大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: Vinciの空 Cielo

DSC07752

私は、料理が苦手だった。
苦手で下手だったのは
料理への興味や意識、必要性とか経験不足だった
のだとおもう。

キャリアウーマンでシングルマザーの母と
料理をしているところをみたことがない祖母と
料理に興味を持たない...
たまに生クリームをつかったお菓子作り..いや..
クレープ作りぐらいしか興味がなかった思春期頃の私の暮らしは
その仕事後の母の夕飯を待った。

母は、それでもよくつくってくれた。
今おもうと、料理は私たちのためにつくっていただろう。
料理好きとか得意とかいう味はしなかった記憶がある。

メニューも手の込んだものより
煮物系が多かったような記憶が...今蘇ってきた。
それでもお惣菜は、コロッケぐらいを頼る程度で
割と何でも自分の手でつくっていたとおもう。

それでもある日、母は帰宅して
休憩しながらこたつで寝ちゃって
なかなか起きない日があった。

私と祖母はその時どうしたか覚えていないのが残念だけと
家族の料理人が起きるまで
待っている時間の方が長かったとおもう。
絶対そうだ。

ある頃、母の妹家族が近所に引っ越してきて
ときどきおばちゃんが我が家の台所を仕切った。

家族の料理人である母はアシスタントにまわって
さらなるアシスタント私と従姉妹も加わって
コロッケも餃子もいっぱいつくった。
手でひとつひとつむすんだ
何個も食べられる料理がご馳走にみえる。

ちらし寿司やお赤飯、お祝いの料理も得意なおばちゃん。
母も料理好き妹がいるときは楽しそうだし嬉しそうだった。
そういうシーンはやっぱり忘れられない。

DSC07768

私は一人暮らしを始めて料理ができないことに気がついた。
できないというか、やったことがないし知らなかった。
料理の基本のような本や雑誌を買った。
その本が今もある。
レタスクラブやオレンジページだ。
レシピ切り抜きやメモファイルもつくった。

私はまかないが食べられる飲食店でアルバイトをした。
仕事感覚というより生活の一部という感覚だった。
若かったから疲れない。毎日働いていた。
毎日そこで食事をさせていただいた。
なんなら余ったお惣菜は次の日のお弁当でもあった。

私は料理をすることに興味がなかった。
誰かにつくってもらうことに慣れてしまっていた。

しかし、学生最後の年には卒業展覧会というものがあり
生活の一部であったアルバイトをやっている時間がなくなった。

誰かにつくってもらう生活だったが
母の手料理だけではなくバイト先で口にしたものを
つくってみる生活がはじまった。
でも、まだ興味とか好きという気持ちはさらさらなかった。

一週間分何食か作り貯めをして冷凍して
毎日小分けされた自作冷凍食品とビールで
うだうだと卒展制作をしていた記憶がある。

それがいけない。
まだ料理をすることが習慣化さえもされてない。

DSC07762

食のイタリアに渡ってもかなりの間
食にも料理にも興味がなかったことに後悔している。
身近でイタリアの食材でイタリア料理が
つくれて食べれるなんて。

ほんの少し料理に興味が沸いてきたのは
どんどん大人になるにつれて
料理の話をする機会が増えたことだ。

そして友たちを招待し合うことも増えたことは
料理の腕を磨かなくてはいけない!と焦った。

DSC07761

私が妊娠した時、保健所の新ママ養成無料セミナーに参加した。
体の変化や出産の心構え、産後の対応なんかを教えてくれた。
私は、誰にも相談する人がいなかっただけに
ありがたかったし心強かった。

そのセミナーの一部に栄養の授業が何回かあって
そこには夫と一緒に参加した。

プロテインとか炭水化物とかビタミンとかミネラルとか
食べた方がいい順のピラミッドをそこで初めてみたり
食品の組み合わせや、摂取した方がいいもの
妊娠時母乳時の食生活、離乳食やその後も教えてくれた。

私は、そうやって食に対して細かく考えたことがなかっただけに
ヒトの命を自分が守らなくてはいけない意識がメキメキと芽生え
ここから食生活を意識するようになったのである。

妊娠時にタバコも夫婦でやめたし
妊娠を機に大きく生活や意識が変わった。

DSC07751

私は、≪子育て≫という呼び方をあまりなぜかしたくない。
なぜなら、子を育てるという感覚より
子と生きることが一つの課題だったような感覚で
どうやって対応してよいかわからないことだらけで
子育てというなんとなく親の上から目線だけでなく
どうやったら家族が健やかに生活できるかを
毎日考えている...向き合うようにおもうのである。

外食にほぼ行くこともなく毎日手作りで
ここでようやく料理への興味や意識、必要性とか経験が生まれるのである。

ヴィンチの丘で夏にはカチカチの畑も体験した。
カチカチの土を人力で耕すことに降参し
耕さずに土をフサフサに保つ自然農法でトマトだけを栽培している。
自分のトマトは水やりをあまりしないから小さいけど
どこにも負けないほど濃厚で甘い。

ワインも自分が自分のブドウのように作業を手伝っているワインだ。
愛着がわいてひとしきりうまい。他がいただけないほどだ。

イタリア料理には欠かせないオリーブオイルなんか
美味しいオリーブオイルができるまでのレシピを学んで
美味しいと不味いのつくり方や味を知った。
我が子もどれが美味しいオリーブオイルか味分けられる。

日々の生活の中の美味しい料理とは
仕上げの味付けだけではなく、材料の選別という原点を
家族で身で学びはじめた。

DSC07755

先日、海外在住者向けオンライン日本映画祭があって
そこで≪南極料理人≫という映画にであった。
南極へ向かう観測隊に調理人というスタッフが配属され
その調理人は観測隊の食事のことだけを考えればいいのであった。

この調理人は給料が出るだろうけれど
家族の料理人は給料なんか出ない
毎日この調理人と同じことをしている。

観測隊のところが家族の住人で各々に集中しなくてはいけないことがある。
調理人のところが私で家族の食事と満足と健康を考える。

私が季節労働の畑作業でヘトヘトなときも
料理人が私だから勇気を出して台所に立つ。
そこで、ヘトヘトでこたつで寝ちゃった私の母を毎回思い出すのである。
あの時の私と祖母が、今の息子と夫なんだと。
私がのびてウトウトしていても奴らは私を待っている。

ウチは誰も料理のことを褒めない。
「いただきます」もなければ「ごちそうさま」もない。
私一人で「いっただっきまーす」と言い
私一人で料理のコメントをして
私一人で「あーお腹いっぱい、今日も満足!ごち。」としめる。
男たちは、黙って食べて私のコメントにうなずいている。

そして思春期青少年は好き嫌いが思春期になってさらに続出し
残したりすると、ケンカまで起こる始末だ。
そんなことが頻繁に続くと、こっちはつくる気なくす。
それでもここ最近私は開き直って
母(私)ができる間はぐっとこらえて料理をしようじゃないか!
とまた気を取り直した。

DSC07753

今日、何を書きたかったって...

「パスクワ(復活祭)の日、何が食べたい?」と思春期青少年に聞いたところ
「ラザーニャが食べたい。」という。
「なんでパスクワにラザーニャが食べたいの?」おかしな子だねぇ。。
「お誕生日に食べられなかったから。」なるほど!

そうだ、お誕生日の日、自分で食べたいものリクエストしたのに
お友だちに誘われて、アツアツのラザーニャが食べれなかったんだ。
特別な日ではないと、私だって何が食べたいか聞かない。

私は、パスタの生地もつくって土鍋さんで牛肉のラグーソースを煮込んで
野菜だしとこしょうを効かせたベシャメルソースをこしらえた。

パスタ生地を今回なるべく薄くのばしたので
何層になってても邪魔にならなかった。
美味しくできて奴らはお替りをしていた。
でも、相変わらずノーコメントな男たち。

これが今季最後であろうSchiacciata Fiorentinaもつくった。
このケーキにはオレンジが入る。
G.A.S.で購入したシチリア産のBIOのオレンジでしか私はつくらない。
最近では、擦った果皮と搾った果汁とさらに残った果肉も入れている。
果肉も入れることで生地がさらにしっとりしている。
そしてベーキングパウダーを使わず重曹を使っている。
オレンジの酸味と反応してとってもよく膨らむ。

その夜お客さんが突然来ることもあって
Carciofiとタンポポと鶏肉のフライもAntipastoとして多くこしらえた。
揚げてるそばからつまみ食いに来る男たち。
見張りをするのも家族の料理人の仕事。

さらにタマゴチョコの代わりに
ヴィーガン流カカオケーキをつくったけど苦く感じた。
男たちは、ん?と苦そうな顔をした。

DSC07705

思い起してみると、どの時代も同じ風景を繰り返しているだけだ。
あるとき料理を放棄したくなるときもあるしあったけど
気を取り直して、私ができるまで
奴らのためと私のBenessereのために引き続き
家族の料理人をしたいと想う。



Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村

DSCN1737

日曜日、オリーブの剪定を夫とした。

夫は、危なっかしくコード付きのイヤホンで
片耳だけつけてサッカーの実況中継を
スマフォのラジオで聴いている。

もう片耳のイヤホンはぶら下がってて、だから危なっかしい。
その片耳は、私がやいのやいの剪定してほしい枝の注文を聞くために
空けてある様子だ。ありがとうよ、気がついたよ。

私は腕が痛くて肩が上がらないので、下の方と上の方も
短いのと長いノコギリで、我慢しーしー重要な剪定をする。

オリーブの剪定のときは、樹形や空間、未来を想像して
剪定する枝の決断しなくてはいけないから
雑音はいらない。静寂の中で集中したいタイプだ。

夫は、集中しなくてもできる直立している徒長枝(Succhioni)を
ひたすら除去してもらった。

それでもふと気が抜けた時には、私の頭の中で
オートマチックに壊れたラジオがかかる。
繰り返し繰り返し思い出せるところの音楽がかかるのだ。

DSCN1738

まだ早いのだが、ある農園のブドウの枝縛り作業を手伝っている。

私は、良くも悪くも、バイオデグラダブル(生分解)の紐を
その専用の道具でブドウの枝に縛りつけることができる。

良い点は、これでしかできないほど慣れていえるので速くできる。
悪い点は、これでしか速くできないw
でもいいのだ。ゴム製の紐はゴミとなってデメリットなので
必要な時、幹を縛りつける時だけでいい。

まだPianto(樹液の流動)はSangioveseという早熟性の品種ぐらいで
他の品種はそう簡単には曲がらない。
外皮をポキポキ壊しながら曲げていくテクニックは
もしかすると折れちゃうんじゃないかと心配で
慣れていない人には難しいかもしれない。

もし折れちゃったときの対応や曲げる方向
枝の長さや幹の処理も、ブドウの剪定を知っていないと
先に進まないかもしれない。

しかし慣れてしまえば速く対応できるようになるものだ。
作業なんてどれもそういうものであろう。
もちろん学ぶことは常にあるのだが、まごつくのは最初だけさ。

と、慣れた手つきで体は温まってきたが、どこか空気はまだ冷たい。
丘の北側は日当たりが悪い。
向こうの丘は日に当たって眩しそうだ。

ひとりぼっちのブドウ畑にいる私は
そう、繰り返し繰り返し流れる壊れたラジオに
パーツパーツ完結しない音楽がかかり続けるのであった。

DSCN1732

私は夕飯の支度をしながら日課のように
イタリア国営放送Raiのニュースをみる。
SNSやネットだけでは実際に起きている主要なニュースが
分からないと思っている。

それは今に始まったことではない私のルーティンなのだが
一般的なニュースを知ることで
政治好きイタリア人の話題に入れるようなところがある。

そんなRaiで、毎年毎年開催されている今や72年度である
サンレモ音楽祭(Festival di Sanremo)が二月初め五日間ぐらいあった。

今ホットなアーティスト(歌手はクリエイティブアーティスト)が招待され
視聴者投票でさらなるホットなアーティストが生まれるのだ。

各々に活躍するCantanteがデュエットで発表した曲に
(きっと)圧倒的に優勝した。

その曲が、畑の中でかかる私の壊れたラジオの曲なのであるw



私はイタリアに在住して日本の現在のホットな話題曲など知らない。
きっと日本に暮らす方たちもイタリアのHot Hits Italiaなんぞ
知らないであろう。
いや、我が家に思春期青少年がいなかったら
在住者でも素通りしていたかもしれない。

Cantanti(複:歌手たち)の詳細は
それを目的としないので割愛させていただくが
元気そうな方の子(アーティスト名Blanco)この2年間爆発的に売れていて
我が思春期青少年がスピーカーにして大ボリュームで
よく聴いているのを私も耳にしていた。

「へ~、こういうの聴くんだ。」
「なんで?お母さんも好き?」
うん、好きだよ、我が青少年が好きなら。
「どういうとこが好きなの?」
「声。」へ~

サンレモのインタビューでも答えていたが
まだ18歳(現19歳)という元気そうな方の子(Blanco)、このコロナ禍で
デビューしてから3回しかステージに立っていないそうだ。

この子が世にスカウトされたのはSoundCloudとかいう
音声ファイル共有サービスだそうで、要は音楽ソーシャルと
TikTokだけなんだそう。

若者はそうやってSNSを上手に使える子もいれば
使えない子もいる。
ネットイジメ(Cyberbullismo)がまだまだある中
早速、警察のネットイジメをなくそう講義に
元気そうな方の子(Blanco)のSNSの使い方をお手本に登壇されていた。

思春期青少年はFacebookをやらない。
なぜなら、あれはVecchi(老人w)がやるもの、と断言したw くぅ。
Instagramは見るだけ、フォローし合うだけ(コレよくわかんない)
他に、YouTubeとは限らないあるStreamerのおしゃべりを聴いている...
あとは、ダラダラとTikTokをながめていて
どちらにしろ手にスマフォがくっついている。

DSC07700

何も知らない時代遅れの母より
何かどこかでアンテナを張って
彼らの好きなこと興味のあることを受け止めて
なんなら半世紀の人間だって一緒に楽しみたいもんだ。

また畑に戻るとオートマチックに壊れたラジオがかかりだす。
1曲だけじゃないんだよ、Mixで!ラジオDJさw

DSCN1747



☆こちらの記事もどうぞ☆
夢とはなんだ Ho imparato a sognare
飛び出せTeenager!
いまをありがとう l'arrivo al mezzo secolo



Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村

DSC07544

いつの間にか12月だった。
早く時が過ぎ去ってしまうのに
早く時が過ぎ去ってほしいとも思った。

私のその早く過ぎ去ってしまう一日の楽しみは
毎日、早い時間の日が沈む時間であった。

さっき思春期青少年が帰宅してから間もないのに
早々に一日を閉めようと、日が沈んでいく。
ちょっと待って! そのまま光を放って!

青少年はその、日が沈むころ
リラックタイムで引きこもりタイムとなる。
だから、この無のような清い空を見届けて
一日が終わることはない。
残念だけど、彼の人生は長いので急がせない。

DSC07534

 思春期青少年は9月から高校生だ。
早起き、学校が遠い、帰宅が遅い
クラスがおとなしい、先生がイヤだ、などなどなどなど
ずーっと文句言ってはすねていた。

が、早朝も午後も慣れてきた様子だ。

先生がイヤだ!と言いつつも
良い成績が取れば、振り返りながら喜んで
私に報告しに来る。
中学生の頃、成績が悪かった数学も
クラスのトップ5になったりして
自分で自分に驚いて自惚れているw

お友だちが別のクラスにできたそうだ。
そのお友だちはサッカークラブが同じなんだそうだ。
クラブでもぐっと仲良しになったそうだ。
目が合っただけで、笑っちゃうんだそうだw
先日サッカークラブの忘年会で、深夜に帰宅した。
スーパーグリーンパスの出現で全員参加とはいかないが
少しでも一緒にいられる時間ができるのなら
それはそれで母心が温まる。

新しい生活に慣れてきて
新しい友だちができて
ちょっと成績がいいときが増えて
楽しそうにみえるんだけど
私がその幸せを分けてほしくって
あぁもしかすると私が私の時代にタイムスリップしたいから
根掘り葉掘り聞くもんで
うるせぇぇ!と邪険にされ、余計に口をつぐむ。

それとさ、悪い言葉使いがまぁ目立つ。どうやら
人気ゲーム実況ユーチューバーの真似をしているようだ。
そのユーチューバーに、やめてぇと親が嘆きたい
が、そういうハラハライライラさせて
親が入らない世界が彼の逃げ場なんだろうな
と、自分が思春期だった頃の記憶を振り絞って
フレキシブルに接しようと試みはするが
そううまくはいかない、ぶちギレる時はぶちギレる。

世の中のせいにもしたくなるけど
自分たちの能力のせいにした途端、落ち込む。
お互いがお互いのせいにし合って
ぎゃんぎゃん家族三人でケンカしても
翌朝、静かに「6時だよ」と起こし合って
真っ暗なヴィンチ村の入り口まで送っていく。
帰りは、バスの便が少なく隣村まで迎えに行き
思春期青少年の1時間をつくってあげる。
その1時間を無駄使いしているようにしかみえないが
無駄に気づくには急いではいけない...。

DSC07532

だから私は今、時間が早く進んでほしいとおもっている。
早く気がついて!とか、早く成長して!とか
早くコロナ終わって!とか、早くお給料日きて!とかw

そうだ、師走は夫の誕生月だ。
浮かない時期だけれども、乾杯する目的があったじゃないか。
そんな日ぐらいは穏やかに過ごそう。
ご近所さんに頂いたFagianoファジャーノ(野鳥;キジ)を
in umidoインヌーミド(赤ワインとちょっとトマトで煮込む)で囲んだ。
(こういうジビエの煮込みに黒オリーブの塩漬けを使う。)

我が家の灯りは、ひっそりヴィンチの丘に灯している。

向こうの丘の窓の灯りにも
家族というドラマや物語があるんだろうな。

フィレンツェの冬を過ごしていたその昔
狭い空を囲むパラッツォ(建物)の窓の灯りを眺めながら
いろんな家庭のいろんな人生を想像したっけ。
絶対に涙だってあるはずだし笑いだってあるはずだって。
20代の頃もフィレンツェでそんな風におもった師走
今もヴィンチの丘でそんな風におもう師走であった。

冬至だから、窓の灯りが長い。

DSC07538

穏やかにクリスマスが過ごせますように。
ヴィンチの丘よりメリークリスマス。



☆こちらの記事もどうぞ☆
モチベーション a wet day
幸せを求め Fix You / Christmas is here
母のクリスマス les chansons de ma mére



Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




人気ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ
にほんブログ村



Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。

DSCN1631

DSCN1698

DSCN1651

DSCN1693

DSCN1646

DSCN1650

DSCN1644

DSCN1668

DSCN1638

DSCN1677

DSCN1671

DSCN1664

DSCN1683

DSCN1689

DSCN1707

DSCN1656

DSCN1616


お知らせ】


2021年より、Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへ数量限定で
olivewellness.jpより販売が決定いたしました。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは珍しいことと思います。
この機会を是非ご利用ください。
こちらのリンクにて予約注文ができます。



013 Assaggiare l'Olio Novello



☆こちらの記事もどうぞ☆
黄色い散歩 無言集 un fotolibro d'oggi / Autunno 1
人生の色 il mio colore preferito
ブドウの木の紅葉



Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici




  

DSC07393

日照時間が少なくなってきて
サマータイムがまだ終わらなかった10月
いつもの暗い夜に就寝するあの風景のまま
起床も暗いのはなんか損した気分だった。

新生活は暗い朝にもあった。

思春期青少年を6時45分にヴィンチ村まで見送る
けど、やっぱり暗い。
しかし、東の方から黒の空にピンクを見つけた。

そのピンクを見つけたときから
空って刻々と明るくなって
太陽が誕生するような神々しさで
目が放せないほど、時間でも言い表せない
その刻々の間に、空が変化していくのだ。

わー、うわー、言葉にも言い表せない
その空の変化に、ドキドキした。

今見送った青少年も見てるかな。
ウチの子が見てなくても誰か気がつくだろう。

そんな風にバス停にたむろう同じくらいの青少年たちをおもった。

このピンクの空は朝である。

東はにぎやかで、西を振り向くとひっそりしている。が
その東のにぎやかさは西まで響き、深い奥行きを創り出していた。

我が家は西側に窓があるので、西の光景ばかりだ。
東は、そうやって移動するときに
いつもと違う風景に出合う。

DSC07385

DSC07392

DSC07394

DSC07399

青少年が法律の授業が退屈だとこぼした。

ついこの間私も法律の授業がある講座を受けたので
少しだけ言いたいことはわかる。

本物の社会の授業に突入して何がなんだかわからないのであろう。

しかし、世の中はモラル以外に
度を平等化する法律とか権利とかで治まっているのだから
今退屈でも将来いつかひょんな時に役に立つぞ
法律や権利って問題にぶち当たらないと
気がつきもしなければ必要さもわからないけれど
知っておくと動きやすいことが多々あることは
そこはやっぱり人生半世紀も生きてきてれば
一般教養として学べるにこしたことがないと
必然的にアドバイスができる。とりあえず学んどけ。

「憲法の第一条ってみなさん知ってますか?」
え...何だろうね。とみんなで顔を見合った。
「憲法の第一条って<国民は仕事をする権利>から始まってるんですよ」
へぇ、そうなんっすか!

私が受けた講座の労働法の授業はそう愉快なオッサンで
まるで自慢話のように法律を話してくれたおかげで
なんだか私たちまでワオ!と体が乗り出し
質問や笑いまで起き上がっていたんだから
その愉快なオッサン講師は上手なんだとおもう。
そしてこうやって覚えてられるんだから教え方イイ。

「大統領って外国人でもなれるって知ってます?」
そういうメディアっぽい質問の仕方が興味を駆られる。
「答えは、なれるんですねぇ。」へーなんでぇ?
なんで?という質問を待ってました!と嬉しそうに
「イタリアに50年住んでればなれるんですねー!」
と私の方を見て
「アナタでもなれます。」と指をさす。
広告のタイトルか?

先日法律・権利の抜き打ち口頭テストに我が青少年は当たって
当然の言い訳、勉強してなったとかで、点数が悪かった。

しかし、悔しいと思ったのかこのままではまずいと焦ったのか
次のテストでは、なかなかの成績がとれたそうな。
(何事も結果好き青少年は、成績結果はポロっと報告する)
お!どうしちゃったの?いい成績じゃん!先生に気に入られた?
「そりゃ勉強すればボクだってできる。」ほー。

DSC07395

DSC07389

DSC07397

朝、青少年はなかなか起きたがらない。
不規則な生活してるからだ。
昼寝が長すぎたり遅くまで起きていたり。

この新生活、高校の終了時間が遅いのなんの。
帰宅が14時半か15時半。家に帰ってからお昼。
お昼学校で食べてゆっくり午後も授業してくれていいのに
なぜかぎゅーっと6時間授業を詰め込みたいフシギシステム。

早弁用におにぎりやパニーニもってく?
「いらない。誰も食べてないしお腹空かない。」などという。
今の子って理解不可能...

そういうわけで、家族の目覚ましが鳴りw家族で起こし合い
本人も遅刻はしたくない性分だから起きるけど
目覚めが悪いようだ。

生活スタイル変えたら?とシンプルに提案すると
「わかってる。よくないことはわかってるけど今はできない。」
いつも役に立たないことばかり言っている思春期青少年で
母はいちいち腹が立つが、たまにこうやって真相が聞ければ
変化とか発見を静かに見守ってあげようとおもうのである。

DSC07401

DSC07404

朝から親子ケンカして挨拶もしない日もあるけれど
朝から相談にのってチャオと言い合える日もある。

サマータイム終わったら、朝は朝らしく明るめの朝だ。
夜寝て夜起きピンク入りの夜の朝ではない。
同じ朝なのに同じ朝じゃない。
刻々と変化していく空のように
私たちもなにか変化のある毎日である。


【お知らせ】


2021年より、Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへ数量限定で
olivewellness.storeより販売が決定いたしました。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは珍しいことと思います。
この機会を是非ご利用ください。
こちらのリンクにて予約注文ができます。



DSC07413



☆こちらの記事もどうぞ☆
ドキドキする春 Primavera
ボクらは土ころを蹴った un fotolibro di oggi / Autunno 2
人生の色 il mio colore preferito



Twitter・Instagram・Facebook・Ranking・BlogmuraをFollowすると
Blog UpdateのNotficasionが受け取れます。どうぞご利用ください。




Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ ヨーロッパ情報へ


Instagram
 ≫≫≫ obatamakivincirealmakici



  

↑このページのトップヘ