初夏から真夏はこのOleolitoに最適な季節だ。
花や葉を摘んで、乾燥したこの時期すばやく水分を飛ばして
オイルに浸けてひたすら待つ。
Oleolitoこのイタリア語の意味は
オイルに浸して(macerazione)
花や葉からオイルに溶けて抽出できる脂溶性有効成分を引き出して
私たちの弱いところを補ってくれる
薬草法の一つだ。
オイルを温めて速攻で完成させるOleolito a Caldo
常温でひたすら待つOleolito a Freddo
この二通りのやり方があるが、私は後者を選ぶ。
私は自家栽培のオリーブオイルを使う。
ありがたいことに高価なオリーブオイルは生活に困ることはない。
そのオリーブオイルにできたら熱を加えたくないから常温を選ぶ。
オリーブオイルには
私たちの皮脂成分に近いオレイン酸とやらが最も豊富で
皮脂成分や潤いを保つことで、肌が常に弾力を保っている状態
シワができにくくなるのである。
よくハーブコスメ系単語で紹介されている
スクワレンだとかβカロテンだとかビタミンEやポリフェノール
どの成分もとどのつまり肌を若々しく健康に保つということである。
私は、オリーブ文化のオリーブ栽培をしているいち庶民なので
細かい説明は割愛させていただくが
私はオリーブオイルを毎日使って
その効果は絶対に出ている!とおもっているので
この場で紹介したいとおもうのである。
今回、その肌の弾力を保つ効果オリーブオイルを利用して
庭や鉢植えでも可能な超手頃なハーブ
ローズマリーとラベンダーのOleolitoを紹介したい。
ローズマリーの花が冬春初夏とずーっと咲いていて
なかなか樹形を整える剪定ができなかった。
咲き終わり種が出てきた頃にローズマリーの剪定をした。
新枝の部分をオイルに浸けようとおもう。
残りの枝はBBQに使おうとそこらにまとめて待機しているw
その新枝を数日乾燥させた。
乾燥させる理由は、植物独自の水分(樹液)を蒸発させて
残りの有効成分を抽出するためだ。
それと、乾燥されていることで、万が一のカビを防ぐことができる。
私は通常のレシピより、自分の気分や都合やタイミングで
終了させる(フィルター(ガーゼ)にかけて瓶に移す作業)ので
長引いてしまったりすることが多いし、急いでないし
長ければ長い方が、成分は抽出できるので
必要な時がきたら終了という自己流レシピw
何年もつくっていると、一年間の分量もわかる。
昨年の分が終わる頃は、今年のが浸け上げっている頃で
うまくサイクルができるようになる。
イタリア語のレシピには
ロースマリーの、茎交じりでも種交じりでも花交じりでもいい
ちょっと数日乾燥させた葉っぱ約60gに対し
オリーブオイル1Lit.(=916g)を加える。
この数字はあくまでも目安で前後しても全然大丈夫。
私は瓶いっぱいに詰めちゃう。
オイルに浸かることで葉が凝縮していく。
≪ 1000ml(=1Litle)=916g(=0.916kg)
オリーブオイルの重さを知っておくと
同じ容器に詰めていけるから便利 ≫
そのまま暗室に放置して40~50日ぐらい待つ。
で、私はこれを三か月超えることもあるのである。
時が来たら、じょうごに直接ガーゼ敷いて
漉しながら、別の瓶に詰める。以上w
私は、500ml以上のオリーブオイル用の遮光瓶に保存して
洗面所には、薬局で調達してきたスポイト付100ml遮光瓶に移して
毎日毎日1日2回使っている。
ローズマリーの効果はなんといっても若返り(!)だそうで
ローズマリー独自が持つ油分が
頭皮にすこぶるよくって、フケが出やすい乾燥頭皮さん
潤いが失われがちな白髪(←ワタシ)
大いに効果があるのである!
マッサージするときは風呂上りの濡れたままの髪の毛。
その後、ドライヤーで乾かしている。
洗顔後濡れたまま顔にもついでにマッサージしている。
シミなんかも消えちゃうそう!
Oleolito di Rosmarinoローズマリー漬けオイルで
私はシャンプーもつくっちゃう。
オリーブオイル石鹸のオリーブオイルのところを
このローズマリー漬けオイルを使う。
オイルがなかったらロースマリーを煎じたお茶を蒸留水でつくって
レシピの蒸留水のところをこの煎じ茶にするのである。
シャンプーといっても体も洗っちゃう万能石鹸。
さて、ローズマリーの隣に一株咲いているラベンダーが
7月の半ば、収穫に最適だといわれる全部咲き終わる前
ひと家族のコスメつくりには一株で十分。
もう一株あったら、家中にポプリが置けるかな。
ラベンダーのオイル漬けOleolito di Lavandaも
花を収穫してから2週間ほど乾燥させてオイルに浸ける。
ラベンダーもローズマリーと同じ量を目安に。
オリーブオイル1㎏に対し、花50~300gとレシピは様々。
ハーブ文化の国の伝統大胆レシピには
花を瓶の1/3、オイルを瓶の2/3ともある。
ラベンダーの場合は、毎日シェイクすることとある。
我が家は、家族がいつでもシェイクできるところに置いている。
しゃべりながらシェイクしている人もいるので
よいアイデアだとおもう。主婦の知恵w
シェイクしながら40日以上が過ぎたら
(私はもっと過ぎちゃうことが多いけど)
ラベンダーの効果はなんといっても殺菌&消毒効果。
虫刺されやカビ系の皮膚炎、アクネなんかにイイ。
鎮痛&リラックス効果は、頭痛やイライラ、不眠に。
このOleolitoで洗顔後の濡れたまま顔をマッサージ。
個別にコールドクリームをつくって虫刺されにぬる。
あとはローズマリー同様石鹸にして
手洗い用の石鹸にしたりしている。
Oleolitoがなかったら、無成分である蒸留水でつくった
ラベンダーの煎じ茶で。
ローズマリーやラベンダーの他に
昨年つくったOleolito di Ipericoは治癒効果抜群なので
500mlだけつくった。
薬として使うと余るほど怪我をしないので
余ったオイルでコールドクリームにし
じんましんのようなあちこちが痒くなるアレルギーで
かきむしるところに数日つけていたら
いつの間にか治まっていた。
Iperico(セイヨウオトギリソウもしくはセントジョーンズワート)は
シミができるので日が沈んだら使うこととある。
このOleolito a Freddo(常温オイル漬け法)は
ハーブオイルとしてもお馴染みだ。
オリーブ文化の国の一般家庭では
なかなかハーブオイルをつくって食卓に並ぶことはない。
シンプルにオリーブオイルを味わっているからである。
それでも、Pizzaなんかに欠かせない
Oleolito di Peperoncinoペペロンチーノ漬けオイルは
どのピッツェリア、レストラン、トラットリア
各家庭にあるといっても過言ではない。
これらも、よく唐辛子を乾燥させて
私は激辛好きなので、縦に半分にハサミで切って浸ける。
量は、唐辛子の辛さによる。
細かく切ってしまう人もいるので、どこも自己流だ。
一か月後ぐらいから辛味が効いてくるが
時間を置けば置くほど、辛味は増す。
ペペロンチーノオイルはフィルターで漉すことはない。
食べきるまで浸かりっ放しである。
このペペロンチーノオイルは
在住者なんかはラー油代わりに使ったりする。
たぶん。
≪ 気をつけてみてね、のこと ≫
Oleolito用にはハーブの収穫期も今だし浸ける時間もあわせて
オリーブを搾油してから約1年近く経過しているので
今年のオリーブオイルを私は使うが
ポリフェノールキンキンの超新油オリーブオイルを
肌に直接つけると、味覚の辛味や苦味が肌にピリピリくる。
食用で極上オリーブオイルといわれるオリーブオイルは
生の特徴を出すためにも辛味や苦味が濃く引き出せる
ポリフェノールがたくさんある時期に収穫しているので
肌に直接使う場合は、1年後落ち着てきたらを勧める。
化粧品として販売されているオリーブオイルは
肌にピリピリこない時期に収穫されているそうだ。
食用で使うと美味しくなさそうな香りがした。
味も想像できる香りだったけど
肌には刺激が無さそうな優しい香りだった。
色からしてもサラッとした印象。
食用のOleolitoは搾りたてでいいのだが
コスメ用はそういうわけで、しばらく経ってからでも
弾力効果や保存効果やマッサージなどに伸ばす効果はある。
去年のが余っちゃったオリーブオイルで全然大丈夫!
最後の一滴まで使えるよ。
☆
オリーブオイルとオリーブ栽培の専門家たちが立ち上げた
社のウェビナー≪Olive Wellness社大学≫が毎月
オリーブを通して私たちの生活がウェルネスになるよう
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なんともありがたやすばらしき趣旨で始まりました。
私は第一回目の「オリーブの剪定」に登壇させていただきました。
なぜかトップバッターがヴィンチより生中継でしたので
オリーブ文化のヴィンチの風景や生活などを
盛りだくさんにお話しさせていただきました。
オリーブの剪定では、トスカーナのオリーブの主な品種
トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
そしてズバリ枝の数や剪定の目的と順番などを
シンプルに伝えさせていただきました。
第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
まさしくも世界史(もちろんオリーブにまつわる)の授業のように
年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
覚えてられるかは別としてw
とても分かりやすく進行されていたと思います。
次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
「オリーブの道②」
~オリーブは"地中海"から"いよいよ日本"へ~
再び爽やか若社長が登壇されます!
Webinar開催日は、8月21日(土)日本時間16時~
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