踏み込んだ者だってたくさんいる。
籠から落ちたキノコを見つけた。
そうやって秋の山は賑わうのである。
私たちもPaniniパニーニ(サンドイッチ)や
バイオダイナミックワインを持って
ピクニック。
所を変えて、外で食べるのは
ホント、イイ気分転換。
栗、あった。
いっぱいあった。
でも小さかった。
みんな栗拾いだから
落ちてる栗の中身がない。
お散歩しよう。
山の木々はステキに共存してる。
コーディネートは抜群。
森のインテリアも最高。
色も形もアートしてる。
イルミネーションだって意気投合。
私たちも暗黙の了解で
キレイに共存したい。
センス良く。
象徴しつつ尊重しつつ。
秋晴れはいつまで続くのだろう。
それはそれで農民は疑問を抱く。
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夏休みのある朝 Due Passi di Mattina
時間よ、止まれ。
そんな瞬間を何度となく感じた夏休み。
ずっとは続かない、現実を忘れた瞬間。
場所はいつもと同じ
生活を過ごす空間で
三人は笑った。
長過ぎて長過ぎて、日々をただただ生活する。
意地悪をしたり、駄々をこねたり
アイデアを出し合ったり、試してみたり
喜んでみたり、怒ってみたり。
夏休みももうすぐ終わり。
また各々に時間を追うだろう。
各々に見えないところで、歩いていく。
ある朝、散歩をした。
空を見上げると、うろこ雲。
イタリア人の夫は、羊雲と呼んでいた。
確かに、羊の群れのようにも見える。
朝ごはんは
手作りのイチジクジャムでもいただこうか。
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暑・熱・厚コンサート Ginevra Di Marco
Vinciヴィンチ村の舞台フェスティバルMultiscenaで人気のGinevra Di Marco。
彼女が来ると人が集まる。
平日だっていうのに、みんな夏休みのように集まる。
ヴィンチの広場は、始まる何分も前から人がたくさんいた。既に満席。
暑い夜は、熱くなる。
夫は、後ろの方で友人と連るんでいた。
少年も、会場の端でクラスメートと過ごしていた。
私は、夜空の下で、満席の横に持参した折りたたみ椅子を置き、本気で聴いた。
彼女の厚い声は、熱いラテンに合っている。
彼らのオリジナルソングもあったが、たいていは、彼らが選んだ彼女の声に合ったラテンソングを歌う。まるで彼女のオリジナルの曲に聴こえて仕方がない。
最後の歌には、涙がこぼれてしまった。
彼女の厚い声と熱い眼差しで、スペイン語がスルスルイタリア語に変換された。
≪勢力者よ、無罪な民衆を痛めつけないでくれ。人類みな同じなのだから。≫
'70年代恐慌期のチリとアルゼンチンの戦争勃発される頃、生まれた曲だそうだ。
世界では、今だって変わらない。
そして、戦争だけではない。
この世の全ての争いがグルグル私の頭の中を駆け巡らせた一曲であった。
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食後のサマータイム Dopo Cena
明るい限り、動きたくなるのは本能だ。
少年と散歩をする。
イタリアの田舎道を女一人で歩くより、楽しいし頼もしい。
彼らの一日の終わりの姿を見る。
今日も暑かった。カラカラに。
カラカラの大地をからかう者がいる。
タベコを車からポイ捨てし、火事が起こる。
水不足なのに水で消す。
こんな時に、炎を見たがる者がいる。
夏真っ盛り。
暑さから、ホッと一息つけるのは、日が沈んでから。
一息つきながら、私たちは休む。
一歩下がって見ると、彼らのホッが伝わってくる。
私も私の背中を見せて、ホッを彼らに見せる。
彼らも私たちも、暑い夏を過ごし、カラダは順応していく。
雨が降らないと、水分の蒸発を防ぐのか、皮膚は厚くなっていくような気がする。
私たちは、今こそ汗をかき、水を飲み、体の余分なものを排出しよう。
排出することで、気をつけられなかった時の悪玉を排出できそうで仕方がない。
家の男子は、一日が終わりそうな頃、激戦をする。
黙々とCalcettoカルチェット(テーブルフットボール)をしている。
たま~に家族戦となる。
私が入ると、何故か騒がしくなる。
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