大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:ブドウ

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果実が色づきはじめることをInvaiaturaインヴァイアトゥーラ
イタリア語でいう。

Bello come Gioventù

Pomodori ciccioni

Pomodoroポモドーロトマトを育てていると
緑色から黄色ぽくなりオレンジぽくなって真っ赤になっていく。
それを見納めてから私はもぎとる。

真っ赤に辿り着かない薄い赤色の状態だと
まだ未完熟で果汁が控えめ。だから、サラダなんかで使われるけど
我が家は、真っ赤なトマトが大好き。

あの味とこの時期が好きなのだ。

果皮の張りとたっぷりの果汁に完熟な濃厚さ。

mini pomodori come arcobaleno 4

プチトマトは、グループの熟す速度が違って
先っぽが一番遅い。

その色づきの頃は、まるで虹色のようにぶら下がっていて
全員真っ赤になるまで待ってあげたくなる。

残念なことにお店で売られているグループのブチトマトは
色づきの速度を同時化させるホルモン剤が打たれるそうだ。
みんな同じ味で同じ形にして市場に出すために
そんな技術をつかっていたのだ。

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ブドウだったら7月頃から色づきはじめ
8月には成長が止まるAgostamentoアゴスタメント期に入ったら
身長は伸びず、中身が成熟していく。

ブドウの収穫Vendemmiaヴェンデンミアをしている頃
黒紫に完熟しているものもがほとんどだが
混み合っているところはまだ熟し中で色づきがまばらであったりする。
風に当たったり日に当たることで熟し方が均一にそしてはやい。

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黄色い?黄緑色のブドウは、こちらでは白ブドウ
Uva Biancaウーヴァビアンカと総称する。

白ブドウの色づきも、色で甘さがわかるほど差がある。

緑色に近かったら、まだまだ未熟で
果皮はパリッと果肉はプリッとしている。
それが黄色味がかってきて、パステルなピンク色のブドウをみると
っもう美味しそうに味まで想像できちゃうのである。

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オリーブは、たいていブドウの収穫がはじまる頃
じわじわと色づきはじめる。9月のはじめ頃であろうか。

品種によっても異なり早く色づきはじめるものもあれば
一ヶ月後に色づきはじめるものもある。

ずーっと緑のままっぽいオリーブもあるけれど
放おっておけば、嫌でも黒っぽくなってくる。

この色づきことインヴァイアトゥーラは
光合成する葉緑素ことクロロフィルが欠乏しはじめ
カロテノイドやアントシアニンなどの色素が
生まれてくることなんだそうだ。

だから栄養成分的に強力なクロロフィルを含むオリーブを
収穫しようとしたら、まだまだ未熟な状態なわけだから
オイル成分が完熟オリーブより少ないということになる。

果肉もまだ固く、触ってみても弾力も感じない。

一粒開けてみても、どちらかというとパサパサとマットで
潤ったオイリー感がなかなか見当たらない。

しかし、オイルの搾取量よりクロロフィル命wの場合は
緑色の状態で摘んで、キンキン辛口苦味のオリーブオイルが
搾油されるというわけである。

きっとそういうこだわりをもった主のオリーブオイルは
搾油率も少ないだけに高価であることは認めてあげたい。

先にトマトやブドウでも述べたように
同じ木からでも色づきがまばらであることは
自然の流れというものであるかもしれない。

収穫する時は一気に収穫するのだから
色づきの半々ぐらいが品種によってはとっても理想なのである。

キンキンクロロフィルも残ってる実もあれば
潤ったオイリーな実もある時期!その時が
オリーブの収穫に一番適しているのではないかと私は思う。

遅く黒く色づく品種は、色づく前かはじまりぐらいが
クロロフィル効果と搾油率効果が得られるのではないかと思う。

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Fine Girnata

年々少しずつ早めに収穫がはじまっている。

私のいきつけのFrantoioフラントイオ(搾油所)の
Frantoianoフラントイアーノ(搾油所の所長)から電話があった。

とっても人気になっちゃって予約はじまっちゃってるから
アンタたちもその気なら早く予約しな、と
ご丁寧に連絡してきてくれたのだ。

私がいつも予約のことでわーわー言っているのを
覚えていてくれたのであろう。わーわー効果アリかなw
ありがとう。彼のおかげで予約をいれることができた。

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今が一番色づきが様々でおもしろいしかわいいし、想像が膨らむ。

人生にたとえたら、思春期 ・青春期かしら。

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8月の終わり頃Mosca dell'olivoモスカデッロォリーヴォ(オリーブミバエ)の
対策をした石灰のお化粧が、近頃の雨で落ちている。
雨のあとの湿気と蒸発させる日差しはモスカを発情させる。
でもグンと気温が下がったから産卵お預けかな。

収穫終了まで天気を祈るのみ。無事を祈るのみ。



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虫がわらってるようにみえた。
無表情でせせらわらっているように感じた。

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三軒目の農園でブドウの収穫(Vendemmiaヴェンデンミア)が
ついに初秋二度目の雨降りの前に終了した。

こんな私でも文句をいっぱい言った。
雨で一年間の苦労が台無しになっちゃうよ。
週末だってブドウを摘んだ。

雨のあとは湿気が残り、陽が出ると虫が飛び回る。
曇ると蚊が日中でも近寄ってくる。

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世の中にはいろんな人がいるもんだ。
いろんな人がいるから似た者同士をみつけることができたり
注意をしながら生きたり
じつは様々なことができるんじゃないかと思う。

固定観念に縛られないよう柔軟に受け入れて
逸れないように自分の意志を固めていく。
間違っていることに気がついたらフレキシブルに受け止めるべきだし
意見を交換しあって気がついていくものだ。

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日曜日のヴェンデミアで、農園の主宅でお昼をご馳走になった。

近所付き合いが深いこともあって、突然なのに我が思春期少年も
誘ってくださった。あっという間に現れた。
一応、クールに照れながら挨拶をして着席した。

主の奥様と息子さんが、じーっと私と少年を見つめている。
「すんっごいソックリ。」奥様がぽろっというと
横にいる息子さんがうんうんと頷いた。

私に似てるのか...。
きっと顔だけではない。何かオーラも似ているはずだ。
とりあえず「輪郭はお父さんだよね。」と私は付け加えた。
何が似ているんだろう...。

ご馳走になっている間、終了するまで
席を立たず座っていてくれただけでも安心した。
主の家族はみんなどっかへいってしまった。
主のおばあちゃんとソファーに座って何か話をしていた。
そういうときは、優しい少年にみえる。

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思春期少年とぶつかることがしばしある。
ぶつかるといっても、お互いが一方的なようにみえるけど。

一度言われたら覚えろとこっちは思うがそこは家族
甘えてスルーになってしまうことが日々の暮らしの欠点のように思う。

どこで覚えてくるのか乱暴な汚い言葉をお経のように羅列する。
そうだ。私の躾だと思っている命令は
それもお経なのかもしれない。

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近頃そういうわけでうるせーやつらがブドウ畑にも家にもいて
ふと思い出した。「うる星やつら」w
イタリアだとLamùで知られている。

イタリアでも'70年代'80年代の日本のアニメは
現在40代50代のイタリア国民は
ほぼリアルタイムで釘付けになっていた。

それが相重なってニッポン好きがイタリアにはいっぱいいて
どの日本人とでも話があったりするのである。

残念なのは主題歌が日本語のオリジナルではなく
子どもたちが覚えやすく歌えやすいイタリア語で
イタリアンミュージックになっちゃているので、鼻歌しても通じない。
アニメのタイトルも違ってたりするので
こっちが首を傾げることが多々ある。

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これは一部。ググったときにでてきたのを画面コピーしたもの。

話はとんだが、農園の主には息子と娘がいる。

息子は以前、今の仕事に就く前
一年のブドウの作業も手伝って収穫にも精を出してくれていた。
トラクターも運転できるし、力仕事のSvotasecchiズヴォタセッキ
(摘んだブドウが入ったバケツをトラクターに移す作業)もやっていた。

しかし、息子だからお給料制ではなかったようだ。
必要なときに与えてたそうなんだ。

だんだん友たちが自立していくにつれて
なんかおかしいことに気づいた。

まず自分がやりたいことではなかったこと。
社会経験をしたくなったこと。
お給料が欲しかったこと。
自立したくなったこと。

彼は車関係が好きだったので車の販売員になった。
もう農園は手伝っていない。

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娘が今回のヴェンデミアに顔を出した。
前にもいた。前は私は2・3日手伝っただけだったので
全てをよく知らないけれど、私と列を組んだ時
彼女は指を鋏で切った。軍手をしていなかった。

今回は、軍手をしていた。
そして、トラクターを運転して、女子なのにSvotasecchiまでした。
しかし、来たり来なかったりで当てにならなかった。

勉強も完了させることができなかったそうだ。
農園とは別の仕事も親戚のコネで働かせてもらっていたそうだが
辞めちゃったそうだ。

驚くほど社交的に成長して、体格もよく美人な彼女は
まだやりたいことがみつからないのであろう。

彼女だって、農園には全く興味がない。

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いつも世話になっている(?)世話をしている
長老がブドウ畑を歩く農園の農主も年金者だ。

あんなに継承を心配していたところが
ひょっこり娘さんが現れ、農園を手伝い始めた。
農主だって40歳後半になって農園を引き継ぎはじめ
今は娘さんが農主と同じく気が変わって受け継ごうとしている。

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私が思春期少年とぶつかるにあたって
まずは自分の好きなことはなにか、優先順位と選択の意志を
言葉少なく教えていこうと想った。

相談する人が身近にいなくても
なんとなく身近な人たちが
遠回しに教えてくれているような気がする。

人と触れ合うことが少ない環境だからこそ
人の行動や言葉がよくみえるしよくよめる。

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ブドウの隙間に小さなトカゲがこっちをみてた。
逃げずにこっちをみてた。
そして後ろ向きになって、まだブドウの隙間に残ってた。
私がちょん切らないことがわかるんだ。
ニヤっとわらったように感じた。

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言葉少なくBisteccaビステッカ(Tボーンステーキ)を口にした日
その日に思い出した20周年結婚記念日であった。
結婚記念日のおかげで美味しい夕食だった。
Dolceドルチェ(お菓子、デザート)まで買ってきた。
ヴェン友オススメのPasticceriaパスティッチェリーア(お菓子屋さん)で。


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あぁ、この虹に出会うために今日があったようだ。


あぁ、こんな言い伝えに出会うために果実を摘んでいるのだろう。



虹は、奇妙に二色のようにみえた。

黒っぽい雲ともくもく白い雲と薄く染まった青い空と

弱った黄色い光りの複雑な空を

農園の主は何度も何度も不安そうに眺めた。


そんな空に現れた虹をみて

ブドウだけをみつめている私たちに

「赤い色が太いとブドウが豊作で

緑色が太いとオリーブが豊作なんだ。

みてごらんよ、今日の虹は二色しかない。どっちも豊作だ。」

そんな言い伝えが昔から言われてたよなぁ、と主はつぶやいた。


私は男たちと虹をみあげた。

若いブドウの木の収穫はブドウが低い位置にあった。

私たちは腰が痛くてすぐにはピンと伸ばせなかった。

でもその二色のような虹をみたかった。

腰に手を当て、虹とその話にききよった。


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ここの農園は、半分機械化するためのブドウ畑に

ここ数年仕上げてきた。

半分は生産用に残しておく。

その古いブドウ畑のブドウを手で摘んでいる。

手摘みをしている間に、待望の収穫マシーンが

到着するはずだった。

しかし、ここはやっぱりイタリア。予定日の朝には来なかった。

雨が降った前日の夕方にピカピカに到着した。


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なぜブドウ畑を機械化することにしたか。

農園の主兄弟、答えは一つだった。

毎年、人手を集めるのが困難になってきたからだそうだ。


がんばり屋な人材が確保できない。

天候に左右されて毎日続くわけでもない。

いつはじめるかもブドウ次第で正確に伝えられない。

がんばり屋はたまたま失業中で出会ったけど

すぐ仕事をみつけてそっちにいっちゃう。

若者は肉体労働ができる根性はあまりなくって

二日もしたら来なくなる。

個人で本業でやってる人材をキープするのも難しい。

だから熟れた男たち、早く年金に入った男たちに

声をかけちゃうそうなのだ。


人材を呼び込む方法はもっともっとありそうだけど

なかなか違うことに投資はできないし

ITの世界にとびこめる世代の農園はなかなかいない。


去年なんかBracciante(季節労働を仕切るボス)率いる

パキスタングループをよんで、わーっと収穫したそうだ。

我が家の隣の農園なんか

そのパキスタングループを雇って満足してたから

ここの主兄弟も喜んでいるのかと思ったら

「アイツはさ、作業が早く出来てりゃいいんだよ。ウチは違う。」

ボスは労働者に水もあげないでさ、怒鳴ってて

それ見て心が痛くなっちゃった...と悲しそうにいう。...そっか。


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ここの主兄弟の農園は、我が家の一番近くの農園で

以前夫が手伝いにいってた農園だ。

小さな息子を引き連れた私は、当時断られた。


その頃のヴェンデミア(Vendemmiaヴェンデンミアブドウの収穫)は

毎日がお祭り騒ぎのようなランチ付きで

夫は毎日、今日は何を食べたとか私たちに報告する。

収穫終了の夕食会は、私も息子も誘ってくれて賑やかだった。

みんな顔を真っ赤にして踊ってた。

これぞ収穫祭だった。


夫の仕事力とコミュニケーション力がすこぶる頼もしかったことと

近所ってこともあって、それから近所付き合いがはじまった。

そこで誰も知人のいない田舎暮らしでも

何かあったらあそこんチに逃げるんだよ!と息子に教えたほどだ。


私がブドウとオリーブの剪定の勉強をして

あっちこっちで経験を積んでいることを気にしてくれていた。

息子も一人で動く思春期少年に成長し

やっと仕事に集中できるときを待っていた様子だ。

でも遅かった。

手摘みから機械化に世代交代しちゃうなんてぇ...


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機械化に更新するにあたって、新しくブドウ畑を耕すことによって

国からの助成金を実際の経費の三分の一ぐらいかな

もらえるらしいんだけど、申請も工程も経過も調査されるらしい。


そこで、代々受け継がれたヴィンチの丘では珍しい

Pergolaペルゴラ(樹形;ブドウ棚)も解体しなくてはいけないそうだ。

高くて腰を曲げずに作業ができたのに!

趣があってここの農園の謳いどころのような気がするのに。

家の裏にあって、夏場の逃げ場だったそう。

そこからのヴィンチ村の眺めは最高だ。


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雨が降った。

私はまた寝た。

午前中の二度寝は金縛りにあったかのように爆睡して

体温がほどよく保たれて、すっごく気持ちがいい。

ずっと続いてたブドウの収穫で疲れていた。


風が吹いた。

私は歩いた。

オリーブが膨らんで色が変わってきた。

風で下に落ちちゃったオリーブもあった。

それでも強く育てたオリーブたちは何事もなく風に揺れている。

これで気温が下がれば、おいしく熟れる。

虹の緑色はオリーブだ!



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ついにグローバルなブドウの収穫 Vendemmia 2018 vol.3

世代交代 ブドウの収穫 Vendemmia 2017 ④

美味しい収穫 Vendemmia 2019 vol.2



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私は、人の手をみるのがすきだ。
手が、職業を物語っていたり
なんだか性格までみえるような気がするし
人生みたいなものもうっすら想像しちゃうし
そして、樹木のような年ごとに増えていく成長輪
年輪が手からみえたりもする。

大きい手でがっちりしている手は
力仕事をしてきた汗みたいなのも感じるし
細い指の手は、細かい作業をコツコツしてるんだろうなと想像する。
水仕事を丁寧に毎日してそうなちょっと荒れた手は
手をみるだけで生活の愛情が伝わってくる。

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私の手は、細かい作業にも得意な手だったけど
剪定鋏をもったりノコギリをもったりするようになってから
手に筋肉(?)がついたのか、結婚指輪も入らなくなってしまったw

豊満なブドウは重く、肉を鷲掴みするようにブドウを掴む。
果実は果皮がはじけて真っ赤な果汁が手にしたたる。
まるで血のような果汁は、ブドウの魂のようにも感じる。
彼女(ブドウは女性名詞UVAだから)の血を
私たちは呑んで潤って、生活に艷を与えたり寿をふきこんだりする。

私の手は、そういうわけでブドウの色に染まってしまった。
鋏をもつ手と果実をつかむ手
どちらにしろ危険だから軍手をしてても
黒ブドウの果皮にある色素アントシアニン(伊Antociani)は
手をどんどん染めていく。
レモンやお酢などのクエン酸(伊Acido Citrico)でおちるそうだ。
が、私の手は染まり放し。
ブドウの一部になったようで、染まった手がすきだったりもする。

軍手に穴があいている。
3回ぐらい犬にパクッと軽く噛まれたような痛みの切り間違えをした。
きっとその時かもしれない。
それとも枝や草に引っかかってあいたのかもしれない。
軍手をしててよかったと思うことが何度もある。

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8月からやっていたワイワイ農園が一段落し
次は、年輪がくっきり刻まれた熟れた男たちのチームに紛れた。

どこに行っても、世代が違っても
癖があったりおしゃべりな人ってどこにでもいる。
おしゃべりな人ってね、ホント一日中喋ってんの。
沈黙が怖くなるのか、自身のアピール法なのか
自慢なのか社交的にすべてを共有させたいのか。

一列につきあっちとこっちでペアとなってブドウを収穫するのだが
だんだんペアとなる人は自然と決まってくる。
人が足りないときには、人のいないところについたり
朝やランチ後の集合具合でペアがずれたりする。
そういうわけで半日ペアは変わることなく、列を移動していく。

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ある半日、おしゃべりとペアになったとき
こんな私でも辛くなった。
私が返事をしなくても声は大きいから誰かが相槌をうっている。
誰かが返事をするからおしゃべりはNon Stopなのである。

私は人が話をしているときにメディテーションができる。
そのおしゃべりは雑音ぽい場合である。
しかし、その雑音はボリュームに関係することがわかった。

一番向こうの列まで聞こえるおしゃべりのボリュームは
私のメディテーションを邪魔するのであった。
そうすると大音量の雑音と雑念で
だんだんイライラしてきてUffaと何度ため息をついたことかw

しかしこのおしゃべりの手も黒く染まって
同じ豊満なブドウを掴んでいた。
おしゃべりは、一年中ブドウ畑で作業をしている手だ。
そして几帳面に、小さなブドウ(Femminella)も掴んでいる。

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おしゃべりとは打って変わって
難聴の男は無口に黙々と作業をしている。
汗が額だけではない、顔中に粒々となってくっついている。
心配になるぐらい汗だらけだ。
ヴィンチの丘の上で風が吹いたとき
私と彼は両手を広げて汗を拭った。

言葉なんていらないと思うときが何度も何度もある。
何かが欠けてても、共有できることはいくらだってある。
何かが欠けてる人は、何かが優れている。

この年輪のある男の得意は、根気強さと作業の速さのようだ。
そしてその分厚い手が止まると、とたん優しい表情を無口にみせる。

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半日だけ、農主のブドウの収穫を手伝いにいった。
おじいちゃんに挨拶をすると
「おー、どこに行ってたんだ。」 えへ。
この娘は一年の作業をやってくれるがんばりやさんだ。
この全部の畑だぞ!
とみんなに紹介してくれた。よかった覚えててくれて。
おじいちゃん、いつもの鋏をいれる牛の角をぶら下げて
ブドウを収穫していた。

おじいちゃんの手はね、年輪のある筋肉が減っても
穂軸の間に指を入れられる細かいことができる手なのだ。

おじいちゃんの手も、真っ赤なブドウの血でまみれていた。
私たちは果実の狩人みたいだった。


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暑くはじまって、まだ暑いまま。

数年前からヴェンデミア(Vendemmiaブドウの収穫)が
8月からはじまりだして、気候の変化に嘆きはじめた。
“La vendemmia di Agosto...mamma mia!”
暑くて、具合悪くなっちゃう人が出て
体の強さとか外の仕事の慣れとか
そんなことが浮き彫りになる季節労働だった。

去年はどうにかこうにか9月にはじまって
10月のはじめに終わったのをよく覚えている。
オリーブの収穫が間近で、オリーブの話をいっぱいした。

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今年は8月の終わりから私たちはずっとヴェンデミアをしている。
具合の悪い人が出ないように
暑い日の労働時間を午前中に集中させて
水もいっぱい提供してくれた。
あまり少ない労働時間だと収穫にならない。
セラーのタンクをいっぱいにしなければいけないからだ。
早朝から長めの休憩をはさんで14時まで通し。

その休憩のときにイタリア式第二のColazioneコラッツィオーネ(朝食)を
するのである。Merendinaメレンディーナ(ちょっとおやつ)ともいうし
Merendaメレンダ(本気おやつw)ともいうかしら。
ランチタイムがない分、その休憩でワイワイダラダラするのである。

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仲間が「昨日摘んだやつだよ!」と
Merlotメルロー品種のブドウのスキアッチャータ
(Schiacciata con l'uva)をつくって持ってきてくれた。
おいしくできたじゃん!
本当のレシピはこのブドウの品種でつくるとおいしいよ
というのがあるのだが、なんでもよさそう!
甘くてフルーティなCanaioloカナイオーロなんかもイケそう。

塩派の人は、私がPizzaのときにほぼ必ずつくる数日保存できる
Schiacciata secca(カリカリスキアッチャータ)白ごま入りが
気に入ってボリボリおせんべえのようにつまんだ。とまんないねw

あとは疲労や日焼けに必須、ビタミンたっぷり旬の果実を
みんなで分け合った。
プルーン(Prugneプルーニェ)だったり、洋ナシ(Pereペーレ)だったり
すっごい栄養価のあるナツメ(Giuggioleジュッジョレ)だったり
この時期に成るイチゴ(Fragolaフラーゴラ)て美味しいんだよね!
どれもトスカーナの田舎の家にはメジャーすぎるほど
植えてある果実たちである。

Uva da tavolaウーヴァダターヴォラ(生食用の実が大きいブドウ
テーブルグレープ)をみつけると、それをみんなで分け合った。
テーブルグレープて買うととても高いよね、という話になった。

トスカーナ、特にキアンティのワイナリーでは、この手の品種は
畑のところどころに植えられていて、偶然発見することが多いw
あ、こんなところに!
で、忘れちゃうことが多いので、その場で食べちゃうことが多いw

スーパーや果物屋さんでみかけるテーブルグレープは
たいてい南イタリア、特にシチリア産が多いそうだ。
しかし、見た目重視のフルーツは農薬をいっぱい使いがちだそう。
農薬反対運動をしているここの農園の主が力説していた!
種無しブドウは農薬プラスホルモン調整された人工的ブドウだそう。
ということで、庭にテーブルブドウを植えて育てて食べた方が
安心だね、ということになった。
藤もいいけどブドウの棚もよくみかけるトスカーナ。

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ニワトリを飼ってるという仲間が
フレッシュタマゴをお裾分けしてくれた!ありがとう!
そのタマゴを生卵ご飯に、房総・富津の金谷で出会った
漁師料理かなやのワカメとカジメのインスタントスープで完璧である
と、仲間にいうと...
ウェェ...と嫌な顔してこちらを見る。
そう、こちらの人は、生でタマゴを食べれる人が少ないのだ。
アツアツごはんに生卵、最高じゃん!と豪語すると、もっと引くw
茹で卵より生卵のほうが消化にいいんだよ!といっても興味ナシw

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食べ物の話はどこに行っても共通の話ですぐ盛り上がる。
たいてい食べ物の話をしだすのは、お昼近くなってきてからだ。
空腹時にグルメ情報交換して
妄想しながら収穫している私たちを想像してほしいw
10時頃のおやつが消化して、気温も上がってきた
13時から14時の間が一番辛かった。
でも無言になることはないおしゃべりイタリア人。

そして、遅いランチの後の昼寝がまた気持ちいいのだ。

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そろそろあっちこっちでもヴェンデミアがはじまる様子だ。
準備をしてるのかトラクターの音が聞こえてくる。
暑くてもなかなかアルコール度数が上がらなかったブドウが
いい状態になってきたという話をきいた。
近所のブドウの収穫も手伝ってこようと思う。
これからはいよいよ気温が初秋に入りそうな予報だ。
通常労働時間に戻り
早くヴェンデミアを終了させることが先決となる。



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