大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:フィレンツェ


そう、あの頃、バブルだった。


私は、バブルなんて考えたことがなかった。


こうやって後々考えてみると

私もバブルといわれる時代に

やっぱりバブリーな経験をしている。



学生時代、念願の一人暮らしをした。


それでもあまり親に世話になってはいけない

と母子家庭に育った一人子は

週七日出勤のバイトに明け暮れた。



当時、配膳というウエイトレス業を斡旋する

サービス派遣会社が多々あり

高収入で人気があった。

ホテル内の披露宴会場であったり

普通のレストランだったり。



私は、ホテルにだってデパートの食堂にだって出向いたことはあるが

ラッキーにも、一年ぐらいFixで通えたレストランがある。


学校帰りに寄れ

しかも女性運営のレストラン兼お惣菜販売で

オンナで盛り上がる職場の中

美味しい賄い付きで

残ったお惣菜は翌日の学校のお弁当へと

一人暮らしには、もってこいのアルバイトであった。


時給1800円プラス交通費。



生活費、光熱費、娯楽費は自分で賄った。


それでも貯金ができるほどであった。



そこで、一ヶ月にCD5枚と洋書一冊を買ってもヨシ!

と決めて、楽しみに買っていった。


選んでいるときの楽しさと嬉しさ。



もうあんな時代は私には返ってこない。


Papier Màsché

そのご褒美に買っていた洋書の中の

こちらPAPIER MÂCHÉペーパーマーシェ

一目惚れして購入し、何度見ても楽しい一冊。


まだまだ参考になり、これからもお世話になりそうだ。



この本を見て、紙の造形に興味を持ったと思う。



フィレンツェへの滞在は

アトリエを学び回ることであった。


様々な素材を学んで

最終的には、インテリアデザインへ進みたかった。


しかし、モノを一つ一つ創ることが楽しい。



フィレンツェのアトリエ通い生活の間も

洋書を買い続けた。


どれもぶ厚く、どれもステキな本が並ぶ

洋書屋で本を見ている時は

時間があっという間に過ぎていった。


洋書屋に訪れる人はオシャレな人が多かった。


そんな彼らを垣間見るのも楽しみの一つであった。


Libri di Carta

私はCarta Pestaカルタ ペスタ(ペーパーマーシェ)

フィレンツェの下町S.Spiritサントスピリト教会付近の

細い通りにあったアトリエで学んだ。


師匠はHermanMayer


彼は、陶芸家であった。


そして、アルゼンチン人であった。


ヒッピーな生活スタイルのHerman師匠は

人体や人顔を粘土で掘っていた。


それを焼いて陶にすることもあれば

石膏を流しCarta Pestaにすることもあった。



彼のCarta Pesta

粘土で形を作ったら、石膏を流し型をとるのである。


その石膏の型に、皮のような紙をちぎって埋めていく。


それを三度くらい繰り返し、型から外し、白く塗って

ワックスを塗って、アンティークっぽく仕上げるのである。



裸体の後部が仕上がったとき

まるで壁から浮き出ているみたいで、美しかった。


私は、彼と同じスタイルは求めなかったけど

彼の作品は、好きだった。



紙が立体になっていく様がおもしろかった。


そこからCarta Pestaに取り付き

その後、アレンジに挑んだのだ。



**********



Sempre Luna


Ho scelto una carta sottilissima,

l'ho trovata nella borza nuova(!).


C'è un verso

La carta ha un verso.

Se trovi un verso, si può strappare diritto.

Si strappa con le mani, larghezza circa 2-3 cm.

Poi, un altro verso, fare a pezzetti circa 3-4 cm.


carta strappata


Bagnare la carta spezzettata e

mettiamo a una a una sul palloncino.


1°strato

Secondo strato,

usiamo la colla diluita con l'acqua.

La colla può essere la farina o la farina di riso

o anche il vinavil per legno.

Così la carta è sottile, non importa di bagnare

attacchiamo direttamente col pennellino.


2°strato

Poi rifacciamo un altra mano, così 3 strati.


3°strato

Facciamo assiugare bene.


Ecco fatto.


Luna Sempre Oro


**********



レオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとVinci村で

69日と10日に行われる

EcoVinciFestival

Origamareさんと一緒に

紙のセコンドライフ≫

をご紹介いたします。


私たちは10日の日曜日に

みなさまとお会いすることを心より楽しみにしております。



Il EcoVinci festival è a Vinci

dove è nato un genio Leonardo Da Vinci,

giorno 9 e 10 Giugno 2018.


Ci saremo domenica 10 tutto il giorno.


Io e Origamare presenteremo

la seconda vita della carta”.




*過去の関連記事はこちら↓*

原始作造Ⅱ laseconda vita della carta

見惚れたお月様 SempreLuna

時の同居人 CameraDoppia


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最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。





私は思った・・・。


今、問題になっていること。


「ごみ」


なぜ、見直してみないのだろう?


もちろん、すでに始まっているさ。


私は、私なりに楽しみながらリサイクルをしている。


Non finisce mai la bellezza - parte

紙。


誰もが知っているように、自然からできている。


最終的には、糊や染色剤を使うことで

ナチュラルとはいえなくなるが

あのデリケートさは、自然からのモノ。



時々、私は散歩をする。


自然を感じながら、木々や草花を見たり・・・


自ら枯れた自然たちは、正に種が出来上がったところ。


色が満ちていたとき、初々しく美しい。


私は、枯れた自然たちも美しいと想う。


なんだか語りのある人生は美しいように。


montare sulla corrente - parte

私は、自然からできているはずの紙と

枯れた・・語りのある人生のような自然を

飾る・・創る・・ことにした。


この・・忘れがちな、見捨てられがちなことに注目したい。


Camminare nella divisione - parte

Io ho pensato.....


come sta diventando un problema,


è RIFIUTI......



Perchè non possiamo ripensare?


Certo che è già cominciato a pensarlo.


Io sto provando personalmente a riciclare divertendo.



La carta


La prima è fatta dalla natura come sappiamo.


Alla fine, usando la collatura e la tinta ecc.,

diventa meno naturale.


Ma delicatezza è quella della natura.


la sinuosità della natura - parte

Ogni tanto faccio una passeggiata.

Io guardo la natura, gli alberi l'erbe e i fiori...


Anche quelli che sono seccati da se.

Appena sono fatti i semi.


Quando erano colorati erano belli.


Ma io dico che anche quelli seccati sono belli

come una vita raccantata è sempre bella.



Io ho cercato di far stare insieme

la carta che era una natura e la natura come matura.


Io volevo prestare attenzione a queste cose dimenticabili.



**********


Ci sono i pensieri - parte

原始作造


まさに、これらを語っている。


「忘れがちなこと」


今日、私たちのまわりには、何でもある。


さらに快適なモノが生まれている。


たくさんの素晴らしいコトが発見されている。


私は、想う・・・

こんな快適さが無かった頃

どうやって生きていたのだろう?



原始作造の由来


過去や今日の見直し


純粋を感じる


自然と生きる


五感とそして第六感を使う


満足な人生を自身が創る


自分自身を高め成長させる


私たちは、自然と共に生まれたのです。



そんな私の想いを視覚的に創り上げてみました。


Pelle di Natura parte.jpg

GENSHISAKUZOU


E' proprio questo che racconta,

le cose dimenticabili.....


Oggi c'è tutto.

Sta nascendo ancora, è ancora più comodo.

Sicuramente hanno scoperto tante cose belle.


Io penso.....

ma...quando non c'erano tutte queste comodità

come vivevamo?????



GENSHISAKUZOU


è


guardare il passato ed oggi


sentire il puro


vivere con la natura


usare i 5 sensi e il sesto senso


creare la vita soddisfatta ognuno


crescere e migliorare in se stesso.


Noi siamo nati insieme con la natura.



Io creo i miei pensieri alla vista.



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


Catalogo fatto da me

2001

向こう側のヴィンチの丘に在住していた。


私が最後にフィレンツェで開催した個展のプロローグである。



Nel 2001

Makici viveva sull'altra collina di Vinci.


Questo è un prologo

della mia ultima mostra personale a Firenze.




*過去の関連記事はこちら↓*

出会いを祝ったSanValentinoの日

自然の皮 Pelledi Natura

流れにのる montaresulla corrente


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Grazie di aver visitato!

最後まで拝読していただきまして、ありがとうございました。



Obata Maki a Firenze

ヴィンチの住人、フィレンツェをしっとり歩く。

Regalo a Firenze

VinciヴィンチEmpoliエンポリ(隣の大きい市)だけの休日(1130Sant'Andreaサンタンドレーア)、家族でほんの少しフィレンツェを散歩。

イタリアでは、各市町村に各々休日がある。

(Patronoパトローノ守護聖人が各地を見守ってくれる日なんだそうだ。)

そんな日は、稼動している街へ行こう。

verso Duomo

今度あのクーポラの天辺に行こうね。

と少年に約束しながら、雨上がりでキラキラ光った石畳の上を歩いた。

Duomo nel pozzetto

時々フィレンツェを歩くのはいい。

フィレンツェに住んでいた頃を思い出す。

街の発見より、懐かしい気持ちでいっぱいになる。

nella vetrina

フィレンツェの街はクリスマスにデコレーションされていた。

このシーズンの楽しみ。

街中がイルミネーション。

Fiocco a Firenze

我が家もクリスマスデコを少年と製作中。



***************



ある土曜日の午後、フィレンツェの緑に囲まれた小さなTeatroテアトロ(劇場)でピアノとクラリネットのコンサートがあった。

今やファンである山口詠子さんの語る奏では、今回ピアノで演奏されても伝わってきた。

そして、細くて長い手の指から、あんなにリズミカルで時には静寂を音色で醸し出す町田さゆりさんのピアノ演奏。

クラリネットUgo Garasso氏との共演、お二人の息の合ったピアノ連弾・・・

un Concerto di Pianoforte a Firenze

少年が「コンサートどうだった?」と聞く。

映画を観ているようだったよ。

映画の中に音楽ってあるでしょ。

木々の中を歩いていたり、会食をしている様子だったり、走っている様子だったり・・・

「うわー。」と少年は嬉しそうに、感想を聞いてくれたことに私も嬉しかった。

とてもリラックスしたフィレンツェの土曜日の午後となった。

Bar


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AssociazioneCulturale Musicale Calliope

アッソチャッツィオーネ クルトゥラーレ ムジカーレ カッリオペ

音楽協会カリオペ開設記念コンサートが行われた。

sul banco

その音楽協会を立ち上げた二人は、『魅せられたチェンバロ』でご紹介したチェンバリスト山口詠子さんと、声楽家の藤枝由起子さん。

Programma


チェンバロの響きと山口詠子さんの鼓動によるチェンバロの語りは、今回も胸を打たれた。

彼女の緊張さえも伝わってくる。

小さなカラダからチェンバロを通して伝えるチカラ。

毎日練習するだけではないはずだ。

彼女の日々への過ごし方・想いが、鼓動へ代わる。

Cembalista Eiko Yamaguchi


いつも明るい藤枝由起子さんも、本番には一転する。

明るい彼女は、哀しみのPucciniプッチーニの世界へ。

大演技(顔の表情)と大迫力の歌声には、吸い込まれそうになる。

彼女がしかめっ面をすると、私もしかめっ面をして聴いている。

彼女が力を込めると、私も力が入っている。

彼女の熱気が響いてくるのだ。

Canta Yukiko Fujieda

ゲストに若いTenoreテノールが、彼女たちより少ない人生を投げつけた。

Fiori

テクニックの積み重ねは、人生の積み重ねには敵わない。

アナタの人生を追い越すことは決してない。

全ての人が歳を追い、人生を積み重ねる。


そんなコトを想いながら、彼らの響きの余韻に浸った。

Biglietto da visita

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