実は勉強会講演会はたっくさんあっちこっちで開催されていて
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地球と体に優しいコト ~イタリアから~
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私は、トスカーナ日本人会という
1995年にフィレンツェ在住の日本人より
邦人の身分の証明(認知度の向上と保護)を
目的に発足された協会の会員である。
1995年といえば
私がイタリアという国に足を踏み入れた年である。
そんな頃にはもう、長年の在住者が
移住してこの地で生きていくには、と団結していたのである。
移住したって私たちの母国とは切り離せない。
日本国のアピールというより
イタリアにいる日本人の保護的な役割を
果たしているのではないかと思う。
その保護的な大きな役割の中に
トスカーナに在住する日本人の子に日本語教育を助けている。
私の息子もお世話になっている
当時の在住者の尽力で
フィレンツェ市のある小学校を借りて安全に授業ができ
日本の政府にも認められ援助金まで受けている。
このような組織を保つことだって意外と大変なことである。
そこで私たちは、この組織に頼り、子を通わせているわけで
たいていは、子を日本語補習授業校に通わせる日本人が
会員である。が、婚姻者がイタリア人というケースに対応し
お父さんの日本語教室(お母さんが伊人もいる)は
最近では、日本語を学びたい一般のイタリア人にも開放し
それがとても評判良く、イタリア人の多くも会員になっているようだ。
そのトスカーナ日本人会が年に二回発行している
会報アルノ「L'ARNO」という誌がある。
秋口、会報の取材班長から私のところへ取材依頼があった。
といっても、班長はママ友で、毎週土曜日に顔を合わせる
日本語補習校の馴染みのママである。
こうやってボランティアで役員をし、活動なさってくれている。
こんな方たちがいるから、会が保たれている。
しかし、ボランティアといえども、内容は本格的で
役員となったら仕事のようにキャリアは上がると私は思う。
私への取材目的は
土地無し農業人をやっていることである。
取材日、会報の班長と
これまたママ友で本業でジャーナリストをされているインタビュワーの
お二人を、せっかくだからヴィンチの丘へ招待した。
ちょうどオリーブの収穫の前の週で
連なるオリーブは重たそうに美味しそうに風に揺れていた。
ボランティアで毎号毎号取材をされているお二人に
そして、毎度毎度会員の私たちは楽しみにしている会報のお礼に
空気がまだ心地よかった黄葉の景色の中、ランチをご馳走した。
ローズマリー風味のポテトのっけフォカッチャ
自然農法の畑で採れたトマトの超シンプルトマトソースパスタ
お庭の野草を添えた自家製豆腐サラダをオリーブオイルと塩で
そして、冷えたビオディナミワインの白を。
私たちは、人生相談を交えながらおしゃべりをした。
ママ友だし、班長の子とは少年と同じクラス
ジャーナリストの子とも2歳ぐらいの差、オリーブのこともよく知ってて
話は意気投合し、もっと話していたいくらいだった。
インタビュワーは、メモ帳を横に置き、時々メモっていた。
その後、忙しいジャーナリストが作り上げた文章は素晴らしかった。
ちゃんと会話式に構成されてて
彼女のグローバルな目線でとてもポジティブに
そして、文章がオシャレになる内容とカタカナで表現されている。
プロはやっぱりスゴイなぁと、出来上がりに感心してしまった。
私はわからないイタリア語なんかを辞書で引いて
無理やり日本語にしていたことが恥ずかしい。
日本語で例えるニュアンスが違うことは多々ある。
英語=カタカナにしてしまえばいいのだ!
私は秋頃、その黄色い景色を見ながら思い耽っていた。
私は、農業士のスキルを取得したが、土地無し農業人である。
ブドウ農園で時々手伝わせてもらい、オリーブはどうにかこうにか
面倒の見切れない家族の畑を管理させていただいているが
自分で当てのないことをしているのではないか
経験を積むことに今は専念しているが
年数ばかりが過ぎていくようで体が老化していく不安
土地無しフリーランス農業人をどう活動させるか
私は、目の前の畑で働きたい
子育てをしながら家の近所で働くことが最初の目的だった。
農業人となり幸いにも畑に出向くチャンスに出会い
独自で畑を管理をするにあたって農薬取り扱い免許を取得し
そこで、農薬の威力を学ぶ。
2014年九月の竜巻に襲われたことから人生の危機感を感じ
SNSを始める。まずはFacebookから。
いつのまにか私は農薬反対運動のグループに所属していた。
ヴィンチのG.A.S.グループとも出会い
彼らの無農薬に対する強い意識に影響される。
ヴィンチの山モンタルバーノを囲む複数の自治体の中の
地域を守る団体たちと山を歩いたりして
彼らの地域を守りたい意識に強く感銘を受ける。
ただ家で手作りのご飯やおやつを作ってるだけではいけない
原材料はどこでどうやって作られているのか
今生きている私たちができること
それは、どうして大地を守らなくてはいけないのか
伝えていかなくてはいけないような気がして
モワモワムラムラ湧き上がってきたのである!
そんな時に、取材の依頼があって
伝授の第一歩になればいいなと思ったのである。
ジャーナリストの親しみやすい語りは
第一歩の私にはちょうどいい仕上がりとなった。
トスカーナ日本人会の会報担当のみなさま
機会を与えてくださり、ありがとうございました。
イタリア国内では、日本大使館や領事館
日本食料理亭、イタリア語学学校など
日本国内では、イタリア大使館や領事館
イタリアと日本に関する文化協会などに配布しているそう。
機会があったら是非、手にとって見てください。
・・・・・ 追記 ・・・・・
ヴィンチ村のインフォメーションオフィスにも配布させていただきました。
Si può trovare questo giornalino "L'ARNO"
dell'Associazione Giapponese in Toscana
< in Italia >
Ambasciata del Giappone a Roma
Consolato del Giappone a Milano
Istituito giapponese di cultura
Scuole della lingua italiana a Firenze
☆Ufficio informazione a Vinci
ecc..
< in Giappone >
Ambasciata d'Italia a Tokyo
Consolato d'Italia a Osaka
Istituto italiano di cultura a Tokyo e Osaka
Associazione Italo-Giapponese
ecc..
*私がセレクトした過去の関連記事Best 3 Archivi Selezionati*
『日本人女剪定士の生み親 Corsodi Agriformazione』
『天国という名の大地 Terrasi chiama Paradiso』
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ドドドドー ダダダダー パキッパキッ
燃料が燃える音
最大限のヴォリュームで、節約する部分なんてない。
前に移動させ、後ろを耕す
時には、紐で鋤の刃を操作し
時には、ひっくり返りそうになって観客をヒヤヒヤさせた。
七月の半ば
Cerreto Guidiチェッレート グイディ(ヴィンチから5kmの隣村)で
Trattori d'epoca - Aratura in notturna
トラットーリ デェポカ アラトゥーラ イン ノットゥールナ
(夜間時代物トラクター耕作ショー)
が毎年開催される。
暗闇に最大限の騒音を発した年代物のトラクターが
列をつくって、土を耕すところを見せるのである。
暗闇の中のモヤモヤした煙は
排気ガスなのか、土埃なのか
騒音についてくるライトのみでしか大地は見えない。
あっ、あそこのトラクターがひっくり返りそうだ!
ヒヤヒヤ・・ヒヤヒヤ・・
救急車だって消防車だって待機している。
時代物だから安全性は少ない。
あぁ、元に戻った。
まるで反り返った馬を操っているかのように
操縦しているトラクターのプロは
我が講師セルジョであった。
あぁ、セルジョで良かった・・。
本当の出来事なのか、わざと演出したのか。
セルジョの妻サンドラは
男並みでトラクタードライバーだけではなく
愛する夫のトラクター生活を自分の人生とし
彼女もトラクターで生きている。
時代物トラクターの研究をし耕作の歴史を勉強し
ぶ厚い本まで出している。
この地域の時代物トラクター協会の会長をし
このショーイベントをオーガナイズする。
トラクターの講義があれば夫婦で教壇に立つ。
妻が歴史的なことを、夫がメカニズムのことを教える。
サンドラはいつもショーの間
トラクターのセルジョの横で相乗りしている。
そんなカップル姿が土埃の立ち上がった舞台に
騒音付のライトアップで、誇らしく素敵に見えた。
今年のサンドラは、TVのインタビューを受けたりしたりしていた。
私が農業士養成講座を受講している時も
彼らのトラクターの授業の時
TV番組の撮影があった。
生徒一人一人インタビューまでするのww
ニッポン人のワタシまで。
隣のこの真似をしたんだけど、なんせニッポン人だから
インタビュワーがさらに質問するわけよ。
イタリア人の前で緊張したなー。
「自然が好きで農業に興味を持って講座を受けました。
将来は、私たち・・みなさんの手で育てた産物を
日本などに輸出できたら嬉しいですね。」
なんて言ったのを覚えてる。
おぉぉぉ
と私と同じ中年の生徒さんたちはキラキラと私を見つめた。
今だって気持ちは同じ!
がんばろう。
日中は、広場で
年代物トラクターの展示(Esposizioneエスポジッツィオーネ)がある。
そして、そのトラクターでこの辺の観光スポットロードを
ドドドドーダダダダーパキッパキッと騒音を立てながら
暴走族のように一列に並んで走る。
(Sfilataスフィラータ dei trattori d'epoca)
我が家の通りもスポットロードだから通る。
音で、来たぞ!と通りまで駆け足で見に行く。
我が家の通りは、トラクターだけではない
年代車だったり、Vespa(スクーターの)だったり
Ferrariだったり、オープンカーだったり
日曜日の午前は騒音と共に賑やかになる。
このイベントの頃Sagra del Papero e del Cinghiale
サーグラ デル パーペロ エ デル チンギアーレ(チビガチョウとイノシシの肉祭り)
も終わりの週末。
私たちも一度はPaperoの首詰め食べておこうと食べに行った。
見事な行列。
二週間、毎日こうだったそうよ。
ここに来れば、待ち合わせをしてなくても
知り合いがいっぱい食べに来る。
そして地域の住人がボランティアでサービスをしているので
またそこで立ち止まっておしゃべり。
Vendemmiaでお世話し合っている農園の
ビオのキアンティワイン(Chianti D.O.C.G.)で乾杯。
今年の七月は、猛暑でもなく冷夏でもない。
去年の猛暑の暑さを未だに体が覚えているけど
今年はとっても夏らしいイタリア。
扇風機がいらないほど風が通る。
しかし、日差しは眩しく当たると痛い。
雨が降りそうなときは
ムーンと湿気が上昇し蚊が大量に踊ってるようで
ソワソワさせるけど
ヴィンチの丘は、今のところ天候の害は出ていない。
収穫が終わるまで油断はできないが
ポジティブに過ごそう。
七月の最後の週、ヴィンチの小さな村は
変装した人・人・人でごった返す
道沿いの草が刈られ、駐車場があっちこっちにできている。
もし、中世コミックやマンガに興味のある方は是非。
『ヴィンチの七月Eventa Vinci』で紹介したように八月一日
Cecco Santiチェッコ サンティがあって花火が上がる。
その次。
私が楽しみにしているMultiscenaムルティシェーナ(複舞台)。
8月3日(金)
a Vitolini in piazza della chiesa
Katia Beni e Anna Meacci “The Best of” (漫才)
4日(土)
a Spicchio nel parco dei Mille
Gene Gnocchi “Il procacciatore” (一人漫才)
7日(火)
a Vinci in piazza del castello
il concerto del trio (三人組コンサート)
Peppe Servillo, Javier Girotto, Natalio Mangalavite
presentano “Parientes” il loro new album
どれも22時より無料。
そして最後に、八月十日
イタリア中流れ星がよく見える日
Calci di stelleカルチ ディ ステッレ。
星空の下でワイン会
(Degustazione dei Viniデグスタツィオーネ デイ ヴィーニ)
が多数開かれる。
ヴィンチ村もレオナルドダヴィンチミュージアムの玄関先で行われる。
そして、その日だけ特別にミュージアムの塔の天辺に
夜間登らせてくれるのである。
ロマンチックにヴィンチの夜空を眺めてはいかが。
*過去の関連記事はこちら↓*
『ヴィンチ村ファンタジー熱 Festadell'Unicorno』
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田舎暮らしの大地の住人は、最寄のメイン都市の便利な大型スーパーで、一週間に一度くらいのペースで買い物をする。
大地の住人は、全部オーガニック生活だと思われているようだが、残念ながらそうもいかない。
Bio商品(イタリアではオーガニックなどの商品をビオと呼んでいる)が無いものもあれば、経済的な面で、No
BioとBioの差が何倍にも跳ね上がる場合は、時を置きながら検討していく。
私はスーパーに行くと、特に袋にパックされた乾物や菓子類等、じっくりパッケージや後ろを読む。
時間がかかって仕方がないのだが、新しく質のより良い商品であれば、値段に応じてはそちらを選ぶ。
私の選ぶ基準は、添加物を含む使用材料の少ない商品、ピュアに近いもの。
ここ最近、Bio商品が増えてきたことに気が付く。
Bioを意識している人が増えてきた証拠であろう。
お惣菜屋やカフェスタイルなレストランもBioを謳うところが増えてきた。
嬉しいことである。
なぜBioの方がいいのか。
私が言うまでもない。
いわゆる「普通」といわれる商品は、遺伝子組み換えかもしれない、化学品種改良などから始まり、除草剤・殺虫剤・結実剤・化学肥料(速効性or遅効性、土壌or葉面など多様)で植物を化学化させて栽培し、その後、着色・保存・味調整をしているもの。
質より量生産で、毎年同じ味の同じ量を産出させ、生産者も消費者も安定する。
それに対してイタリアでいうBio商品は、無肥料もしくは有機肥料、成長は自然に任せ、害虫からは天然素材で寄せつけない工夫をし虫を殺さないよう栽培、その後も添加物が無い分、色も様々で保存期間が短い。
量より質生産で、天からの恵の濃厚な味を提供し、地球も体も守り一石二鳥。
生産者は化学に当てる費用は無いが、毎年味が違い毎年生産量が違う不安定な生活をせざる得ない。
私の考える私の言葉で二つの違いを述べてみた。
農業士養成講座で植物や剪定を学び・・・
オリーブをBioで栽培し純なBioのオリーブオイルを生産し・・・
ブドウをバイオダイナミックというBioよりもっともっと厳しく天体の動きにも従いながらワインを造る農園を手伝い・・・
小さな我が菜園にはカチカチの土壌でカンカンの太陽に当たりながら濃厚なトマトを育て・・・
さらに、除草剤・殺虫剤反対運動を起こしているローカルグループの情報が飛び交い・・・
知れば知るほど恐ろしくなり・・・
思い当たって考えると、戦後60~70年代の経済成長期に農薬の進化が恐ろしくあり、その後の被害者が80~90年代に続出し、植物も人間も病気を治す薬が競争で開発される現在。
その80~90年代、私の家族がバラバラに次々とこの世を経ったのは、栽培方法と食品添加物がかなり所以しているのではないかと強く考える。
関連記事『地球と体を守ろう会:農薬の危険性』で、農薬を触り・吸い・食べ続けているとどうなるか記述した記事があるので参考にして欲しい。
Dove c'è B*****a c'è casaでお馴染みのパスタ製造会社は、農薬検出量がナンバーワンであったことが報告された。
日本でもイタリアパスタでごく普通に手に入るであろう。
一昨年イタリアの記念切手にもなっていたD*****o社のパスタも農薬検出ナンバースリー。
残念だがトップテンに有名どころがズラッと並んでいた。
それに対してBioパスタでは、農薬検出量ゼロを記録した大手スーパーCoopのオリジナルBioブランドViviverdeヴィヴィヴェルデがナンバーワンであった。
その他のBioパスタからも農薬検出はゼロ、もしくは微量という結果。
頼もしい。
私が週に一度Coopに行って、割と安価に提供してくれるViviverde商品を選択していただけに嬉しい。
BioマークがないBio農家からの仕入れは農民を信用し
ローカル興しG.A.S.(Gruppod'Acquisto Solidale)などでBio商品を手頃な値段で買う工夫をし
スーパーでもなるべくBio商品を手に取るように心がけ
家ではできるだけ自家製に努め
さらに言うならば
病気にならないよう日頃から気をつけ
小さな病気はまず薬に頼らず薬草のチカラを借りるのも一つの手にして生活していけば
植物同様Resistenza Naturaleレジステンツァ ナツラーレ(自然な抵抗力)を持つ地球と体になるではないかと信じているし期待する。
それは、次世代への子を想うと、大人の私たちが教えていかなくてはいけないことの一つだと大いに信じている。
ママの買い物も教えていこうと思う。
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『日本人女剪定士の生み親 Corsodi Agriformazione』
『オリーブを囲む大地を守る その①農薬の危険性 OlivicolturaBIO』
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少年が小学生になる頃、職安に行った。
ちょうどその時期(2013年冬)、Fondo Sociale Europeo / Programma Operativo Regionale2007-2013によるCorso di Agriformazione(農業士養成講座)の募集があることを知った。応募の締め切りは翌日だった。
私を導いたあの日、最後の年の最後の日の最後の応募だった。
(現在2017年の今プログラムは改正され、18~26歳までと年齢制限がある。)
「女性の場合は、ひょっとして?!ということもありえるわよ。」とフェミニストな女性の指導員は応援してくれた。
定員15人中女性5人の枠。しかも日本人の私なんて・・・。
試験があった。会場には、大学入試を思い出すような人だかり。貸し切ったEmpoliエンポリ(ヴィンチ村から10Km。地域では中心となる街)のある高校は無職の・・農業を学びたい人たちでごった返していた。
数日後、試験にパスした連絡が入った。
私の履歴書を持ちながら、本気でやる気があるかを強く問う。(6歳までの子を持つ母親にベビーシッター制度もあった。少年は7歳になったばかりだった・・・。)
この講座は、450時間の講義・実習・研修を一年かけて学び、最後は認定試験があり資格まで取得できるホンモノの講座である。ヨーロッパの社会基金をトスカーナの地方開発事業に当てられているため、授業料は無料。
数日後、連絡が入った。
5人の中に選ばれたのである。
本命の大学には落ちたけど、こんなところで受かるなんて。日本人の私だったからか・・・。
ほとんど休まず通った。
時に少年も私の横で講義を聞いていた。実習の畑にもついてきたっけ。
講座の仲間が助けてくれる。講師軍も日本人の私を応援してくれた。
言語のセンスのない私は、イタリア語で専門用語を覚えるのが大変だった。
時々テストだってある。イタリア語の説明じゃぁ面倒!と何時間も日本語サイトで調べたっけ。
植物のカラダの話は、だんだん小・中・高の理科の授業へタイムスリップしていった。
生態系・植物の病気・虫・・大人になって勉強すると、毎日歩いている大地の生き様を思い知って恥ずかしくなる。
オリーブの話は、おもしろかったな。特に試飲の授業。こんな風に五感を使うのか。
実習までオリーブの木をまじまじと見たことがなかった。どこから実が生まれるのか。定義がわかると彼らのカラダを眺めることができる。
ブドウの剪定は、誰よりも早く覚えたような気がするよ!
1年目の枝・2年目の枝・・最初はさっぱりわからなかった。頭で考えてるだけでなく、目で彼らのカラダの色や形、手で固さを感じ、リンパの流れを理解してあげる。
トラクターだって訓練した。傾くトラクターを運転している私は自然に身を任せられなかった。トラクターや機械は、農作民の力を代行する。
テストの前は血眼となって勉強した。
女パワーは輪だってつくる。集まって勉強会をしたことも。
2014年の初夏、私は認定試験に無事合格し、Certificato di Competenze(資格認定書)を授与した。
トスカーナの農産物、ブドウとオリーブを中心に。
剪定をするにはいろんなことを知ってなくてはいけない。剪定を学ぶということは、栽培を学ぶことと同じだ。
オリーブ剪定・・講師Sani Graziano
ブドウ剪定・・・講師Tamburini Daniele
植物・生物学・・講師Achilli Massimo
トラクター・・・講師Lupi Sandra & Maccanti Sergio
現在活躍中の講師軍。彼らの経験談を聞くために休んでられなかった。
この講座の目的は、知識のある人材を増やすことにある。安全な農業で安全な生産をすること。安全に働き、安全な食物を提供し、地球を安全に守ることである。
代々継がれることの多い農園は知識が狭いだけでなく、外部の薬品を売るバイヤーたちの話にのり、地球の生態系を崩壊し、大地も空気も水も私たちのカラダまで汚染させてしまった。
そんな状況にやっとやっと気付き、やっとやっと動き出したのである。
私は、人間社会で大切な職業は、農業であると思う。農業をやってる人がいないと食べていけない。
食物を生産するということは、人のいのち以上に地球のいのちにも関わってくる切実な職業だと私は思う。
世の中は、やっと少しずつ動き出す。
私は講座を受けたはいいものの、所有の土地は我が家の小さな菜園のみ。
ヴィンチの目の前の大地で、果実からアルコールへ、果実からオイルへと姿の変わる魅惑な植物を小さなカラダと小さな時間で語り合うチャンスを持つことができた。
日本人の私に投資をしたトスカーナ。何ができるか勿論試行錯誤。
まずは、地球と体を守る知識を紹介することから始めようと思う。
この場を借りて、ブログをはじめた理由(その1)をお伝えすることができた。
日本とイタリア、地球の反対側だって、同じお日様に当たり同じお月様を見つめている。
グルグル回る地球で、たくさんの「つなぐ」輪が生まれるよう、どうか暖かく応援してください。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。
*関連記事*
『オリーブの木のハエ除け作業Moscadell'Olivo』
『オリーブオイルを美味しくさせるConsigliodi Frantoio Bio』
『ブドウの木の紅葉』
↓ありがとう↓