大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 散歩 Passeggiata


ヴィンチの丘は

初夏の日差しとそよ風が心地良い

六月の第二週末二日間にわたって

EcoVinci Festivalが開催された。


Cosi

ヴィンチのたくさんの協会たちが団結して

地球と体の守り方を紹介した。


Programma

講演会では


プラスチック氾濫の今日


ゴミ対策や活用法


Smogなどの環境汚染の危険性


水や空気が澄んでいることの重要性


養蜂のしくみ


などなど、一般市民が知るべき内容で

現役で活躍される講師や企業を

招いての講演会であった。


Mercatino in Piazza

ヴィンチを囲むハイキングコースでは


ヴィンチ村から眺める自然の中を探索し


セメントを使用しない段々棚となる昔ながらの壁つくり

Muretti a Seccoムレッティ ア セッコの実技講座を開催し


ゴミをリサイクルさせた楽器つくりでは

オリーブ畑の中で子どもたちとのびのび演奏した。


Grazie

レオナルドダヴィンチミュージアムのある広場の

野外テアトロでは

植物の成長の話で

おもしろおかしい演技で披露したそうだ。


そして、ヴィンチ村の小学生が

ゴミの分別やリサイクルの仕方を紹介したそうだ。


Eco Parata

ヴィンチ村では

子ども大人が、昆虫や農民に変装し

村中を歩き回った。


自然の大切さを訴える行進は

とても意味のあるメッセージであったと思う。


Mercatino sulla Strada

マーケットチームは

G.A.S.ガス(GruppoAcquisto Solidale)

Associazioneアッソチャッツィオーネ(協会)の紹介


早く植えなきゃ!夏野菜のBioの苗木屋


蜂さんありがとうハチミツ屋


我が農主も登場バイオダイナミックワイン屋


ピリピリで夏を越そうPeperonciniペペロンチーニ(唐辛子)


草木染の服屋


木彫りの日常雑貨屋

などなどもっと!


Banco di Carta
OrigamareのKumiさん

そして、私とOrigamareさんが出展した

紙の屋台「紙のセコンドライフ」では

折り紙とCarta Pesta

リサイクルペーパーを活用した作品を紹介した。


no title - object - parte

折り紙に興味を持って訪れた大人の折り紙教室

まるで子どものように一生懸命だった。


そんな様子を見て

純粋な姿勢で何かに打ち込むって

大人だって全然アリだと思う。


私も折り紙してるとき、リラックスする。


作品をつくってるとき、ワクワクする。


手を動かして脳みそを使う作業は

自分でしか時間はつくれない。


la secondo vita della carta

子どもたちが折り紙をしにくる。


すぐに遊べるカエルくんと伝統のツルに人気があった。


一歩進んで、ユリの花に挑戦する女子たち。


折り紙の虜となると、次から次へと折ってみたくなる。

もっと!もっと!


Ancora!

ヴィンチ村の少年少女

ヴィンチ村のママ・パパたち

知り合いがたくさん通る。


やっと、ヴィンチ村の唯一日本人ママが

クリエイティヴを紹介している姿を

歓迎してくれた様子だった。


Femminile

Origamareさんの折り紙教室では

Origamareさんの落ち着いてゆっくり説明している様子


日本人なら誰でもわかっている

辺と辺、点と点に合わせて折ること

形が変形していくことを

きちんと説明している。


教えると自分でやるは違う、ことをまたまた学んだ。


Biglietto da Visita Origamare

Carta Pestaを覗き込む男性たち。


新聞紙とトイレットペーパーの芯でできていることに驚いている。


このEcoVinci Festival

私たちのメッセージが伝わっただろうか。


Banco

興味を持って足を運んでくださったみなさま


機会をくださり、地球と体を守るイベントを

オーガナイズしたアソシエイトのメンバー


ヴィンチとチェッレートグイディの地方自治体


女性に大人気だったOrigamareさん


それからそれから

私たちの紙の屋台用のテントを

貸してくださったトスカーナ日本人会さま


ありがとうございました。


Grazie per aver visitato

l'EcoVinci Festival.


Grazie per aver avuto un opportunità

della presentazione di un modo

per riciclare la carta.


Grazie per l'organizzazione

di una manifestazione molto importante

per dare dei messaggi

per salvare la nostra terra.





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原始作造Ⅱ la seconda vita della carta

カエルくん coltivare SHISO

原始作造 Passto ed Oggi


Instagram ≫≫≫ obatamakivincirealmakici



Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。




一月のある日曜日

前日まで雨が降って

この日もパッとしない白っぽい朝だった。

天気予報では晴れになる予定。

白っぽくても私たちは出発した。

Sopra Montalbano


Montalbano
モンタルバーノ山を跨ぐFirenzeフィレンツェVinciヴィンチ市とPratoプラートCarmignanoカルミッニャーノ市の地方自治体の観光局は、モンタルバーノ山の保護と観光を目的にした自然・遺跡保護協会AssociazioneMontalbano Domaniを率いる五つの協会と団結して、レオナルド・ダ・ヴィンチがアルノ川(Fiume Arnoフューメ アルノ)の水路変更プロジェクトで書き残したモンタルバーノ山内の地図に載っている道を紹介するハイキングを企画した。

モンタルバーノ山は、メディチ時代、レオナルドにとって、とても重要な山である。

leonardo_vinci_montalbano_


350M
の標高を登り続ける、往復13Kmのけっこう険しいハイキングである。

それでも老若男女、お弁当が入ったリュックサックを背中に、賑やかに歩いた。

急坂でも息を切らせながらしゃべり続けるイタリア人。

エネルギーの節約という考えもなければ、耳を欹てて自然の音を聞いてみよう!なんていう考えはさらさらない。

ハイキング中、ひたすらしゃべり続ける。

 14


そんな中に変わった人がいた。

いや・・変わった人ではなく、偉い人がいた。

手袋とビニール袋をリュックサックからとり出し「よし、始めるか。」と道端のゴミを拾い出したのである。

おしゃべりしながら楽しそうに。

嫌味なことを言うわけでもなく、仲間を誘うわけでもなく。

土の中に入り込んだゴミも、ちょっと大きめなゴミも。

特にプラスチックなど生分解できないゴミ。

彼は、一人で参加していた。

夫の知人であった。

彼は、今だけじゃない、いつもあぁやってゴミを拾ってるんだよ。

たまにKトラで、大きなゴミも拾ってる。

Foschia della Montagna


モンタルバーノ山の天辺かもしれない標高まで登ってくると、森はモヤモヤと靄で覆われ、湿気が肌を伝い、木々の向うは霞、神秘的な森の世界でちょっとワクワクした。

朝、早起きして、白っぽい空気の中ハイキングを始めると、こんな空間に出会うんだ。

森は、こうやって過ごしているのか。

Vista Prato e Pistoia


天辺からすぐに急降する道を歩く。

モンタルバーノ山の向こう側が見える。

Pistoiaピストイア県、プラート県が見晴らせる。

Bacchereto


目的地のカルミッニャーノ市にある
Baccheretoバッケーレートという小さなBorgoボルゴ(昔の集落)のある村に辿り着いた。

ボルゴといっても教会(Pievedi Santa MariaAssuntaピエーヴェ ディ サンタ マリーア アッスンタ)の地下、司祭館は十二世紀頃の考古学的建築物で一部修復され見学できる。

Ceramica di Maiolica


そして、バッケーレートでは
1390年頃から1550年頃に生産されたCeramica di Maiolicaチェラミカ ディ マイオリカ(マヨリカ焼陶器)が発掘されている。

2017年の記念切手にもなったMontelupo Fiorentinoモンテルーポ フィオレンティーノ(フィレンツェ県エンポリ市隣)でマヨリカ焼は有名だが、ここバッケーレートでも良質なものが生産されていたそうだ。

その発掘された陶器も展示(Antiche Maioliche di Bacchereto)されている。

Casa della Nonna di Leonardo Da Vinci


その少し向うに、レオナルド・ダ・ヴィンチの父方の
Nonnaノンナ(祖母)Luciaルチーア(祖母の名)が住んでいた家(La Casa Toiaラ カーザ トイア)も、外から見学した。

今は空き家となっているが、二、三年前までレストランだったそう。

知っている人は声を揃えて、アンティークですごく素敵なところだったよー、という。

少年とドアの隙間から覗き見。

石つくりの流しが見える。

それだけでも良さそうな感じである。

中が見れなくて残念。

Indicazione nel Muro di Muschio


ランチをミュージアムを交代で見学している間に済ませ、下り坂であった急な坂道を登っていく。

私は、顔を真っ赤にさせながら息を切らせながら歩いているのに、十歳の少年は、坂道を走ってるww

手を引っぱってもらっても、速過ぎてついていけない。

もういい、先に行ってくれ。

Ritorno


帰りは、みんなバラバラになり、ようやく自然の音や自然の光を、自分のペースで感じることができた。

è uscito il sole


集合・解散場所であったレオナルド・ダ・ヴィンチの生家がある駐車場で、我が家の車に乗ったときの重い疲労感。

翌日、勿論、足だけ筋肉痛。

少年も少しだけ足が痛いって言ってたよw

Cammino da sola con bastone di strada

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レオナルド・ダ・ヴィンチの生家 CasaNatale di Leonardo

レオナルド・ダ・ヴィンチが工夫した堰 Psecaiadel Mulino della Doccia

Vinciヴィンチの山、Montalbanoモンタルバーノ

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ありがとうございました。

Vista Vinci dalla Strada Verde modificato

オリーブの木に囲まれた見晴らしの良い丘の上

Montalbanoモンタルバーノという山の中の丘にある。

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偉大なるレオナルド・ダ・ヴィンチは、この土地をふるさととする。

眺めの良いここから、幼少期の想いは

彼が残した数々の研究・作品の出発点となる。

Casa Natale di Leonardo


Casa Natale di Leonardo
カーザ ナターレ ディ レオナルド

この生家といわれるここは

元はLavoratorioラヴォラトーリオ(作業場)だったそうな。

1950年代に修復され、天井を高くしたそうだ。

オリジナルに残されているところは

当初、出入口でもあり動物小屋であったStallaスタッラの床

現在の出入口があるサロン的居間のCaminoカミーノ(暖炉)

そして、下へ降りて

Frantoioフラントイオ(搾油場)として使われていた部屋が

オリジナルなんだそうだ。

Camino Originale


私が
20年前に訪れた時よりも更に整備されている。

チケットオフィスやトイレ、映像説明、タッチスクリーン説明

外のライトアップ、駐車場、駐車場からの小道・・・

Stradina dal parcheggio


私生児として生まれたレオナルド・ダ・ヴィンチは

腹違いの兄弟がたくさんいた。

たくさんの継母がいた。

幼少期のレオナルドは実母への想いを強く抱く。

母への想いを心に残し、彼は若くしてヴィンチを発つ。

Ingresso di Frantoio


レオナルドの実母が、この生家といわれるここで暮らしていた。

そこで、実母の住居兼作業場が生家と決められたそうなのだ。

私生児のレオナルドは、この家で生まれていない。

Video Leonardo


レオナルド・ダ・ヴィンチの歴史や伝記は

専門家からの説明に任せたい。

もしくは

ヴィンチへ訪れてミュージアムをじっくり堪能して欲しい。

 Starada Verde


このミュージアム化された生家は

Anchianoアンキアーノという地にある。

ヴィンチ村からオリーブ畑を通って辿り着く

徒歩30分程度のハイキングコースもある。

その途中、

レオナルド・ダ・ヴィンチが工夫した堰にも
寄り道することができる。

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このハイキングコースは、徒歩のみ可能。

当時レオナルドが歩いていたところかと思うと

感慨深いハイキングである。

行きに振り返ってもいい、帰り際でもいい

ヴィンチ村からさらに上る彼の生家への道から

眺めるヴィンチ村とその背景にあるパノラマは

このハイキングコースでしか見れないと言っても過言ではない。

DSCN9046


パニーノと水を持ってハイキングして生家を訪問

ヴィンチ村の二つのミュージアムをじっくり観覧

私だったら、丸一日かかってしまう。

DSCN9047


もし、女性一人旅など

山道を歩くお供をお探しなど

ヴィンチ在住大地の住人が

お供プランを考えますのでお声をかけてみてくださいね。

Bianci e Rosso verso Vinci cornice


2000
9月の終わり、ヴィンチ在住の私と夫は

現在ヴィンチ村自治体が所有する

このレオナルド・ダ・ヴィンチの生家で

村長さんに宣誓する結婚式を挙げました。

レオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとは

私たちにとっても思入れのある場所なんです。

 2000

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オリーブの木の下で il mio ombrellone

レオナルド・ダ・ヴィンチが工夫した堰 Psecaia del Mulino della Doccia

Vinciヴィンチの山、Montalbanoモンタルバーノ

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ESCHERエッシャー

あまりにも有名で今更・・かもしれない。

しかし、時代を受け継ぐ若者たちには
知って欲しい近代アート界の一人である。

provare


少年を連れて、ピサへ。

エンポリから特急電車で30分程度。

フィレンツェへ行くより、少し距離が伸びる。

3時間はたっぷり観賞したい。

その後、ピサの斜塔まで散歩しようか。

お弁当のパニーノは、ガラガラ電車の中で食べてしまおう。

Fiume Arno di Pisa


ピサの古い通りは
クリスマスの街頭と雨で白黒の似合いそうな町並みと化していた。

Palazzo Blu


ESCHER
の作品は
学生時代デザインの授業で出会った記憶がある。

今見る中年の私には
彼の奥行きのあるビジュアルイメージは
瞑想を駆け巡る現実とマッチしない時代
それは人生の若き頃、全ての若者におけて見えた。

guardare


彼の生い立ちや精神的な実状をこの展示会でじっくり知った。

sentirsi


私たちのいるこのイタリアにも深く関係していたなんて。

版画家ESCHER
ここトスカーナ、シエナやサンジミニャーノを愛していた。

そして、ティレニア海も。

展示会ではトリック体験もあり
少年は身をトリックに操られていた。

giocare


じっくり読み、じっくり観賞し、優に三時間の時は経過していた。

予想通り。

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三時間前と明るさが変わらない曇り空の下
親子は腕を組みながら散歩をした。

乾燥した展示会の後
カラカラの喉に、ジェラートはたまらなく美味しかった。

Street

雨降り続きの冬休み。

雨の中、親子でデートするのも悪くない。



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フィレンツェへデート FirenzeDECO

ミュージアム:古生物学 Paleontologia

SanMiniatoで白トリュフ TartufoBianco

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Obata Maki a Firenze

ヴィンチの住人、フィレンツェをしっとり歩く。

Regalo a Firenze

VinciヴィンチEmpoliエンポリ(隣の大きい市)だけの休日(1130Sant'Andreaサンタンドレーア)、家族でほんの少しフィレンツェを散歩。

イタリアでは、各市町村に各々休日がある。

(Patronoパトローノ守護聖人が各地を見守ってくれる日なんだそうだ。)

そんな日は、稼動している街へ行こう。

verso Duomo

今度あのクーポラの天辺に行こうね。

と少年に約束しながら、雨上がりでキラキラ光った石畳の上を歩いた。

Duomo nel pozzetto

時々フィレンツェを歩くのはいい。

フィレンツェに住んでいた頃を思い出す。

街の発見より、懐かしい気持ちでいっぱいになる。

nella vetrina

フィレンツェの街はクリスマスにデコレーションされていた。

このシーズンの楽しみ。

街中がイルミネーション。

Fiocco a Firenze

我が家もクリスマスデコを少年と製作中。



***************



ある土曜日の午後、フィレンツェの緑に囲まれた小さなTeatroテアトロ(劇場)でピアノとクラリネットのコンサートがあった。

今やファンである山口詠子さんの語る奏では、今回ピアノで演奏されても伝わってきた。

そして、細くて長い手の指から、あんなにリズミカルで時には静寂を音色で醸し出す町田さゆりさんのピアノ演奏。

クラリネットUgo Garasso氏との共演、お二人の息の合ったピアノ連弾・・・

un Concerto di Pianoforte a Firenze

少年が「コンサートどうだった?」と聞く。

映画を観ているようだったよ。

映画の中に音楽ってあるでしょ。

木々の中を歩いていたり、会食をしている様子だったり、走っている様子だったり・・・

「うわー。」と少年は嬉しそうに、感想を聞いてくれたことに私も嬉しかった。

とてもリラックスしたフィレンツェの土曜日の午後となった。

Bar


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