秋晴れが続いた10月と日の長いサマータイムが終わり、緑が輝く秋晴れのこの搾油日の翌日、久しぶりにヴィンチの11月らしい雨が大地を浸透した。
雹も降ってきた。
濡れた大地は、もやもやと湯気のような霧を発し、そして真っ白く覆い、湿度120%はありそうな濡れる冷たさは、住民を惑わせた。
そんなお天気の訪れの前の話である。
明日から天気が崩れる。
早く収穫してしまいたい。
しかもサマータイムが終わり、日中が短い。
気持ちはざわついた。
そんな私の気持ちを他所に、オリーブたちは、緑の大地と輝く太陽の光の下で生き生きしていた。
日の当たりは良い畑だが、五月の開花時の夏到来で打撃を受けたオリーブたち。
その後の旱魃は、オリーブの成長にばらつきがでた。
結実しなかった樹もある。
成長が止まってしまった樹もある。
緑色のオリーブはいったいもう熟さないのか。
実の中を覗いてみると、果肉もあるし果汁も出てきた。
果肉の色はイイ感じだ。
成長の早い品種と成長の遅い品種が植えてある。
本数が少なくても成長の早い品種を優先に考え、収穫をすることにした。
私がひいきしているこだわりのFrantoioフラントイオ(搾油所)は、山奥にあるBioしか受け付けない頑固なトコロ。
Frantoianoフラントイアーノ(搾油所長)は、私たちのオリーブを触る。撫でる。
小さ目な実もあった。
熟されたか半信半疑の実もあった。
それでも私のオリーブはオイルへと変身した。
半信半疑のオリーブたちは、ちっとも裏切らず、オイル抽出量は抜群。
苦味辛味の効いたパンチのあるオイルとなった。
世の中ではハロウィンで賑わっていた夜、我が家はHOKKAIDOというカボチャをスープにし、我が家のオリーブオイルをたっぷりかけて温まった。
ハロウィンの翌日11月1日は、諸聖人の日Giorno
di Tutti i Santiジョルノ ディ トゥッティ イ サンティ=Ognissantiオンニサンティ、別名にGiorno
di
Mortiジョルノ ディ モルティ(死者の日。本来は11月2日のようだ。)イタリア世帯の他界された親族を想い出す日で、お墓参りをする。
少年は義父の生まれ変わりのように、少年が生まれる数ヶ月前に義父は他界した。
それからというもの私たちは、毎年この日になるとお墓参りをしている。
オリーブの収穫があるときは、その前後の日に。
義父だけではなく、私にまつわった方を想い出し、心の中で一人黙祷をする。
その日が近づくと、鉢植えで育てている菊の花が、莟の姿で知らせてくれる。
いじらしい。
黙祷中、想いの彼らへ私たちの様子を知らせた。
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