大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:ブドウ


彼女たちは産むのに必死だった。
体のホルモンは、今、産まなくてはならないようだ。
ひと房でも多く産みたい...
そんな風に見取れたブドウたちだった。
愛おしい。

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あの一晩で、第一声のブドウたちは、フリーズした。
そして、そのまま体を凍らせ、生気が抜けた。

私はその生気が抜けたあの夜を想像した。
きっと小さな光る魂が
冷たくて静寂で覆うようにのしかかってきた気流の中で
ぽっと浮かんでは消え、ぽっと浮かんでは消え
つかもうとしてもふっとすり抜ける魂の姿を
まるでアニメでも描くような幻想的な夜を想像した。

産みの母体は、ただただ子の魂を見届けるしかなかった。
そのまた母体の産みの親、畑の主も手の施しようがなかった。

あるところでは、畑のあちこちで火を焚いて
愛しのブドウに暖を与えたそうだ。
友を何人も何人も呼んで、一晩中火を焚き続けたそうだ。
地球の反対側では火災で木々は燃えていくっていうのに
こっちは、樹に暖をくべるなんて、悔しい笑みを浮かべてしまう。

深夜手前、ある農薬農園の主は、魂を覆う魔法の薬を散布したそうだ。
私は、そんな風に聞こえてきた。
この世に、祈りとか魔法で生き残ることってできるのか。
化学の力だけでずっと生き延びることはできるのだろうか。
これにも悔しさの笑みがこぼれてしまう。

農主は、黙って自然の現象に目をつぶったそうだ。
一睡もできなかったそうだ。
あの夜こそ早く過ぎ去って欲しい夜はなかったそうだ。
早く...早く...夜が明けてくれ。

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確か二日ぐらい、芽生えの4月、7・8日に
突然の寒波がイタリア中部を襲った。

農主曰く、翌日にはもう、生気は抜けていたそうだ。

私は、庭の満開の藤で気が付いた。
これはもしや。とブドウ畑へ向かった。

その観察後数日経ってまた観察しに行った。
農主も観察しにブドウ畑を歩いていた。

農主は今にも泣きそうだった。
声が震えるのか、あまり話したくなさそうだった。
顔が悔しさでひきつっているようだった。

私は心配そうに農主を見つめたが
農主の目を見ていると今にも涙が吹きこぼれそうだったので
...そう察したので、私は目をそらした。

それぐらいしか私にできることはなかった。
かける言葉さえもない。
今の言葉は無意味にしかないようで
私は無口に、あの夜を想像するしかなかった。

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いつもだったら、4月の半ば頃にブドウの芽掻き作業をする。
しかし今年は、一ヶ月ぐらい遅れているほど春の気温が上がらない。

私は四月の寒波は初体験だったので
今年の芽搔き作業は無いとおもっていた。

あれからブドウたちは
あるだけのエネルギーと生気で吹き返していた。

農主だって四月の寒波は初体験なんだそうだ。
あんなに農民が怯えている現象なのに。
誰も知らないのか。

コロナ時代に生きていることの凄さを感じるけれど
四月の寒波経験も併せて凄い時代に生きているとおもった。

ブドウたちは、あの冷気で自然界に顔を出した
ひ弱な芽だけを凍らせたのだった。

イタリア語ではBruciatoと焼けたと表現され
焼けたように茶色くなっていた。

ブドウの樹液・リンパは流動し続け
あの時まだ顔を出していなかった芽は生まれていた。

そして、身籠るはずの芽の大半は焼けてしまったのならば
母体のホルモンはその放出先を
今まで眠っていた蕾(gemme dormiente)までたたき起こし
小さな芽をいっぱい目覚めさせた。

身籠る芽は去年生まれた(2年目)枝の蕾から芽生える。
その芽が焼けてしまっていたら、果実は生まれない。
もしくは3年目の枝からひょっこり芽が生まれて果実が成ることもあるが
本命の果実ではないので、旨み的には本命の芽からの果実よりは劣る。

本命の果実が生まれないのに芽掻き作業って必要なのか?
疑問はあったが、小さくても大きくても生まれてきた芽たちを
今度は来年使えそうな枝を選抜しなくてはいけないという。

納得はいくが、特にCordone Speronatoという樹形は
小さい芽の大集合で選抜に苦しんだ。
GuyotやCapovoltoの樹形は、母体が支え棒のところしかないから
一本に対しての作業域が狭く速くできる。
だって身籠る芽はほとんど焼けちゃったんですもの...

もしこの先も芽が出てこなかったら...
特に去年とかおととしに植えたBarbatella(ブドウの苗木)
また植え替えしなくてはいけないと
悔し笑みの苦笑いで農主は私に答えた。

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日曜日、夫が山に水を汲みに行くというので
私もセミナー用のレオナルド・ダ・ヴィンチの
生家の写真を撮りにくっついていった。

家の中にいると寒いぐらいなのに
ちょっと散歩すれば体は温まった。

草花はちょうど咲き乱れていた。
6月の初夏のイメージだったヒラヒラの赤い花びらが風に揺れる
Papaveri(ヒナゲシ)がもう咲いている。

温暖化なのか寒波なのか
自然界のホルモンやサイクルがよくわからなくなった。

そして、我が家のイチジクは第一声の芽は焼けてしまったが
レオナルド・ダ・ヴィンチの生家にあるイチジクは
平気な顔して例年通りだ。
我が家のサクランボは花が焼けちゃったけど
こちらは、もう果実らしい形で結実まで成功している。
なんなんだこの差は!

あの冷気は標高が低い丘に沈んでいたようだった。
標高があるところではそんなに被害はなさそうだ。
確かに丘の上の方は被害薄で、下の方は被害大と一目瞭然である。
そして柱に隠れていた芽なんかは、免れているのである。

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「今年は、テーブルワイン用の収穫になるのかなぁ?」
「いや、ボトル用も収穫するさ。
むしろ今年のブドウは美味しいかもよ。夏の気候によるけれど。」
「なんで?!」
「だってさ、勝手に芽掻きされちゃって(芽が焼けちゃって)
生き残った芽から生まれるブドウは濃厚にきまってるだろう。」

わー!そっか!そう考えると美味しそう!
濃厚に旨みを集中させるための芽掻き作業Scacchiaturaである。

量的には損失大だし、コスト的にも被害大だけれど
ちょっとだけ期待とか希望がみえてきた。

絶対にこの子たちでできあがったワインがのみたい!
生き残った彼女たちの命をそそぎこみたい。

ポジティブに生きるってこれも私たちの生き残る業かもしれない。
見方や考え方、視線や思考を一歩離れて考えるのも
今、困難だらけの世の中に必要な姿勢だなと
身をもって想う。

また自然が教えてくれた。
だから生きるっておもしろい。

こういうことを産んでくれた母に伝えたい。
もちろん無理なんだけど
想いだけでも残しておこうとおもう。

日曜日はイタリアでも母の日だった。
世界のママたちに、ありがとう。
産んでくれてありがとう。




・・・・・・・・・・


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オリーブオイル関西2021が
Covid-19緊急事態宣言延長のため中止となりました。
セミナーに登壇する予定でした。
プロフィールを残しておきます。
お申し込み下さいましたみなさま
ありがとうございました。

「ヴィンチの丘で オリーブ剪定」

せっかくですので、別でLive配信を計画しております。
お楽しみに!

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パスクワ前まで雨も降らず天気の良い日が続いた。
そう、パスクワまでに終わらせようと週七日畑作業をして
体中が痛かった頃だ。

あの日は、オリーブの剪定をしていた
初夏を思わせる汗ばむどころか突然の暑さに息苦しくなるほど
ある意味危険な日もあった。

その初夏の陽気は肌で覚えている。
6月のブドウの誘因作業の時期で
よく喉が渇いて顔や体がほてるあの感覚。

温暖化はここまで変えるのか…
今からこんな暑くちゃこの先思いやられるなと
暑さに怯えていた。

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大地にポツンポツンと人が立っている。
農夫たちは絶望していた。
遠目でわかる。
私は、まだ農夫たちと話してないが
言わんとすることは想像できた。

パスクワも本当は雨予報だったのが雨は降らず
そのあたりから気温が下がり始めた。
そして、氷点下となる夜が続いたんだ。

どのTVニュースでもネットニュースでも
農作物が危機と報道されていた。
あるブドウ農園では、薪を焚いて
愛おしいブドウのいる畑の気温を上げる
なんていう手を尽くしていた。
その光景は目を疑うように、ブドウに暖を与えているのである。

その後暖が役に立ったかわからないが
今年初めて試みる手ではないようだ。
各地で毎年どこかで危機に襲われてきたことがわかる。

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我が家の由緒あるPucci家の庭園にある藤の分身
ブドウのような剪定だということも発見できて
順調に芽が出て膨らんで、花が咲き乱れて
強い香りを放ち、いろんな種類の
ハチたちの溜まり場となっていた。

しかしこの四月の寒波は、強そうな植物藤の花をも姿を変えさせた。
それを日に日にみて、こっちも気が落ち込んでいき心配になった。
あんなに気品があってどの時間でも美しかったのに
どんどんしぼんで、生気が失われていくのである。
今は、醜い藤がぶら下がっていて
みんなゾンビみたいになっちゃったのである。

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今年こそは実になりそうなサクランボの花も満開中だったのに
時が止まったように、茶色くなっていく。

ほんのりピンクが入ったヒラヒラしたリンゴの花も満開中だった。
一足先に満開だった洋ナシは結実は済んでいたのか心配だ。

もともとあったイチジクの木は地域で発生した病気に罹って
枯れ気味で、昨年新しく苗を植えて根付いて喜んでいた矢先
小さなイチジクも寒波にやられてしまった。

それじゃぁ簡易温室トマトの芽はどうなんだ?
うぅぅ、トマトまでやられている。
全部ではないから、このまま様子をみよう。

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私も寒くて家の中にいられない。
陽は出てるから、散歩をした。
しぜんとブドウ畑に向かっていた。

自分は農園の主でもないただの作業員だけど、胸が苦しくなった。
ついパスクワ前までブドウの枝を縛って
ブドウの芽生えに胸を膨らませていたのだから。
日に日に成長していく様子が遠目でもわかり
緑のプチプチが光って見てとれていたのである。

光っていた彼女たちはダランとうなだれ、生気も精気もない。
ポタポタと溢れるほどだった樹液は凍ってしまったのか。
葉はパリパリに乾燥して、緑色だった新枝は茶色くなっていた。

農薬ブドウも耐えられない。それじゃ有機ブドウはどうなんだ。
農主のブドウたちの様子をみに歩いた。
陽は出てるから歩くと汗ばんでくる。

有機の…バイオダイナミック農法のブドウさえも
やられてしまっていた。
農主は向こうの方で土を
トラクターで耕していた。

生き残ったブドウたちのためだ。
ここで放ったらかしにしてはならない。
消毒しただろう臭いも鼻に入ってきた。手は打ったようだ。

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それでも枯れちゃったら生き返ることはないだろう。
生気がみなぎる樹液に触れてドキドキしたことを思い出した。

未来の枝は残せるのか。
この先また温かさをぶり返せば
未来となりそうな枝は生まれてくるのか。

農主に声をかける勇気はなかった。
遠くから手を振ったけど
気づいていたのか悲しんでこちらを見ていたのかわからない。
今度会う日はいつだろう。
もう私の出番はないはずだ。

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自分は無力を感じた。
自分の体で覆うこともできない
手をつないで逃げることもできない。

自然の生命て、どう生き残って子孫を残せるか
それは植物や動物や虫だけのことではない
私たち人類も今そんなシンプルな原点に気づかされている。

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はじめての体験であった。
生気が失っていく姿をみとけと家族に言った。

それでも野草は木々の精気を吸い込んだように生き生きしていた。
負けてはいけない。私たちも野草のように強く生きよう。



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もうすぐで93歳になるの農主のお母様が
第一発目ののコロナ対応ワクチンを打ちに行くという。
イタリアは、第一線の医療従事者や教師などの他に
80歳以上のお年寄りが優先的にアンチコロナワクチンが開始して
田舎のおばあちゃんまで届いた。
よかった。

ど田舎のヴィンチ村にもコロナ変異種ってのがやってきて
ことな青少年のクラスにもコロナ陽性の生徒が出現して
それはそれは父兄で慌てふためいて、不安に襲われて
10日間ことな青少年を隔離、その10日後にPCR検査して
といっても元気すぎてなんの変化もない隔離されたことなは
当然のごとく陰性で、私たちは安心したけれど
マスクのおかげだね~とこれからも徹底させた。

1ヶ月ごとなのかな、学校から束になったマスクが手渡される。
私は使い捨てにできない性分で、数回洗ってリサイクルする。
ゴミより新品マスクのほうが多くなっていくけれど
家族で使わせていただいてる。
現在、変異種コロナが狂暴すぎて
学校は布製よりサージカルマスクを義務化している。

農主のお母様は、「93歳になるんだけどさ
ワクチンする必要あるかしらねぇ」という。
コロナで死んじゃうの悔しいじゃん!
ってことをアナタのお母さん言ったよって農主に言ったら
渋顔で、「ボクの友だちで55歳の体格のいいヤツがいるんだけど
コロナに罹って死に際までいったそうだよ。」と語り始める。
酸素が足りなくなるから呼吸困難になって一旦眠らされるそうだ。
その間生命維持装置みたいなので生命が維持されて
そこで生還したら、コロナに勝った!ということだそう。
そのお友だちのホームドクターは、タバコ吸ってなくってよかったね
と言ったそうだ。タバコ吸ってたらマジやばかったよ、と。

コロナで陽性だったクラスメートのママは、未だに入院している。
ときどきクラスのママたちが心配して
安否の確認をクラスチャットで送る。
すると、チャット好きコロナ陽性ママは
Grazieとハートマークで返事する。体重減っちゃったけどね!と。

ヴィンチ村までやってきたけど、まだコロナに罹ってない我が家族。
ヴィンチ村の隣の町はピストイア県なのでレッドゾーンだ。
コロナ陽性ママも言ってたけど
レッドゾーンからオレンジゾーンの病院に
患者が運ばれてきているそう。
何年も何年もインフルエンザに罹ったことのない私たちでも
コロナに罹っちゃうのか。
おばあちゃん(農主のお母様)、がんばろ!

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芽生え寸前時期は忙しい。
畑もそうだけどなんかいろんなことが。

アネキのような友が、2月が誕生日のことな青少年に
祝いのメッセージを送ってくれた。
「とても良い季節に生まれたね。この季節は
人間も植物も土も水も力が緩む時期だものね。」と。
いわれてみると、ホントいい時期かもしれない。
元旦とかよりも、芽生えの«今»かもしれない。

私も自分が動いてるからそう流れているのか今はわからないけど
私の中でも芽生えがたくさんあって押さえつけられない。
6つも7つもやらなきゃいけないことが同時にあって
あたふたウロウロしてるのが現状で。
そういうときに限ってPCが固まったりとか
余計な問題がよりによって起きる。
集中型の私には、同時進行より時間を配分させて動くほうがいい。
おちつけ。

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私の気持ちはザワザワしてるのに、頭はパンパンなのに
ブドウの枝からは、しっとりしたたかに涙を浮かべている。
上を向いていれば、まるで涙をグッとのみ込んでいるよう。
下を向いていれば、ポタ、ポタ、とゆっくり滴る。
悲しいのか嬉しいのか芽生えなのか防御なのか
それはブドウにしかわからない。

そのブドウの涙=樹液の流動は、空気=外気に触れると
ゼラチン質と化する。
涙は、体内に戻ることはない。
ゼラチン質と化した涙は、菌をも寄せつけない。

あえて涙は今溢れ出る。
私はブドウの涙に触れた。
案外、冷たかった。
でも、ドキッとした。
冷たいのに生きてる温もりを触れた感触だった。
本当に、ヒヤリとドキドキした。

この樹液の流動は、ブドウの涙(Pianto)、三月の風物詩である。
ブドウの枝はしなやかになる。
きっと私たちもしなやかに
芽生えの準備をしているのではないだろうか。
3月8日女性の日、芽生え寸前にいい日じゃないか。

このしなやかの時期にブドウの枝縛りをするのである。


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2020年、早く過ぎ去ってくれないかなぁと思わなくても

いつのまにか年が暮れていました。


動きたい抱きつきたい密りたい独りになりたい思春期少年と

ロックダウン不可能でマイペースにネガティブな野生夫と

その二人にかまう日々とそんなにいつもと変わらない

ポジティブな私でもコロナで気が滅入りました。


家の中に閉じこもっているとまだ他人事のような気もするのに

社会の対応に思春期少年が変わっていくのをみて

そして犠牲者の数もそうですし、商いができないこともそうです

人を集めた何かができない、仕事は減る、探しても仕事はない

世の中が大変なことになっていることに

ワナワナと押し倒されていました。


振り返ってみると、記録にも残したかったこともありますが

この一年のブログでも、コロナの話題で何度も泣いています。

申し訳ございません...でしたが

ちっぽけな自分の小さな世界だけのことを語れなくって...

唯一明るい話題で夏のコロナ気休めボーナスバカンスで

ふと息を吐いたぐらいです。

我々にとってはけっこうゴージャスな旅行でした。

イタリア政府がわざと扉を開けてくれたようにも振り返ります。


暮の今、イタリアはワクチンの投入で

政府は期待一身感に溢れています。

それは、コロナワクチン例が無いことへの挑戦と

これで犠牲者は減るだろう安堵感。

第一線の方々と弱い方々が優先されています。


しかし、やっぱり薬しか手はないのか...

健康な人を操作するのか...

脳と心をもつ人間だからこそ何が何でも治すんだけど...

私は植物に対しては無農薬派だし

人を変えるほどの厳しいロックダウンを経験していると

正直とっても悔しくなります。


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私は、小さなバイオダイナミック農法のブドウ畑で

農主が手に負えないとき、お手伝いをさせていただいてます。


バイオダイナミック農法の特徴は

月や星との繋がりで植物のリンパの流れが支配されていること

4つのエレメント、火・風・水・土の生体力を活用していること

日のエネルギーを利用していること

薬草や緑肥などの栄養を与えることで虫まで喜ぶこと

鉱物のエネルギーも月や星や日の傾きのタイミングで得ること

詳しくいえばもっとあるのですが

月火水木金土日を言いたかったので並べてみました。


それでも上の4つは

どの畑にもどの人でもできそうな気がしてなりません。

天空と地球上の生きている力を活用するので

すごくエネルギッシュな生き物が食べ物として生まれます。


私は、管理人がいなくなったご家族の

野放しにされそうなオリーブ畑の管理をボランティアで

オリーブの生産維持ときれいに畑を保たせています。

ボランティアなのでお金をあまりかけずに

実験的に経験を積み重ねていますが

せめて上の3つの力を信じて、丈夫なオリーブを育てています。


この丈夫になってきたオリーブたち、貧弱そうなんですが

量ではなく、不思議なエネルギーのある果実を生むんです。

何もしてないのに無敵になってきて毎年驚かされます。


農主のブドウも、年々強くなってきて

輝く色の果実から超濃厚な果汁が絞れます。

でも、他のバイオダイナミック農法のブドウ農園さんで

人任せにしたり手を抜くと、やっぱり手抜きの果汁になるんです。


こうやってエレメントたちが共存しながら

生きる力を目の当たりにし真に受けると

私たちの体調や生活に当てはまるのではないかと思っています。


コロナでメソメソすることもあるんですが

私はこの植物たちに助けられました。

いろんな色の実がなって、色に見合った味ができて

丈夫で、へっちゃらな顔して美しく収穫されるんです。

っもうどんなに勇気づけられたことか。


いろんな人がいて、その人の性格があって

人生があって、困難や幸せがあるのと、同じなんです。


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きっと友たちが口添えを囁いてくれたのでしょう

トスカーナ日本人会さんから会報アルノという冊子の表紙に

ザ・トスカーナの写真提供のお話がありました。

Facebook(オバタ マキでフォロー可にしました)の写真一覧と

Instagram(@obatamakivinciと@realmakici)のプロフィール画面で

検索してもらうことにしました。

風景の写真を選ぶのかなぁと待ち遠しくしていると

な、なんと、バイオダイナミック農法の

農主のきらめくVermentino(品種)を選ぶとは!


表紙のコンセプトは、トスカーナらしくを筆頭に

翌年の2021年にはダンテ・アリギエーリ没後700年を記念して

古代から続くイタリア文化の葡萄酒を謳う神曲にマッチしていること

そして何よりも、この暗い世の中に光を差すような明るいシーンを

ということだったそうです。


私は、ピッタリだったんじゃないかな、と自分ながらに胸が踊りました。

トスカーナ日本人会さんの会報アルノは

配布先を公表しておりませんので、どこで出会うかわかりません。

今回も在住日本人さんたちの活躍と情報が満載です。

子女の通う日本語補習授業校の様子も伺えます!

なかなか手にする機会を許さない世の中ですが

発見したときには是非目を通してくださいね。


ときどき農業写真を褒めてくださる方がいます。

私の好奇心とカメラ好きが相俟って

畑の中を小型カメラを持ち歩いて

マクロないっろんなシーンに遭遇し目撃し

作業中にもかかわらず写真を撮っていますw

もう農主も仲間も公認?アレ?黙認ですww

こういう類を農業カメラマンと呼ぶそうです。

(どうぞよろしくおねがいします)


どのブドウも個性的で性格があって輝いていて、でも

ときにカビにやられていたり、ハチに果汁を吸い取られていたり

ある病気で木ごと変装しちゃってるブドウもあるんです。


あのカラフルなブドウは、ホントわーっと胸が膨らむような

驚きがありました。じつはあのカラフルさは

果実特有の色付きの真っ最中なんです。


あのカラフルは一粒ずつの成長の違いでもあります。

成長の違いとは、リンパの流れる部分の速度とか濃度とか

風の当たりや日の当たりなどにも関係してきます。


違う視点からみると

房の一粒一粒は血の繋がった兄弟のようです。

私は、あのブドウを「命の色」と呼ぶことにしました。


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私は無宗教だけれどもキリスト教の国に在住して

学んだことがあります。

生まれてくるものはみな自由で平和で平等で兄弟であるそうです。

自分勝手な解釈かもしれませんが

みんなが兄弟なんだと思うと、怖がっちゃいけないし

むしろ勇気が出てくるし助けたくなります。


私たちはあの一粒一粒のように成長の違った個性のある兄弟です。

あしたの世界の栄養となるように

一粒一粒輝きながら生きていきたいです。


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翌年来る年の2021年、みなさまの健康と発展を祈っております。


距離はあっても心の支えになってくださった友のみなさん

フォローしてくださってブログを覗きにきてくださったみなさん

訳してまで読んでくださってる世界のどこかのみなさん

ブログを紹介してくださったみなさん

いろんなところで気をとめてくださったみなさん

本当に本当にありがとうございました。


ある意味このブログを軸に、日々の暮らしや活動を

より意識しながら過ごすことができました。

2021年も是非ともよろしくお願いいたします。


どうぞ距離を温めながら心温かい新年をお迎えください。

それでは2020年の幕を閉じたいとおもいます。



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一年の終わりFine giornata e poi fine anno

1ページのあとがきsono in un giornali

小さくテーブルを囲んでi miei pranzi di Natale




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果実が色づきはじめることをInvaiaturaインヴァイアトゥーラ
イタリア語でいう。

Bello come Gioventù

Pomodori ciccioni

Pomodoroポモドーロトマトを育てていると
緑色から黄色ぽくなりオレンジぽくなって真っ赤になっていく。
それを見納めてから私はもぎとる。

真っ赤に辿り着かない薄い赤色の状態だと
まだ未完熟で果汁が控えめ。だから、サラダなんかで使われるけど
我が家は、真っ赤なトマトが大好き。

あの味とこの時期が好きなのだ。

果皮の張りとたっぷりの果汁に完熟な濃厚さ。

mini pomodori come arcobaleno 4

プチトマトは、グループの熟す速度が違って
先っぽが一番遅い。

その色づきの頃は、まるで虹色のようにぶら下がっていて
全員真っ赤になるまで待ってあげたくなる。

残念なことにお店で売られているグループのブチトマトは
色づきの速度を同時化させるホルモン剤が打たれるそうだ。
みんな同じ味で同じ形にして市場に出すために
そんな技術をつかっていたのだ。

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ブドウだったら7月頃から色づきはじめ
8月には成長が止まるAgostamentoアゴスタメント期に入ったら
身長は伸びず、中身が成熟していく。

ブドウの収穫Vendemmiaヴェンデンミアをしている頃
黒紫に完熟しているものもがほとんどだが
混み合っているところはまだ熟し中で色づきがまばらであったりする。
風に当たったり日に当たることで熟し方が均一にそしてはやい。

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黄色い?黄緑色のブドウは、こちらでは白ブドウ
Uva Biancaウーヴァビアンカと総称する。

白ブドウの色づきも、色で甘さがわかるほど差がある。

緑色に近かったら、まだまだ未熟で
果皮はパリッと果肉はプリッとしている。
それが黄色味がかってきて、パステルなピンク色のブドウをみると
っもう美味しそうに味まで想像できちゃうのである。

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オリーブは、たいていブドウの収穫がはじまる頃
じわじわと色づきはじめる。9月のはじめ頃であろうか。

品種によっても異なり早く色づきはじめるものもあれば
一ヶ月後に色づきはじめるものもある。

ずーっと緑のままっぽいオリーブもあるけれど
放おっておけば、嫌でも黒っぽくなってくる。

この色づきことインヴァイアトゥーラは
光合成する葉緑素ことクロロフィルが欠乏しはじめ
カロテノイドやアントシアニンなどの色素が
生まれてくることなんだそうだ。

だから栄養成分的に強力なクロロフィルを含むオリーブを
収穫しようとしたら、まだまだ未熟な状態なわけだから
オイル成分が完熟オリーブより少ないということになる。

果肉もまだ固く、触ってみても弾力も感じない。

一粒開けてみても、どちらかというとパサパサとマットで
潤ったオイリー感がなかなか見当たらない。

しかし、オイルの搾取量よりクロロフィル命wの場合は
緑色の状態で摘んで、キンキン辛口苦味のオリーブオイルが
搾油されるというわけである。

きっとそういうこだわりをもった主のオリーブオイルは
搾油率も少ないだけに高価であることは認めてあげたい。

先にトマトやブドウでも述べたように
同じ木からでも色づきがまばらであることは
自然の流れというものであるかもしれない。

収穫する時は一気に収穫するのだから
色づきの半々ぐらいが品種によってはとっても理想なのである。

キンキンクロロフィルも残ってる実もあれば
潤ったオイリーな実もある時期!その時が
オリーブの収穫に一番適しているのではないかと私は思う。

遅く黒く色づく品種は、色づく前かはじまりぐらいが
クロロフィル効果と搾油率効果が得られるのではないかと思う。

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Fine Girnata

年々少しずつ早めに収穫がはじまっている。

私のいきつけのFrantoioフラントイオ(搾油所)の
Frantoianoフラントイアーノ(搾油所の所長)から電話があった。

とっても人気になっちゃって予約はじまっちゃってるから
アンタたちもその気なら早く予約しな、と
ご丁寧に連絡してきてくれたのだ。

私がいつも予約のことでわーわー言っているのを
覚えていてくれたのであろう。わーわー効果アリかなw
ありがとう。彼のおかげで予約をいれることができた。

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今が一番色づきが様々でおもしろいしかわいいし、想像が膨らむ。

人生にたとえたら、思春期 ・青春期かしら。

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8月の終わり頃Mosca dell'olivoモスカデッロォリーヴォ(オリーブミバエ)の
対策をした石灰のお化粧が、近頃の雨で落ちている。
雨のあとの湿気と蒸発させる日差しはモスカを発情させる。
でもグンと気温が下がったから産卵お預けかな。

収穫終了まで天気を祈るのみ。無事を祈るのみ。



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