大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

カテゴリ: 少年

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日照時間が少なくなってきて
サマータイムがまだ終わらなかった10月
いつもの暗い夜に就寝するあの風景のまま
起床も暗いのはなんか損した気分だった。

新生活は暗い朝にもあった。

思春期青少年を6時45分にヴィンチ村まで見送る
けど、やっぱり暗い。
しかし、東の方から黒の空にピンクを見つけた。

そのピンクを見つけたときから
空って刻々と明るくなって
太陽が誕生するような神々しさで
目が放せないほど、時間でも言い表せない
その刻々の間に、空が変化していくのだ。

わー、うわー、言葉にも言い表せない
その空の変化に、ドキドキした。

今見送った青少年も見てるかな。
ウチの子が見てなくても誰か気がつくだろう。

そんな風にバス停にたむろう同じくらいの青少年たちをおもった。

このピンクの空は朝である。

東はにぎやかで、西を振り向くとひっそりしている。が
その東のにぎやかさは西まで響き、深い奥行きを創り出していた。

我が家は西側に窓があるので、西の光景ばかりだ。
東は、そうやって移動するときに
いつもと違う風景に出合う。

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青少年が法律の授業が退屈だとこぼした。

ついこの間私も法律の授業がある講座を受けたので
少しだけ言いたいことはわかる。

本物の社会の授業に突入して何がなんだかわからないのであろう。

しかし、世の中はモラル以外に
度を平等化する法律とか権利とかで治まっているのだから
今退屈でも将来いつかひょんな時に役に立つぞ
法律や権利って問題にぶち当たらないと
気がつきもしなければ必要さもわからないけれど
知っておくと動きやすいことが多々あることは
そこはやっぱり人生半世紀も生きてきてれば
一般教養として学べるにこしたことがないと
必然的にアドバイスができる。とりあえず学んどけ。

「憲法の第一条ってみなさん知ってますか?」
え...何だろうね。とみんなで顔を見合った。
「憲法の第一条って<国民は仕事をする権利>から始まってるんですよ」
へぇ、そうなんっすか!

私が受けた講座の労働法の授業はそう愉快なオッサンで
まるで自慢話のように法律を話してくれたおかげで
なんだか私たちまでワオ!と体が乗り出し
質問や笑いまで起き上がっていたんだから
その愉快なオッサン講師は上手なんだとおもう。
そしてこうやって覚えてられるんだから教え方イイ。

「大統領って外国人でもなれるって知ってます?」
そういうメディアっぽい質問の仕方が興味を駆られる。
「答えは、なれるんですねぇ。」へーなんでぇ?
なんで?という質問を待ってました!と嬉しそうに
「イタリアに50年住んでればなれるんですねー!」
と私の方を見て
「アナタでもなれます。」と指をさす。
広告のタイトルか?

先日法律・権利の抜き打ち口頭テストに我が青少年は当たって
当然の言い訳、勉強してなったとかで、点数が悪かった。

しかし、悔しいと思ったのかこのままではまずいと焦ったのか
次のテストでは、なかなかの成績がとれたそうな。
(何事も結果好き青少年は、成績結果はポロっと報告する)
お!どうしちゃったの?いい成績じゃん!先生に気に入られた?
「そりゃ勉強すればボクだってできる。」ほー。

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朝、青少年はなかなか起きたがらない。
不規則な生活してるからだ。
昼寝が長すぎたり遅くまで起きていたり。

この新生活、高校の終了時間が遅いのなんの。
帰宅が14時半か15時半。家に帰ってからお昼。
お昼学校で食べてゆっくり午後も授業してくれていいのに
なぜかぎゅーっと6時間授業を詰め込みたいフシギシステム。

早弁用におにぎりやパニーニもってく?
「いらない。誰も食べてないしお腹空かない。」などという。
今の子って理解不可能...

そういうわけで、家族の目覚ましが鳴りw家族で起こし合い
本人も遅刻はしたくない性分だから起きるけど
目覚めが悪いようだ。

生活スタイル変えたら?とシンプルに提案すると
「わかってる。よくないことはわかってるけど今はできない。」
いつも役に立たないことばかり言っている思春期青少年で
母はいちいち腹が立つが、たまにこうやって真相が聞ければ
変化とか発見を静かに見守ってあげようとおもうのである。

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朝から親子ケンカして挨拶もしない日もあるけれど
朝から相談にのってチャオと言い合える日もある。

サマータイム終わったら、朝は朝らしく明るめの朝だ。
夜寝て夜起きピンク入りの夜の朝ではない。
同じ朝なのに同じ朝じゃない。
刻々と変化していく空のように
私たちもなにか変化のある毎日である。


【お知らせ】


2021年より、Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへ数量限定で
olivewellness.storeより販売が決定いたしました。
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この機会を是非ご利用ください。
こちらのリンクにて予約注文ができます。



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満月が朝日に淡く照らされながら沈んでいった日
日と夜が半々の分点で秋へとすすみはじめた。

ピンクな空に静かに光る丸い月はそれはそれは美しかった。

私たちがそんな朝に出会えたのは
思春期青少年が06時50分のバスに乗らなければいけなかったからだ。

日本だったり、きっとイタリアの都会だったら
一人でテクテク歩いたってなんの問題もないだろう。

しかしここは田舎で、バス停に青少年たちを見かけたことはあるけれど
男子でも歩いている姿を見たことがないのが現実だ。

専門高校に入学したての青少年を母心に村の入り口まで送る。
早起きは三文の徳、それだけを信じて早起きして息子を見送る。

空を眺めるのが好きでよかった。
こんな朝焼けが待っていたり、キンと冷たい空気に触れたり
曇りだって雨だって、佇むヴィンチ村へ向かう景色を毎日みるのは
日本人の私には贅沢なことかもしれない、と
目に、記憶に、焼きつけることにした。
焼きつけても私の人生に焼きつくだけで
息子だって夫だって誰も知る由もないだろう。

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青少年を見送った後、私はブドウの収穫へ向かった。
同じ朝なのに色が変わって違う朝のようだ。

「今日の朝の満月見た?南西の方に沈んでいった。」
「ううん、見てない。」

仲間にもさっき見たピンク空の満月の話をした。

彼らとは、数日数週間一緒に汗を流していると
なんでも話せちゃう距離がうまれる。

みんなキャラが強い。
静かなモノを見て静かに感動したことだって
その人のキャラの内で、ちっとも話せる。

前の私だったら、月の話はしないかもしれない。
わーっと感じたことを素直に言葉で伝えることができなかった。

でも今は、誰も聞いてなくたって興味を持たなくたって
私はつぶやけるようになった。

そのつぶやきは、SNSではなくって、生の声で生の身に
目の前にいる人につぶやきたい。

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仲間たちが、ワクチンのことで討論となった。
ワクチン接種済みの人はワクチンを肯定するのが当たり前だ。

ワクチン賛成派をイタリアではPro Vaxと呼ばれ
逆に、いろんなことが不透明でなにもかも疑心暗鬼になっている
反ワクチン派はNo Vaxと呼ぶ。
どっちもあってると思う..とはっきりしない人たちをNi Vaxと
SiとNoをかけて呼んでいる。できたらNoでいたいタイプ。

そんな愛おしい仲間たちも二極に分かれる。
No Vaxの言い分は、世界中の反ワクチン派の意見で一致している。
彼ら一般人でも調べ上げた様々な疑問を証明しろ!と
Pro Vaxの仲間に嘆いている。
そのとき、Proたちが黙ったから話が終わったけど
ここでProなりに意見をいうと、すごい揉め事になるのである。

この逆を我が友とぶち当たった経験がある。
いろんなところで、人はぶつかっている話をきく。
本当に嫌な世の中で、ワクチンのことでケンカになるわ
友だち関係は崩れるわで面倒なことになっているのである。

イタリアはコロナ免疫&ワクチン接種済み&現コロナ陰性証明
グリーンパスの効果で、75%の市民がワクチン接種済みだそうだが
仕事ができなくなるのであれば
理由も目的も意味も意思もなにがなんだかわからないまま
とにかくワクチン接種をして
集団免疫プロジェクト(?)に協力している現状だ。

収穫期間3回は衝突したProとNoの論議。
つぶやけるようになった私がつぶやいた話は
農薬を使い続けると..という話をつぶやいた。

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思春期青少年は、高校入学で新生活を送り始めた。
ニュースでもやってたけど
すでにコロナ学級閉鎖が相次いでいる。
まだ1週間ぽっきりしか通ってないのにもうリモート授業...

えー、もうリモートしないって言ってたじゃん?!
グリーンパスはいったい何なんだ???

そうこうしている内に保健所から
アナタのお子さんは完結したグリーンパスを所持してないので
(1回目のワクチン接種者でもグリーンパスはすぐ取得できるし
ワクチンが打てない方は48時間有効のPCR検査陰性でも取得可)
以前同様に隔離期間が終了し次第PCR検査して陰性だったら登校できます
と、メールが届いた。

この1週間まず朝早く起きてヴィンチ村からバスに乗って
バスの乗り継ぎする村で20分も待って
朝は学校の門を通るバスだからいいけれど
帰りは、まだ終了時間が早いからかわからないけれど
主要の駅まで学校から20分ぐらい(GoogleMap調べ)歩いて
その駅から乗り継ぎの村で20分待ち、そしてヴィンチ村に到着
私たちがお昼時いれば迎えにいってあげるけど
いなかったら、日中は歩いて帰ってこなくてはいけない。

車だったら30分のところ、交通が不便な田舎の学生たちは
1時間以上かけて登校しているのである。
日本ではフツーのことなんだけど。

中学までは自治体から出ていたスクールバスで
家の目の前から楽ちんに村の学校に通っていた。
そのギャップにすでに嘆いている青少年。

それだけじゃない
その主要駅にはサッカー観戦ぐらいに感じる程
すんごい人数の学生たちがうじゃうじゃ集まってきて
バスに乗り込んでいくそうだ。新人は呆気にとられて
圧倒されて乗れなかったということもあったそうだw
がんばれ、新人!もたもたしてるなw

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そして、ヴィンチから通う仲間もいるのに
彼だけクラスが違ったという、彼にとっては不運感でイライラ
ブツブツ言っていたけれど、母は前向きに考えろと
人生のいろんなシーンをあげて肩をたたいてあげた。

ひとからみれば、あるあるのフツーの話なのだが
な、なんと!イタリアでは(とひとくくりにしてはいけないが)
ヴィンチグループのもう一人もクラスが外れちゃった子がいて
「ボク、ヴィンチグループがいるクラスがいい」と
愛おしい息子が懇願しているということで
入学する前に学校に電話して、クラス変えてもらっちゃった
そんな親子もいたそうだ。
クラスを変えてもらう理由をいったい何にしたのだろう
私にはこっぱずかしくて話にならない。

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そういうわけで、新生活がはじまった思春期青少年。
私たちも空を早朝に眺める新生活。
つぶやけた収穫仲間とはお別れのハグ。
また各々に生活をしていくのであった。

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このブログを書いてるときヴィンチは今、嵐が過ぎ去り停電中。
オリーブ、大丈夫だったかな...



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Sorriso Amaro...
2点とって浮かれているそばで1点ゴールされちゃった。
監督、苦笑い...

 Sorriso Dolce...微笑み、とは
イタリアだとよく聞くし使うし見るけれど
苦笑い、てあまり聞かないな。
表情や表現が共通することに
とーってもイタリアに親近感をさらに覚えた。

去年コロナで中止となった欧州サッカーUEFA Euro 2020の
準々決勝イタリア vs ベルギー戦を
思春期青少年は、友宅で観戦した。

私たち大人は、そのまままったり夕食後夫婦でおウチ観戦で
メリハリもなく、一人ソファー、一人椅子に座って吞み続け
みーんなバラバラですよ。

でも観ているものは同じで、応援しているものはひとつなのだ。
それは家庭の一コマだけではない、イタリア全国ひとつだった。

イタリアが団結しているとき...ロックダウンもそうだったけど
スーパーナショナリズムなイタリアンは
老若男女、国で出場しているサッカーを応援するのだ。
ニュースでインタビューに答えていた方も
イタリアのいいところって団結できるところだって。
北から南、子どもも大人もお年寄りも。

私たち大人はメリハリもない空間だったがために
コックリコックリとうたた寝までしちゃって
Insigne選手が、キャプテン翼風にゴールを決めた
(とニュースでは報道されていたw)ところを見逃したけれど
Spinazzola選手がアキレス腱負傷して、涙の退場は
どうにかこうにか見納めることはできた。
その後のインタビューを見て、Voto(成績)まで見れて
ダイジェストまで見れて、試合を完結した気になれた。

そんなんだから、思春期青少年が友たちとワイワイ観戦するのは
私は、二倍嬉しい。
帰宅してからすぐにではない、一日か二日おいたぐらいの
気が向いたときに話してくれた報告によると
イタリアが勝ったとき
友んチの庭のプールにパンツのまま飛び込んだそうだ。
その日はご両親はわざとか留守だったそうだ。

ボクはパンツが恥ずかしかったからズボンで...
と、また疑問がわくようなことを言う。ま、いいや。

あぁ、楽しかっただろうな。
ニュースでも街中は若者たちで大騒ぎシーンが取り上げられていた。
コンサートのときの興奮と似たようなもんだろうな。
生で観れたとか興奮をリアルタイムに共有できたとか。

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集まっていたのはいつもの友たちで
ヴィンチの幼馴染だ。
幼稚園で出会い、小学校で別れ、といっても隣クラス
中学校でまたごちゃまぜとなり
だからグループは、ヴィンチグループで
二クラスしかないAとBの気の合う仲間が揃った。
といっても、ほぼ二クラスの男子全員で
全員ではないとしたら、グループが苦手な子たちで
単独行動をしている子以外であった。
かといって学校ではみんな仲良しなんだって。

もともと小さいグループだったんだけど
リーダーがいいやつで少しづつ輪が広がっていった。
我が思春期青少年も中二の夏休みからつるむようになった。
それまでは、なんとなく当たり障りなくみんなと仲良かった。
声をかけてもらうようになって
このコロナ禍でも、友だち感は絶えず
鬱になることなく、引きこもっててもなんか楽しそうであった。

隙さえあれば、仲間で草サッカーをしている。
空き地でするのではなく、地域のサッカー場を借りる。
有料だからそうしょっちゅうはできないけれども
自分が頼られていることに自惚れているw

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それでも、全員全部同じという友はいない。

ボクが、30㎞先のショッピングモールにチャリで行きたくても
誰も来ないし来れない。
ボクが、50㎞先の海にチャリとか電車で行きたくても
誰も来ないし来れない。

冒険心が自身より強く挑戦しちゃったけど
どうだろう...友と行ってたかな?

育っている国は違うとはいえ
似たような境遇はあると我を振り返ってみる。
国とか時代の問題のほかに性格なんだとおもう。

そういうところから
自分ができることとかできないことを自覚してきて
ボクとキミで、ワタシとアナタなんだとおもうし
ボクはボクで、キミはキミなんだとおもう。

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7月といえばGO TOバカンスでしょ、ということで
ジワジワと妄想を繰り広げても、なかなか実現の余地がない。

そこで、Pugliaに行ってみたいね、Siciliaに行ってみたいねと
妄想しかない無邪気な思春期青少年と
妄想だけで幸せいっぱいになれる私は盛り上がるわけだ。
「友だちいるから、この機会に会えたらいいなぁ。」とボヤくと
夫は「失礼じゃないか!今までろくに連絡もしてないのに。
ヴィンチで会ってから会いに行け。」などという。

私は涙が出そうになった。
なぜ。
なぜ、そういう考えなんだ。
だから閉ざされていくのではないか。
それでなくても田舎暮らしで友との接触は少ないのに。

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私は、連絡不精だ。
どちらかというと電話より手紙好きで
クリスマスカードを送るタイプだ。
イタリアの友でもなかなか会えない人にはカードを送る。

かといって会おうよとか誘わない。
自分の安否というか日常を報告しているだけである。

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私が想う友というのは
そんな簡単に壊れるものだとはおもっていない。
友情はじつはあの頃に仕上がっているものだと想っている。
いつ連絡しようが会おうが想おうが
ずっとあの頃の友だちだと想っている。

ただヒマだったあの頃より
私たちは、優先しなければいけないことが増えてきちゃって
忙しくなっちゃったんだ。
時間的にも精神的にも。

あの頃近くにいて時間を共にして一緒にはしゃいだ友たちは
私の人生の一部に深く深く刻まれて、一緒に歩いてるんだ。

彼らがいなければ気づかないことだってあったし
彼らがいなければ知らないままだったかもしれない。

常に言葉にしたり表現したりしなくても
友のことを何分ごと、何時間ごと、何日ごとに思い出してるんだ。
...と、だいぶ前に
フィレンツェにいた当時すごくよくしてくれた
シチリアのアニキみたいな友から、そんなメッセージが届いた。

異性でさ、恋みたいな好きと人間的に好きってあるじゃない。
私は、今まで二人の人間的に好きって想える人に出会った。

そんな図星を突かれたような素直で正直なメッセージを受け取って
友たちを思い出すことをむしろ大切にしているし
思い出す時間をつくっているし、気がつくようにしている。


連絡を常にとったりヴィンチに誘ってから会いに行く
なんていう礼儀みたいのはいらない。
友たちだってしてないじゃない。
みんな忙しいの。

そんな想いを、夫にも青少年にも話した。
「そうでしょ?そう思わない?」
夫は、この時ばかりは、素直に頷いて納得していた。
青少年は、この時ばかりは、黙って耳を傾けていた。

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ずいぶん前に日本に一時帰国したとき
いつ会えるかわからないと、ちょっと不便な土地に職場があっても
仕事帰りにちょっとの時間でも吞めるかなと
私は、友の時間の節約になるよう不便な土地へ出向いた。

もうとっくに20年以上は過ぎている。
インスタで見つけてくれて
メッセージ上で再会を果たした。

メッセージで思い出話は難しいけれど
彼女が覚えている記憶は
私が彼女のために足を運んたひとときだった。
学生時代の友だちさえも覚えてないのに
じつはそんな束の間のシーンをより濃く覚えているものなのだ。

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青少年は「ボクには日本に友だちがいる。」という。
お、誰のことだ?
いまだに4回ぐらいしか行ったことない。
「次、日本に行ったらKとディズニーランド行くから
日本語の会話教えて。」という。ほー。

そしてある日Kのママが
「Kがはやくディズニーランド連れてってあげたいなぁ。」
て言ってるよとおしえてくれた。

どこで絆が芽生えたんだ。
あの数回しか会っていない時間と会話で
また会いたいと思える友だちができたなんて
それだけで、すべての価値が生まれて私は嬉しい。

そう、遠距離にいても気持ちは近距離なのだ。

そう、コツコツ友情をつくることもあれば
タイミングやフィーリングで友だちができることもある。


私もそろそろ友たちに会いたいな。



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時の同居人 Camera Doppia
フィレンツェシスターズ Amica come Sorella vol.2
イタリアからの手紙 Francobolli Filatelici 2017



第2回Olive Wellness大学ウェビナー
「オリーブの道①」
~オリーブ発祥の地 紀元前 "中東"から"地中海"へ~
【 2021年7月17日(土) 日本時間16時より 】





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思春期青少年は、こちらの中学三年生で卒業試験があった。
その試験を受ける前に、今期の成績が発表されて
10段階の内5だか6だと
最終試験=口頭試験が受けられないとかなんとか言っていた。

何度か説明してくれたが
私はこっちで学校生活を送っていないので
今一アドバイスもできなければ
感覚もよくわからず、共感できない。

強いて言えば、私がときどき免許を取るための
試験勉強の打ち込み具合とか
発散具合なんかを共感したものだった。

青少年は、あまり語ることなく
自分で荒れながら(?)でも対処しているので
私は勝手にやらせっぱなしだし、任せていた。
だって、私の日本の中学三年生に
親が出てくることなんてなかったもの。


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で、その中学三年生の卒業試験に
三年間学んだことのミニ論文を作成させて
それはもう、MicrosoftのOfficeを使ってプレゼンですよw

昭和の中学三年生て、高校の入学試験に向けての
夏期講習や冬期講習を受けて、ひたすら入学試験勉強。

我が思春期青少年は、テーマを「暴力」などとし
暴力を、国語算数理科社会美術音楽に関連付けるのである。

OfficeWebのPowerPointで、そのプレゼンを作成していたが
PCを持っていなかったらどうしていたのだろう
とマジ疑問が残る。

青少年の誕生日プレゼントを
ママ友のアドバイスでPCが必要と情報をキャッチしていたから
デスクトップPCをプレゼントして
私もちゃっかり使わせてもらっているけれど
リモート授業もテストも資料を見るも作成も
PCがあって当然のように学校がシステム化されてしまっている。
その場で強制ではなかったが、時間をかけて電子化システムに
結局のところ全員導入している。

余談だが、我が家はWIFIをルーターで導入していなかったのに
そういうわけで必要性に応じてしまって
月々払いではないチャージ系のWIFIモデム(TIM)を導入。
このチャージ系は、別荘用に誕生したシステムだそうだ。


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話は戻りそういうわけで、それはなにも学校のことだけではない。
役所系や税金控除、コロナの補助金なんか、対面を減らして
どれもこれも電子化されつつあり
むしろ電子のみ有効な受付もたっくさんある。

老人はどうするんだろう、とたいていの人は心配するが
アモーレの国イタリアは、家族で対処したり
キリスト教の国イタリアは
ボランティアや助け合いで成り立っているようである。


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で、そのテーマである暴力の説明からはじまる。
体力的なことと精神的なこと
どちらも脳みそから伝達させている、などと入っていき
トルコ領にいるクルド人との争いの話がでてきて
戦争時の独裁的権力ファシズムを説明している。
特定人種絶滅政策や強制収容、強制労働...

収容所で書かれた詩人のポエムをとりあげた。
安心な生活してた頃
夕方暖かい家に帰宅して、温かい食卓があってさ
時に友たちと笑ったもんだ
なんでこんな制度になっちゃうんだ
平和なんかなにもない、ボクらは泥の中で働くだけだ
一切れのパンを奪い合い、またひとり死んでひとり生き残っている
女も丸坊主にされ、名前もない
ボクらの目は空っぽだ
ボクは書いて書いて子孫へ残す
深く心に刻んで、忘れてはいけない、絶対に忘れてはいけない

ナショナリストファシストはイタリアにだってあって
ドイツと手を組んでスペインを攻撃した。
スペインの芸術家Picasoは
アンチ暴力アンチ戦争をテーマにゲルニカを制作、発表。

人種差別、暴力、戦い、それは世界を跨いでいたこと
アメリカに渡ったアフロたちは、白人の奴隷となり
綿積み労働で彼らが歌っていた歌がBLUESとなった
と思春期青少年は〆る。






個別に口頭試験が30分ずつあり
なぜかそのために、私が送迎をした。
戻ってきた青少年をみると、どうやら感触がよかったらしい。
たいして勉強してるようには見えなかったが
本人は、「人生で一番勉強しちゃったなー」などと
疲れ果てていた。

試験が終わったら、夏がくる!
頭の中は、勉強と夏の妄想でいっぱいだった。

全員が登校する最終日は、公立の終業日と同じ日だった。
「本当にもうみんなと会えなくなっちゃうの?」
ポツリ、ぼやいていた。
幼稚園から一緒の地元の同級生。
中学のときの友だち数人は、一生の友だちになるさ。
別れがさみしいと想えるクラスでよかったね!
そのポツリが聞けてよかったよ。

えっと..この後、試験の結果発表や修了書?みたいのをもらって
進学先の学校に面接に行くんだそう。
日本のやり方と違うから、あの頃の経験が生かせない。
全てが初めてで、親子でドキドキした初夏だった。


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私は、綿畑ではない、ムシムシと汗がしたたるブドウ畑にいた。
結実したコロコロブドウたちの誘引作業に手を焼いていた。

急に暑くなって、ブドウの成長が目まぐるしく
特に何メートルにも伸びる枝は、急成長といった感じだった。
茎も太くなるし、伸びて重くなってくるから
架線や柱に絡ませてあげないと、新枝の根元から折れてしまう。
せっかく健全に生まれてきた来年のも
もげてしまったらもったいない。
それを、よっこらしょと持ち上げてあげるのだ。


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ひとりぽっちの畑には、ツバメが勢いよく飛んでいる。
きれいな羽の薄茶色のハトたちが静かにとまっているとおもったら
バタバタっと急に飛び立つ、その度に振り向いちゃう。
小さな森の中にもトリがいて、ヒトが口笛を吹いているように
ビブラートさせて、とっても陽気そう。
それを聴いてひとりぽっちでも陽気でいられるんだ。

30度近い気温のときはもう早朝からはじめて午前中のみ。
ヴィンチの丘は、14時~18時までが一番暑い。
その時間帯だけ風は吹くのだが、日差しの暑さにはかなわない。

そう、一年で一番日が長い夏至だ。
一日の熱が冷めない。
思春期青少年の夏妄想熱も熱いままずっと続きそうだ...




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ブドウの枝の誘引 Allacciatura
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ことな青少年の身体測定を
パスクワ(復活祭とかイースター)ヴァカンス週間に
連れていくことになった。
最後になるだろう小児科へ。

コロナだから昨年は遠慮した。
だから、今年は絶対来い!ということだった。

14歳とはことな青少年だから、ちょっと大人の仲間入りで
小児科から大人のホームドクターへと進級する。

ホームドクターだから家族と同じお馴染みの先生を指定すると
面倒な説明とか遺伝とかそういうのがオートマチックに把握でき
まぁいろいろ便利で、おじいちゃんもおばあちゃんも
というお宅もある。

その進級手続きも現在コロナ禍で医療関係は
すったもんだしているようだから、気長に申請しようとおもう。
その点、野菜嫌いでも病気をしない野生少年は便利である。

身体測定にわざわざ親が連れていき
測定中ボーっと眺め、成長したことに小児科の先生と
わーっと騒ぎ、親が騒いでる姿を青少年は
うるせーなという顔でシラーと下を向き
下を向いている青少年に気が付いた親の私は
日本の集団身体測定て便利だったよなぁと思い出した。

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なにしろヴィンチもエンポリもどこもかしこもレッドゾーンで
どこにも行けないはずなんだけど
働く人はコロナ禍だろうが働いている。

その働く人のために、コロナ禍だろうがパニーニ屋さん
トスカーナだとLampredotto(牛モツ)サンドの屋台が
工場地帯とか高速道路近くとかに構えている。

外出したし、Lampredottoサンド買いに行くか!ってことで
私と青少年はスクーターを走らせた。

あの日天気がすこぶるよくって、暑いぐらいだった。
おNewのホワイトのスクーターでヘルメットもホワイト。
後ろに乗る人だって中古のヘルメットを
ホワイトにペインティング。
眩しい親子だったと想像する。

ことな青少年が二人乗りに喜んでいた。
交通量が少ない田舎の道路で、親子ははしゃいだ。
少年よ!これがパスクワのヴァカンスだぞ!わっはは。

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Lampredottoサンドをテイクアウトして家で食べた。
パスクワ休暇だからか、やたら美味しかった。
どこにも行けないレッドゾーンだからか、無性に美味しかった。

でもさ、どこにも行けないのに海外には行けるんだよね?
とイタリア国民の疑問が世の中を駆け巡っている。
会う人会う人、小児科の先生とも結論の出ない疑問を
問いかけあった。
今の方がワクチンパスポートもないし行きやすいかもですね!

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パスクワなんだかただの日曜日なんだかよくわからない
春陽気の日は、庭仕事をする。
パスクワなのに、オリーブの剪定してる人もいれば
剪定後の片づけをしている人もいる。

二年連続ぼんやりパスクワ。
暑かったり寒かったりのイタリアより
春のヴィンチをお届けします。



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