大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 食アレンジ

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新しく出会ったイタリア人みんなが口を揃えて各々に
「日本てNatale(クリスマス)を祝うの?」と訊く。

「意味はわからずにハロウィンみたいなイベントとなって
パーティーして
子どもたちの一つの楽しみにプレゼントして...
イルミネーションもヨーロッパとおんなじ。
私たち仏教が基本だけどカトリックの人もいるし
なんちゃって仏教の人ばかりだから、なんでもOK!
私は無宗教だけど、周りを尊重してなんちゃってクリスマスして
同じ気持ちになるように過ごしている。」
と、答えているけど、みんなはどうだろう。

日本語だとクリスマスという言葉はクリスマスだけに使う用語だとおもうけど
イタリア語のクリスマスは、Nataleナターレと呼び
Nascita Nato Nascere などの誕生の意からきていて
Nataleは、イエス(gesù)の誕生 と
起源となる土地や街の誕生もNataleを使うことがある。

ミサに行くイタリア人こそ少なくなっちゃったそうだし
イタリア人さえも日本っぽく意味不明なイベント化していることが多い。
それでもイタリアのクリスマスの習慣は
日本の正月のように家族で過ごすことが多い。
ましては、親戚一同であつまることもままならない。

誕生のクリスマスを機に、家族が集まって
乾杯して、たらふく食べて、元気に笑って、満足して
一日が過ぎていくのがイタリアのクリスマスだろう。

私は典型的なイタリアンクリスマスをしないので
こんなにクリスマスについて語る身でもないのだが
私もクリスマスを機に家族でご馳走を食べて
息子にプレゼントをこっそり渡す
イタリアンクリスマス風を過ごし、思春期青少年にも
普通のクリスマスを過ごしている感が染みついているはずだ。

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「マキんとこは、クリスマスなに食べんの?」
とまぁそんな話になる。

みんなが一通り、何を作るのか、何を食べるのか
どこに行くのか、誰が来るのか、何人集まるのか
プレゼントはなんなのか話した後に
アンタの番よ! みたいに振られる。

「24日のクリスマスイブ(Vigilia di Natale)は通常お魚食べるんでしょ?」
「そうだねぇ。」
「だから、お寿司を握ろうとおもう!」
というと、今度はSUSHIの話題だ。

この辺の人は中国系日本食レストランしか知らないので
話がズレることもあるし
「あぁ、私は生の魚はキライッ!」と耳もかさない人もいるw
お醤油がダメな人もいれば、海苔がダメな人もいる。。。

大好きな人は熱狂的にSUSHI好きで
話を聞いていると、SUSHI好きはどうやら酢飯が好きみたいだ。

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イタリアではそういうわけで、クリスマスイブには魚料理を食べる。
本番のクリスマスにお祝いとしてお肉を食べるので
前日は軽く食べる程度かもしくは断食でもいいぐらいなのだそうだ。
それは、クリスマスを尊重してのことらしい。
魚料理を食べる習慣になったのは
食べないっていうわけにもいかないしねぇ。。ということらしい。
お肉よりお魚の方が軽いでしょ!ということだw

というわけで、我が家のクリスマスイブはランチからお寿司だ。
SUSHIではない!お寿司だ。

一週間前に購入し冷凍しておいた生のサーモン
ほどよく柔らかくなった食べごろのアボカド
卵焼きと、白いのはある野菜で
薄くスライスして湯通してほんの少し柔らかくした。

この野菜は、日本語ではセルリアックというそうだ。
イタリアではあまり話題にならない野菜だが
スーパーにこっそりごろっと棚に並んでいる
見つけやすい食材だ。

イタリア語では Sedano Rapa 直訳するとセロリカブ
二つの野菜をくっつけた名前になっている。

ピリッとした辛味とセロリの味とカブの食感。。
この野菜でいろんな料理ができそうだ。
日本食にも合う。

夜は、タコを茹でて残りものを加えて寿司丼だ。

夜のデザートに日本のシフォンケーキのようなPandoroパンドーロを。

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クリスマス当日は、御呼ばれされている人は行くだけだし
招待しているところは大忙しなクリスマスの朝。

我が家は、オーガニックファームのアントネッラのところの
ニワトリ(Polloポッロ)を一羽譲ってもらった。
アントネッラも自分ではエイッとできないので、ひとに頼む。

そんな有難いニワトリちゃんの首頭と足は別で出汁をつくる。

本体は、オーブンの丸焼きだ。
前日、塩を擦りこみたっぷりのオリーブオイルでマッサージ。
朝も、オリーブオイルでマッサージ。

200℃で20分後に白ワインコップ一杯
その後180℃に下げ、20分後に出汁をコップ一杯
それを3回ぐらい繰り返してできあがり。

その間に、ニワトリのレパー一式を玉ねぎとニンニクで炒め
首頭と足の出汁でゆるめてペーストを拵えて
パンにぬって食べるCrostiniをつくった。

その鳥出汁はまだまだ活躍。

生パスタは100gのSemola粉とタマゴ1個でこね
薄く伸ばして四角く切り
はたまた近所の農家で譲っていただいた
Salsicciaサルシッチャ(ブタの生肉腸詰めソーセージ)を詰めた
Tortelliniトルテッリーニを拵えた。

その生パスタTortelliniを5分ぐらい茹でて
その鳥出汁(Brodo di pollo)で
シンプルにいただいた。

エニマル夫は、乾杯するたびに嬉しそうだった。
プレゼントのときだけ飛び跳ねている思春期青少年も
アントネッラのニワトリを頬張っていた。

全部平らげた後は、伝統のPanettoneパネットネーネ
(ドライフルーツが入った発酵パンケーキ)。
菓子職人さんがつくったパネットーネは
何日もかけて発酵させて空気を入れてと手が込んでいるので
本場イタリアだって高級菓子である。
今年はホンモノに近づいたパネットーネを食べることができ
私たちは幸せだ。

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クリスマスの翌日は
Giorno di Santo Stefano(聖ステファノの日)でイタリアは祭日だ。

今まではよく家族ぐるみのお友だち家族とヴィンチに集まって
食事会をしていたものだ。
コロナから、ぷつっとその習慣が途切れ
そうこうしている内に、少年は思春期青少年と日々成長している。

まぁいいさ。
今日も美味しいものを食べて満足しようじゃないか。
私が家にいる時は料理をしてあげようと
なんとなく心に誓った。なんとなくだ。

サントステーファノは
お肉屋さんでぶつ切りにしてもらったウサちゃんのフライだ。
ウサちゃんも先にオリーブオイルでマッサージ。
そして塩をまぶしておいた。

小麦粉と片栗粉を水に溶かしたつなぎにべちゃべちゃくぐらせて
余ったパンのパン粉につけて低温で揚げる。

オリーブオイルで揚げるのでもっと揚げたい。

よく遊びにきてきれた元イタリア在住の日本の友が
最後につくってくれた美味しいコロッケを真似て
野菜コロッケも拵えた。

彼女から教わったヴィーガンコロッケ。
つなぎのタマゴの代わりに溶いた片栗粉でやることを。

低温でじっくり揚げるとカラッと揚がるものだ。

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つまみは、オリーブの塩漬けだ。

11月終わりに摘んだオリーブの塩漬けが出来上がっている。
10日間、粗塩とニンニク2片を突っ込んで毎日シェイクシェイク。
10日過ぎたら、洗ってまた干す。
完全に乾かして、冷凍庫かオリーブオイルに漬けて保存。
 ニンニク入れるとオリーブの苦味が緩和されむしろ甘味が出る。

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こうやって丁寧に料理をしていると
時間なんてあっという間に過ぎていく。
一日中キッチンでなんかやっている状態だ。

他にもやりたいことやらなくてはいけないこといっぱいあるのに
丁寧な料理をするときは
無の状態で他のやりたいことを諦める覚悟が必要だ。

だからやっぱりお母さんたちってすごいとおもう。
だからやっぱり手抜きの日とご馳走の日があるのだ。

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2022年のブログはこれで最後となります。
いつも読んでくださってありがとうございました。
来年も引き続きゆるりと続けたいとおもいます。
どうぞよろしくお願いします。

みなさまにとって穏やかに年が越せますよう
お祈り申し上げます。



日本のみなさまに愛を込めて特別につくった
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現在勤務させていただいている食品会社のある同僚は
21歳の若さで出産したそうで
息子さんが35歳だという。

自分の子をからかうように
mio bimbo(私の子ども(小さい子の意味だけれど))はね!
と、嬉しそうにいつも話す。

その息子さんに4歳のお子さんがいて
同僚は56歳だけれどもお祖母ちゃんなのだ。

同僚は、お祖母ちゃんだけれど自分のお母さんもいて
話をよく聞いていると、お祖母ちゃんもいるそうなのだ。

マジ?! すごいね! 5世代じゃん!
同僚のお孫さんからすると、3人もお祖母ちゃんがいるのだ。
nonna、bis nonna、tris nonnaだ。

みんな元気で個人個人
スープの冷めない距離内に暮らしているんだそうだ。

56歳の同僚は、お昼休みにはマンマ(お母さん)のところにいって
お母さんがこしらえたご飯を食べていて
今日のメニューというのをいつも話してくれる。

ある日、みんなが揃ったクリスマスの時の写真をみせてくれた。
変な言い方だけど
本当に3人のお祖母ちゃんたちが並んで写っていた。
私は「素敵だね。」と言った。
こんな環境、真似もできないしお金を払ってもできないことだ。

私は、"もし"を想像した。
思い出と記憶の中で、年齢は止まっちゃってるけど
母や祖母のことを考えた。

我が思春期青少年は、私の母を知らない。
母に会わせたかったな、と思った。
でも母がいたら私はイタリアにいないから
この子も生まれてないんだなぁなんて、いつも考える。
我が子も何度もそれを聞いている。

たとえば40年前、私が今こんな風に生きているなんて
想像したこともなかった。
イタリアにいったり、イタリアで出産したり
ヴィンチで暮らしたり、農業をしたり
現地人と一緒に働いたり

オリーブの栽培を学んで、オリーブオイルを自分でつくったり
そのオリーブオイルで手作り自然派生活したり。

全部、私の母に教えてあげたい。
学んだこと体験したことをとにかく聞いて欲しい。
だってさ、現役の家族って、じつは各々に忙しいから
全部話すことは案外ないものだ。
だから、心の中で私はおしゃべりをする。
今日、満足したことを。

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もうすぐでオリーブの収穫がはじまる。
その前に、まだあるオリーブオイルをじゃんじゃん使おうとおもった。

庭のローズマリーでローズマリーのオイル漬けをこしらえた。
数ヵ月後にガーゼで濾して、来年までつかう。
私は、髪の毛にコンディショナー的につかう。
ラベンダーオイルが切れたときは
このローズマリーオイルで顔をマッサージする。

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畑の今季最後のナスをご近所さんから頂いた。
形がへんてこりんなので、どうやって食べよう。。
皮も固そうだし、なんか苦そう。

ご近所さんは、オイル漬けをすすめてくれた。

そうだ! 前にshinomaiちゃんのZoomお料理レッスンに
参加させていただいたときに教わった
ナスのオイル漬けをやってみよう!とおもう。
材料はいたってシンプルだ。

ナスは皮をむいて千切りにして
塩水で灰汁をとる。
畑の最後のナスは、この作業を徹底的にやった。

なにしろ少し前にアントネッラの畑の固いナスが
超苦くて気持ち悪くなったぐらいだから
ちょっとトラウマ気味だった。

水を切ったら
酢を少々と月桂樹を入れた水で5分ぐらい茹でる。

茹で上がったらぎゅーっと絞って
ボールにほぐして
ニンニクとかオレガノとか塩とか丸い胡椒をまぶしてかき混ぜて
パラパラと小瓶に詰める。
唐辛子をさして、オリーブオイルをひたひたまで入れる。

翌日以降のお楽しみ。

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夕飯はピッツァにしようと発酵させている生地を
ピッツァの一枚分ぐらいをつまみとって
伸ばしてフライパンで焼いたのが
フォカッチャのようなピアディーナのような
トルティーヤのようなナンのような
柔らかいしっとりした薄いパンをランチにこしらえた。

先ほどのローズマリーの花を散りばめて
ナスのオイル漬けをつまみに食べたのであった。

トラウマのナスの苦味がなくって美味しくできた!
ニンニクは、苦いものをまろやかにさせてくれる効果があるようだ。
黒オリーブの塩漬けをしたとき
最後にオリーブオイルと一緒に保存するのだが
その時にニンニクを加えると
とってもまろやかになった学びがある。

オレガノは、この夏シチリアに行ったとき
マルサーラの友のお母様がお土産に頂いたものだ。

最高の出来となり、これからは
最後のナスはオイル漬けでいこうとおもう。
お試しあれ。

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EVOオイルとは Olio Extra Vergine di Oliva
オリーブオイルの搾油率 essere olio extravergine
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il POKE a modo mio
si può chiamare SUSHI-DON

la base è 
il riso varietà originario cotto in pentola
dopo cotto ho aggiunto subito l'aceto già preparato con
tanto zucchero e un pizzico di sale
ho mescolato e ho fatto a raffreddare
coprendo con un panno umido

il salmone crudo che ho comprato al supermercato
ho tenuto nel mio congelatore almeno 3giorni 
in questo modo dicono che i batteri non ci sono più
allora posso preparare anche Maki e Nighiri!

la frittata di uova semplice sottile
ho aggiunto un pò di zucchero e salsa di soia
ho tagliato a striscie fine fine

l'avocado tagliato a cubetti

le erbe che ho trovato nel giardino sono
la rucola e il tarassaco

poi ho messo la parte bianca della cipolla fresca

il condimento è semplice uguale del sushi
ho preparato prima la salsa di soia con wasabi
poi metto tutto sopra, oh vai!

Buon appetito!

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ポケ丼のつもりでつくってみたはいいものの
私が「コレがPOKEだ!」と家族につくっていたものは
どこからみてもすし丼である。

イタリア語サイトのPOKEのレシピは
すし丼のレシピがあったりするので
今回も混乱させてしまうだろうが
すし飯さえ覚えれば
バリエーションが広がることを期待したい。

やはり我が家は、ポケ丼であろうとすし飯を使ったメニューは
なにかしら記念日などの祝い事がある日に拵える。

そんな特別な日を
家族の料理人は全部把握してなければならない。

宗教の行事があるイタリアの祭日だって
無宗教の我々も特別っぽくよそおう。

思春期青少年の始業アンド終業日も祝おうじゃないか。
試験が合格した日だって特別な日だ。

各々の誕生日には、もっともっと酢飯を大量につくって
握って巻いてアイデア加えてフュージョンSUSHIだ。

そして、9月の最終日は、我々の結婚記念日で
やっぱりそれだって特別な日とよびたいではないか。

当日は、イタリアの友のお誕生日会があって
翌日の夜、セリエAのEmpoliのサッカーの試合を
我が男子たちは観戦しに行くということで
さっとポケ風すし丼をこしらえた運びとなったのだ。

写真は、男子たちを見送ってからゆっくりつくったもの。

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私たちは22年前、そういうわけで無宗教なので
ヴィンチ市の所有物であるレオナルド・ダ・ヴィンチの生家で
市長さんに宣誓した式を挙げたのだった。

宣誓の中で、困難があっても協力するという誓いをしたとき
ドキドキした記憶がある。
困難とはなんなんだろう。。

平和な生活とは
少しでも多くの時間穏やかに過ごせる時を維持することだ。
そして、心にゆとりがあるときのような気がする。

困難な時って
家族の一員が体調を崩すことによって
家族が寄り添って支え合うけど
生活のリズムがくるうことを困難ともよぶかもしれない。

仕事がなかなかにないとき
インフレしまくりプラス出費がかさむとき
経済的に苦しいとき、まさしくも困難であろう。

仕事が自分の思うようにいかないとき。
気の合わない人がいるだけで
いちいちイライラしちゃうネガティブな我が男子。

好きなように時間が使えないとき。

子どもファーストでなんとなく犠牲感を感じる私。

振り返ってみると
ずーーーっと困難続きで、「幸せ」とは何か忘れちゃう。

幸せなんて、口にして噛みしめるほど長く感じたことはないけれど
ちょっとした笑いやちょっとした優しさが
どんなに毎日が困難でケンカばっかりでも
一緒に生きてきた意味ってあるんだな、なんてふっと想うとき
あの宣誓を思い出すのだ。

家族が各々に時間を過ごしていても
無理に一緒にいなきゃいけない感はない。
私たちが親のもとで暮らしていたときのような
あの居て当たり前感、離れていても繋がっている感
そういう関係が生まれてくることがわかったのだ。

私たちは、各々に生きていて各々にコントロールしなきゃいけない。
各々に時間を使って各々に集中して各々に発散するのだ。

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私は、現在フルタイムでイタリアのある食品会社で
働かせてもらっている。
オリーブの塩漬けやオイル漬けなんかが得意としている。
でもイタリアのことだから、いつ契約が切れるかわからない。

それでも学びが山ほどあって
仕事の経験以上に人生経験まで学ばせてもらっている。

大きなインダストリーだと思ったら
一歩さがってみると、小さな小さな村なのだ。

時間をかけて信頼をつくっていく人
フィーリングで信頼関係が生まれる人
愚痴を言っている人
黙って仕事をしてる人
おしゃべりが好きな人
目をひからせている人
ずっと考え事をしている人
声が小さい人
声がよくとおる人

仕事とは、とどのつまり
毎日ほぼ同じ事をするのが仕事だ。

あるとき私はぽろっとこぼした。
「この材料、あとどのくらいあるんですかね?」
「あと4タンクあるわよ。アナタ他に何がやりたいっていうの?」
あぁ確かに。
ちょっと忍耐力が必要な作業だったのだが
一瞬にして目が覚めた。
それからというもの私は、大変さが半減した。

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私は、生活の中の様々な困難に
ある意味無機質な仕事をこなして
経済という個人の基盤をつくり
心のゆとりを私たちの生活にくべたら
とおもうようになったのだ。

今まである意味自分勝手な想いの自由業を
生活にはめ込んでいたから
困難を引き起こしていたのかもしれない
とおもうようになった。

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私たちは、このように困難な中で
気づき、学び、行動している

困難を乗り越えるという言葉の学びは
あのドキッとした宣誓にあったのであった。


オリーブを栽培し続けている理由のひとつに
オリーブを剪定したり収穫したりしているとき
私と夫も意気込みが同じだから、気付き合い、労り合い
日々の暮らしに欠ける同じパッションがあるものに関しては
そっとしておきたくなる。
だからなお、オリーブの収穫、オリーブオイルに関して
気合いが入るのである。自分のために、家族のために
そして興味を持ってくださる方へのために。



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長かった暑い夏が終わった。
5月あたりの初夏を知らずに夏に突入して
9月あたりの晩夏を知らずに秋に突入した...感じだ。

毎年そうだけど、学校が始業する頃には
バッチリ勉学の秋なのだ。

2022年度のはじまりはようやくマスク無しで
授業が受けられるんだそうだ。
よかった、本当によかった。

シチリアからの帰りの長距離バスのななめ前に座っていた
我が思春期青少年よりひとつふたつ歳が上だろう
パッと見さわやか好青年だけど今風な彼らは
小さな村で、イケイケしてないごくフツーな
それでもキャピッとしたガールズと
バスの運転手さんが「出発するよ」と声がかかるまで
ずっと離れたくない様子の青春4人を
ガールズのどっちかのお父さんが送ってきたのかな
ちょっと離れたところで車に寄りかかってあっちを向いて
娘たちを待っている、まるで映画のワンシーン
そんなこれぞ青春の夏が終わってしまう寂しさと
勉強は面倒だけどやっとクラスメートに会えるドキドキ感
9月の始業時期ってこの感覚がおもしろいイタリア。

おわりとはじまりが交錯するとき。
日本の4月の始業に
ワンシーズン丸ごとの長い夏休み明けがプラスされた感じだろうか。
彼らにとってみれば、新年が明ける感覚なのではないだろうか。

私は、この長距離バスの好青年二人が
妙にいろんな記憶とか感覚を
我が思春期青少年より思い出させてくれたこと
時代のないごくごくこのフツーな光景と
彼らのフツーな青春オーラは
私と我が青少年のプチシチリアの旅の記憶に刻まれた。

我が思春期青少年は、初日どんなファッションでいくか
コーディネートを着比べているw
ちょっと前まではコーディネートのコの字にも
無関心だったのにおかしいな。
そんなことよりも勉強がんばってよ!と言いたいところだが
コーディネートの着比べの楽しみを奪っちゃぁいけない。
学校に行きたい証拠なんだからそっとしておこう。
朝のバス待ちは寒いということで
自分の貯金で買ったパーカーのコーディネート中w

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9月の、そういうわけで始業する週あたりから
朝がめっきり冷え込むようになって
日中もそう気温は上がらなくなった。
とはいえ、最低最高気温の温度差は10度以上は余裕である。

私は、8月中のブドウの収穫には手伝えたけど
実はまだまだ終わっていないところが多いヴィンチの丘であった。

きっと、夏の干ばつで果実が小ぶりでモスト(果汁)が少ないこと
暑かったのでアルコール度数が高いこと、だろう。

雨が降ったり気温が下がることで
多少カビになるリスクは高いが、生産する効果は高い。

9月も後半、まだ収穫していないブドウ畑があるが
次のリスクは、熟し過ぎちゃうことだろう。
収獲期の天候って、ホントやきもきする。
畑や動きから、なんとなく伝わってくる。

農主のブドウも、あれから品種の状態をみながら
収穫の時期をずらしながらやっていた。

収獲しちゃう前にカナイオーロという品種のブドウを数房摘ませてもらった。
サンジョベーゼという品種より酸味が少ない黒いブドウだ。

このブドウでSchiacciata con l'uvaスキアッチャータコンルーヴァという
パン菓子をつくろうとおもう。

いたって簡単で
ピッツァとかスキアッチャータ=フォカッチャをつくる要領に
小麦粉400gを目安に
砂糖をスプーン2さじを生地に混ぜてこねる。
膨らんだら
下の生地を伸ばしてブドウを散りばめ砂糖をスプーン2さじ
上の生地にブドウを散りばめ砂糖をスプーン2さじ、振りかける。
それからまた寝かせる。
砂糖がいっぱいかかってるから膨らむ膨らむ。
180度のオーブンで45分ぐらい焼く。

ブドウは、二房あればぎゅうぎゅうに散りばめられる。

以前はブドウの種が邪魔っぽく感じてたけど
ブドウの種だと思わず、ナッツ系をわざと加えたと思えば
カリカリ感もなんだか乙になってくるパン菓子である。

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男子の朝食用スキアッチャータコンルーヴァはできあがった。
私は、アントネッラのところで
最後かもしれない夏野菜を調達しに行った。

土曜日の午前中、アントネッラはマーケットに出すので
日曜日に行くと、畑からわざわざ欲しい分だけ摘んでくれる。

肥沃な大地にワサワサした畑がもう美味しそうだ。
Portulacaポルトゥーラカ(スベリヒユ)が一面に広がっている。いいなぁ。
オメガ3をもつハーブで積極的に食べたい野草でもある。
土を選ぶこの野草は、そう簡単には移植できない。
が、土が合っていると、ものすごい繁殖率なのである。

アントネッラのワンコが摘んでくれたトマトを食べて
でも、すました顔で私をみている!
私は日本語でワンコに文句を言ってやった。食べるな!

アントネッラんチの長男もすこぶる成長しちゃって
いつだか数年前、思春期だかなんだかで困っていたのを思い出す。
今や立派な青年で、お母さんのマーケットのお手伝いをしている。
とても気が利く青年に育ったとアントネッラは喜んでいた。
技術系商業高校を卒業して
高校の掲示板でみつけた職場に見習いからはじめて
今や正社員で働いているそうだ。

イタリアは今、インフレしまくりで節約しないと生活が苦しい。
なかなか容易に一人暮らしができないのが現実だ。
と、アントネッラが嘆く。。。
何歳になっても家に子が残ってるケースは
ただのマンモーネ(ママの過保護)文化だけではない
経済的な面でもそれが実は常にイタリア文化なのである。

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雨が降った。
雫好きにはたまらない光景だ。
家の一番近くにあるオリーブがもう色づき始めている。
色がつきはじめると、ドキドキソワソワしはじめるのである。

 ☆

今年も私が監修しますオリーブオイルが日本で購入可能となります。
詳細は、決定し次第ブログやSNSでお知らせしますので
お楽しみに!



今日の一曲。





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近頃、ヴィンチの保存食品会社の生産部門の工場内で
私は汗だくになりながら働いていた。

瓶詰するための殺菌や圧迫させるための蒸気と熱でムンムンしている。

仲間たちは、暑い暑いとぼやくし
年金退職に近い人たちは、早く辞めたいと耳が痛くなるほど嘆く。

私は、ついこの間まで太陽の下で歩き回っていた。
そして、またブドウの収穫に精を出すつもりだ。

いつの頃からか、暑いのはやっぱり体が重くなるけれど
汗をかくことがあまり気にならない。
額に汗が流れていても、鼻の下が汗で粒々していても
体中汗びっしょりでも、臭くても
作業中は、あんまり気にならないのだ。
むしろ汗をかくことはいいことだぐらいおもっている。

工場内は、騒音と共にだるい暑さでシャキッとしない。
そんな中、眠くなるような退屈な作業もあれば
私は一人駆け回っていたりする作業もあった。

どの作業も簡単だけど、どの仕事も機転というのは必要だ。
暑いからとウダウダしていられない。
必要としてくれるのならば、どんな作業でも
はやく覚えてはやく自分一人で動きたかった。
だから暑さにかまう気持ちはうまれなかったのかもしれない。

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仕事が終わる夕方は、大地も風も太陽も一番暑い時間なんじゃないか
メラメラモワモワと、スクーターで走っていても
ちっとも気持ちがよくないほどシャキッとしない。

家は10時半ごろ全部窓は閉めるよう、留守番の青少年に言っている。
だから帰宅する頃は窓は閉まっていて熱風を遮断しているので
ひんやりとはしなくても、外気温との差は感じる。
大きな窓が一つでも全開しているだけで
その差は出るので、疲れていてもわーわー青少年に文句をいう。

暑いけれど、ここで冷房なんかいれたら、もっと暑いだろうと思う。
というか、そこから動けなくなるだろうし
つけっぱなしになるだろう。体を甘やかしてはいけない。

というわけで、家にいる時は
どちらかというとじっとしていることが多い家族である。

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しかし、休みは週末だけだ。
暑かろうが、とっととやらねば洋ナシは痛んでしまう。

ごっそり収穫した小さな洋ナシPera Cosciaを猛暑中天日干ししたり
今回は、コッチョリーノの大きな土鍋さんでジャムつくりを
3回立て続けにこしらえた。

ハチミツ500gの瓶が20個ぐらいできた。
このサイズで保存しておくと
ジャムをのせたタルトをつくるとき、ちょうどいい量なのである。

簡単に洗って、荒く皮をむいて、種をとって
レモン汁をかけて砂糖はスプーン10杯約200gを加えて
攪拌機など使わず煮込むだけ。

私は大きく実が残っている方がデザート感があって好きなので
自然に崩れていくことを待つ。

水分が多いので、蒸発してねっとりするまで
結構な時間がかかったもんだ。

ガスをつけっぱなしの熱がこもらないように
うるさいけど換気扇はマックスに。。。

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タルトに使わないときは
こうやってヨーグルトの汁を切ったギリシャヨーグルトに合わせて
こってり食べるのが好き。

ヨーグルトの汁はホエイで
プロテインなどの栄養分があるので捨てない。
使い方は様々あって、固そうなお肉を柔らかくするために漬けこんだり
肉の料理にお酒のところをホエイを使ったり私はしている。

ピッツァの生地つくりにビール酵母を使うとき
水の代わりにホエイを使うと発酵を促す効果があるので
そこにも使っていたな。

この暑さでオーブン料理は控えていて
自家製ピッツァはしてない。
夏野菜をトッピングしたいのに残念。

それでもジャムつくりは暑くたって
コトコト煮込むのである。
ねっとりしてきたときの嬉しさといったら。

はやくオーブンが使える涼しさになったら
ジャム入りタルトをつくって食べたい。
ジャムつくりの根気なんか忘れて
あっという間になくなる美味しさ。
涼しくなるのが待ち遠しい。。。

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今日の一曲。





Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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