大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:バイオダイナミック農法

オリーブ剪定士をイタリア語で

男性Potinoポティーノ(フツーな光景)

女性Potinaポティーナ(ワオ)

男女・男男Potiniポティーニ(ご家族揃って?)

オンナたちPotineポティーネ(ありえない)

小学館の伊和辞典で調べてみると・・・アレ?載ってない!

io son potina

「木を剪定する」Potareポターレ

剪定士は動詞が変形してつくられた呼び方であろう。

とりわけオリーブを剪定する人のことを呼ぶ・・呼んでいるような。

Io sono potina.”イオ ソノ ポティーナ

「私はオリーブの剪定士です。」

なんて言うと、イタリア人でさえ目が点になる。

女性が自分の体より大きい樹を相手に剪定することは珍しいことである。

Campo dopo la Potatura

そんな樹、こんな樹、オリーブの樹の剪定を、二月の*Luna Discendenteルーナ ディシェンデンテから開始した。地下にエネルギーがいくため傷を伴う地上の作業は、この期間にやる。(バイオダイナミック農法より)

A PrimaA Dopo

Prima  Dopo

三ヶ所オリーブ畑を管理する中、ここは日当たりが良いこと、オリーブの実の熟度が他と比べて早かったこと、さらに2014年の巨大雹の大打撃で樹の体は傷だらけでむしろ剪定を控え目にしたことから、今年はキチンと整えてあげようと、丁寧にそして時間をかけて彼らと向き合いたかった畑から始めた。

Ferita dalla Grandine

このドラマチックなオリーブたちが一生懸命に実をつけようとすると、BravoBravoと一本一本撫でたくなる気持ちで一杯になる。

Pulito

今年は、その痛んだ枝が生きようとしているか尽き果てたかを見極め、生まれた新しい枝たちが元気に育つよう空間をつくる剪定をしている。

corpo pulito

私もガンバル。

君たちもガンバレ。

アメニモマケズ、カゼニモマケズ

みたいな気分で剪定に精進いたしまする。


*Luna Discendenteルーナ ディシェンデンテ

天球上の経度=黄経こうけいの秋分点180度から冬至点270度の期間。西洋占星術トロピカル方式回帰運動27.3日サイクル中、半分の期間

Wikipedia黄道座標サイン(占星術)

(バイオダイナミック農法用カレンダー参考)



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オリーブの木の剪定

オリーブの収穫Raccoltadelle Olive 2016 その1

日本人女剪定士Corsodi Agriformazione

地球と体を守る会Corsodi Agricoltura Biodinamica


ありがとう↓

Oliveto a Vinci Mattina
師走の、天では満月になる頃
Luna Piena di Mattina 

オリーブたちのいる大地を肥やした。
Concime Stallatico
大地をつつく動物たちの消化したエコロジーな再利用。
オリーブの茂みの下に、円を描くように。

肥えた大地は、生物の住みか。
生物のあやとりは、キラキラ光っていた。 
Rosmarino Ragatela Nebbia 
Finocchi nella Nebbia 
寝息であたたまった土は、落ちた葉の脈まで映し出す。
Venatura di Foglia Cascata 
肥えた大地、肥えた私たち、冬だって、今日も日とともに生きよう。
Sole di Mattina e Foschia sulla Terra
 



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誰でもできる月生活


ありがとう↓

一年の贈り物。一年の宴。一年のご褒美。

そんな大切な想いを込めた時に

Vini Biodinamici da Vinci

大地・天空・宇宙、全ての生体力と私たち人間のコラボ作、「たから」と「ちから」の詰ったバイオダイナミックワインはいかが。
 

Trebbiano 100%

白ワイン 『Aurea』 2015

Trebbianoトゥレッビアーノ100% 13%vol

とてもフルーティで滑らかに膨らむ口当たりの良さは、アペリティフやお寿司などの日本食にピッタリ。
 

Chianti 2015

赤ワイン 『Sincere』 2015

Chianti base 13vol

Sangiovese 80%、Canaiolo Nero 12%Trebbiano 4%Colorino 4%

調和のとれたコクのある滑らかな喉ごし。ミネストラ、赤身肉、熟成チーズなどにどうぞ。
 

Sangiovese 100%

赤ワイン 『Il Cavaliere』 2011

Sangiovese 100% 14vol

清らかで滑らか。バランスのあるコク。トスカーナの丘を想像させる余韻。

友とグリルパーティ、友とおしゃべりのひととき、友と趣味を過ごす・・・グラスだけでも満たしてくれるワイン。
 

Chianti 2011

赤ワイン 『Harmonia』 2015

Chianti riserva 14vol

Sangiovese 85%Canaiolo Nero 10%Trebbiano 5%

その名の通りバランスのとれたフルボディ。デカンターによるお持て成しは、香りと余韻をさらに引き立たせ、ハーモニーが増す。

スープやパスタ、熟成チーズ、お肉のグリルなど、トスカーナ料理に最適。 
 

Canaiolo Nero 100%

赤ワイン 『Tindilloro』 2015

Canaiolo Nero 100% 14vol

深みのある赤は香りと調和し、芳醇で生き生きした飲み応えのある一本。
Canaioloのフレッシュ感は、冷たい料理、サラミ・ハムのスライスや腸詰めソーセージ、リゾット、白身肉、牛肉やラムなど。チーズでは、ペコリーノ、カプラレス、ロックフォーレ、ゴルゴンゾーラなどにオススメ。


どれも現代バイオダイナミック法で造られている。オーガニックよりさらに厳しく自然に従った有機栽培の一つである。

()・風・水・土・・・本来の生体力と宇宙の動き、そして私たち無言への愛情、神秘への喜び。ワインの決定版ともいえるバイオダイナミックワイン。

年間の栽培は、農主の・・植物と大地、自然への想いから丁寧な作業が行われていく。私は栽培に関わり、この目で見ている。そして彼らと語り合う。彼らにはウソがない。自然に対する想いが伝わってくる。

これらのワインには、大地の「たから」、自然の「ちから」が詰っている。

自分へのご褒美に、大切な人との会食、そして愛しい方へのプレゼント、地球と体に優しいバイオダイナミックワインで乾杯。

Pulito dal Vento

風の吹いた日、彼らは黙って舞い上がり、無言で舞い落ちていく。
ふーっと月日が過ぎ去りもう師走。

黄から茶へ、ヴィンチの冬が始まった。


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カテゴリー 【ブドウ

一肌脱いだ果皮たちSvinatura

ブドウの果皮のちからRimontaggio

ブドウの収穫その2ノ3Vendemmia2016

ブドウの収穫その2ノ2Vendemmia2016

ブドウの収穫その2ノ1Vendemmia2016

ブドウの収穫その1Vendemmia2016

地球と体を守る会 パート3:バイオダイナミック農法推薦

ワインのボトル詰めImbottigliamento

ブドウの枝の誘引Allacciamento

ブドウの芽かきScacchiatura

ブドウの接木Innesto

ブドウの苗木Barbatella

ブドウの木の剪定PPotatura delle Viti

ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン』(2015 

ブドウの木の紅葉


*バイオダイナミックワイン生産者とコンタクトのお手伝いをいたします。ご希望の方は、プロフィール内のメッセージマークをクリックしご記入下さい。


ありがとう↓

大量の雨は、涸れていた大地に浸透した。

Vieni vieni Sole!

オリーブの実が膨らんだような気がする。

オリーブ畑を歩いてみると、オリーブの実の存在が把握できるようになってきた。

Sono gonfiati dopo piovuto

まだまだ続くブドウの収穫は、日の当たりの良い丘の上方から手をつけた。

ブドウの収穫その2ノ2は、手間のかかるセレクトの日。美味しいSangioveseサンジョヴェーゼ(ブドウの一種)を収穫する。

Uva Femminella

Femminellaフェンミネッラ(副梢枝)の実は摘まない。

痛んでいない大粒の実を選ぶ。

少しでも痛んでいたら取り除く。

Uva Sangiovese

こだわりの主は「ブドウの木ごとに粒を食べてごらん。」と横で静かに勧める。

「昨日一つ一つ食べながら畑中を歩き回ったんだ。美味しかった木に印を付けていけばよかったよ。想像してごらん。美味しいブドウが大集合したら相当美味しいワインができるよね。」

こだわりの主は、自然を尊重するバイオダイナミック農法に従うだけではない。農主自身がブドウに情熱を燃やしている。

あっ、コレ、おいしい。

おっ、コレは酸味がある。

お~、コレは甘味があるねぇ。
 

gnocchi al Sugo

ブドウの収穫その2ノ2のランチは、農主のパートナーお手製のニョッキに農主のMammaマンマ(88歳のお母さん)の牛ひき肉入りトマトソースのコラボ。

Schiacciata con l'Uva

メインディッシュの後は、農主の叔父の妻作Schiacciata con l'Uvaスキアッチャータ コン ルーヴァ(フレッシュブドウ入りスキアッチャータ)やマンマ作の卵パンケーキとパートナーの梨のタルト。農園のMoscato-Vinsantoモスカート-ヴィンサントがグイグイすすんだデザートでございました。

Moscato Vinsanto


ブドウの収穫は、立秋の土用の頃。

雨が降り、風が吹き、また日が出る。

そうやって少しづつ季節が変わっていくんだそう。

Cielo da Piovere

たましいとなった長老の訃報から始まったブドウの収穫その2。


こだわりの主は、ある一種のUva Neraウーヴァ ネーラ(黒ブドウ=赤ワイン用のブドウ)と、ある二種のUva Biancaウーヴァ ビアンカ(白ブドウ=白ワイン用のブドウ)を雨で濡らしたくない。

朝日と共にVendemmiaヴェンデンミア(ブドウの収穫)を開始。

希望のUva Neraは収穫終了。若い樹たちは健康に育っていた。

Uva Biancaの収穫の前に、赤く染まったバケツ(=実を入れるカゴ)と実を運ぶトラクターの牽引車を洗う。

Uva Biancaあと10分で予定の列が終了だったのに、とうとう大粒の雨が降ってきた。

大量の雨だった。

涸れていた大地がすっかり潤ってしまった。

大地の表面が乾くまでVendemmiaお休み。

Torta con Marmellata di Fichi

ブドウの収穫その2ノ1のランチに登場したイチジクジャムのタルト。農主のパートナー作。

Uva San Colombano

家に持ち帰った超甘くて美味しかったVermentinoヴェルメンティーノSan Colombanoサンコロンバーノを食べながらVendemmiaの待機。

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