大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:オリーブ

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私が搾油してもらう搾油所は
ヴィンチの山の上のへんぴなところにある。
山だけど、木々は世紀を越えたオリーブの木だらけだ。

そんなところを、スイス人のオリーブ好きが買い取って
オリーブ栽培を手掛け始め
ヴィンチに住むオリーブ友と、何年も何年も研究を重ね
そしてそのオリーブ愛は
ただの愛好家ではおさまらなくなった。

搾油するスペースを設け
これまたマニアックに最新で最高級な搾油機を導入し
自分の農園で搾油をし始めた。
さすがスイス人だなぁ。

しかし彼の農園は、たった5000本しかオリーブは所有していない。
高額な搾油機は、一年に数回使うだけでは勿体無い
ヴィンチ地元民の搾油も承るビジネスを始めた。

彼のオリーブ愛は、有機栽培だ。
除草剤や殺虫剤を毒と呼んでいる。
自分のこだわりで営む搾油所を毒で汚染したくない。
彼は、農薬の注意書きだけではなく
彼が追究したオリーブの収穫におけるマニュアル書をつくった。

私が学んだオリーブ栽培や収穫方法とほぼ同じだが
もっと詳しく書いてあったりする。
さらには、搾油ビジネスに関わる持参する容器の洗い方まである。

その自作マニュアル書を渡され
これが守れなければ、搾油を承らないという。
そんなところも彼のこだわりでオリーブ愛なのである。

ここの搾油所は、ヴィンチのどこの搾油所よりも高い。
でも、この最新の最高級な搾油機と
主のオリーブ愛とこだわりと
主が選んだ搾油所の所長の対応が
私は大好きで、信用しまくっているのだ。

私だけではない。
声が広まって、オリーブ愛とこだわりをもつ人が集まってくる。
値段は、技術とこだわりと信用なのだ。

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搾油機はMORI社の機械を使っている。
このMORI社もこだわり派で
自身の研究を技術者に毎年更新報告する。
こだわり派はこだわり派の信用をかう。

今年は、今までの問題であったオイルと水分を分ける
遠心分離機の部分を大きくして
今までエネルギッシュに脱水していたところを
脱水しやすくして、もっともっとオイルだけを抽出するという
スペシャルな機械が導入されたそうだ。

今年は、300kgまでと指定があった。
予約は300kgで予約され
それ以上は前もっていうことになっている。

なるべく機械にあったオリーブの量で動かせば
意図した理想なオイルが搾れるからである。

私たちは、オリーブの実の量にあわせて
収穫する順番や場所を決めたりしていった。

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日陰のオリーブ畑は10月3週目
早熟品種なのに成熟が遅く緑が多く実も小さかった。
搾油率も最低で、8,9%と油分はなかった。

味は、油分が豊富なようなまろやかさには欠けるが
ポリフェノールの苦味や辛味が効いて濃厚なパンチがある。

家の周りは陽当たりが良く日陰のオリーブ畑より
実も膨らんでいたし、成熟度が良いように見えたが
畑全体に対し、成熟しているオリーブと未熟なオリーブ
半々ぐらいだったように思う。
10月4週目、2回搾油してもらって
12,5% と 12% という結果が出た。

味は、日陰のオリーブ畑よりだいぶまろやかさが増している。
トスカーナらしい、苦味と辛味が
ほどよく調和しているのではないかとおもう。

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さて、私が監修させていただいている
トッレセレーナという名の農園のオリーブは
日本人の舌や繊細な日本食にも合うようにと依頼され
11月の2週目に、私のマニュアルで収穫してもらい
即、私の信用するオリーブ愛のヴィンチの山の搾油所で
搾油とフィルタリングをしてもらった次第である。

搾油率はフィルタリング前で15%と出ている。
それでも15%しかないの?とイタリアでオリーブオイルを
自分たちでつくっている人は思うかもしれない。

こちらの最高級な搾油機は
エキストラヴァージンの規制、搾油時27度以下とあるが
ここは、20度と低温で搾る。
低温で搾ることによって
オイルに出てくる成分が壊されないというメリットがある。

その分、温度で油化させて抽出するところを
低温なので、油化されにくく
オイル量は少な目なところがデメリットかもしれないが
オリーブ愛好家は、高成分と美味を求めるのである。

搾油費用はどこよりも高いし、搾油率は低い。
ちっともコスパではないが、こだわる理由は
断然美味に仕上がる裏切らない搾油機なのである。

そして、収穫を遅くしたことで
どんどん熟れていき油分は増え、それによって
苦味辛味が抑えられよりまろやかになるのである。

是非、興味のある方は
下のサイトより予約販売がはじまりましたので
どうぞお試しくださいませ。



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よく読まれています ↓ ↓ ↓ 参考になれば嬉しいです。
EVOオイルとは Olio Extra Vergine di Oliva
オリーブオイルの搾油率 essere olio extravergine
オリーブオイルでスキンケア Oleolito a Freddo

または、親カテゴリー『オリーブ OLIVI』からお楽しみください。
さらに、子カテゴリー内にて様々なヴィンチのオリーブオイル
オリーブ栽培の話が詰まっていますので
お時間があるときにどうぞごゆっくりご覧ください。



Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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例年だったら10月中の最終週末までには終わらせてしまう。
サマータイムが終わって1時間早く暗くなるし
11月に入るとたいてい霧だの雨だの
オリーブの収穫を気持ちよくするには向いていないからだ。

しかし、オリーブの森の収穫が早過ぎたほど未熟なオリーブで
ポリフェノールは濃厚に詰まっているだろうが
実は小さく油分は少なかったので
こちらの畑は、少しでも成長に合わせた収穫をしたかった。

家の周りにあるオリーブ畑なので毎日のように観察している
このブログでもよく登場するオリーブたちだ。

日当たりがすこぶるよいオリーブたちは
収穫するには面倒なところに位置している。

やっぱり日陰になりがちなところは、熟れがあまい。

ここの畑は、2014年の9月トルネードに襲われた畑だ。
傷からウイルス菌が入って対処をしながら
丁寧に丁寧にゆっくり、剪定と樹形を整えてきた。
もう大胆に主枝をバッサリ剪定してしまおうとおもった木もある。
あまりにもウイルス菌が酷かった2本はバッサリ剪定した。

バッサリ剪定した木はようやく、らしい形になって
実をいっぱいつけるようになった。

バッサリを悩んでいた木には
それでも実のなる残してもいい枝が生まれていたので
枯れた枝を排除し、将来つかえそうな新枝を残していた。
でも思うような位置に生えてくるわけではないので
樹形的には不格好だった。

数年もの間あんなに失望的な木だったのに
今年はなんと、いっぱい最高な状態で実がついてくれた。

やっぱり諦めるものではない。
植物と向き合うことは、とにかく時間がかかるのだ。
私の体力が植物の時の流れに追いつかない。

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今年は、豊作だ。
去年不作だっただけに、わかっていたことだ。
だから、来年は不作であろう。

それでも、オリーブミバエの被害もなく
収獲の時期を少し遅らせたこともあって
オリーブの実が膨らんで形がいい。

トスカーナ料理にはぴったりだろう
苦味辛味のパンチの効いたオリーブオイルが出来上がってきそうな
オリーブの実だってすぐわかる。

オリーブの実を見て味が想像できるのだ。
それはなんてったって、息子のように育てている
愛おしいオリーブだからである。

収獲の前に、写真や動画なんかじゃなくって
生で見て欲しかったぐらい最高な状態で
すんごい豊作だった!

家から一番近いボスと呼んでいるオリーブの木は
私たちが一番に撫でて愛情を注いでいるからなのだろうか
メンタリティなオリーブなのである。

普段はスマフォで写真を撮ることのない夫でも
誰かに見せたいと撮っていた。
でも伝わんないよなぁ。。。

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私は、今年も手で持つタイプの収穫機をひとりで持ち続けた。
これで去年は腕をやられたっていうのに。
夫は、少し太めの枝に隠れているオリーブや
上の方のオリーブを手で収穫していた。

それと、夫の仕事はきれいに葉っぱ取り。
それと、それと、カゴを持ったりの力仕事。
それと、それと、それと、網をきっちり敷く係。

もちろん私も手伝うけど
私は首が痛かろう腕が痛かろう疲れていようが
ひたすら収穫をしなくてはいけない。
48時間以内に、予約済みの搾油所に持って行って搾油するのだ。

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やはり実がたくさんついていると
当然だけど収穫に時間がかかる。
嬉しい嘆きではないか。

春先、可愛い薄い緑色の芽が粒々ついて
初夏、花が可憐に...でも豪快に花粉を巻き散らして
葉っぱが花粉まみれになっていた。
いつの間にか結実していて、そのときは実の多さなんてわかんないんだ。
真夏、プツプツと実の存在が明確になってきて
晩夏あたりから膨らみ始めて
初秋、オリーブの木はカラフルに色づき
そこでやっと、わーっと胸が躍るんだ。
お互い笑っている感じ。

そんな彼らの成長を毎日のようにながめ見守っていると
まるで親子関係みたいになるのだ。

上の方の実を手持ち振動機でブルブルやっていると
上からオリーブの滝が落ちてくる。
頭にあたったり、顔にあたったり
メガネしててよかった、目にぶつかってきたり。
下の方もオリーブの滝はボトボト落ちていく。

滝から落ちてきたオリーブを集めると
オリーブの川ができるのだ。
その川は、黒光していて、時に色んな色が混ざって
緑から黒紫のグラデーションみたいなのができていて
またそこで、お互いわーっとなるのだ。

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時間がないし、人手は足りないし、体力使うし、大変なんだけど
でもやっぱりこの子たちの変化していく姿をこの目で見届けて
完璧に絞ってくれる搾油所でオリーブオイルにしてあげて
私の体の中に浸透して、栄養にまでなっていく
オリーブとの暮らしは、家族のように居て当たり前のようなのだ。

オリーブの森は手放すけれど
我が家のボスオリーブと家の周りのオリーブの管理はもう
私たちのルーティーンなのである。

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私が監修させていただいたオリーブオイルが
日本限定で購入することができます!
コチラより予約注文が本日開始されました。
いつも読んでくださっているブログ読者さんから
発表させていただいた次第です。
おってエピソードやレポートなど
じっくり綴りたいとおもいますのでお楽しみに。



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現在の勤務先は、ヴィンチの丘を3つぐらい超えたところにある。
毎日、毎朝、同じ丘だけど違う空気と光がある。
いちいち止まって写真を撮りたいぐらいだ。

ある日、霧のある日、モヤモヤした中に丘の上のヴィンチ村や
オリーブ畑やブドウ畑が、なんとなく色なく静かに佇んでいた。

ある日、重そうな靄が地面に近いところだけ覆っている。

ある日、ちょっと軽くなった靄が教会の塔より低く村々を覆っていた。
その上の空は快晴で、朝日が煌々と丘の下から靄の中から照らしていた。

ある日、サマータイムが終わる頃、木々の陰の長さと弱くなった光に
長かった夏をなんとなく思い出した。

ある日、サマータイムが終わって、朝がまた明るくなった。

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9月、まだまだブドウの収穫が長引いていたヴィンチの丘は
晩夏を超えて一気に秋を迎えたように涼しかった。
だから、ブドウのアルコール度数や果実や果汁を増すために
収獲を伸ばしていたのだ。

10月、天気はまぁまぁいいけれど、気温だってまぁまぁいいけれど
オリーブミバエの産卵に適した湿度と気温に
オドオドさせるような天気が続き、場所によっては
ミバエが飛び回っていた地域もあったそうだ。

そんなこんなんで、ものすごく早くから
オリーブの収穫をはじめている人がチラホラいた。

私は、夏の状態でミバエの被害は決まると思っている。
2022年の夏は長かったし暑かったし水不足であった。
ミバエは40℃の気温だと死んじゃうと学んだ。
生き残っても、産卵させるエネルギーてそう残ってないとおもう。

それでも10月のようなあいまいな生暖かい天気が11月も続いたら
遅咲き品種のオリーブはもしかしてもしかすると
調子を取り戻してきたミバエに卵を産み付けられてしまうだろうと
ミバエを近寄らせないオーガニックの方法で手を打っていた農園もいた。

もしくは、オーガニックなんかに耳もかさない農園は
予防なのに殺虫剤を巻き散らしていて
ヒトまで息苦しくなるほどだった。通るだけですぐわかる。

その殺虫剤は、木自体に浸透させて樹液が毒混じりとなって
それを食べるミバエの幼虫たちは這い出て死んでいくという方法なので
オリーブオイルにその殺虫剤が検出されているという事実を
以前の講習会で知って驚いたものだ。

オーガニックの予防は、ブドウでもそうだけど
浸透させる方法ではなく
表面に吹き付ける方法なので
雨などで落ちがちだけれども
搾油の前にきっちり実を洗うときに完璧に落ちるので問題がないのだ。

農薬もオーガニックも、散布は収穫の一か月前まで。

ちなみに、オリーブミバエの天敵は、害鳥呼ばわりされているムクドリ。
大群で踊りながらオリーブ畑からオリーブ畑へ。

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私は、そういうわけでミバエの心配はしていなかったけれども
あの日陰が多くて虫がたむろう
それでも野草や土はいつもフサフサで
隔年性のないオリーブ畑を、観察しに行った。

なにしろ日陰がちなこのオリーブ畑のオリーブは
実が小さく、成熟が遅かった。
全体的に緑のまんまなオリーブだらけだったけど
こいつらが成熟しきるまでにあと一ヶ月はかかりそうだ。

通常だったら雨振りの多い11月に
ぬかる地面での収穫は避けたい。

というわけで、とっとと収穫しちまうことにした!

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毎年毎年実をつける。
ただ日当たりが悪いだけだ。
でも日当たりが良かったら、こんなに土はフサフサしていないだろう。
カラッとしてないから土の中で微生物がたくさん生まれるのだ。
微生物のサイクルがオリーブの肥やしになっているのだ。

あ、ミバエの形跡がある。
中をあけると、3週間は経っているものだ。もう幼虫はいない。
きっと10月の頭頃に産卵したものだろう。
幼虫はいないけれどもフレッシュ感は残っている。

数個ミバエの形跡のあるオリーブを見つけたけれど
パーセンテージで出すほどの数ではない。

さぁ、どんどんいこう。

あぁ。このオリーブの木は、大きく下の方から剪定して
うまいこと生えてきた新枝を主幹にしようと大切に育てていた木だ。
嬉しいじゃないか、実をようやくつけはじめた。
もう4年ぐらいは経ったのではないか。

この枝もあの枝も、意図して残した枝に実が成っている。
いろいろ研究しながら樹形を整えてきた。

私は肩を痛めていたから、前回の冬の剪定はしなかったんだ。

あ、こんなところから主幹として残せそうな立派な新枝が生まれている。
そうすれば、日の当たる上しか実のなる枝が生まれなかった木を丸ごと
バッサリ剪定してしまうことができる。
きっとこの幹の寿命だったのではないかとおもうよ。

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私は、この日陰のオリーブ畑を手放そうとおもう。
亡くなられた奥様が大切にされていたオリーブ畑で
ご主人様が依頼してきたのだ。
そのご主人も亡くなられ、いい歳の娘と娘の夫に
お返ししようとおもう。

スピリチュアルな畑だった。
コロンコロンと妖精のような魂が飛んでいるような
オリーブの森だった。

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私が監修させていただくオリーブオイルが
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詳細が発表され次第
ブログやSNSでお知らせしますので、お楽しみに!

日本の料理文化に合うだろう落ち着いた味つくりには
11月のオリーブの収穫を計画しています。
もうしばらくお待ちください。



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現在勤務させていただいている食品会社のある同僚は
21歳の若さで出産したそうで
息子さんが35歳だという。

自分の子をからかうように
mio bimbo(私の子ども(小さい子の意味だけれど))はね!
と、嬉しそうにいつも話す。

その息子さんに4歳のお子さんがいて
同僚は56歳だけれどもお祖母ちゃんなのだ。

同僚は、お祖母ちゃんだけれど自分のお母さんもいて
話をよく聞いていると、お祖母ちゃんもいるそうなのだ。

マジ?! すごいね! 5世代じゃん!
同僚のお孫さんからすると、3人もお祖母ちゃんがいるのだ。
nonna、bis nonna、tris nonnaだ。

みんな元気で個人個人
スープの冷めない距離内に暮らしているんだそうだ。

56歳の同僚は、お昼休みにはマンマ(お母さん)のところにいって
お母さんがこしらえたご飯を食べていて
今日のメニューというのをいつも話してくれる。

ある日、みんなが揃ったクリスマスの時の写真をみせてくれた。
変な言い方だけど
本当に3人のお祖母ちゃんたちが並んで写っていた。
私は「素敵だね。」と言った。
こんな環境、真似もできないしお金を払ってもできないことだ。

私は、"もし"を想像した。
思い出と記憶の中で、年齢は止まっちゃってるけど
母や祖母のことを考えた。

我が思春期青少年は、私の母を知らない。
母に会わせたかったな、と思った。
でも母がいたら私はイタリアにいないから
この子も生まれてないんだなぁなんて、いつも考える。
我が子も何度もそれを聞いている。

たとえば40年前、私が今こんな風に生きているなんて
想像したこともなかった。
イタリアにいったり、イタリアで出産したり
ヴィンチで暮らしたり、農業をしたり
現地人と一緒に働いたり

オリーブの栽培を学んで、オリーブオイルを自分でつくったり
そのオリーブオイルで手作り自然派生活したり。

全部、私の母に教えてあげたい。
学んだこと体験したことをとにかく聞いて欲しい。
だってさ、現役の家族って、じつは各々に忙しいから
全部話すことは案外ないものだ。
だから、心の中で私はおしゃべりをする。
今日、満足したことを。

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もうすぐでオリーブの収穫がはじまる。
その前に、まだあるオリーブオイルをじゃんじゃん使おうとおもった。

庭のローズマリーでローズマリーのオイル漬けをこしらえた。
数ヵ月後にガーゼで濾して、来年までつかう。
私は、髪の毛にコンディショナー的につかう。
ラベンダーオイルが切れたときは
このローズマリーオイルで顔をマッサージする。

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畑の今季最後のナスをご近所さんから頂いた。
形がへんてこりんなので、どうやって食べよう。。
皮も固そうだし、なんか苦そう。

ご近所さんは、オイル漬けをすすめてくれた。

そうだ! 前にshinomaiちゃんのZoomお料理レッスンに
参加させていただいたときに教わった
ナスのオイル漬けをやってみよう!とおもう。
材料はいたってシンプルだ。

ナスは皮をむいて千切りにして
塩水で灰汁をとる。
畑の最後のナスは、この作業を徹底的にやった。

なにしろ少し前にアントネッラの畑の固いナスが
超苦くて気持ち悪くなったぐらいだから
ちょっとトラウマ気味だった。

水を切ったら
酢を少々と月桂樹を入れた水で5分ぐらい茹でる。

茹で上がったらぎゅーっと絞って
ボールにほぐして
ニンニクとかオレガノとか塩とか丸い胡椒をまぶしてかき混ぜて
パラパラと小瓶に詰める。
唐辛子をさして、オリーブオイルをひたひたまで入れる。

翌日以降のお楽しみ。

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夕飯はピッツァにしようと発酵させている生地を
ピッツァの一枚分ぐらいをつまみとって
伸ばしてフライパンで焼いたのが
フォカッチャのようなピアディーナのような
トルティーヤのようなナンのような
柔らかいしっとりした薄いパンをランチにこしらえた。

先ほどのローズマリーの花を散りばめて
ナスのオイル漬けをつまみに食べたのであった。

トラウマのナスの苦味がなくって美味しくできた!
ニンニクは、苦いものをまろやかにさせてくれる効果があるようだ。
黒オリーブの塩漬けをしたとき
最後にオリーブオイルと一緒に保存するのだが
その時にニンニクを加えると
とってもまろやかになった学びがある。

オレガノは、この夏シチリアに行ったとき
マルサーラの友のお母様がお土産に頂いたものだ。

最高の出来となり、これからは
最後のナスはオイル漬けでいこうとおもう。
お試しあれ。

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il POKE a modo mio
si può chiamare SUSHI-DON

la base è 
il riso varietà originario cotto in pentola
dopo cotto ho aggiunto subito l'aceto già preparato con
tanto zucchero e un pizzico di sale
ho mescolato e ho fatto a raffreddare
coprendo con un panno umido

il salmone crudo che ho comprato al supermercato
ho tenuto nel mio congelatore almeno 3giorni 
in questo modo dicono che i batteri non ci sono più
allora posso preparare anche Maki e Nighiri!

la frittata di uova semplice sottile
ho aggiunto un pò di zucchero e salsa di soia
ho tagliato a striscie fine fine

l'avocado tagliato a cubetti

le erbe che ho trovato nel giardino sono
la rucola e il tarassaco

poi ho messo la parte bianca della cipolla fresca

il condimento è semplice uguale del sushi
ho preparato prima la salsa di soia con wasabi
poi metto tutto sopra, oh vai!

Buon appetito!

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ポケ丼のつもりでつくってみたはいいものの
私が「コレがPOKEだ!」と家族につくっていたものは
どこからみてもすし丼である。

イタリア語サイトのPOKEのレシピは
すし丼のレシピがあったりするので
今回も混乱させてしまうだろうが
すし飯さえ覚えれば
バリエーションが広がることを期待したい。

やはり我が家は、ポケ丼であろうとすし飯を使ったメニューは
なにかしら記念日などの祝い事がある日に拵える。

そんな特別な日を
家族の料理人は全部把握してなければならない。

宗教の行事があるイタリアの祭日だって
無宗教の我々も特別っぽくよそおう。

思春期青少年の始業アンド終業日も祝おうじゃないか。
試験が合格した日だって特別な日だ。

各々の誕生日には、もっともっと酢飯を大量につくって
握って巻いてアイデア加えてフュージョンSUSHIだ。

そして、9月の最終日は、我々の結婚記念日で
やっぱりそれだって特別な日とよびたいではないか。

当日は、イタリアの友のお誕生日会があって
翌日の夜、セリエAのEmpoliのサッカーの試合を
我が男子たちは観戦しに行くということで
さっとポケ風すし丼をこしらえた運びとなったのだ。

写真は、男子たちを見送ってからゆっくりつくったもの。

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私たちは22年前、そういうわけで無宗教なので
ヴィンチ市の所有物であるレオナルド・ダ・ヴィンチの生家で
市長さんに宣誓した式を挙げたのだった。

宣誓の中で、困難があっても協力するという誓いをしたとき
ドキドキした記憶がある。
困難とはなんなんだろう。。

平和な生活とは
少しでも多くの時間穏やかに過ごせる時を維持することだ。
そして、心にゆとりがあるときのような気がする。

困難な時って
家族の一員が体調を崩すことによって
家族が寄り添って支え合うけど
生活のリズムがくるうことを困難ともよぶかもしれない。

仕事がなかなかにないとき
インフレしまくりプラス出費がかさむとき
経済的に苦しいとき、まさしくも困難であろう。

仕事が自分の思うようにいかないとき。
気の合わない人がいるだけで
いちいちイライラしちゃうネガティブな我が男子。

好きなように時間が使えないとき。

子どもファーストでなんとなく犠牲感を感じる私。

振り返ってみると
ずーーーっと困難続きで、「幸せ」とは何か忘れちゃう。

幸せなんて、口にして噛みしめるほど長く感じたことはないけれど
ちょっとした笑いやちょっとした優しさが
どんなに毎日が困難でケンカばっかりでも
一緒に生きてきた意味ってあるんだな、なんてふっと想うとき
あの宣誓を思い出すのだ。

家族が各々に時間を過ごしていても
無理に一緒にいなきゃいけない感はない。
私たちが親のもとで暮らしていたときのような
あの居て当たり前感、離れていても繋がっている感
そういう関係が生まれてくることがわかったのだ。

私たちは、各々に生きていて各々にコントロールしなきゃいけない。
各々に時間を使って各々に集中して各々に発散するのだ。

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私は、現在フルタイムでイタリアのある食品会社で
働かせてもらっている。
オリーブの塩漬けやオイル漬けなんかが得意としている。
でもイタリアのことだから、いつ契約が切れるかわからない。

それでも学びが山ほどあって
仕事の経験以上に人生経験まで学ばせてもらっている。

大きなインダストリーだと思ったら
一歩さがってみると、小さな小さな村なのだ。

時間をかけて信頼をつくっていく人
フィーリングで信頼関係が生まれる人
愚痴を言っている人
黙って仕事をしてる人
おしゃべりが好きな人
目をひからせている人
ずっと考え事をしている人
声が小さい人
声がよくとおる人

仕事とは、とどのつまり
毎日ほぼ同じ事をするのが仕事だ。

あるとき私はぽろっとこぼした。
「この材料、あとどのくらいあるんですかね?」
「あと4タンクあるわよ。アナタ他に何がやりたいっていうの?」
あぁ確かに。
ちょっと忍耐力が必要な作業だったのだが
一瞬にして目が覚めた。
それからというもの私は、大変さが半減した。

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私は、生活の中の様々な困難に
ある意味無機質な仕事をこなして
経済という個人の基盤をつくり
心のゆとりを私たちの生活にくべたら
とおもうようになったのだ。

今まである意味自分勝手な想いの自由業を
生活にはめ込んでいたから
困難を引き起こしていたのかもしれない
とおもうようになった。

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私たちは、このように困難な中で
気づき、学び、行動している

困難を乗り越えるという言葉の学びは
あのドキッとした宣誓にあったのであった。


オリーブを栽培し続けている理由のひとつに
オリーブを剪定したり収穫したりしているとき
私と夫も意気込みが同じだから、気付き合い、労り合い
日々の暮らしに欠ける同じパッションがあるものに関しては
そっとしておきたくなる。
だからなお、オリーブの収穫、オリーブオイルに関して
気合いが入るのである。自分のために、家族のために
そして興味を持ってくださる方へのために。



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今日の一曲。





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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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